元の世界でありふれたマスターは異世界で家族をつくる 作:nightマンサー
召喚シーンだけじゃ満足出来ずモルガンとのイチャイチャも書きたかったからだ…
まぁ結局そこまでイチャイチャかけてないんだけど…
何故か感想にユエをオリ主ヒロインにしてって来てるんだが、需要あるの、か?
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注)モルガンに対して作者の妄想が含まれます。
作者も頑張りますが、こんなのモルガンじゃねぇ!って思われる可能性があることを留意お願い致します。
それではどうぞ!
ーーー時は、ハジメと慎夜が落下した直後に遡る。
私ーーー間桐恵里は呆然とし、目の前の現実を受け入れられないでいた。
兄さんが落下した。昨日久しぶりに楽しく話をした、私をあの絶望的な場所から救ってくれた、大好きな兄さんが…
「嫌ァ!!ハジメ君!ハジメ君っ!!」
「駄目よ香織っ!あなたまで死んじゃうわ!」
白崎がハジメを追おうと崩落した橋に近づこうとするのを八重樫が止める。
止めている八重樫もその表情は悲痛に満ちている。
「守るって…私が守るって約束したの!離してぇ!!」
それでも白崎は止まろうとせず、抵抗が更に強くなるが戦闘職の八重樫に抑えられて動くことは出来ないでいる。
そんな白崎にメルド団長が近づき、一言すまないと言って首の後ろを叩いて気絶させた。
「…すみません、メルド団長」
「いや、謝罪しなければいけないのはこちらの方だ。とにかく今は上層にーーー」
「ぎぁぁぁぁ!!?」
突然辺りに響く絶叫。更に他のクラスメイトの悲鳴も聞こえる。
そちらを見ると、幸利が檜山を斬りつけた様で檜山の腕に薄ら血が滲んでいる。
「なぁ、おい。満足か?恋敵と邪魔な奴を殺して。答えろよ、おい」
闇の底から響くような低い声で幸利が檜山に迫る。
それを近くにいた騎士団の人達が止めに入るが、それでも幸利は止まらない。
「な、なに言って…」
「見てたんだよ、てめぇが放った魔法を誘導して慎夜達に当てたのを!
殺す事に気を取られて後ろにいた俺に気付かなかったんだよなぁ!!この人殺しがぁ!」
騎士団に抑えられながらも幸利は言葉を告げる。
その言葉にクラスメイト達が驚いた顔で檜山を見る。
「う、嘘つくなよ!キモヲタ達が死んだからって俺に当たるんじゃねぇ!!」
「!?檜山お前、人を殺しておいてよくもそんなこと…!!」
「やめろ!今は言い争ってる場合じゃない!!」
メルド団長の一喝で一旦静まる。
「とにかく、今は迷宮から抜けるのが最優先だ。
清水、先程言っていた件については脱出してから話をしっかり聞く。だから今は抑えてくれ」
「っ!……わかり、ました」
メルド団長の言葉に幸利も正論だと理解したのだろう。
言いたそうにしているが、一旦抑えることにしたようだ。
「よし…お前達、急いで上層に上がるぞ!遅れず着いてくるんだ!」
メルド団長の言葉に一同上層を目指す。
「…兄さん、仇は必ず私が取ります」
兄さんが落下した辺りにそう宣言して、私はその場を後にする。
この後私達は無事に迷宮を出ることが出来たが、王国に戻りこの件を報告すると死んだのがハジメと慎夜だった事に安堵したのだ。
それはハジメと慎夜に直接的な強さはなかったが大きな要因にある。
ハジメは錬成師の非戦闘職、慎夜は魔術師だが主にサポートメインだったため死んでも問題ないと判断されたのだ。
更にはハジメと慎夜を無能だと罵る者さえいる始末だ。
それに拍車をかけるように、檜山の無実が決まった。
見たのが幸利だけ、しかもあの天之河が檜山を庇った為、結局この件は不幸な事故として処理され、
ハジメと慎夜の2人は死亡したものとされた。
そんな結果に不満しかない現在、私は幸利と今後について相談している。
「それで、幸利は先生の護衛役につくんだね」
