高原特有の、冴え渡った冷たい空気。
視界を染め上げるのは、眩しいほどの白。
「うーっ、テンション上がってきた!」
レンタルショップから出てゲレンデに降り立った由比ヶ浜は、そう言ってお団子頭を跳ねさせた。
一月も下旬。本牧からの依頼の後、定例のイベントであるマラソン大会も無事終了したその週末のことである。
俺たちは約束通り慰安旅行へと赴いていた。始発で出発して電車とバスを乗り継ぐこと数時間。ようやく最初の目的地であるスキー場に到着したところだ。
「いや、確かにテンション上がりますね」
そう言って一色は、由比ヶ浜と同じ色の笑顔を浮かべていた。
全員ウェアはレンタルして、一色はボード、後はみんなスキー板を借りている。ウインタースポーツのウェアを着た三人は見慣れなくて、それに随分眩しい。
「比企谷くん。どうしたの?」
そう問いかけてくる雪ノ下の細面は、いつもより白くてその名の通り雪のようだった。
ゲレンデで恋に落ちやすいのは雪面の太陽光反射による美白効果があるからだと聞いたことがあるが、なるほど元々美人なのにさらに美人に見えてしまう。
「いや、なんでそんなに普通に歩けるんだよ」
俺は心中を覆い隠すようにそう言いながら、雪ノ下たちの方に向けて歩く。
それにしてもこのスキー用のブーツというやつは、くるぶしが固定されているせいで歩きにくいことこの上ない。階段なんかは滑りそうだし、未知の履き心地だ。
「あはは、ヒッキー赤ちゃんみたい」
「赤ちゃんはハイハイだろ⋯⋯」
いや、赤ちゃんでも早ければ歩くのか? よちよちとぎこちなく歩く俺を、由比ヶ浜は楽しそうに見ていた。
「さて。まずは比企谷くんの特訓ね」
雪ノ下はスキー板をザンッと雪面に突き刺すと、腕組みをして俺の全身を眺めた。
遊びに来ているというのに、雪ノ下と特訓というキーワードには危機感しか感じない⋯⋯。ゆきのんズブートキャンプ、始まるよ!
「わたしは後から合流するので、先滑ってきてもいいですか?」
「あ、うん」
「ではでは。ゲレンデがわたしを呼んでいますので!」
一色はそう告げるなり、すいすいとボードを漕ぐようにしてリフトへ向かって行った。久々の銀世界に待ちきれないって感じである。
さて、残されたのはスキー組の面々だ。雪ノ下は由比ヶ浜と目を合わせると、こくりと物静かに頷く。
「じゃあ行こっか。とりあえずリフトに乗れるぐらいにはならないとね」
由比ヶ浜もそう言って歩き出したということは、どうやら二人が先生役になるらしい。
ソリで遊ぶためのキッズエリアの横に適当なスペースを見つけると、いよいよ特訓の開始となったわけだが。
「比企谷くん、さっき教えた通りエッジを効かせるのよ」
「こう、ギュッと、キュイっ、みたいな感じで!」
「板はハの字で、スピードが出すぎたと思ったら角度を大きく」
「ふんっ、て足開くの。ふんって!」
具体的で抽象的なアドバイスに、早くも行き詰まりを覚えていた。恐らく二人とも同じことを言っているのだろうが⋯⋯もうちょっと何とかならないの、これ。
こういう場合、球技には他の球技のセンスが活かせるように、別ジャンルの経験を積むというのも一つの手である。
「もうソリでいいかな⋯⋯」
「それでもいいけれど、ソリにするなら私も一緒に乗るわよ?」
「いえ、やっぱ頑張ります⋯⋯」
どんな脅しだよと思いながら、俺はストックを握った。ひとまず滑る、止まるができるようになるまで練習を続ける。
何度かの転倒と尻もち。挫折と血と涙と汗、感動の物語の末に、ようやくコツが掴めてきた。ちなみにその時間、およそ十五分である。あと血は出てない。
「それじゃヒッキー、あたしのところで止まってね」
「おうよ」
そして始まる比企谷八幡・リフト乗れるようになったか試験。緩やかな斜面を自力で前進し、五メートルほど先の由比ヶ浜のところで止まれたら合格である。
エッジを効かせてスキー板を蹴り出すと、すいすいと雪上を進んでいく。そしてスキー板をハの字にして、内側のエッジを効かせ⋯⋯あれ? あれれー??
