ヒロアカが終わってしまった…だがまだヴィジランテと来年にMOREがある!
緑谷と爆豪の戦闘訓練の結果は原作と同じだったが、戦闘において少し違う点があった。それは緑谷がぎこちない動きながらも爆豪と近接戦闘を繰り広げたのだ。2人の攻防戦に訓練を見るためのモニター室で見ていたA組の一部生徒は、初っ端から手に汗握る思いで興奮を隠せなかった。
緑谷の予想外の動きに驚きと肥大した自尊心など、精神が不安定状態に近いものとなり爆豪は緑谷に対し特大火力を放った。それは原作でもあったように小手に溜め込んだ爆発成分を一気に開放するもの。その威力はビルを倒壊させかねないものであり、ましてや生身の人間に向けて撃つなど例外はあるかもしれないが基本論外である。
オールマイトにそのことを指摘された後は再び近接戦になるも、最後は原作と同じく天井に大穴を開け、麗日が瓦礫の破片を彗星ホームランして核にタッチ。そこで訓練終了となり現在はその講評を聞いている最中だ。
飯田「えっ!?」
蛙吹「勝った緑谷ちゃんとお茶子ちゃんじゃなくて?」
蛙吹の疑問は当然であった。それに対しオールマイトはこの疑問に対し分かる人はいるかな?と問いかけると、それに八百万が挙手し答える。
そ彼女の答えはこうだ。それは飯田が訓練の状況設定に順応していたから。爆豪の行動は私怨丸出しの独断行動からの戦闘と、屋内における大規模攻撃。緑谷も爆豪と同様の理由であり、麗日は訓練中盤の気の緩みと最後の乱暴すぎる攻撃。ハリボテと言えど核に対してあの攻撃は危険極まりない行為である。相手への対策、核の争奪における想定をキチンとしていたからこそ飯田は最後 行動が遅れた。ヒーローチームの勝利は訓練という甘えから生じたものだと八百万は締めくくる。
自分が思っていた以上に言われたオールマイトは、笑顔だがどことなく苦笑いのように見えた。
擬魅「…オールマイト。自分もいいですか?」
擬魅「麗日の最後の攻撃は確かに今回の状況では危険行為ですが、即興で強力な攻撃を繰り出すと言う柔軟な行動は個人的に良いと思うんですが?」
擬魅「ありがとうございます」
その後、オールマイトが対戦相手をクジで決めていき、A組は初の戦闘訓練を順調に終えていった。ビル全体を氷で凍らせて一撃で無力化する者、音を拾いながら確実に進む者、核がある部屋にテープを張り巡らせたりなど多種多様であった。そしていよいよ、最後に残った擬魅の番がやってきた。
飯田「先生!擬魅くんは対戦相手も決まっていませんがどうするのでしょうか?」
A組「「「「「えっっ!?」」」」」
オールマイトの発言にA組一同は驚く。それもそのはず。1対3…初の戦闘訓練で1人相手するのにもやっとなのに、1人で3人も相手するなどプロでも高難度である。まあ目の前にそれをものともしないプロヒーローがいるわけだが…
八百万「オールマイト先生、それはいくら何でも無茶が過ぎるのでは?」
飯田「八百万くんの言う通りです!1人で戦闘訓練させる趣旨は授業の初めに聞きましたが、3人を相手するのは厳しすぎるのでは?」
八百万と飯田がオールマイトに異議と唱えるが、1人で戦闘訓練する擬魅は180度違うことを口にした。
擬魅「オールマイト…」
擬魅「対戦相手…5人でもいいっすよ?」
ざわッ…!
擬魅の発言にA組の生徒たちは驚きを隠せずざわつく。3人でさえ厳しいのにそれを5人に増やすなど、余程自信があるかバカのどちらかである。
八百万「擬魅さん…正気ですか?」
擬魅「正気だよ?あ、だけど一応条件はあるよ。核はなしにしてヒーロー側の勝利は俺を捕らえることで、俺は制限時間逃げ切るか相手半分捕まえるまたは戦闘不能にする。このルールに変更してくれるなら5人相手してみたいな~って思ったんだよね」
擬魅「ありがとうございます」
八百万「オールマイト先生が仰るなら…なら対戦相手に私 立候補します!」
轟「俺もいいか?」
常闇「俺もいいでしょうか?」
轟焦凍、出席番号15番。個性【半冷半燃】…右半身からは氷を、左半身からは炎を出せるぞ!超強い!
