アズールレーン 怪獣との航路   作:ヴェノム

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テスト期間もテストも終わったので投稿します


それではどうぞ


7話 襲撃の後の襲撃・黒き翼と王(前編)

~アズールレーン母港~

 

 

シンジside

 

 

重桜の強襲による戦闘が終わり母校は静けさに包まれているも硝煙と燃える炎が所々で揺らめき、戦闘に参加したKAN-SEN達が施設や艦の修復作業に当たっていた

 

 

 

シンジ(赤城、君はいったい何を隠してるんだ・・・)

 

 

 

シンジは戦場後の光景を見ながら赤城の真意を何かと考える。シンジは自身の妻である赤城の事をよく知っているゆえに重桜のためならどんなことでもするとわかってはいるが、自身をただレッドアクシズに引き込むだけのつもりならそんなことを隠し事にしない。もっと大きな・・・途方もない何かを知っている感じだった

 

 

 

ウェールズ「ここにいたか指揮官。 お疲れ様でした」

 

 

 

赤城が隠し持つ何かを模索していると、そこに艦装を解除したウェールズとイラストリアスにクリーブランドがやってくる。シンジはひとまず赤城の思惑を隅において彼女らに意識を向ける

 

 

 

シンジ「ウェールズもな。 俺が遅刻したばかりに負担をかけてしまったな」

 

 

 

ウェールズ「気にしなくて良い。 と言いたい所だけど、あなたのだれにも手を差し伸べる姿勢は良いが時間と場合を少し考えてほしいものだな」

 

 

 

シンジ「善処するが性分だから期待はあまりしないでくれ。 イラストリアスも着任早々によくやってくれた」

 

 

 

イラストリアス「それは指揮官様も同じです。気にしないでください」

 

 

 

シンジ「ありがとう二人とも、さてと・・・」

 

 

 

シンジの戦い前の行動に謝罪し、ウェールズは彼の行動自体は美徳だと思いながらも少しやれやれと肩をすくめ、イラストリアスがやわらかい笑みを浮かべて気にしないように言う。そしてこうして顔を合わせるのはセイレーン大戦以来で久しぶりなクリーブランドにも声をかける

 

 

 

シンジ「久しぶりだなクリープランド、また会えてうれしいよ。 姉妹たちは元気か?」

 

 

 

クリーブランド「私もうれしいよ指揮官!うん、海上の騎士団(姉妹)たちも元気だよ」

 

 

 

シンジとクリーブランドは互いに再開した喜びを分かち合いながら握手を交わす。ちなみに彼女は姉妹で海上の騎士団という『ユニオン』の精鋭チームでリーダーを務めているのが彼女である。約一名その中にややブラコンの妹がいる・・・

 

 

 

クリーブランド「それじゃあ私ちょっとほかのみんなの様子が気になるからもう行くから」

 

 

 

シンジ「ああ、みんなにもよくやったと伝えてくれ」

 

 

 

クリーブランドは姉妹と仲間たちの様子を見るためにその場を去り、シンジがそれに手を振って見送る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウェールズ「・・・それにしてもやられたな」

 

 

 

ウェールズが洋風でアンティークな双眼鏡を覗き込んで、燃え盛る戦場後の会場で救助されているKANSEN達と有人部隊を眺めながら呟いた。余談だが救助の仕方が釣り針を海に浮いているKANSENの服に引っ掛けて吊り上げるという変わった手法が行われていた

 

 

 

ウェールズ「『重桜』に先手を打たれたな・・・・」

 

 

 

イラストリアス「『重桜』が『鉄血』と手を組む事は予想していました。 でも・・・・」

 

 

 

ウェールズは重桜に先手を取られたことにふがいなさを感じ、イラストリアスがある場所をやや鋭い目で見据える。その場所は小島に建てられた寺院・・・正確には寺院に突き刺さるように停止していた『セイレーン』の鑑載機だったが、海に漂流していた『セイレーン』の量産型と同様に時間が経つと次第に妖しい光の粒子となって消える

 

 

 

ウェールズ「『セイレーン』の力・・・それがどれほど危険な物か、あちら(重桜)は分かっているのか」

 

 

 

イラストリアス「そしてあの強大な巨獣・・・・『アンギラス』とサラ先生は言っていましたが、あのような存在がいたなんて今日一番の驚きですわね」

 

 

 

シンジ「・・・・・今はこれからの対応が先だ。 ウェールズ、イラストリアス、頼まれてくれるか」

 

 

 

ウェールズ「はっ」

 

 

 

イラストリアス「はい」

 

 

 

セイレーンの力とそれ力を利用する重桜、そして怪獣であるアンギラスの存在に危機感を覚えるウェールズとイラストリアス。シンジは重桜の思惑やセイレーンは今は置いといて今後の動きを伝えるために声をかけて二人は答える

 

 

 

シンジ「母港と設備の復興と復旧を急ぐぞ。あのハリネズミはともかく重桜の第二陣が来るかもしれない。ウェールズは動けるKANSEN達と有人部隊をを招集して防御を固めてくれ」

 

 

 

ウェールズ「了解した」

 

 

 

シンジ「イラストリアスは動けないKANSEN達と隊員達を無事な子たちと一緒に医務室やドックに運んでほしいんだ。 できれば探す途中で怪我をしてない、もしくは軽傷なKANSEN達と足の速い艦を集めてくれ」

 

 

 

イラストリアス「けがの少ない子たちと足の速い艦ですか?」

 

 

 

シンジ「ああ、『重桜』は攻勢時程勢いが強い。 指揮を執っているのが赤城なら中途半端な事はしない、まだ『重桜』の攻撃は終わってない」

 

 

 

イラストリアス・ウェールズ「ッ!」

 

 

 

シンジの言葉に二人は息を飲む。シンジは故郷である国の性格やKANSEN達の強みをよく知っているからこそ考えだ。実際にセイレーン大戦や第2次世界大戦中の重桜もとい日本は攻勢時程勢いも力も強かった。ゆえに徹頭徹尾に事をこなしてくるとシンジはわかっているからこそなすことを成せねばならない

 

 

 

イラストリアス「・・・そういえば指揮官様は重桜のKANSENと話していたみたいですがお知り合いですか?」

 

 

 

シンジ「・・・ああ、彼女は・・・赤城は俺のケッコン艦、つまり妻なんだ」

 

 

 

イラストリアス「まぁ・・!」

 

 

 

ウェールズ「なんだと・・・!」

 

 

 

シンジが赤城と知り合いであったことからイラストリアスが質問をする。指揮官としてのシンジとは付き合いが長いが、大戦終盤別の指揮かと入った二人にはシンジと赤城が結婚していたことを知らなかったため二人にとってシンジが既婚者であり、まさかそれが重桜のKANSENが妻であることは驚愕する者だった。本来ならば晴れやかに祝福したいところだが、いまやその相手が敵という立場であるためかなり複雑な心境になってしまう。いやもっと複雑な心境なのはシンジだ、何せ愛する人と戦わねばならないことになってしまっているのだから・・・・・そんな少し空気が重い場に戦場でかちゃくしたユニコーンが駆け足でやってくる

 

 

 

ユニコーン「お兄ちゃん・・・! イラストリアス姉ちゃん・・・!」

 

 

 

ユニコーンは自身の姉と兄として慕うシンジが無事だったのか笑顔で駆け寄ってくるのを見て、優しい彼女なら気をかけてしまうと判断して三人は気持ちを切り替える

 

 

 

シンジ「ユニコーンお疲れ様。 先の戦いではよく頑張ったな、けがは大丈夫かな?」

 

 

 