「のわぁっ!」
「きゃぅっ」
止まれない──と思った数瞬の後、転倒と同時に俺の視界は暗転していた。
なんだこれ、顔面からコケてしまった割りには、雪が柔らかすぎるような⋯⋯。あと何その可愛い悲鳴。
「比企谷くん⋯⋯」
頭上から、雪よりも遥かに冷たい声が降ってくる。そして揺れ始める地面。いや、これは──。
「ひ、ヒッキー⋯⋯重たい、から⋯⋯」
「お、おう⋯⋯。すまん⋯⋯」
俺は真正面から、由比ヶ浜の高反発クッションにダイブしていた。
もおぉぉ! ラブコメの神様急に仕事しだすのやめてぇ! 何これ恥ずかしい!
「⋯⋯もう上級者コースに連れて行ってもいいんじゃないかしら」
そしてさらっとスパルタ教育に切り替わろうとしていた。
俺のミスであることは間違いないが、不可抗力でもあると思う。
まあでも、と俺は熱くなった頬を押さえながら考える。
ラブコメの神様、褒めてあげてもいいんだからね?
* * *
「それでは、ごゆっくりとお過ごし下さいませ。失礼致します」
部屋に案内してくれた仲居さんがそう言って辞去すると、襖はすぅと上品に閉じられた。
スキー場を後にした俺たちが向かったのは、当初の目的地である温泉宿だ。十畳以上はありそうな純和室に残された俺たちは、少しだけ強張っていた肩から力を抜く。
「いいところね」
と、真っ先に口を開いたのは雪ノ下だった。平素よりハイソな生活をしている雪ノ下にそう言わしめるとは、感じた通り格式の高い宿らしい。
「いや、本当凄いですね⋯⋯。何か全部高そう⋯⋯」
一色の言葉は月並みだったが、
「うわ、凄い。こっちも広いよ」
由比ヶ浜は入口と反対側の襖を開けると、
普通なら向かい合わせに椅子が二つ用意されているものだと思うが、広い部屋だからか四人分の椅子とテーブルが並んでいる。由比ヶ浜がカーテンを開けると、夕陽で赤く染まった雪山が見えた。こういうのをアーベントロートと呼ぶのだと、昔読んだ小説に書いてあったことを思い出す。
「とりあえず、もうちょっとゆっくりしてから温泉行きますよね?」
そう言った一色は、出された水饅頭をあむっと一口食べた。きっと一日中滑って腹が減っているのだろう。結局ほとんど一緒に滑らず、中級上級のコースを攻めまくってたもんね、君⋯⋯。
「そうね。楽しみだわ」
雪ノ下は館内案内の冊子で露天風呂のページを見ながら、ふわりと微笑む。
確かに写真で見る限りザ・露天風呂って感じに雰囲気があって、心躍るものがあった。サウナーとして外気浴の気持ちよさは譲れないものがあるが、露天風呂も次点で良いものだ。
「うん。じゃ、これ食べたら用意して行こっか」
由比ヶ浜は程よいしなりをもつ座椅子に戻ってくると、一色の隣で菓子楊枝に手を伸ばした。
俺も茶請けをさくっと頂くと、風呂の準備をする。
「じゃあ、俺は先に行くわ」
着替えとタオルをまとめると、そう言って立ち上がった。ある程度彼女たちも荷物はまとめてきているだろうが、見えてはいけないものを見てしまうのは避けるべきだと思ったからだ。
「あ、鍵⋯⋯」
「気にせずゆっくり入っててくれ。俺も長めに入ると思うし、開いてなけりゃどっかでマッ缶飲んでる」
「流石に売っていないと思うけれどね」
そう言えば千葉以外じゃ中々手に入らないんだったな、なんて考えながら「じゃあ」とだけ言って部屋を出た。