常闇踏影、出席番号14番。個性【
3人の他にも何人か立候補するが、それでは人数オーバーしてしまうので公平にジャンケンで決めた。そして擬魅と対戦することになったのは轟、常闇、八百万、爆豪、切島の5人となりいよいよ1対5の訓練が始まる。
5人はまずビル内部に入るがそこから短めに話し合いを始めた。
――ビル1階――
八百万「皆さん。提案なんですが二手に分かれませんか?固まって動くのはかえって危険だと思います」
常闇「確かに…それに動きも取りずらいから分かれるのはいいかもしれんな」
轟「じゃあチーム分けは…」
爆豪「指図してんじゃねぇ!テメェらなんかいなくともスカシ野郎なんざ俺がぶっ殺してやる!!」
切島「あ、おい爆豪!!」
爆豪はそういうとズカズカと歩き始め、切島はそれを追いかけていき離れていった。これでチーム分けは出来たが不安がぬぐえない3人であった。
切島鋭次郎、出席番号8番。個性【硬化】…全身をガチガチに硬化することが出来る。ただ硬いだけではなく鋭利さも併せ持つ。地味目だが攻防一体の個性だ。
5人が二手に分かれて行動を始めたとき擬魅は腕を組んで考えていた。自分はどのように行動するか…このまま待ち構えてゲームのラスボス風に5人と戦うか、それとも積極的に動き回ってゲリラ戦法でいくか…
擬魅「(うーん…ここはあえて積極的行動で行くとしよう!)では早速…」
個性で5人の位置を探り特定する。
擬魅「(ん?チームを分けたのか?まあたぶん爆豪が勝手に分かれたんだろうけど…)んじゃまぁ…3人の方から行こっかな!」
行動を決めた擬魅は轟、八百万、常闇3人がいる場所へ向かって移動する。
――ビル3階通路――
八百万「いませんわ」
常闇「やはりいるとすれば最上階か?」
轟「まあ時間を稼ぐとすればそれが一番有効だしな」
各階の部屋を1つ1つ手早く確認しながら上がっていた3人。そんな3人の前に確保目標である人物が来襲した。
バコォンっ!!
「「「ーーっっ!!?」」」
3人の後方の天井が勢いよく崩れ落ち粉塵が舞う。
八百万「い、一体何が…!?」
常闇「まさかとは思うが…」
擬魅「そのまさかだよ!パンパカパーン!
轟「そっちから来てくれるとはありがてぇな…おかげで探す手間が省けたっ…!」
轟が言葉を言い終えるのと同時に2人を巻き込まないように氷結を擬魅に向かって発動する。
擬魅「おっと、このせっかちさんめ!」
ガキィンっ!
轟の放った氷が何かにぶつかるように止まった。それはまるで壁にでもぶつかったかのように。
轟「なにっ!?」
常闇「…バリアの類か?」
八百万「そう考えなければ轟さんの氷を止めた理由が思いつきませんわ」
常闇「厄介だな…」
擬魅「正解!そしてぇ~…こんなことも出来る!バリアクラッシュ!!」
擬魅が右腕をパンチする動きをすると氷を防いだバリアも連動し、轟の氷を物ともせず破壊した。そして破壊したことによりその破片群が3人に襲い掛かる。
轟「チぃ…っ!!」
轟が追加の氷の壁を形成し破片群を防ぐ。だが…
擬魅「あ~ごめんごめん。ちょっと勢いが強すぎた。ならばこうしよう…(キュブキュブの能力)キューブレイク!!」
轟が形成した氷の壁に急接近し手を触れる。するとピシィ…!という音とともに氷に線が走り、氷の壁は正方形に分割され崩れ落ちる。
ガラガラガラッ……!