シンジは笑顔でユニコーンの頭を優しく撫でるとユニコーンはほんのりと頬を赤くして、嬉しそうに笑みを浮かべる。腕に抱かれていたゆーちゃんも撫でられたいのか頭を下げていたため、そちらも撫でると嬉しかったのか前脚を交互に上下させた

 

 

 

ユニコーン「けがは大丈夫だよ・・・ ユニコーン頑張ったよ、兄ちゃん!ジャベリンちゃんとラフィーちゃんも、頑張ったんだよ・・・」

 

 

 

シンジ「そうか。 それじゃあジャベリンとラフィーにもお礼を言いに行かないとね」

 

 

 

ユニコーン「うん・・・!」

 

 

 

ユニコーンはジャベリン達と共に頑張ったことを笑顔で伝え、シンジはユニコーンと並んで歩いてジャベリンとラフィーの元へ向かい彼女らにもよく頑張ったと言いに向かう。ウェールズとイラストリアスも二人の後に続きながら、シンジに頼まれた通りKANSEN達と隊員、並びにドックや医務室に連絡を取り始める

 

 

 

シンジside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャベリンside

 

 

ジャベリンとラフィーは戦いが終わった後、母校に戻る際にサラトガと合流して港へと到着して艦装を解除する。たちまち艦装はそれぞれの艦船の形へと戻る

 

 

 

ジャベリン「はぁ、全員無事みたいでよかったね」

 

 

 

サラトガ「そうだね~、早くお風呂に入って汗と塩を流さないとね。 ラフィーちゃんもこの後お風呂に入りに行かない?」

 

 

 

ジャベリンとサラトガはラフィーに向けて声をかけて振り向くと、そこにはラフィーがずぶ濡れの身体で大の字で横になって死体のように動かなかった

 

 

 

ラフィー(チーーーーーン・・・)

 

 

 

ジャベリン「 ラフィーちゃん大丈夫!?」

 

 

 

ラフィー「駄目かも・・・眠い・・・グゥ・・・zzz」

 

 

 

サラトガ「ここで寝てたら風邪ひいちゃうから起きないとラフィーちゃん? 早くしないとこれをラフィーちゃんの顔に置いちゃうよ~!」

 

 

 

ジャベリンはラフィーは何事からと声をかける。だがラフィーはただ眠かっただけの様で、ずぶ濡れな状態でも今に瞼を閉じて寝ようとしている。サラトガがこのまま寝たら風邪をひいてしまうので起こそうとするが、なかなか起きないのですぐ近くにいたカニを拾ってイタズラで起こそうとする

 

 

 

ジャベリン「それは危ないよサラトガちゃん! 寝ないでおきてラフィーちゃん、よいしょっ!」

 

 

 

うつ伏せに倒れるラフィーにカニを乗せようとするサラトガを止めて、ジャベリンはラフィーを仰向けにして身体を起こさせ肩を貸して歩き出す。するとちょうど良くシンジ達が港へとやってきて合流を果たす

 

 

 

ユニコーン「ジャベリンちゃん!、ラフィーちゃん!、サラトガさ・・・ちゃん!」

 

 

 

ジャベリン「あっ、ユニコーンちゃん! 大丈夫? けがは無い?」

 

 

 

ユニコーン「うん、大丈夫!」

 

 

 

サラトガ「指揮官もイラストリアスたちもけがが無さそうだね・・・よかったぁ・・・」

 

 

 

シンジ「ああ、この通り五体満足だ。 ジャベリン、ラフィー、サラトガ、良くやってくれた」

 

 

 

ジャベリン「ありがとうございます!・・・・あっ・・」

 

 

 

ユニコーンは無事だったジャベリンたちに駆け寄り、ジャベリン達も無事だったユニコーンに笑顔を浮かべる。サラトガもシンジたちにけがが無い事に安心するが彼の背中に見えた魔王のせいでタジタジだ。するとシンジの言葉にジャベリンは先ほど相対していたKANSEN、綾波とZ23の事を思い浮かべた

 

 

 

ジャベリン「・・・あの、指揮官!」

 

 

 

『ガシッ』

 

 

 

『プルルルン!』

 

 

 

 

 

指揮官に声を発そうとしたジャベリンだが寝ぼけたラフィーが肩からずり落ち、その際ジャベリンの服の肩紐を掴みそのまま倒れると同時にジャベリンの服がずり落ろし、少女のとしては以外と発育した胸が揺れながら露になってしまった・・・しかもシンジたちの目の前でだ

 

 

 

ジャベリン「えっ?・・ひゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ユニコーン「わぁ・・・!////」

 

 

 

シンジ「・・・!」

 

 

 

サラトガ「・・・・何でみんなよく育ってるのよ」

 

 

 

突然の事に反応は遅れるが次第に自身の状態を把握、羞恥から赤くなったジャベリンが両手を交差して胸を隠してその場にしゃがみこみ。ユニコーンはジャベリンの露になった姿を見て顔を赤くし、シンジは露になった瞬間に目をつむり後ろを向く。そもそもシンジは既婚者であり相手が赤城なので、夫婦として風呂を一緒にに入っては夜の営みをしている女の裸を見慣れているのでほぼ動じない。サラトガは年相応とは思えない程に育っているジャベリンとイラストリアスとウェールズの胸を見て、自身の胸を見比べて光の無い瞳で小さくつぶやいた

 

 

 

ジャベリン「うぅっ!・・・ ちょっと! ラフィーちゃん!!」

 

 

 

ラフィー「眠い・・お腹すいた、だるい・・・」

 

 

 

ジャベリンが倒れたラフィーを怒鳴るが、ラフィーは眠っているのか、寝言を言いながら身体を仰向けにする。するとラフィーの服もずり落ち片方の胸が露になり、胸の頂にはサラトガが捕まえていたカニが居座っていた

 

 

 

ジャベリン「わわわわ!!」

 

 

 

自身と同じく思ったよりも成長している胸がさらされ、ジャベリンは慌ててカニをつかみ取ってどかしラフィーの服を直した

 

 

 

イラストリアス「疲れたでしょう? もう休むと良いわ。 指揮官様、参りましょう」

 

 

 

シンジ「ああ、わかってる。 サラトガはとりあえず復興に目途がついたら話を聞かけてくれるか?」

 

 

 

サラトガ「うん、わかったよ指揮官。 はやくベトベトした塩を流したいしね」

 

 

 

イラストリアスはジャベリン達に休息を奨め、シンジはサラトガからアンギラスの話をする機会を作り港から離れる事にする

 

 

 

ジャベリン「あの・・指揮官に伝えたいことがあって」

 

 

 

シンジ「ジャベリン。 俺もあの戦場で全てを見ていたからあの時二人が綾波とニーミに会って話をしていたことは知ってる。 だから言いたいことはわかるが今は休むんだ」

 

 

 

ウェールズ「休憩も任務の内だぞ」

 

 

 

ジャベリンは戦場での綾波たちとの話をしようとするが、シンジは量産型から彼女らを見ていたのでジャベリンの性格を含めると言いたいことはある程度分かるが、シンジは彼女たちの疲労の事を考えてウェールズとともに回復を進めるように言って、四人はその場を立ち去った

 

 

 

ジャベリン「・・・・・」

 

 

 

ラフィー「・・・飲まないとやってられない」

 

 

 

少し落ち込むジャベリンの横でラフィーが『酸素コーラ』をイッキ飲みする

 

 

 

サラトガ「ほ~ら二人とも、今は汗を流して気分をリフレッシュしないとね? お風呂場にレッツゴ~!」

 

 

 

そんな二人を引っ張るようにサラトガは二人を連れて風呂場へと向かっていった

 

 

ジャベリン said out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加賀side

 

 

