古代戦士シンフォギア   作:超越の破壊者

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遅くなった。投稿したぜ。
お待たせしました。


第三話「仲間に刃を向ける意味」

 

 

 

 

 これはどこかの星の記憶。

 

 青と白を貴重とした巨人――俊敏策士ヒュドラム。多彩にして狡猾な策略と超スピードを駆使した戦いを得意とし、相手の感情を逆撫でするような嫌らしい戦法も使う闇の巨人の一人である。

 

『エクセレント!流石私と言ったところですねぇ』

 

『……なにがだ?』

 

『おや? 貴方も来ていたのですか。見てみなさい。この美しい滅びを……ッ!!』

 

 ヒュドラムの後ろから声をかけたのは闇黒勇士トリガーだった。トリガーはヒュドラムが滅ぼした惑星を見て溜め息を吐く。

 

『相変わらず趣味の悪い滅ぼし方だな』

 

『おや、お気に召さなかったですか?』

 

『……カルミラよりはマシだな』

 

『えぇ……』

 

 頭痛がするのか頭を押さえ始めるトリガー。それを見てヒュドラムはドン引きした。

 

『……お前は変なところで詰めが甘い。時には油断なく慎重に策を考えるのもいいと思うぞ?』

 

『私の策になにか不満がおありですか?』

 

『やれやれ、わかってないのならこれ以上は言わない』

 

『あぁ!? なんだそりゃよ! テメェから言っといてふざけんじゃねぇぞゴラァ!』

 

 トリガーの言い方が気に食わなかったヒュドラムはいつもの紳士めいた口調が乱れるほどキレると、ダガーヒュドラムで斬りかかる。

 

 だが、

 

『お前は戦闘能力は俺達よりも低いが、冷静に状況を判断し策を立てる能力がある。速さだけなら俺と互角に戦えるんだ。もう少し頭を使え』

 

 振り向くことなくダガーヒュドラムを鷲掴みしたトリガーは、そう言うとダガーヒュドラムから手を離す。そして宇宙に向けて飛び去っていった。

 

『私は、貴方のように強くなりたいですよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 リディアンの近くに群がるノイズ。それにいち早く駆けつけたトリガーが戦っていた。

 

『ゼェア!』

 

 闇の力を纏わせた拳がノイズにぶつかる。その衝撃で近くにいたノイズまで消滅した。そしてその場から飛び上がり空中に浮かんでいたノイズに膝蹴りを食らわせる。

 

 地面に着地するとゼペリオン光線を放つ。多少建物を壊してしまったことに罪悪感を抱きながら次の標的を探す。

 

 すると、歌を奏でる姫達の綺麗な歌声が聞こえてきた。

 

『……今頃来たのか』

 

「悪かったな。と言うかお前が早すぎんだよ」

 

 槍を振り回しながら奏が苦笑する。その隣では翼が鋭い目付きでトリガーを睨み付ける。

 

『あの娘も来たのか……』

 

「えへへ。私も一緒に戦いたくて。この手で誰かを救いたいんです!」

 

『…………そうか。死ぬなよ』

 

 響がお人好しを過ぎた発言したことにトリガーの視線が一瞬だけキツくなる。だが、それに気付いた者はいなかった。

 

 奏者達が歌いながら戦う姿を見て、トリガーもまたノイズに向かって拳を振るう。

 

 そしていつもの如く戦闘が終わる。こらそこ、グダグダとか言わないッ!!

 

 戦闘が終わると響は翼の方に向き直る。その後ろでは奏が槍を担いで見守っている。

 

「私、今は足手まといだと思いますけど一生懸命頑張ります!だから、私と一緒に戦ってください!」

 

「そうね」

 

 翼は響とは反対のノイズが爆発している所を見ながら言う。

 

「本当ですか!」

 

 翼の返答に、響はつい嬉しそうな表情と声を出してしまうが―――

 

「あなたと私、戦いましょうか」

 

「えぇ!?」

 

  自らの方へと向けられた剣と翼の冷たい目を見て固まってしまう。

 

「おいおい、翼……」

 

「奏は黙ってて!」

 

「あの……そういう意味じゃありません!翼さんと力を合わせ……」

 

「分かっているわ、そんな事。」

 

「だったら何故…?」

 

 響は翼が何故自分に刀を向けているのか分からなかった。

 

「私があなたと戦いたいからよ。」

 

「!?」

 

「私はあなたを受け入れらない。力を合わせ、貴方と共に戦う事など、風鳴翼は許せるはずがない。あなたもアームドギアを構えなさい。それは常在戦場の意思の体現。あなたは、何ものをも貫き通す無双の一振り、ガングニールのシンフォギアを纏うのであれば。胸の覚悟を構えてごらんなさい!」

 