常闇「もはや何でもありだな…!」
八百万「同感ですわ」
轟「……」
擬魅「いや~轟の攻撃すごいねー!俺焦っちゃったよ!」
轟「思ってもねぇこと言うんじゃねぇよ…」
擬魅「あ、バレちゃった?じゃあズバズバ言っちゃうよ?轟の戦闘訓練…オールマイトからの評価は良かったけど俺的には60点なんだよね」
轟「……あ?」
擬魅の発言にその場の空気が張り詰めた。擬魅の予想外の発言に常闇、八百万は目が点になる。
擬魅「ちなみにこれ100点満点ね?」
轟「………」
常闇「なぜ60点なんだ?擬魅よ」
擬魅「あ、理由気になる?いいよ~時間稼ぎのついでに教えるね」
思いっきり時間稼ぎと言われつつも60点の理由が気になる3人はそのまま擬魅の理由に耳を傾ける。
擬魅「まず最初に一気に制圧するためにビル全体を凍らせた攻撃は文句なしだよ?相手の行動を抑えるのと同時に核兵器の保護。文句なしさ。だけどその後の行動が良くなかった」
八百万「あとの行動…?」
擬魅「そう。轟さ、ビル凍らせたあとどう動いてた?」
常闇「そりゃ核を確保しに…」
擬魅「歩いてたよね?」
轟「は…?」
擬魅「だから歩いてたよね?核がある部屋まで?オールマイトは訓練始める前なんて言った?…実戦って言ってたよね?実戦でちんたら歩いてていいの?」
擬魅の指摘は目から鱗とも言える指摘だったが、この指摘に反論は出来なかった。そして擬魅の話はまだ続く。
擬魅「あと映像を見てて感じたのが油断って言うか慢心してるように見えた。相手が炎熱系や射撃系の個性だったらどうするの?ドア開けた瞬間最悪死ぬよ?しかもコンビの人連れて行かずに単身で乗り込んでるし」
轟「……」
擬魅の指摘に八百万と常闇はなるほどと思いながら納得した。実戦において訓練で見た轟の行動が満点かと言うと否であると。
擬魅「あと…」
轟「まだあるのか…」
擬魅「攻撃が大雑把」
パキィン…っ!!
轟の我慢が限界に達したのか、擬魅に高火力の氷結攻撃が繰り出された。この攻撃に八百万と常闇がやり過ぎだと言おうとしたが…
シュウゥゥ…!
擬魅「ハッハッハッ!随分と力がこもった攻撃だったね?怒っちゃった?」
轟「なっ…!?」
氷を溶かしながら何事もなかったかのように振舞う擬魅に驚きを隠せない轟。それは八百万と常闇も同じだったが驚きの比は轟の方が大きかった。
擬魅「なんだい?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして?自分の攻撃が効いていないことが信じられない?ハッハッハッ!そんなこと…これからいくらでも起こりえることだよ?」
轟「…っ」
擬魅「それじゃあ、俺のターン!と行きたいところだが…」
擬魅が何かを言いかけたその時、ボォン…ボボォン…!と爆発音がだんだんと近づいてくる。
ボオンッ!!
爆豪「見つけたぞ!スカシ野郎!!」
擬魅「やあボンバーマン!随分と遅いご登場だね!主役は遅れて来るってか?」
爆豪「うるせえ!死ねぇ!!」
ボボオンッ!!
擬魅に爆発を放つ爆豪。最初の訓練とは違い極力建物にはダメージを与えない威力の爆発。だが人に当たればダメージを負う威力。しかし…
擬魅「危なう危ない…あ、切島も揃ったね」
切島「ハアッハアッ…!爆豪、速すぎだろ!」
爆豪「うるせぇ!テメェが遅ぇんだよ!」
平然とする擬魅。そして分かれていたチームが全員揃った。普通なら擬魅が圧倒的不利な状況であり、5人の方が圧倒的有利……なのだが…なのだが5人は自分たちの勝利のイメージは遠く、むしろ負けるイメージの方が近い感じがしたのであった。
擬魅「あれ?どうしたの?かかってこないの?まぁ無理もないか。お互いの個性もまだ詳しく知らないし、なおかつこんな狭い通路じゃ連携なんて…」
八百万「よく喋りますわね…不安を紛らわすためですか?」
擬魅「不安?ああ、なるほど。確かにそういう風に思われてもおかしくないかもね。んー…むしろテンションが上がってハイな状態かな(笑)!」
切島「へっ!強がっていられるのも今の内だぜ!擬魅!お前の漢気!見せてもらうぜ!!」
八百万「あ、切島さん!?」
切島が個性を腕に発動させながら擬魅に突撃を敢行。彼の個性は硬化。地味な個性に見えるが攻防一体型の個性で戦闘においては有利な個性である。
擬魅「受けて立とう!拳が砕けても知らないぜ!」
切島「やってみろやぁ!どりゃああっ!!」
切島が右腕を大きく引いて擬魅に向かってパンチを繰り出す。擬魅もそれを迎え撃つように右腕を同じように繰り出した。
爆豪「っ!?下がれクソ髪!」
切島「えっ!?」
擬魅「遅い!」
ガギィィィンっっ!!!