館内の案内に従って風呂を目指すと、途中で外廊下を通って別棟に移る。地形に沿って作られた階段を上って更に歩くと、ようやく露天風呂に着いた。ちょっとした秘湯感に、期待が高まる。
脱衣所で服を脱いで露天風呂の扉を開くと、そこはまだ外ではなく洗い場になっていた。そこで手早く身体と髪を洗ってもう一つの扉を開けると、氷点下にほど近い風が裸身を煽る。運良く先客はおらず、貸し切り状態だ。
「はぁぁー⋯⋯」
かけ湯をして露天風呂に浸かると、思わずそんな声が出た。
雪をかぶった石の灯籠に、流れ続けるお湯の音。こういう時、大人なら熱燗をちびちびやりながら入るのが乙なのだろうが、俺はどうせならマックスコーヒーで熱缶がいい。売ってなさそうだけど。
チラチラと舞い始めた雪を見ながら、ぼんやりと暗くなっていく空を見上げる。しばしの極楽気分を味わっていると、不意に遠くからカラリと扉が開く音が聞こえた。
「おー、貸し切りですよ、貸し切り!」
この声は聞き間違えるはずもなく、一色だ。どうやら女風呂は隣接されているらしく、テンション高めのその声がよく聞こえる。
「うわっ、さぶっ」
「ちょっと、由比ヶ浜さん。くっついてないで早くお風呂に⋯⋯」
そうして続いて聞こえてくるのは、由比ヶ浜と雪ノ下の声だ。たったそれだけの会話で二人の姿が脳裏に描かれ⋯⋯って何考えてんだやめろ。またラブコメの神様が仕事し始めやがった。
ぱしゃんとかけ湯の音が、いやに生々しく響く。はぁぁ、と気の抜けた声まで聞こえてきて、見ているわけでもないのに何だか悪いことをしている気持ちになってしまう。
「極楽ですねぇ。お湯がすっごいぬるぬるで」
「ええ。いい泉質ね」
「あ、ゆきのん。髪がちょっとお湯に浸かってる」
ほのぼのとした会話が、湯気の向こうから聞こえ続けていた。
これ、聞こえてるぞって言ってやった方がいいのだろうか。そう考えている最中にも、彼女たちの会話は続く。
「それにしても結衣先輩⋯⋯。前から思ってましたけど、すっごいですね」
「え、そ、そうかな⋯⋯」
果たしてその言葉は、由比ヶ浜のどこを指して言ったのか。せっかく想像するのはやめるべしと自戒しているのに、否応なく考えてしまう。由比ヶ浜、すごいのか⋯⋯へぇ⋯⋯確かに途轍もない反発でしたもんねぇ⋯⋯。
「雪乃先輩は⋯⋯。その細さが羨ましいです!」
「一色さん⋯⋯。後で覚えて置きなさい」
「ひえっ」
何だか、睨みを利かせる雪ノ下の姿まで見えてくるようだ。って見えちゃマズいだろ。考えるな。
「おい」
これ以上聞いていたらこっちの身が持たない。そう思って声をかけると、はしゃいでいた声がピタリと止まる。
「その⋯⋯こっちまでつつ抜けだから、もうちょっと声落とした方がいいぞ」
「え⋯⋯。ヒッキー、ひょっとしてそっち人いる?」
「いや、俺一人だけど⋯⋯」
「はぁ~。ならよかった」
いや俺は全然よくないんですが? まあ他の客に聞かれていたらと思うと俺もよい気分ではないから、安心する気持ちは分かるけど。
ちゃぽん、とどこか間の抜けた音の後に、一色の声が続く。
「先輩、じゃあさっきのも聞いてましたね。結衣先輩って──」
「ちょっ、ちょっといろはちゃん!?」
ばしゃん、と飛び散る水の音が、由比ヶ浜の焦りを伝えてくるようだった。
一色さん、ちょっとはしゃぎすぎじゃありません? 旅行でテンション上がっているのかしら⋯⋯。
「一色さん⋯⋯」