「あぁ。先生は栽培スキルであちこち出向くことになる。
もし慎夜達が生きていた時、あの時の転移みたいなので外に出てる可能性も少しはある。
それに、あのクソ野郎達のそばに居たら、次は本当に我慢出来そうにないからな」
幸利は先生の護衛として、各地を回ることにしたらしい。
確かにもし兄さんが生きていた場合、そのまま迷宮に居るとは考えずらい。
この世界の事を更に知れるし、外の捜索もしておいて損は無いはずだ。
「それにしても、間桐…お前本気か?」
「言いたいことは分かってる。でも、下層に行くには強くなるしかない。
そして、癪だけど強くなるにはあのクズ共と一緒が今の所1番効率がいい」
幸利の心配は最もだ。何せ私は勇者パーティ、あの天之河や檜山がいるパーティに入る事にしたのだから。
本当の死を目の当たりにしてクラスメイトの大半が部屋に引きこもっており、
何とか勇者パーティと先生の護衛役の人数で志願制の条件である半数をギリギリ補っている状況だ。
兄さんがあの時、志願制にしていなかったらと思うとゾッとする。
「幸利が外なら私は迷宮内を直接探す。
考えたくはないけど、もし、兄さんが死んでいた時は…せめて遺品だけでも回収したいの」
「分かった。あんまり無理するんじゃないぞ?慎夜だってお前に生きていて欲しいと思ってるだろうしな」
「うん、わかってる」
そうして、私達は自分達の出来る最善と思う行動を開始した。
◆
頭を撫でられる感覚で、俺は目覚めた。
モルガンを召喚した後すぐに魔力切れで倒れた気がしたのだがーーー
「目覚めましたか?我が夫」
見ると目の前にモルガンの顔、しかも後頭部には何やら柔らかい感触がある。
確認するまでもなく、これはモルガンに膝枕されている状態であることがわかった。
「…あぁ。ごめん、その…膝枕してもらったみたいで…」
「これくらいなんてことありません。それより、酷い有様ですね」
そう言ってモルガンは慈しむように俺の頬を撫でる。
体温が低いのだろうか、モルガンの手はひんやりしており気持ちがいい。
「魔術で回復させましたが、髪は元の黒に戻しますか?」
言われて地下水の反射で確認すると、何故か髪の色が白髪になっていた。
なんか満身創痍で白髪でバーサーカー召喚って雁夜おじさんみたいだと呑気に考えていた。
取り敢えず、これはこれで良いかと思いそのままでいくことにした。
「それで、これからどうしますか、我が夫?」
「その、行動する前に色々聞きたいことがあって、まず真っ先に聞きたい…もしかして前世わかってる?」
俺がそう聞くと、モルガンは妖艶に微笑んだ。
「えぇ、夫が考えている通りです。FGO…でしたか。そのゲームで貴方に召喚されたモルガンで間違いないです」
何とも因果なことだが、モルガンは前世での俺の一番のお気に入りのサーヴァントだ。
理由は、まぁFGO2部6章のストーリーをやってくれ。俺の語彙力じゃこの感情を3分の1も伝えられない気がする。
「そっか…もしかして、俺が知らないだけで転生特典みたいなのあったのかな」
「前世の記憶、それ自体が特典な気がしますね。結果それのお陰で私はここにいれるんですから」
「俺自身が触媒みたいな感じになったのか。とにかく今はモルガンが来てくれて、嬉しいよ」
「この私にとってはあなたが唯一無二の夫ですよ。これくらい当然です」
そう言いながらモルガンは俺に身体を寄せる。
当然モルガンの柔らかい身体が俺に触れ、緊張してしまう。
先程までは色々と考えていた為気にしないようにしていたのだが、
今前世で大好きだったモルガンが実体として隣に居るのだ。しかもさっきは膝枕まで…
「…ふふっ、今更緊張しているのですか?可愛いです」
「それは、その…色々落ち着いて現状を理解したら、そりゃーーー」
「大好きな私と2人きりに気付いてしまいましたか」
モルガンからの言葉にドキッとしてそちらを見ると、モルガンは先程と同じように微笑んでいた。