シンジたちが母校の復興を進めている頃、アズールレーン母港から離脱している重桜は有人部隊の手当てや治療を行っており、赤城も傘を広げた縁台で団子と救急箱を置いて加賀の手当てをしていた

 

 

 

赤城「ほら、じっとしてなさい」

 

 

 

加賀「ね、姉様・・・顔が近いです・・・」

 

 

 

治療とはいえ赤城はお互いの息がかかりそうな程に顔が近づけ、加賀は思わず顔を背けるが赤城はそれを許さなかった。一応言っておくがこれが彼女らの姉妹としての接し方で、決してレズビアンの気はないはず・・・

 

 

 

赤城「ほら、顔にも怪我してる」

 

 

 

加賀「姉様、この程度のけがでどうという事は・・・」

 

 

 

加賀はもう大丈夫と言うが赤城は止めない。赤城は姉としてアンギラスと戦い、致命傷一歩手前の重傷を負ってしまい十数分前まで眠っていた加賀を妹として心配していた。KANSENなので常人よりも回復が早く修復材も使用したことで骨折や目立つ外傷は治っているが全ての傷をいやすことはできず、赤城によってかすり傷でも見逃さずように過保護な検診を続いていた

 

 

 

赤城「ダメよ。 こんな綺麗な顔に傷が残ったら嫁入りするのも大変でしょう?それに傷が残ったらシンジも私も悲しいわ」

 

 

 

赤城は加賀の嫁入りなどを思いながら、治療の最後の仕上げなのか加賀の顔にある傷を消毒するかのように加賀の頬を舐めた。もう一度言うがこれが彼女ら姉妹の接し方であってレズビアンではない・・・・筈だ・・・おそらく・・・

 

 

 

加賀「うっ、それはそうですが・・・しかし、姉様はシンジにもこんなことを?」

 

 

 

赤城「ウフフ、当然よ。シンジがけがした時は念入りに隅々と私が直々に治療したわね。 もちろん消毒もしっかりととね、その時の顔はとても高ぶるわぁ・・・!」

 

 

 

加賀(シンジ・・・・お前も苦労しているな)

 

 

 

赤城は加賀の質問でシンジの治療時の事を思いだして次第に恍惚とした表情でその時のことを語り。加賀は自分よりも激しい目にあっていることを知り、今ここにいないシンジに同情する。そして思い出の映像が終わったのか赤城の表情は恍惚とした表情から普通に戻るとシンジの事について語りだす

 

 

 

赤城「あぁシンジ・・・軍人としての身分と使命がある事を良いことにアズールレーンに拐かされて、今やアズールレーンのオジャマムシ達に利用されているのよ。でなければシンジが私たちと敵対するなんてありえないわ・・・!だからシンジを取り戻すためにも身体は大事にしなくちゃダメよ加賀?」

 

 

 

加賀「はい。指揮官を取り戻すためにも私も全力を尽くします・・・・お義父様のためにも」

 

 

 

赤城「ウフフフ!ええそうよ加賀、シンジは必ず取り戻すわ。 でも加賀も無茶だけは禁物よ、シンジを取り戻してもあなたに何かあれば私は悲しいわ・・・」

 

 

 

赤城は狂気を纏った笑みを浮かべながらの言葉に加賀はジョーのためにも全力を尽くすと応え、赤城は加賀の応えに笑みを浮かべるも加賀の身を案じる。シンジが戻ってきても加賀もいなければ意味がないのだ、加賀はそんな加賀の言葉に小さく笑みを浮かべる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「へぇ~、あの基地に夫がいたのね。 しかしそれがアズールレーンの指揮官なんてね」

 

 

 

突如上から聞こえてきた蠱惑的な声に加賀はすぐに縁台から立ち上がり、構えを取りながら上を見上げる。そこにはアンテナマストに座りながら生物的な艦装『生体兵器』を装着した銀髪で『鉄血』のKANSEN『プリンツ・オイゲン』だった。そしてオイゲンは艦装をつかってアンテナマストからゆっくりと降りてくる

 

 

 

オイゲン「あら、お邪魔だったかしら?」

 

 

 

プリンツ・オイゲンは蠱惑的な笑みを浮かべて声で話しかける

 

 

 

加賀「貴様・・!」

 

 

 

オイゲン「そんな怖い顔しないでよ、仲間じゃない。 貴女達『重桜』と私達『鉄血』は?」

 

 

 

加賀はオイゲンを静かに睨むと、オイゲンは仲間なのだからと鎮めてくる。しかし彼女が言った仲間と言う単語には少しだけ薄っぺらさを感じていた。加賀は感だが『重桜』がKANSENや民を仲間とするように、『鉄血』もそれに通ずるものがあるとは思うが『陣営』と『陣営』での仲間ではかなり意味が違っているとわかる。そしてオイゲンのつかみ処がなく、どこか作り笑いをする彼女に苦手意識も持っていた・・・加賀は知らないがオイゲンもある王の出会いのおかげで変わってきているがそれを知る由は今はない

 

 

 

加賀(やはり苦手だ、こいつは・・・)

 

 

 

加賀は内心でオイゲンに対して心境を渋くする。すると赤城がそんな加賀を察してか、甲板に降り立ったオイゲンに向けて『黒いメンタルキューブ』を取り出して話し出す

 

 

 

赤城「もちろんですわ。 私たちは同じ理想を掲げる同志、全ては『レッドアクシズ』の勝利のために」

 

 

 

赤城は淡々とした言い方にオイゲンも想定済みといった感覚で返す

 

 

 

オイゲン「ふーん。 それにしても大したものね。量産型とはいえ“セイレーンの船を意のままに操る”なんて。これも()()()()の成果かしら?」

 

 

 

赤城「全ては神の思し召しですわ」

 

 

 

オイゲン「でも随分と災難だったわね。 まさか基地の襲撃に行ったらあんなモノに出会うなんて、でも混乱に乗じて一気に基地を潰せそうでもあったけど」

 

 

 

オイゲンは縁台に置かれた団子を一本取ると舐めるように食べていく。その光景は妖艶しさを感じるが、加賀は行儀の悪いと悪態をついた

 

 

 

オイゲン「あの怪物に妹が傷ついて怖くなっちゃった?」

 

 

 

加賀「くっ・・・・!」

 

 

 

加賀への侮辱なのか、オイゲンが加賀を一瞥してそう言い、加賀は激しい怒りにかられる。自身への侮辱ならばともかく自身を思って撤退した赤城を臆病だと侮辱したこと、そしてなぜか自身と戦った巨獣・・・アンギラスをただの怪物呼ばわりしたことにも腹が立った。オイゲンを殴り飛ばそうと近づくが赤城がそれを制止する。オイゲンはそんなことを構うことなく話を続ける

 

 

 

オイゲン「それにしても、引き裂けられた夫がいたのにつれ返さずに帰るだなんてね」

 

 

 

赤城「フフ、【急いては事を仕損じる】と言う言葉があります。 それに慌てずとも必ず迎えに行きますわ。 だってあの人の本当の居場所は『アズールレーン』などではなく、私たち『重桜』なのだから・・・!」

 

 

 

赤城の目には獲物を定めてもう離さないと訴えるようなに輝いて笑っていた。そして赤城は激しく損傷した加賀の船を一瞥しながら加賀を傷つけた存在二つを思い出す

 

 

 

赤城「それに二つほど気になる事が起きましたので、『あの船』と『巨大な獣』。 この事はすぐに本国に報告しなければなりません」

 

 

 

オイゲン「『ユニオン』のエンタープライズ、別名『グレイゴースト』。 突然現れ、強大な力を持つ『巨大な獣』・・・確かに厄介よね、本当に」

 

 

 

