古代戦士シンフォギア   作:超越の破壊者

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こんばんは。そしておはよう。続き書きました。


第二話「覚醒せよ、拳となったガンニール!!」

 

 

 

 これはどこかの星の記憶。

 

 突如やってきた四人の巨人。そのうち二人が殴りあっていた。

 

『ふはははははは! 流石だな! これでこそ我が好敵手に相応しい!!』

 

『……この筋肉バカめ』

 

 全身に赤と黒の鎧のような姿をした巨人。名は剛力闘士ダーゴン。その二つ名に違わぬ腕力を持つ闇の巨人の一人であり巨人の中でも屈指の戦闘狂(バーサーカー)である。

 

 もう一人は全身に灰色の鎧を着たような見た目をしている巨人。名を闇黒勇士トリガー。四人の巨人の中でも最強の部類にはあり常に寡黙な巨人だ。

 

 二人は常に強くなるために鍛練を行っていた。今やっているこの殴りあいこそ、ダーゴンがトリガーと共に行っている鍛練方法である。

 

『我らはもっともっと強くならねばならない! そのためにもやはり鍛練は必要だろう?』

 

『……否定はしない』

 

 トリガーは内心呆れている。どこまでも強さを求める筋肉バカに。

 

 そして、どこか心の中で暖かさも感じていた。自分でもバカな鍛練方法だと思っているこの殴りあいを、呆れこそするものの、嬉しさもあった。

 

『……俺達は強い。それは、あの忌々しき光の巨人を倒せるほどにな。だが、ウルトラの神とクソジジイには勝てない』

 

『確かにな! 前もこてんぱんにされたからな!』

 

『……お前が強さを求めるなら、俺は幾らでも鍛練に付き合おう。俺達に限界など存在しない』

 

『ふはははははは! 今日はやけに喋るではないか』

 

『……死ね、この筋肉バカが』

 

 闇の力を乗せた渾身のパンチをお見舞いする。それによってダーゴンは地面に倒れ伏すが、すぐにトリガーが手を差し伸べる。

 

 ダーゴンがその手を取り立ち上がると、また構えをとる。トリガーも構えを取りまた殴りあう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのライブ会場の悲劇から二年が経った。

 

 今日もセレナは部屋に籠ってる。外に出たくないらしいし怒らせないように刺激してはいけない。一度怒りに火が灯ったセレナを落ち着かせるのはとても手がかかるので。

 

 俺はライブ後、近くのふらわーって言うお好み焼きのお店でバイトを始めたんだ。

 

 いやねぇ、ライブの時の俺を見たらわかると思うけど、俺元々食べ物とかは食わなくても生きていけるんだよ。だけど俺と一緒に住んでいるセレナは純粋な人間だから当然お腹が空いちゃうから、料理をつくってあげなくちゃいけない。だけどお金がないと当然食べ物なんて手に入らない。

 

 まぁ、そういったことがあってバイトすることにしたんだ。

 

「お兄さ~ん、こっちにもお好み焼きくださ~い」

 

「はいはい、今行くよ」

 

 求められたのなら応えるべし。俺はすぐさまお好み焼きに必要な具材を持つと、俺を呼んだお客さんの元まで向かう。

 

 最初こそは俺はお好み焼きの具材を持っていくだけの作業だった。だけど最近ふらわーのおばちゃんが腰を痛めているので俺が代わりを努めている。

 

 おばちゃんに比べれば俺の作るお好み焼きはまだまだの出来だろう。当然俺は満足していない。

 

 おばちゃんの作るお好み焼きは俺の作るお好み焼きよりも数千倍美味しいからだ。だからこそ俺は満足できない。

 

 本当なら俺の満足のいく美味しいお好み焼きをお客さんに提供してあげたい。だが、俺の腕ではまだまだ不可能だ。

 

 くそ! 昔から壊すことは得意だったけど心のこもったなにかを作ることは苦手だよ!

 

 まぁ、細かいことは気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺のバイト時間は大体3時ぐらいまでって決まっている。というか、おばちゃんがそう決めた。

 

 帰ったらセレナにご飯を作ってあげるためにスーパーで具材を買った俺は、帰路についていた。

 

 あれから二年間の間ノイズが現れることはなかった。そりゃあもう不気味なぐらいな。

 

 ノイズが現れる規則がなにかはわからない。もしかしたら誰か(・・)が操っている可能性もある。

 

 理由の存在しない過程なんてない。だからノイズにも現れて人間を殺す過程が存在するはずなんだ。

 

「……ん?」

 

 そんなことを考えていたら空から灰が落ちてきた。面倒臭いな……全く。

 

「未来を染める、漆黒の闇……トリガーダーク!」

 

 ブラックスパークレンスにトリガーダークキーをセットし胸の前に持ってくる。その瞬間、俺の身体は闇に包まれ闇黒勇士トリガーダークになる。

 

『……やるとするか』

 

 取り敢えず俺の近くにいるノイズどもを殺したら一番数の多い場所に移動するとするか。誰か(・・)を追いかけているようだからな。

 

『ゼア!』

 