切島「っっっっテェ!!?」
硬化の個性で硬くなっているはずの右拳に痛みが走り顔を顰める切島。彼はそのまま爆豪たちの所まで下がり擬魅と距離を取った。
常闇「切島。手は大丈夫か?」
切島「痛みはするが問題ねぇ!だけどなんで…」
爆豪「それはスカシ野郎の手を見りゃわかる」
5人が擬魅の右手に視線を向けると、彼の腕はキラキラと遠目からでも分かるほどに輝いていた。
切島「なんかキラキラしてんな」
八百万「……恐らくですがあれはダイヤモンドかと…」
切島「はあっ!?だ、ダイヤモンドってあの!?」
轟「なるほどな。世界で一番硬い鉱石なら切島がダメージを負ったのにも納得だな」
八百万「一応補足しておきますとダイヤモンドは全体に衝撃がかかる負荷には余り耐えることは出来ません。なのでハンマーなどで簡単に破砕することが出来ます。ですがひっかき傷に対しては強い耐性を持っておりそれが世界一硬いと言われるゆええんだったかと。個性で作ったものは分かりませんが…」
爆豪「御託は良いんだよ!コイツを仕留めるのは俺だ!!」
切島「いや仕留めちゃダメだろ!」
切島の的確なツッコミを無視して再び爆豪が擬魅に攻撃を仕掛ける。その速さは全国の同学年のヒーロー科の生徒と比べてもトップクラスともいえよう。だが…
擬魅「さて、そろそろ時間も迫ってるし…終わらさせてもらおうかな」
爆豪「やってみろやスカシ野郎!!」
擬魅「(ノロノロの能力…)ノロノロビーーム!」
爆豪「っんだこ…ぉ~~~~れぇ~~~~!」
狐の形にした指から薄いピンク色で円状の光線が爆豪に当たる。彼の動きは静止しているかのように見えるまで遅くなった。
八百万「爆豪さん!?」
切島「爆豪っ!?」
擬魅「この間に顎と腹に一発!《ドカッ!バキッ!》そしてお次はそちらだ!」
常闇「そうはさせん。
常闇が個性である
擬魅「(オペオペ…)ROOM!」
常闇「ーっ!?」
前に出した擬魅の右腕から青い半透明でドーム状のサークルが出現する。そのサークルは常闇たちの所まで広がり常闇、轟、切島、八百万たちを囲う。
八百万「これは一体…」
常闇「仕掛けてくる前に…!」
擬魅「
スパっ…!
常闇「なっ…!?」
擬魅が今度は左腕を横に軽く振ると、常闇と
擬魅「シャンブルズ!」
シュン…!
常闇「位置が…!?」
轟「変わった…!?」
そして常闇と
擬魅「か~ら~のぉ~!(ドルドルの能力…)キャンドルロック!」
常闇「ぐっ!これは…!」
常闇は肩から上の部分以外は鋼鉄並みの強度を誇る蝋に拘束されてしまう。拘束されたことにより常闇はここでリタイアとなってしまう。
常闇「無念…」
擬魅「まだまだ行くよぉ!(ドアドアの能力…)」ガチャ!ギィィ…バタン…!
ドアドアの能力を発動させ轟、切島、八百万の前から姿を消す。驚きながらも3人は周りを警戒し、轟と八百万は奇襲をかけるなら後ろから!?…と自然的な考えで後ろを振り向くがいない。
八百万「一体どこに…?」
擬魅「ここだぁーー!」
ガチャっ!
八百万「ーっ!?」
現れたのは八百万の正面だった。八百万は一瞬反応が遅れながらも予め個性『創造』で用意していた鉄パイプと、新たに捕獲ネットを創造しながら反撃に転じる。だが擬魅にそれらの攻撃は通じず、常闇と同じように体を拘束されてしまう。また轟は八百万を助けようとしたが擬魅の奇襲、自身の氷結操作練度、八百万との距離などあらゆる不安要素が重なったため行動が起こせなかった。
常闇、八百万…この2人が戦闘不能になるまで約30秒。ここで爆豪にかかっていたノロノロ光子による効果が切れる。爆豪は速攻で擬魅に攻撃を仕掛けようと考えていたがそれは叶わない。
爆豪「がっ…!?ごふ…っ!?」
切島「爆豪っ!?」
顎と腹に一発ずつ入れたパンチが同時に爆豪を襲う。立ち上がろうとするも顎に受けたパンチにより、爆豪は軽い脳震盪を起こしており立ち上がれずにいた。
擬魅「残り…2!」
切島「(…来るっ!?)」ガキンっ…!!