赤城が危惧する存在である『エンタープライズ』、『アンギラス』、この二つは必ず脅威となると判断し本国への報告を急ぎ、オイゲンも赤城に同意すると艦装と一緒に食べ終えた団子の串を揺らして弄びながらどこか獣に対して懐かしそうに呟く。すると赤色の紙飛行機が赤城に近づき、赤城はその紙飛行機を手に取ると紙飛行機から無線のように声が響いた

 

 

 

???《先輩見つけました。別動隊です》

 

 

 

加賀「綾波と『鉄血』のZ23の報告通りだな」

 

 

 

赤城「じゃぁ、もうちょっとだけ『嫌がらせ』をしましょうか。 やれるわよね五航戦? 未熟な貴女達でも、このくらいの『お使い』ならね?」

 

 

 

???《・・・・了解》

 

 

 

潜入していた綾波とZ23の報告から母校にはおらず警戒任務にあたっていた別動隊がいることを突き止め、五航戦と呼ばれる相手がそれを発見したのだ。赤城はいじめっ子ぽく指示を伝えると紙飛行機は返事してその場で燃え尽きる

 

 

 

通信が切れたことを確認すると赤城はオイゲンに一礼する

 

 

 

赤城「さて、武名高き『鉄血』のプリンツ・オイゲン様にお頼み申し上げます」

 

 

 

加賀「五航戦が『食い残し』を見つけた。 見逃す手はない」

 

 

 

赤城「恥ずかしながら私、後輩達が心配で・・・『鉄血』の皆様にご協力してもらえたら、こんなに心強い事はありませんわ」

 

 

 

オイゲン「ふーん・・・・」

 

 

 

赤城は丁寧におだてるように言うが、遠回しに見てるだけでなく『鉄血』も仲間の援護くらいは働けと言っている。オイゲンは悩むそぶりをしながら串を皿において縁台から立ち上がる

 

 

 

オイゲン「良いわ。 うちのニーミとあの綾波って子を連れていくわよ?」

 

 

 

赤城「ええ。 お手並み拝見させていただきますわ」

 

 

 

オイゲンはそのまま悠然と歩を進めていく。この話し合いだけでも『重桜』と『鉄血』は『アズールレーン』のようにKANSEN同士の関係は円滑に回っておらず、ただ一応の同盟を組んだ二つの陣営の間には信頼はなく、打算による同盟と言うのわかりきってしまうほどに明らかだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加賀「・・・ふぅ」

 

 

 

加賀はオイゲンがようやくいなくなったことに清々し、ぼんやりとアズールレーンの母校の方角を見ながらあの時戦ったアンギラスの事を思い出す

 

 

 

加賀(今思えば私が奴に与えた傷などかすり傷程度、あのまま姉様の制止が振り切っていれば圧倒され地に伏していたのは私だろうな。 慢心などしてはいなかったがあそこまでの差があるとはまだまだ私も精進しなければ・・・まさか初めて私を叩きのめした者が人ならざるものだとはな。 それにしても・・・・)

 

 

 

加賀はアンギラスの強さを再認識すると同時にさらに強くならねばと化身を固めると同時に、いつか赤城から婿を迎えるならばそのものが自分を圧倒できなければという話を思い出し、現れたはいいがそれが巨獣だったとは思わず苦笑してしまう。そして何より心に残ったのがアンギラスが自身に向けてくる目だった

 

 

 

加賀(あの真っすぐに定めた目・・・私だけを見るような目を向けてくれたのは姉さま、シンジ、お義父様くらいだったが、まさそんな目を向ける者がまた現れるとはな。・・・・だが何だこの感じは?)

 

 

 

多く者は加賀を『一航戦の加賀』、『赤城の妹の加賀』、『戦闘狂の加賀』といった肩書からの彼女として見ており、『ただの加賀』として見る者は少なかった。加賀自身どういう風に見られても気にはしないが、やはり自分自身を見たうえで知ってくれる方が心地が良かった。そんな目で見てくれるのはシンジや赤城にジョー等の親しいものくらいだったので、またそんな目で見てくれるものが現れるとは意外だった。もちろんうれしくないと言えば嘘になるが胸の奥でうれしさとは違う何かを感じると同時にいささか鼓動が早くなっていた

 

 

 

加賀(この妙に胸辺りが暖かくなる感じは何だ? それになぜ奴の事を考えると鼓動が早くなる・・・・再戦が楽しみにしているせいか?)

 

 

 

加賀はシンジや赤城たちと居られたり、『ただの加賀』として見てくれたり、戦いと戦いで強者と戦える事にうれしさを感じるが今胸の中にある暖かさはただの嬉しさとは何かが違って暖かくさであり、アンギラスとの再戦することがあればの楽しみからくる高揚感とも違った

 

 

 

加賀(だが・・・悪くない気分だ)

 

 

 

よくわからなくもこの感じを加賀は悪く思う事はなく心地よく感じ始める。その後もこの暖かさと高鳴りについて考えたが結局答えは出ずに今は体を休めようと縁台に座って少しばかり眠るのだった

 

 

 

加賀がの心に芽生えた新たな感情・・・それの正体が何か知るのはまだ先の話だ

 

 

加賀side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾波&ニーミside

 

 

その頃自身の艦で綾波は海を眺めていると、基地にともに潜入したZ23がやってくる

 

 

 

Z23「綾波」

 

 

 

綾波「ニーミ・・・」

 

 

 

Z23「出撃命令です。 私達について来て下さい」

 

 

 

綾波「また戦闘です・・・?」

 

 

 

ニーミからの潜入任務から続くように命じられた綾波は、無表情だがどこか迷いが見える表情になる。心なしかニーミの瞳から迷いが少しだけ見える

 

 

 

Z23「・・・はい。 襲撃時基地を離れていた敵艦隊を帰還する前に仕掛けます」

 

 

 

綾波「敵・・・」

 

 

 

ニーミは任務の内容は先ほどの基地にはおらず、遠海で警備をしていた艦隊の襲撃だった。説明を聞くと綾波の脳裏には基地で出会ったジャベリン達の事、そしてシンジ指揮官の顔がよぎる。ニーミも一瞬言い淀んだため彼女も脳裏にシンジ指揮官、もしかしたらジャベリン達の事もよぎったのかもしれない

 

 

 

綾波「・・戦闘は嫌じゃないけど好きじゃないです・・・」

 

 

 

Z23「任務なんですから我が儘言わないでください」

 

 

 

綾波「ニーミは戦うの好きですか?」

 

 

 

Z23「・・・好きも嫌いもありません。 私達はKANSEN、戦い任務を遂行する為に私達は生まれたのですから、言わば義務・・・・大戦の初期頃はそう思っていました」

 

 

 

綾波「思っていた・・・ですか?」

 

 

 

ニーミのKANSENである自分の在り方が過去だったことを語ると、綾波がそこが気になり質問を返す。するとニーミは懐かしそうに話しだす

 

 

 

Z23「大戦時にシンジ指揮官の指揮下にいた頃に、戦う事こそが私たちの存在意義であり義務だと答えた時に『せっかく心を持って生まれたんだ。 そんなくだらなくて悲しい生き方なんてやめて、もっと自分に正直に自由に生きた方が良い』と言われました。 当初は建造されたばかりだったため言葉の意味が良くわかりませんでしたが、シンジ指揮官と鉄血のみんなと過ごすうちに楽しいと思うようになって・・・今はその言葉がわかります。 ですが今この戦いでは何が正しいのか、自分が何をしたいのかが良くわかりません。・・・話がすり替わってしまいましたが、少なくとも私は戦いは好きではないと思います」

 

 

 