「な、なんですか。結衣先輩って髪下ろしてもめっちゃ可愛いですよって言おうとしただけですよ」
雪ノ下の諌める声に、一色の声がしおれていく。本当でござるかぁ? と思うところではあるが、これ以上はちょっと刺激が強すぎる。
「⋯⋯俺もう、先出てるわ」
「あ、はい」
そうとだけ告げると、俺は露天風呂から上がった。
素肌を撫でる風は凍えるほど冷たいのに、やたらと頬が赤い。
ぜんぶ温泉のせいだということにして、俺は露天風呂を後にするのだった。
* * *
風呂から出ると、俺はロビーで時間を潰していた。
すぐに戻っても鍵が開いていないのは分かっていたし、売店で土産物も見ておきたかったからだ。あと、すぐに顔を合わせるのも微妙に気まずい。いや、俺は何も悪いことはしていないはずなんだけど。
土産物にだいたい目星をつけ、自販機でも売店でもマックスコーヒーが売っていないことに落胆すると、俺は部屋に戻った。すでに鍵は開いていて、襖を開けると浴衣姿の由比ヶ浜だけが座っている。部屋の中で鏡を覗き込みながら、ポンポンと肌のお手入れ中のようだ。
「あ、ごめんね。部屋開けるの遅くて」
「いや、それは全然⋯⋯」
温泉の効能なのか、由比ヶ浜の頬は紅潮して見えた。久々に見るすっぴんと、一色の言っていたお団子頭の消失した由比ヶ浜の髪型に、思わずドキリとしてしまう。
「雪ノ下と一色は?」
「んー。なんか卓球で勝負するって言って行っちゃった」
「あ、そう⋯⋯」
意外な答えだったが、なるほどと納得する部分もある。
雪ノ下のやつ、一色の一言を根に持っているな。えぐい角度と速度で繰り出されるサーブが目に浮かぶようだ。
「ヒッキーも後から行くでしょ?」
「いや、行かないでしょ⋯⋯」
由比ヶ浜と目が合うと、なぜだかすぐに目をそらしてしまいながら答える。もし合流したら、色々と巻き込まれるに違いない。それに風呂に入ってから運動するというのも気乗りしなかった。
「あ、じゃあ外行こうよ。近くに足湯あるんだって」
「なぜ温泉入ったばかりなのに、わざわざ足湯⋯⋯。寒いだろ」
「もうっ! どっちかだよ。卓球行くか、足湯に行くか」
ぷりぷり怒った様子の由比ヶ浜に言われると、どうにも弱い。しかしせっかく温泉に来たのだから、部屋に篭っているのがもったいないと思うところもあった。
「分かった。足湯で手を打とう」
「うんっ。ふふっ、足湯なのにね」
足湯で手を打つ、という表現が面白かったのか、機嫌を直した由比ヶ浜は化粧気のない顔でころころ笑った。それがどうにも可愛すぎて、相変わらず心臓に悪い。
部屋を出て鍵を雪ノ下たちに渡しに行くと、一色はうつろな目で項垂れていた。情け容赦一切なしの雪ノ下に一言断ると、俺たちは旅館の外に出る。
「ううっ、寒いっ」
当然コートは羽織ってきたものの、標高が高いせいで空気は刺すように冷たい。踏み固められた雪の道を慎重に歩いていくと、ほどなくして由比ヶ浜の言っていた足湯が見えてきた。
「あ、ここだよ。よかった、温泉卵も売ってる」
足湯は四畳ほどの大きさで、その上には雪よけなのか茅葺屋根がついていた。近くには売店があって、土産物やら温泉卵やらが売られている。
なるほど、これが目的だったか。こういうところじゃないと食べられないから、興味があったんだろう。
「もうすぐ晩飯だぞ」
「スキーでお腹ペコペコだから大丈夫だもん。ヒッキーは食べないの?」