擬魅「(ニキュニキュ…)
切島は直感的に感じたのか硬化を全身に発動させ構える。対して擬魅はそんな硬化に通用する能力、ニキュニキュの能力で切島に向けて大気を弾き衝撃波を撃つ。衝撃波は硬化などもろともせず、切島の体に直接ダメージを与え膝をつかせた。
切島「かハっ……!?」
轟「切島…!?」
擬魅「ふぅー…でどうする?2人は拘束、2人は実質的に戦闘不能。これが本当の実戦なら超危機的状況だけど?」
轟「…嫌な野郎だな」
擬魅「HAHAHA!敵はこんな優しくないと思うよ?」
轟「…っ」
轟がこの場で出せる最大威力の氷結を出そうとしたその時、耳に着けているインカムにオールマイトの声が響く。
轟「なっ…!?」
轟「…はい」
こうして擬魅対5人の模擬戦闘訓練は擬魅の勝利で終わった。少し呆気ない終わり方かもしれないが実際の戦闘はこのようなものなのかもしれない。
・
・
・
――モニター室――
擬魅の圧倒的勝利とも言える戦闘で幕を閉じた模擬戦闘訓練。6人が戻ったことで今回の戦闘における講評が始まろうとしていた。
上鳴「うん…まぁそうだよな」
芦戸「圧倒的だったねー」
瀬呂「むしろ轟たちよく
擬魅「おいコレって」
擬魅たちの戦闘訓練の感想をクラスメイト達が話していき、オールマイトの講評に移る。
「だが最終的に5人は合流し擬魅少年と戦闘を開始。初めて組むということもあるが連携は皆無。各々が擬魅少年に攻撃を仕掛けるという行動を選択。その結果としてこうなったわけだ。プロの現場では初見でも連携が求められるから、皆にはこの先の授業でその力を身に着けてもらいたい!」
「「「「「はい!」」」」」
「次に擬魅少年だが奇襲や言葉による時間稼ぎなど
擬魅「了解っす」
これで初めての模擬戦闘訓練は終わった。初めての模擬戦闘訓練だったこともあり皆、興奮の余韻がありつつも更衣室で着替え教室に戻り、その日の学業を終えたのであった。そしてオールマイトは皆より先に凄まじい速さで戻っていったのだが、理由は言わずもがな活動時間である。彼の活動時間との戦いはこれからも続く。
・
・
・
・
・
――職員会議室――
生徒たちが全員下校しても教職員たちの仕事は夜遅くまで続く。そんななか校長の根津、オールマイト、イレイザーヘッド、ブラドキング、プレゼントマイク、ミッドナイト、セメントス、エクトプラズム、スナイプ、13号の10名が会議室に集まっていた。そして会議の内容はと言うと…
根津「それでオールマイト。アバウトな聞き方になるけど擬魅白郎くん…彼についてどう思ったか教えてくれるかい?」
根津「なるほど。それはここにいる先生たちからの報告と概ね合致するね」
13号「あの…僕はまだA組B組ともに授業をしていないのですが…彼…擬魅くんに何か問題があるのでしょうか?」
13号「個性…ああ、そういえば彼についてはアクセス制限がありましたっけ?」
会議の内容は擬魅についてであった。情報機関などに所属する者ならわかるが、一般人であるはずの彼になぜアクセス制限が設けられているのか。次世代のヒーローを育成する機関としては例え生徒であっても、不安的要素を取り除きたいのが本音である。それに個性についてよく分からなければ指導する立場としては非常に困るのである。
スナイプ「家族構成は?」
セメントス「3人家族でしたが中学1年のとき交通事故に遭い両親は他界。現在は伯父との2人暮らしらしいですが…伯父は仕事の都合上、家を空けていることがほとんどで実質1人暮らしですね」
手元の端末に表示される事故のニュース記事。内容が内容なだけに教師たちの表情も暗くなる。
プレゼントマイクのツッコミが会議室に響いたあと相澤が口を開く。
相澤「個性【
スナイプ「しかしイメージした能力が使えるか…個性強化指導が難しいな」
根津「そこは彼が得意とする能力を伸ばすって言うのはどうだろうか?彼を様々な武器が使える者と考えれば得意な武器も有るはずさ!」
相澤「個性の詳細についてはどうしますか?」
相澤「分かりました。ではその方針で行きましょう」
根津「擬魅くんについて皆、色々と思うところがあるかもしれない。だけど、彼は我々がこれからヒーローとして、1人の生徒として導いていく大切な教え子だ。皆、よろしく頼むよ!」
「「「はい!!」」」
雄英高校開校以来、歴代でも圧倒的とも言える個性を持つ生徒 擬魅白郎。例え規格外な力を持っていたとしても1人の生徒であることに変わりはなかった。
大阪のヒロアカ原画展に行ってきました。とても良きでした。あと堀越先生画力お化けすぎませんかね(゜-゜)