ニーミの自身の昔から始まったシンジに出会った事での自身の変化と言葉の意味を理解したことを語った。昔の彼女はある意味エンタープライズと近しい者だったが、建造された初期から仲間や尊敬できる人物に出会えたことで仲間とともに居られることの大切さや楽しさなどを学び、元々真面目な性格でもあったため仲間を守るため研鑽し続ける強さを得ることもできた。しかし今は自身の陣営がそうするべきだと判断し、大戦時仲間であったはずのアズールレーンの同胞を敵と思いながらも迷っていることも吐露する。ニーミの意外な心境に綾波はわずかに目を見開くと、綾波も続くように答える

 

 

 

綾波「・・・綾波もニーミと似ていて昔はそう思っていたです。 でも、『そんな生き方はだめだ。 君たちには心がある、戦うことがすべてだなんて悲しいじゃないか。 心が思うままに生きるのが一番いい生き方だと私は思うよ』って、教えてもらったです」

 

 

 

Z23「そうなんですか、シンジ指揮官と似た言葉ですがどんな人だったんですか?」

 

 

 

綾波もニーミと同じくとある人間から同じような意味を持つ言葉をかけられたことで、戦うことがKANSENの務めだと思っていた考えを良い意味で変えてくれた。ニーミがシンジと似たような言葉だなと思い、どんな人物か聞く

 

 

 

綾波「・・・・・」

 

 

 

Z23「綾波・・・?」

 

 

 

ニーミは突然喋らなくなった綾波を不思議に思い、綾波の顔を覗き込む。その表情は数年前の思い出を思い出すかのように懐かしさを思う様であり、悲しみに耐えるようでもある複雑で、片方の目から一筋の涙を流している悲しい顔をしていた。そして綾波は戸惑っているニーミに気が付き、小さな声でその人物の名を応える

 

 

 

綾波「・・・・シンジ指揮官のお父さん、ジョーお義父さんにです」

 

 

 

 

 

 

 

重桜でKANSENの自分たちに父親となってくれた恩人であり、今やもう会えず帰らない人になってしまった大事な人の名を・・・・・・

 

 

綾波&ニーミside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジside

 

~現時刻・アズールレーン母港~

 

 

その頃シンジは本日分の書類仕事を終えると、こちらに向かっている『ロイヤルの女王陛下』にこちらの状況と念のために今期間途中の艦隊との合流を頼み事と通信を入れ終わる。色々と一段落した事を確認すると、ちょうどお昼時の時間帯だったので復興の様子を見ながら良さげな料理が無いか探し待っていると、ちょうどお昼のご飯であるサンドイッチを作り終わったジャベリンと出会い、ジャベリンと一緒にいたいまだ眠そうなラフィーと共に平原にシートを引いて食べることにした。ちなみにこの時ジャベリン達と行動していたサラトガは個室のバスタブに塩を落とすため湯船に長時間漬かった結果のぼせてダウンしている。そしてサラトガのアンギラスに対しての聴取はロイヤルの女王を交えて行うことになった

 

 

 

シンジ「うん・・・バランスよく具材が挟まれていて味付けもしっかりしているな。 料理がうまいと相手との出会いも良くなるだろうし、いい嫁さんにもなれるぞ」

 

 

 

ジャベリン「良いお嫁さんなんて、私なんかまだまだですよ・・・えへへ」

 

 

 

シンジ「いや自身を持って良いぞ。 俺の母さんも父さんとの出会いから結婚まで進めてくれたのはおいしい料理って言ってたからな」

 

 

 

ラフィー「モグモグ・・・・」

 

 

 

シンジはジャベリンの年相応には思えない程完成させたサンドイッチに舌を巻く。やはりロイヤルの子たちは皆料理の才能を持って生まれてくるのだろうか・・・ジャベリンは良い伴侶になると推されたことで頬を赤く染め、ラフィーはよほど気になったのかウサギのように少しずつ食べながら無心に味わっていた。楽しく昼食を楽しんでいるとふとジャベリンがあることを思い出したのかふとつぶやく

 

 

 

ジャベリン「あの子達、元気かなぁ・・・」

 

 

 

ラフィー「ん?・・・綾波とニーミって言ってた・・・モグモグ・・・指揮官二人と知り合い?」

 

 

 

シンジ「ああ、綾波は故郷のKANSENで付き合いもそれなりに長いし、ニーミは大戦のときに一時的な補佐として支えてくれたことがあったからな。 ジャベリンは重桜と鉄血の二人が気になるのかな?」

 

 

 

ジャベリン達はこの近くの丘の上で友達になろうとした二人の事を想う。ラフィーは二人を知っていたシンジにどんな関係だったのか聞くと、シンジはと付き合いの長い二人と答えると同時に綾波は重桜でよく父に相談しては共に綾波の友人たちと遊びに付き合っていたことや、ニーミとはよく仕事上や戦闘でも頼れる真面目な子であり少し硬いところが存在していたが鉄血のみんなと過ごすうちに硬さがとれて自分がしたいを明確に表せては共に読書をしていたことを思い出す

 

 

 

ジャベリン「はい、指揮官・・・・綾波ちゃん達とはやっぱり戦わないといけないんですか?」

 

 

 

ジャベリンは二人が敵になってしまったことを理解しても、なぜか二人とは争って傷つけあうことがとてもイヤに感じていた。だからこそまた二人と戦うことになるとかと正直な彼女はシンジに聞けずにはいられなかった

 

 

 

シンジ「俺も彼女たちと戦いたくはないと思ってはいるが、指揮官であり多くの命を背負っている立場な以上・・・軽率で個人的な理由や心情から答えるわけにはいかない。 ジャベリンは自分自身どうしたい?」

 

 

 

ジャベリン「私は・・・」

 

 

 

シンジとて二人と戦いたくない気持ちはジャベリンと一緒だ。しかし指揮官として、兵士として今守るべきものを背負っている立場として個人的な物を持ち出すことはできない。シンジはジャベリン自身は何を望んでいるのかを聞き、ジャベリンは口ごもるも声を発しようと口を開こうとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バサッ!』

 

 

 

その瞬間、何かの影が彼らの頭上に現れると同時に、鳥が羽叩きする音が聞こえて上を見上げると一匹の鷹がすぐ隣にある大きな木の枝に止まっていた

 

 

 

シンジ「あの鷹は・・・」

 

 

 

どこからともなく飛んできた鷹にシンジは見覚えを覚えていた。すると鷹は枝から飛び去るとこちらに向かって歩いてくる人物・・・先ほどの戦闘で加賀に傷を負わせるという活躍をしたエンタープライズの肩に止まった

 

 

 

ラフィー「あっ・・・エンタープライズだ・・・」

 

 

 

エンタ―プレイズ「君はラフィーだったか・・・そして貴方が指揮官か?」

 

 

 

シンジ「こうして挨拶を交わすのは初めてだなエンタープライズ、この母校の指揮官に任命されたシンジ・ブロディ少佐だ。 せっかくだ、一緒に昼食でもどうだ?」

 

 

 

エンタープライズは話しかけられたラフィーに反応しつつ、シンジに視線を向ける。大戦時はその活躍や武勇にその裏であった()()()()を聴くことはあれど運や指揮系統の変更が日常茶飯事であったため、直接会ったことが無かったシンジは改めて彼女とあいさつを交わすと同時に昼食の誘いを出し、彼女は無言だが首を縦に振って肯定して誘いを受けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後エンタープライズも加わりにぎやかな昼食になると思いきや、先ほどまでの明るい空気が霧散して代わりに静かでどこか喋りずらい重たい空気が蔓延していた。ちなみにエンタープライズの鷹・・・『イーグルちゃん』はエンタープライズからジャベリン特製サンドイッチの欠片を受け取り、重苦しい空気など構わずおいしそうに食事していた

 

 

 

エンタープライズ「・・・・・・・・・」

 

 

 

シンジ(・・・・何を話題にすればいいか?)