「か…覚悟とか、そんな……私、アームドギアなんて分かりません…分かってないのに構えろなんて、それこそ全然分かりません!」

 

  翼の言葉に響も言い返す。アームドギアとは何なのか。分かってないのに構えろだなんて。翼の言っている意味が分からなかった。しかし、この時彼女まだ分からなかった。自分のアームドギアが既に自分の腕にある事を。 響の言葉に翼は背を向けると歩み始めた。

 

「覚悟もないのに……のこのこと戦場に立てると思うな!!」

 

 その言葉と共に翼は大きくジャンプし、刀を響目掛けて投げつけた。すると刀は巨大化な剣と化す。更に翼の後ろからの蹴りと共に剣は勢いを増す。

 

 これは翼の技の1つ、天ノ逆鱗。今まさに響の言葉が翼の逆鱗に触れた事で放たれた。そして剣が響に命中するその瞬間……

 

『ゼェア!』

 

 その刃を咄嗟にトリガーが受け止めた。そして刃ごと殴り付ける。

 

「……トリガーさん」

 

「てっきりさっさと帰っちまったのかと思ったぜ」

 

 響と奏がそんなことを言ってるがトリガーは無視した。なぜなら、トリガーの視界には現在翼しか入っていないからだ。

 

「くっ……なんとつもりだトリガー!?」

 

『……ゼェア!』

 

 地を蹴り目にも止まらない速度で翼の目の前に現れると、その無防備なお腹目掛けてアッパーを繰り出す。

 

「ぐぅ!?」

 

 それにより翼の身体が浮かび上がる。そして今度は下に向けて拳を振るう。

 

「がはっ!」

 

 勢いよく地面に叩きつけられ肺の中から酸素が抜け出す。だが、トリガーの攻撃はまだ終わらない。倒れて動けない翼の髪を掴み上げると、膝蹴りを食らわせる。

 

「トリガー!! もうやめてくれ!」

 

「これ以上は翼さんが……」

 

 二人が必死にトリガーを止めようとするが、トリガーはそれを振り払い翼を殴り付ける。

 

 これで最後。そう言いたげにトリガーは拳に闇を纏わせる。

 

 それ以上は死んでしまう。そう感じた響は、

 

「……それ以上はやりすぎです! まだやると言うのなら、私が相手になります!」

 

 トリガーの前に立ち塞がった。だが、トリガーは響のことなど視界に入っていないのか、遠慮なく拳を振り下ろした。

 

「あのバカッ!」

 

 奏もトリガーを止めようと槍を構えて走り出すが、それよりも早く赤いなにか(・・・・・)が通りすぎた。

 

「ふん!」

 

 赤いなにかはトリガーの目の前に現れると、その顎に向けてアッパーカットを繰り出した。

 

『……ッ!?』

 

 突然殴り付けられたトリガーは重力など関係ないかのように吹き飛ばされる。

 

「え? 何がどうなって……」

 

「……叔父様!?」

 

「子供を守るのが大人の務めだからな」

 

「遅いって全くよ……」

 

 突然トリガーを殴り付けたのは、翼達奏者がノイズと対抗するためにある秘密組織特異災害対策機動部二課の指令風鳴弦十郎だった。

 

 思った以上に思い拳をぶつけられたことでトリガーは正気に戻った。トリガーは警戒するように弦十郎を見つめる。

 

「トリガー、だったか。君がなんの思惑があってこんなことをするのかは俺にはわからん。だが、今からは俺が相手をしよう」

 

『……お前、本当に人間か? 何をしたらそんな化け物じみたことができるんだ……』

 

「知らないのなら教えてやろう。飯食って、映画見て、寝る! 男の鍛練はそれで十分よ!」

 

『えぇ……』

 

 トリガーは引いた。ガチでドン引きした。

 

『……はぁ。興が冷めた。今日のところは引き下がる。だが、一つだけ言っておく』

 

「なんだ?」

 

『たとえ認められなくても仲間に刃を向けるそいつに、人を守る資格はない』

 

 そう言うとトリガーの身体は闇に包まれその場から消える。

 

 トリガーがいなくなった瞬間、弦十郎は先ほどアッパーカットを行った右手が震えていることに気づく。

 

(俺が怯えているだと? なるほど……奴はそれほどの実力者と言うわけか)

 

 これは思った以上にヤバそうだ。そう感じた弦十郎はいまだに起き上がることが出来そうにない翼の元へ向かう。

 

 翼は泣いていた。自分の実力が全く通じる所か、動くまもなく叩き伏せられたことに。

 

 防人として幼い頃より鍛練を行ってきた翼が、初めて感じた敗北だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その様子を最初から最後まで見ていた者がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ようやく見つけたぞ! 我が好敵手よ!』

 

 

 

 

 

 

 

 




最後の奴は一体……?
流石OTONA強い!そして強くなった理由が意味わからんね!
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