元の世界でありふれたマスターは異世界で家族をつくる   作:nightマンサー

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遅くなりすみません!
スプラ3やDBDBDが面白すぎるんや…



第9話 召喚

 

 

 

 

 

ーーー【オルクス大迷宮】を攻略してから1ヶ月が経過した。

 

ラスボスを倒した後、扉を抜けた先にあったこのトータスで反逆者と呼ばれている者の屋敷で俺達4人は生活している。

屋敷の最奥にはこの【オルクス大迷宮】の生みの親であるオルクス・オスカーの遺体と魔法陣が鎮座していた。

モルガンの解析で危険はないと解り魔法陣の上に立つと、目の前に男性の立体映像が映し出され語られたのは、この世界の真実についてだった。

この世界の人々は種族問わず遥か昔から戦いを続けているが、その理由がなんと単なる神々の遊びであるというのだ。

オスカーを含む反逆者と呼ばれた者達は神の直系の子孫であることで偶然にも神々の真意に気付いたことから、神々に立ち向かい人々を解放する者ーーー解放者となったのだと。

しかし、解放者の想像以上に神々は狡猾で陰湿であった。神々の策略によりトータスの人々は解放者達を神に反旗を翻し世界を滅ぼす者ーーー反逆者であると思わされてしまったのだ。護るべき者達の為に戦う筈が、その者達によって仲間は討たれていった。神と戦うことすら叶わず解放者達は中心だった7人のみとなってしまい、身を潜めるしかなくなったのだ。

その7人が身を潜めた場所こそ、トータスで迷宮と呼ばれる場所なのである。

そうして彼らは迷宮を攻略した者に自身の魔法である神代魔法を授ける仕掛けを施し、その生涯を終えたという。

そしてオスカーの魔法は、鉱物に魔法を付与し特殊な鉱物を創り出すことが出来る神代魔法ーーー『生成魔法』であり、この魔法が錬成師であり現代兵器を作製、使用するハジメと相性が良すぎた。

それこそたった1ヶ月で各種銃器を製作しており、今はなんと車等の乗り物を作製しているという。

だがこの『生成魔法』、俺にとってもかなり重要な魔法であったようで、『生成魔法』を手に入れた途端新たなにスキルを2つ覚えることが出来た。

1つは『魔力貯蔵』ーーー魔力を青色の液体として貯めておけるスキルであり、とある理由(・・・・・)からかなり重宝するスキルである。

そしてもう1つなのだか、こちらはもう1つの条件を満たさないと発動出来ないためまたの機会に説明することにする。

 

「さて、そろそろ準備を始めないとな」

 

1つ伸びをしてベッドから降りて着替え始める。

そう、今日は俺とモルガンにとって大切な日になる予定なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、まさかサプライズ受ける本人にするって宣言してするって……それもうサプライズじゃなくないか?」

 

「仕方ないんだよ、モルガンの眼にはこういうプラスの隠し事も出来ないからね。だからってモルガンの事避けるなんて絶対嫌だからこの形しか思いつかなくてな」

 

屋敷から少し離れた広場にて、俺とハジメは雑談している。今はユエにモルガンを呼びに行ってもらっているところだ。

程なくしてモルガンとユエが広場にやってくる。

 

「おはようございます、我が夫にハジメ……っ!」

 

モルガンの挨拶は俺の前の地面に描かれているとあるものを確認したことで驚きで止まってしまった。

 

「モルガンならわかると思うけど、召喚陣(・・・)だよ。ようやく召喚出来るほど魔力を溜めれたんだ」

 

俺は言葉と共に青い液体の入った試験管を取り出す。

これが『魔力貯蔵』のスキルを重宝する理由で、前みたいに魔物の肉で死にかけることなく魔力を増やせるようになったのである。

 

「ユエ、申し訳無いけど召喚の触媒にするから髪の毛を一本貰ってもいいかな?」

 

「…?別に構わない」

 

言われて不思議そうにしたユエだが、特に拒否されることなく髪の毛を一本貰う。

この時点でモルガンも、俺が誰を召喚しようとしているのかわかったようだ。

 

「我が夫、まさかーーー」

 

「ユエーーー吸血鬼の髪の毛(・・・・・・・)と、モルガンの髪の毛と俺の前世での2つの縁があれば、きっと喚べると思うんだ」

 

そう言って俺はモルガンの両手を優しく包み込む。

 

「俺はモルガンが側に居てくれて幸せだ。

モルガンも同じ想いでいてくれてるのもわかってる。

でも、あの結末を知っている俺はーーーやっぱり2人が一緒に笑い合う幸せも、あってほしいって思ってるんだ」

 

「……っ」

 

俺の言葉にモルガンは言葉を失っていたが、突然俺の胸に顔を埋めるように抱きついてきた。

 

「え、ちょ、モルガン…!?」

 

「妻命令です。暫く、このままで…いるように」

 

「………仰せのままに」

 

モルガンの顔が埋まった胸の辺りが湿っていたのは、ここだけの秘密にすると誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……えっと、すまん。待たせた」

 

「別にいい。訳ありなんだろ?」

 

「私も」

 

「……ありがとな。ハジメ、ユエ」

 

暫くして、何もなかったかのようにモルガンは姿勢を正して俺の横に立ったのを確認して待たせてしまったハジメ達に謝罪する。

 

「それじゃ、始めるよ」

 

そうして『魔力貯蔵』で作製した液体を一気に飲み干す。

リンゴのような味がして、魔力が高まったことで『召喚詠唱(限定)』スキルが使用可能となった為発動させる。

 

「素に銀と鉄、礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。

四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

今回はモルガンを召喚した時のように狂化の節は入れない。何故なら今回召喚しようとしている彼女のクラスはアーチャー(・・・・・)なのだから。

 

「汝の身は、我と我が妻の下に。我が命運は、汝の弓に。

前世の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

気休めかもしれないが、詠唱内容を彼女を喚ぶためにそれらしい言葉に変換する。

 

「汝、三大の言霊を纏う七天。

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

最後の詠唱を終え、召喚陣が眩く輝き辺りを覆い尽くし4人は目を覆った。

暫くして光が収まり召喚陣に目を向けると、一人の女の子が佇んでいた。

 

 

 

ーーー深紅の長髪に、黒い髪留め。

 

 

ーーー髪の色と同じ深紅のドレスとヒール。

 

 

ーーーモルガンの義娘にして、女王の後継者。

 

 

 

「……赤いカカトのバーヴァン・シー。

召喚に応じたわ、お母様。あとオマケのク・ソ・ザ・コ♡」

 

 




やっとバーヴァン・シー登場。
書き終わったので、マイカルデアのバーヴァン・シーLv100にしてきます。
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