「ちなみにですが、あなたが私でそういった事をしていたのも知っているので、隠しても無駄です」
追撃の言葉に俺は流石に死にたくなった。
どうやって知ったとか気になるが、それより知られていることが問題だ。
これでは流石に嫌われてしまうのではーーー
「何故不安がるのですか?私もあなたのことが大好きなので問題はありません。
式を今すぐ上げたいですが、まずはここから出ないといけませんね」
そんなモルガンの言葉に別の意味で頭が真っ白になる。
「ぇ?モルガンが、好き?俺なんか、を?」
俺の言葉にモルガンはそれこそ何を言っているんだ我が夫は?みたいな顔をしている。
「当たり前でしょう?あなたは私のために泣いて、怒ってくれた。
それに、私に種火や聖杯、金フォウでしたか?それらを多量に注いでくれました。
言ったはずです。次は野心とあなた、どちらも取りこぼさない、と」
そのモルガンの言葉を聞いて、きっと今の俺の顔は真っ赤だろう。
何せ前世では恋人もおらず死んで、転生した後も確かに充実はしていたが、
こんな真っ直ぐな好意をぶつけられたことなんてこれまでの人生で1度もなかったのだから。
「いや、その…はい。俺も、モルガンを、愛してます」
「んっ…眼でわかっていても、言葉にされるのは…いいものですね」
妖精眼で分かっていただろうが、言葉にした時モルガンもほんのりとだが頬が赤くなった気がする。
「では、水鏡を使用して外へ出ましょう。外に出た後にはすごい城を建てます。
それから式の前に我が夫をこんな目にあわせたクラスメイトとやらには制裁もしなければいけませんね」
そうしてモルガンは手近にあった水溜まりにむかって杖を振り魔術を行使しようとした。
「あ、モルガン。ちょっと外に出るのは待って欲しい」
その言葉にモルガンは魔術行使を中断し、俺に向かい合う。その表情は不満げだ。
「何故ですか、我が夫。こんな所早々に出るべきでは?」
「そうなんだけど…俺と一緒に落ちた友達を探したいんだ」
そうして俺は一緒に落ちたハジメについて説明する。
彼には落ちる直前に一定時間無敵になる『オシリスの塵』を掛けている。
落下程度なら生きている筈だ。
「なるほど、友人も一緒に落ちていたのですね。では早速探知魔法で探してみましょう」
そうしてモルガンは再度杖を振り、魔術を行使。
暫し無言でいるとモルガンが僅かに顔を顰めた。
「どうかした?モルガン」
「…夫の友人、だと思います。現代兵器の銃と思われる物を使用して、魔物を倒しています。
恐らく魔物の肉を食べたのでしょう。髪が夫と同じになっていますね」
モルガンの言葉に俺は目を見開く。
ハジメは銃を自作して魔物を狩っていることにも驚きだが、モルガンが見たところハジメも魔物の肉を食べたらしい。
魔物の肉を食べれば普通その魔力で死んでしまうのではなかったか。
魔力を無理矢理捻り出して生き残った俺は例外な感じはするが、ハジメもまさか同じようにしたのか?
「色々疑問はあるけど、とにかく見つかってよかった。合流したいけど、いいかな?」
「えぇ、勿論です。我が夫の友人ならば、生きて式に参列してもらわねば」
微妙に心配する点がズレているが、一旦置いておくことにする。
そうして俺とモルガンはハジメに合流するため、移動を開始した。
モルガンは絶対にグイグイ来る。
でも自分に都合が悪くなると途端に拗ねて可愛くなると思うのです。
ちなみに作中のモルガンのセリフは本当です。
実際例のシーンではガチ泣きした上で奴らへの怒りでスマホがミシミシいってた…
この作品はモルガンに幸せになって欲しい成分マシマシでお送りしております。
次はツングースカ後に出来たらいいな…
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それではまた!