 

 

 

ジャベリン(く、空気が重いよ~・・・)

 

 

 

ラフィー「・・・おいしい」

 

 

 

シンジもエンタープライズも何もしゃべらず無意識なのか無言の圧力を発しているため、ジャベリンも不用意に話題を切り出すことも一言喋ることもできなかった。まぁシンジに至っては初対面のため何を話題に切り出そうか迷っているため喋れないだけだが・・・・その中でラフィーは変わらずサンドイッチをモグモグと頬張っている

 

 

 

ジャベリン「えっと、エンタープライズさんも食べますか?」

 

 

 

エンタープライズ「いや、結構だ」

 

 

 

ジャベリンはどうにかエンタープライズを気遣いながら空気を改善しようとサンドイッチを差し出すも、まさに一刀両断のごとくバッサリと断られる

 

 

 

シンジ「なら俺がもらおうかな・・・サンドイッチだけじゃなくてこのフライドフィッシュもおいしいな。 本当に大したものだなジャベリン」

 

 

 

ラフィー「うん、ジャベリンの料理・・・本当においしい・・・」

 

 

 

ジャベリン「えへへへへ」

 

 

 

目論見が失敗して落ち込むジャベリンだったが、シンジがフォローとして代わりにサンドイッチに沿えるようにフライドフィッシュを食べるとサンドイッチ同様に良くできた味や触感に舌を打ってジャベリンを称賛する。ラフィーにも自身の料理を褒められたので暗い表情から一転、照れくさそうに笑顔を浮かべた。するとその中でジャベリンを称賛すると同時にラフィーは海を眺めるエンタープライズからあることに気づく

 

 

 

ラフィー「・・・エンタープライズ、ケガしてる?」

 

 

 

ジャベリン「え?」

 

 

 

シンジ「・・・・・」

 

 

 

エンタープライズ「分かるか? どうやら直りが遅いようだ」

 

 

 

ラフィーの問にジャベリンは戸惑いの声を出し、シンジはラフィーの直感と洞察力からやはりタダモノではない改めて感心する。そしてエンタープライズもラフィーの指摘を肯定しながら加賀の攻撃によってできた軽度の火傷が残る右手を見ていた

 

 

 

ジャベリン「えぇっ!? ちゃんと直さないと!」

 

 

 

エンタープライズ「最低限の措置はしている、心配は無用だ」

 

 

 

ジャベリンはエンタープライズを心配して傷を治すように勧めるが、まるで他人事のように自分の体を気にしないように手当は無用だと言い切る。彼女からしたらまた敵の襲来に備えているからこその考えだろうが負傷したまま戦場に赴こうとする者を彼が咎めないはずがなかった

 

 

 

シンジ「エンタープライズ。指揮官として言わせてもらうが、最低限の措置だろうとかすり傷だろうと万全の状態でない限り次の任務にはどんな理由があろうと出撃はさせないぞ?」

 

 

 

エンタープライズ「ッ!」

 

 

 

シンジ「今じゃ敵は『セイレーン』だけじゃない。 先の『レッドアクシズ』、何より下手をすれば『セイレーン』や『レッドアクシズ』よりも脅威であろう巨大な怪物・・・『怪獣』達が現れたんだ。 KANSEN達に有人部隊の隊員達には常時最高の状態でいてもらわないと作戦時の行動に支障が出るどころか、大したことが無い傷でもそれが仇となって命取りになる。 俺はエンタープライズたちにはそうなってほしくないんだ、君が何といおうと治療が完了するまで出撃は許可しない・・・これは命令だ」

 

 

 

エンタープライズ「・・・・・」

 

 

 

シンジはもう仲間でもあるエンタープライズを死なせないために説得をしながら、治療が完了して万全と判断するまで出撃は許可しないと命令する。シンジは指揮官と言えど命令で相手を縛ることは好ましく思ってはいないが、今のエンタープライズならやりかねないと判断する。シンジの予感は当たっており、エンタープライズは納得していないというかのように顔をしかめてシンジを見つめる

 

 

 

その中でジャベリンはシンジに一歩も引かない姿勢とその自分を顧みずとも戦おうとする姿に彼女のユニオン最強たる強さを垣間見るが、その在り方はジャベリンからしたら危うく感じて意を決し問いかける

 

 

 

ジャベリン「エンタープライズさんはどうしてそこまでして戦うんですか?」

 

 

 

エンタープライズ「!・・・おかしな事を聞く子だな、私達は『戦う為に生まれた存在』だ。 その事に疑問は無い」

 

 

ジャベリンの自信を顧みず戦おうとするのはなぜかという問いにエンタープライズはそう答えた。自分達KANSENは『セイレーン』を打倒するために、戦う為に生み出されたのだから、その生まれた理由から戦う事は唯一の使命であり義務ととらえるのはおかしくはないのかもしれない。しかし彼女たちをただ命令と使命を淡々とこなし続ける『道具』ではなく、笑っては泣いて・・食事して遊んでは何かを感じることができる『心』をもつ仲間だと思っているシンジにとってその答えは受け入れがたい物でしかなかった

 

 

 

シンジ「・・・そんなのはくだらない理由だ」

 

 

 

エンタープライズ「なに?」

 

 

 

シンジがそういうとエンタープライズは訝しむようにシンジに振りかえる

 

 

 

シンジ「くだらない理由と言ったんだ。『戦う為に生み出されたから戦うだけ』? そんなのはただ与えられた命令をただ実行するだけの『道具』がすることだ。 でも今君たちKANSENはこうして人の体と心を持って生まれたんだ、『生まれた理由』は変えられなくても・・・『戦う理由』も戦う以外の『生き方』いくらでもあるし見つけられるんだ。 そうだろうジャベリン、ラフィー?」

 

 

 

ジャベリン「ッ!・・・はい!」

 

 

 

ラフィー「ん~・・・ラフィー・・・眠い時はやる気でない・・・」

 

 

 

ジャベリン「ラフィーちゃん!?」

 

 

 

シンジの言う通り、生まれた理由が戦う事だからこそそれを義務もしくは仕事として何も考えずそれを実行するな道具に等しい。しかし彼女たちは『心』を持っている、ならば『戦う理由』に『生き方』なんていくらでも考えることだってできる・・・少なくとも今のエンタープライズの『戦う理由』よりは素晴らしい『生き方』と『何のために戦うか?』を見つけることができるとエンタープライズに伝えると同時にジャベリン達にこの考えはどうか聞く。ジャベリンはこの問いと言葉のおかげで不思議と背中を押された気がして元気に肯定するもラフィーは若干抜けている答えを出して、ジャベリンは予想外のラフィーの応えにびっくりする。だがしかし『酸素コーラ』を一口飲んでからラフィーは普段よりも真剣そうに応えた

 

 

 

ラフィー「でもラフィー・・・友達虐められたら許せないから・・・そのときはちょっと本気出す」

 

 

 

シンジ「良い答えだラフィー。寝たいなら寝る、腹が減ったなら食べる、遊びたいなら遊ぶ、趣味に興じたいなら趣味に興じる、こんな当たり前な事だがそれを『心』から楽しんでいる方が『生きてる』と感じられる。ラフィーは『戦う』以外の事をしている上に『戦う理由』もしっかりと持っているな」

 

 

 

ラフィー「うぅ~・・・」

 

 

 

シンジはラフィーを友達のために戦うという真っ当で正しい理由を持っている事と、心をもって生きている者たちが当たり前にすることを楽しんでいるのを褒めながら頭をなでて、ラフィーは頭を撫でられる感触を心地よさそうに反応する。