 空にいるノイズに向かってダークゼペリオン光線を放つ。俺の放ったダークゼペリオン光線を横にずらしていくことで多くのノイズを葬り去る。

 

 俺が持つ技の中の最強技だ。

 

 地上にいるノイズにはダークハンドスラッシュや拳をお見舞いして殺す。とにかく俺の平穏を脅かすノイズどもは生かしておくわけにはいかない。

 

 かつて俺から自由を奪おうとしたあの女を殺したようにな……。

 

 と、今確認できるノイズを全て殺した。すると、近くの工場辺りで光が伸びた。

 

 恐らく何らかの力が覚醒したのだろう。それに、この力には覚えがある。

 

 二年前のライブ会場での悲劇の時、偶然俺が助けることとなったオレンジの鎧を着た女と同じものだ。

 

 確かあの時は死にかけだった気がするんだが、仕方ないな。今回も助けにはいるべきか。

 

 そう思った俺はすぐさま光の元まで飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 俺が見た時、その子は二年前助けたオレンジの鎧と似たような物を着ていた。

 

 それは見てわかるぐらい戦うことを知らない感じだった。偶然力が覚醒したって言うのが正しいだろう。

 

 脇には女の子を抱えているのを見るのに、一緒に逃げていたのだろう。そして逃げきれなくなって死にそうなときに覚醒したって感じか。

 

 まぁいい。

 

「うわ!?」

 

 俺はその子の目の前に降りると、ノイズを殴り殺す。

 

『……その子を安全まで場所まで逃がせ』

 

 それだけ言うと、俺はノイズの方に意識を集中させる。

 

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

 突然歌が聞こえた。それもこの戦いの場に相応しくもないはずの歌が。相応しくもないはずなのに、なぜか心が安心できる。

 

「あれ? あん時のアンノウンじゃねぇか」

 

 オレンジの鎧を着た女――ツヴァイウィングの一人天羽奏。オレンジの槍――確かガングニールを使う女だ。

 

 そしてもう一人、

 

「今はアンノウンよりもノイズを優先よ」

 

 青い鎧に身に纏った女――奏と同じくツヴァイウィングの一人である風鳴翼。天羽々斬と呼ばれる刀を持った防人だった気がする(アイドルにそこまで興味がないのでうろ覚え)。

 

「え? えぇ!?翼さんに奏さん!? なんでぇ!?」

 

 そしてこの女は二人と知り合いなのか驚いている。別にどうでもいいが……。

 

『……よそ見をするな。命取りになるぞ』

 

「は、はい!!」

 

 いい返事だ。若さを感じるが、元気な子供は好きだぞ。

 

「なっ……喋った、だと!?」

 

「二年前は全く喋らずに消えたのにな」

 

 翼はなぜか驚いているみたいだが、逆に奏の方は薄く苦笑いを浮かべている。

 

 と、二人が俺の方を向いた隙に襲おうとしたノイズを殴り飛ばす。まぁ、殴った瞬間に消滅してんだけどさ。

 

「二年前にも感じたが、やはり凄まじいものだな」

 

「確かにな。こりゃああたしらも負けてられないな!」

 

 その言葉を最後に二人もノイズに向かっていく。

 

 そして面倒くさいから省略するけどノイズ退治は五分もかからずに終了した。結果的に面倒くさくなった俺がダークゼペリオン光線とダークハンドスラッシュでごり押ししたので。

 

 その光景を見た女がまたもや驚いた顔をしていたけどね。

 

 戦闘が終わり黒服の大人達が現場に急行してきた。

 

 女(話によると立花響と言うらしいのでこれ以降は響とする)が暖かい飲み物を受け取った瞬間、安心したのか鎧が光となって制服となった。

 

 それに驚いた響が飲み物を溢しそうになったので、たまたま後ろにいた俺が身体を支える。

 

「あ、ありがとうございます。私立花響って言います!!貴方のお名前を教えてもらってもいいですか!!」

 

 元気っ娘だなぁ。

 

「やめとけ、そいつになに聞いても教えてくるねぇよ」

 

『……闇黒勇士トリガー』

 

「教えるのかよ!!」

 

 うるさい奴だな。

 

 俺は響達に背を向けて歩き出す。

 

「待て!お前にも私達に同行してもらうぞ! 色々聞きたいことがあるからな」

 

「そうだな。あたしも聞きたいことがあるし、二年前の件についても言いたいことがある。着いてきて貰えねぇか?」

 

 一瞬だけ足を止め奏達を見る。なぜか武器を構えられたが、まぁいいか。

 

『……ついていく理由が俺にはない』

 

「そちらになくとも此方には来てもらう理由がある。なんなら無理矢理にでも……」

 

『……できるのか?お前の……お前達のその実力で?』

 

 その言葉で翼は黙り込んだ。それ実力ないのを認めてるのと同じだぞ。

 

 俺は身体を闇に包み込んでその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰ってくるのが遅い!」

 

『ぐはぁ!?』

 

 なんでドロップキックかますのセレナさんや?

 

 理不尽にもほどがあるよ?

 

 

 

 

 

 




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