「⋯⋯食べるけど」
そう指摘したものの、俺だって初めてのスキーで腹は減っているから、卵一個ぐらいならぺろりといけてしまう。
二人して温泉卵を購入すると、食べながら入ってもいいということだったので、お言葉に甘えることにした。
「おお~。あったかい」
由比ヶ浜が膝上あたりまで浴衣をめくると、すらりと白い脚が微かに濁った湯の中に突っ込まれる。それが妙に艶めかしく見えてしまって、すっと目をそらした。
そのまま何を合図にしたわけでもなく、隣り合って温泉卵を齧る。相変わらずチラチラと降り続ける粉雪を見ていると、さっき温泉に入っている時よりリラックスしていることに気付いた。何せ三人の会話が、刺激的すぎたのだ。
「今日は楽しかったなぁ」
由比ヶ浜は温泉卵を食べ終えると、そう言って後ろ手をついて天を仰いだ。浴衣から覗いた鎖骨に、とくんと心臓が跳ねる。
「スキー初心者の俺をビシバシしごくのがか?」
「あはは。ゆきのん楽しそうだったよね」
まるで私は関係ありません、みたいな口ぶりだが、由比ヶ浜も擬音だらけのアドバイスで俺に教えようとしてくれていた。お陰で滑れるようになったから、文句ばかりは言えないが。
「不思議だね。こんな風に四人で旅行に来るなんて」
由比ヶ浜は不意にしかつめらしい顔を作ると、会話の進路を正すようにそう言った。それに俺は、無言で頷く。
本当に不思議なものだと思う。俺が誰かを誘って温泉旅行に来るなんて、一年前では考えられなかったことだ。当然ここを訪れるきっかけは福引で当たったからだが、恐らく一年前の俺が当たっていたら売り飛ばすなりなんなりしていただろうと思う。
「あたし、こんな風に旅行に来るの初めてなんだ。いつもは家族とだから」
「それを言ったら俺もそうだ。基本ボッチだからな」
「あはは。その自虐まだやるんだ」
旬を過ぎた芸人のような扱いだったが、浮かべられた表情は柔和なものだった。
ともすれば母親が子どもを見守るような、そんな優しい眼差し。
「ねえ、ヒッキー」
足湯から反射した光が、由比ヶ浜の横顔に波紋を描いていた。由比ヶ浜が不意にこちらを向くと、その大きな目が俺を捉える。
「ずっとこうしていられたらいいのにね」
「ああ。毎日バカンスとか最高だな」
「もう。そういう意味じゃないし」
ぷくっと不服そうに頬を膨らませると、すぐに由比ヶ浜は相好を崩した。その表情はくすぐったくなるぐらい優しくて、
「ずっと四人でいられたらいいのにね、って話だよ」
「⋯⋯そうだな」
わずかな逡巡の後に、俺はそう答える。それは素直で素朴で、きっと心からの言葉だった。
なのにそう言った瞬間──胸の片隅が、しくりと痛む。忘れ去られる悲しみのような、誰の理解も得られないような、酷い違和感だ。
何もまちがったことは言っていない。おかしな発言ではなかったはずなのに──。
「そろそろ戻ろっか」
ぱしゃり、と小さな音を立てて、由比ヶ浜は足湯から上がる。俺もまた、同じく。
旅館に戻る道すがらに踏みしめた雪は、どこか錆びついたような音を立てていた。
というわけで温泉旅行の話、前編でした。
プロットでは生徒会主催のスキー旅行イベントにして原作での副会長、書記ちゃんをくっつけて⋯⋯なんて考えていたんですが、いまいち筋が通らなかったのでこんな感じに。
次回は、温泉旅行編後半です。
引き続きお楽しみください!