 

 

 

シンジ「エンタープライズ、君の戦う理由はどうなんだ。 国のため? 仲間のため? 友のため? それとも家族のためか?」

 

 

 

エンタープライズ「私は・・・・・・」

 

 

 

シンジは戦う理由を問うも、エンタープライズは顔を俯かせるしかできずそこから言葉を出すことはなかった

 

 

 

シンジ(エンタープライズ・・・君はいったい過去に何があったんだ)

 

 

 

エンタープライズの様子を見て、彼女の過去に相応の何かがあり今のように自分を顧みないようになってしまっただと何となくわかった。しかしそれ以上の追及は俯く彼女にはできず時間だけが過ぎていき昼食は次第にお開きになった・・・・余談だがジャベリンが最後の一個のサンドイッチを渡して、エンタープライズが誰の目もないところで一口食べてそのおいしさから少しだけ微笑んでいた

 

 

シンジside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

~アズールレーン基地の近海~

 

アズールレーンの近海にて、パトロールをしていたため母校にはいなかった別動隊のKANSEN達が母校を襲撃されたという報告を受けて全速力で母校に急行していた

 

 

 

別動隊はすべてユニオンのKANSENと有人部隊で構成されている

 

 

 

外側が紫に近い茶色で内側が青色という珍しい髪色の長髪に黄色のリボンをして翠の瞳をして、そして褐色肌のバランスの良く引き締まったスポーティなボディという体に短露出度の高い服装が特徴的な容姿をしている朴訥とした雰囲気を持つ体育会系な少女・・・『ユニオン所属:ノーザンプトン級重巡洋艦1番艦:ノーザンプトン』

 

 

 

銀髪の長い髪と頭には白い猫耳カチューシャに碧の瞳をして、小さく華奢な体と胸元と肩が開いて少し露出があるメイド服にスカートからちらりと見えるガタ―ベルトが特徴的な容姿をしている気が強そうな雰囲気をしているが正統派ツンデレとささやかる寂しがりな少女・・・『ユニオン所属:シムス級駆逐艦4番艦:ハムマン』

 

 

 

薄紫色の入った青髪と側頭部には通信機を兼ねたアクセサリーにマゼンタの瞳をして、出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいる体つきと全体的に寒色系で纏められて背中や胸元や肩等が露出している服装が特徴的な容姿をしている優しく薄幸美人な雰囲気を持つ少女・・・『ユニオン所属:セントルイス級軽巡洋艦2番艦:ヘレナ』

 

 

 

足の膝まで届く黒いスーパーロングヘアーとスカイブルーの瞳をして、年の割にはなかなか発育している体形と袖の長さが腕1.5本分という大き過ぎる制服とシャツ一枚という危なげで幽霊をイメージした服装が特徴的な容姿をしている気だるげでのんびりとした喋り方もあってだらしない雰囲気をしているがプラモやゲームが大好きな活発な少女・・・『ユニオン所属:ロング・アイランド級航空母艦1番艦:ロング・アイランド』

 

 

ロングヘア―の茶色の髪に青い帽子を被り緑の瞳をして、大人の女性らしい立派な凹凸がある体形と青い制服にボディコンミニスカートと深白いタイツをガーターベルトで留めている大人びた服装が特徴的な容姿をしている涙もろくやや悲観的なところがあるためどことなく儚い雰囲気をしているがいざの時は守り貫く姿勢を示す女性・・・『ユニオン所属:ペンシルベニア級戦艦2番艦:アリゾナ』

 

 

 

ツインテールの金髪にテンガロンハットを被りエメラルドの瞳をして、白い肌にナイスバディの体形と黒ビキニとホットパンツと黒一色だがクロビキニにホットパンツと裏地が黄色でスズメバチのようなカラーリングである黒いマントを肩にかけた露出が高い扇情的な服装が特徴的な容姿をしている前向きで快活な性格であのエンタープライズの妹である少女・・『ユニオン所属:ヨークタウン級航空母艦3番艦:ホーネット』

 

 

 

以上別動隊で構成されたメンバーだ。その中でハムマンは一分一秒でも早く基地に戻ろうと必死だった。そのため有人部隊の者達の艦は量産型の空母一隻であったためKANSEN達にはついていけず若干距離が開く形になってしまっていた

 

 

 

ノーザンプトン「ハムマン落ち着きなよ!」

 

 

 

ハムマン「のんびりしている場合じゃないのだ! ハムマン達の基地がピンチなのだ!」

 

 

 

ヘレナ「あのー、だから敵艦隊はすでに撃退したと報告が・・・」

 

 

 

ハムマン「急ぐのだ――!」

 

 

 

ノーザンプトンとヘレナが気持ちを沈めさせようと声をかけるも、ハムマンはその言葉を振り切ってさらにスピードを上げて先行していく

 

 

 

ノーザンプトン「元気だな、数時間目からあのテンションだよ。 おかげで有人部隊の人たちとは離れちゃったし・・」

 

 

 

ロング・アイランド「幽霊さんもうダメ・・ヘトヘト・・・」

 

 

 

ノーザンプトンとロング・アイランドはそんなハムマンに呆れつつ、有人部隊に悪いことをしてしまったと申し訳ない気持ちになる。しかしハムマンの気持ちもその行動は大切な人たちのためだともわかっている、それに有人部隊たちも仲間のためという気持ちはよくわかるので気にしないでと言ってくれていたのであまり思い付いてはいないが・・・

 

 

 

アリゾナ「敵を退けたのは本国から任命された指揮官が指揮を執って、あの武勲艦エンタープライズと・・・巨大な怪物『怪獣』という存在らしいですね」

 

 

 

ノーザンプトン「いろいろと気になるけどエンタープライズって・・ホーネット、貴女の・・・」

 

 

 

ホーネット「いや~、凄い姉を持つと大変だわ~」

 

 

 

アリゾナの報告に面々が様々な情報にそれぞれ違う反応を見せるも、一番気に止まった情報がエンタープライズだった。ノーザンプトンがホーネットがエンタープライズの身内だったことを思い出し声をかけると、ホーネットは猫のような陽気な笑顔で答える

 

 

 

ハムマン「なに呑気におしゃべりしてるのよ! 敵がくるかもしれないでしょっ!」

 

 

 

ホーネット「ま、ハムマンの言うことも一理あるよね。 急いだ方が良さそうだっ!」

 

 

 

大声でハムマンに急かされホーネット達もスピードを上げ、有人部隊もそれを見て自分たちの艦の速力も上げて追従する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・『キィィィン!』

 

 

 

・・・『ピコーン!』

 

 

 

スピードを上げたと同時にヘレナのアクセサリーである『SGレーダー』と有人部隊の空母に備えられたレーダーが突如として反応を示す

 

 

 

ヘレナ「っ!?みんなっ!」

 

 

 

アリゾナ「ヘレナ?・・っ!」

 

 

 

ホーネット「あぁ、ちょっと遅かったようだね!」

 

 

 

《ホーネットさん! 前方から二つの反応を検知しました、臨戦態勢を!》

 

 

 

ヘレナの声に皆が反応すると同時にホーネットたちは前方から何かが近づいてきているのに気づき、有人部隊からも前方から反応を検知したと警告を受けて臨戦態勢を即座に取る。すると遠くから向かってくる二つの何かは近づくことで正体を露にしていき、やがて2隻の空母・・・『重桜所属:翔鶴型航空母艦1番艦:翔鶴』・『重桜所属:翔鶴型航空母艦2番艦:瑞鶴』となって立ちはだかる

 

 

 

アリゾナ「『重桜五航戦』・・・!」

 

 

 

ロング・アイランド「うぅっ、強そうだよ・・・」

 

 

 

ハムマン「雑魚どもめ、このハムマンがやっつけてやる!」

 

 

 

ホーネット「・・・・・・」

 

 

 

それぞれが突如現れた『重桜五航戦』に異なった反応を見せる。その中でホーネットは2隻の空母を見据えて渋い顔を作り、戦いの構えを取るのだった

 

 

ホーネットside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴&瑞鶴side

 

 

『重桜五航戦』の空母の甲板上にて二人のKANSENがホーネットたちを見据えていた

 

 

 

一人はストレートロングも銀髪に花の髪飾りを左側に添えて水色の瞳をして、着物で着痩せするがその下は見事な肢体をしている体形と袖が翼のようになっている鶴をイメージした着物と短い黒スカートに白い内またまで覆うソックスという落ち着いた服装と腰に差された日本刀が特徴的な容姿をしている基本的に気配りと配慮ができる温厚な性格である反面腹黒さな一面を持つ少女・・・『翔鶴』

 

 

 

もう一人はロングの茶髪を花の髪飾りで束ねて黄土色の瞳をして、見事なふくらみを持つ女性らしい体形と袖が翼のようになっており鶴をイメージさせる陣羽織風の着物とその下にある紅のワンピースを着けている動きやすさ重視の服装と腰にある日本刀が特徴的な容姿をしている負けず嫌いで活発だが少しせっかちな性格で翔鶴の妹である・・・『瑞鶴』

 

 

 

二人アズールレーンに潜入していた綾波たちが入手した情報から、ホーネットたちの帰還ルートを割り出して待ち伏せていたのだ

 

 

 

翔鶴「あぁ、可愛そうな私達! あんな意地悪な先輩(赤城)に目をつけられるなんて! そう思わない瑞鶴?」

 

 

 

袖で顔を隠しながら泣き真似をすると同時に、赤城に対して翔鶴が毒を吐いて妹である瑞鶴に目を向ける。瑞鶴は先輩である赤城に対して軽々と悪態をつく姉に振り向く

 

 

 

瑞鶴「真面目にやろうよ翔鶴姉。この戦いで一航戦の先輩方に私たちの実力を認めさせなくちゃ」

 

 

 

翔鶴「もう、瑞鶴は本当に素直なんだから。・・・・それでシンジがアズールレーンにいたって本当なの?」

 

 

 

一航戦から承った任をしっかりとこなして自分たちの実力と鍛錬の成果を見せつけようと意気込む瑞鶴。そんな素直な妹を頼もしく感じながら微笑む翔鶴だが、話題を切り替え離れ離れとなって音沙汰がなかったシンジが襲撃を仕掛けたアズールレーンの基地にいたのかと確かな所在を問いかけると瑞鶴は顔を俯かせる

 

 

 

瑞鶴「・・・間違いないよ。 遠くからだったけどあれはシンジだったよ」

 

 

 

翔鶴「シンジとジョーお義父様が今の重桜を目にしたら、どれだけ失望で悲しむでしょうね?」

 

 

 

瑞鶴の答えを聞いて翔鶴は悲しくも辛そうに今の重桜の現状をつぶやき、瑞鶴も同調するように顔を曇らせた。シンジやジョーがこうして人類同士で戦いあう事など一末も望んではいないのは重桜全員がわかっていた。しかしシンジのユニオンからの引き抜きにジョーの死という出来事が起こり、重桜の全員がその事実に悲しみの涙を流し、その日から数日後・・・少しずつ重桜の歩む道やあり方が変わり始めている。このことには瑞鶴と翔鶴もその変化にはうすうす感じ始めていた

 

 

 

瑞鶴「でも、やるしかないんだ・・・! シンジがアズールレーンについたんなら、無理やりでも連れて帰る! シンジが戻ってくれば重桜も元に戻るはずだよ!」

 

 

 

翔鶴「まぁ確かに、シンジが戻ってくればあの腹黒い赤城先輩も少しは大人しくなるかもしれないわね。それじゃあ行きましょう瑞鶴、心配しなくてもお姉ちゃんが守ってあげる!」

 

 

 

瑞鶴「うん!お姉ちゃんがいれば何も怖くない!!」

 

 

 

瑞鶴と翔鶴はシンジが戻ってくれば重桜はきっと元の在り方に戻ると思いをはせながら、お互いを鼓舞して獲物である刀と笛を構えて空母を艦装へと変換、ホーネットたちに急速に迫り先頭を開始した

 

 

翔鶴&瑞鶴side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いが武器を取り戦いが始まろうとしている最中・・・・

 

 

 

ある島では黒い翼を持つ者が海の中から引きずり出した鉄の獲物の腹に喰いつき、中から自身の餌である放射能がたんまりと込められた『原子炉』を引きずり出し丸ごと飲み込んでいた

 

 

 

???「ゴッゴッゴッゴッゴ?」

 

 

 

すると遠くからわずかに響く戦闘の音を聞き、そちらに意識を向けると同時に鋭い嗅覚が新たな餌を嗅ぎつける

 

 

 

???「ガララララ・・・・」

 

 

 

黒き翼を持つ者は自身の漆黒で巨大な翼を広げて飛翔し、匂いがする場所へと向かう

 

 

 

しかし彼自身もこの時予想外の事が起きるなど思いもしなかっただろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身を仇とする人間がいる事・・・・・

 

 

 

何より自身の種族と宿命がある王が()()()に制裁を与える来るとは・・・・・

 

 

 

 

かの王との会合と再会は近い




・加賀の好感度上昇については、自身の勝手な想像ですが加賀やはり一航戦やらの異名につられて『一航戦の加賀』として見られて、ほとんど『ただの加賀』とみてくれる人がいなかったのでは思いました。しかし『ただの加賀』として見られても好感度は微々たるものだと持ったので戦いと強者が好みな加賀さんらしく、自分よりも強く『ただの加賀』として見てくれたことで100%中30%好感度上昇という事になっています。まぁアンギラスにとって初対面だったので異名云々は全く聞いたことが無いので『ただの加賀』でもあり『強き狐の子』としか見れませんでしたがアンギラス自身もまさか人に近い体で踵落とししてくるという奇抜な印象と最後まで戦おうとした姿から加賀はなかなかいい印象を持たれています

・ニーミは当初建造されたばかりにシンジに出会い、彼の言葉と仲間がいることの大切さを知ったことで真面目さが祟って兵器で忠実にあろうとした心を変えた事になっています。アニメでも思いましたが、アニメの彼女は一歩違ったらアニメのエンタープライズのようになっていたのではないかと思っていたので、少しばかりシンジや知りえなかったことを入れて、『真面目で仲間のためならだれでも戦える強さを持つが、今は袂を分かってしまい敵となった陣営でジャベリン達と出会い、敵だとわかっても心がもやもやとして何をしたいのかわからない今の綾波と同じような状態のニーミ』を作りました。しかしそのせいで迷った姿を見られてオイゲンにはボディタッチ、Z1(レーベ)には体調が悪いのかと至近距離で迫らせたりしている

・今回ホーネットたちは増援ではなく別動隊として活動しているため、エンタープライズやシンジが来る前から母校にいました

・この世界ではKANSEN達は人間と同じように幼少期の姿から成長していく過程があります。ですので赤城や加賀だけでなく、翔鶴や瑞鶴に愛宕や高雄などもシンジは幼少期からの知り合いですが、一番付き合いが長いのが赤城たちです。ちなみに付き合いが一番短いのが綾波や睦月たちのような小さい子達です

次回でついに王が登場します

それではまた次回に


ciao♪

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