【一発ネタ】転生したら幼馴染が貞子だった件   作:yoshiaki

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おまけの補足、ほんのアクセント程度の内容ですが思いついたので。


らせん(連続ドラマ版世界線) after

全ての物語が終わり、人間達のエゴで安藤満男として蘇らされた一つの命が今、終わった。

かつて我が子を亡くした場所にて己が生の終焉を自ら選択した彼の亡骸を抱き、崩れ落ちる妻を遠くから見つめる彼は今、何を思っているのか。

異なる世界の貞子を通じてこの人と繋がった今の私にはそれが手に取るようにわかった。…わざわざ心を読む必要すらないほどに。

 

「…こうなるのはわかってた。オレはとんだ無能だ。知識があっても肝心の使う奴が何もない、役立たずで、臆病者のヒモ野郎なんだからな…ッ!!」

「そんなことは…」

「違わないさっ!!」

 

辛そうな様子につい慰めようと声をかけてしまった私の言葉を否定する彼。

今まで溜まっていたものが限界を迎えて決壊したかの様にその言葉が吐き出されていく。

 

「この世界の貞子には元々救いが用意されていた!貞子と同じように本人の意思を無視して蘇らされた男の言葉がな!」

 

血を吐くように吐き捨てていく。

 

「手を握って生きたいと願うことに罪は無いと言ってくれた、あの人の、言葉が…ッ!!」

「…例えあなたが全てを安藤さんに語ったとしても、彼はあなたを責めたりはしないでしょう。だから…」

「誰かが許してくれるかどうかなんて関係ない、関係ないんだよ舞さん。オレはずっとこの世界に生きる人達の命を天秤にかけてきた。傲慢に取捨選択してきたんだよ。貞子に頼めば簡単に助けられた人間なんていくらでもいる!だがオレは何もしなかった、見捨てたんだよ。死ぬのがわかっていた安藤さんを監視しつつ放置していたのもその一つに過ぎない!貞子の救いをオレのエゴで奪ってはいけない、なんて考えてな!!」

「それでも、あなたは私を助けてくれたじゃないですか!」

「はっ!そんなもの、自分勝手にフラグ管理上辛うじて問題無いと判断しただけだ。…いや、そう思いたかっただけか。よく考えなくとも、今こうして全てが丸く収まったのも偶然に過ぎないんだ。全く間抜けで予定調和なドラマもあったもんだよなあ!!」

 

…気に食わない。

自分を貶める為に偽悪的に振舞おうとする目の前の男が気に食わない。

 

「…この世界から逃げたくなって、自殺を考えた時もあったがそれすらもできない。無意味な自己満足、死にたくなかった人達に失礼だから、なーんて言い訳してな。とんだ臆病者なんだよ、オレは。この世界に来たのがオレなんかじゃなくて、役に立つ能力のあるやつだったらもっとうまくやっ…」

「それは違う!!」

 

気に入らない。

 

気に入らない。

 

気に入らない。

 

この期に及んで、なんで、あなたがそんなことを言うのか。

 

死の運命にあった私を救ってくれた、あなたが。

 

「…私、もう全部知ってるんだから。あなたがこれまで何をしてきたのか、貞子と繋がった時に全部ね」

 

私の言葉に彼はどこか怯えたような表情を浮かべる。

冷たい眼を意識してこの人に向けながら、私は言葉を紡いでゆく。

昔を思い出していく。

 

「あなたは貞子を通して私達のことをずっと見ていた。…私たちがどうなるのかも全部知っていたんでしょう?」

 

私の両親は端的に表現するなら人間のクズと言って差し支えのない人達だった。

世間体を慮ってか外面だけは良かったが、家の中では彼らは私のことをあからさまに厄介者扱いし、虐げていた。

私にとって家という場所は戻らなくてはいけない檻であり、両親とは私に暴力を振るう看守のことだった。

 

「私が虐待されていた時も…」

 

あの二人は福祉施設から出る補助金目当てで兄を養子にした。…家に来てそう経たないうちに虐待されていた私を助けようとして暴走した『力』で頭を吹き飛ばされてしまったが。

 

「私がお兄ちゃんを殺す為の道具にされている時も…」

 

伊熊先生のことは実はそんなに恨んではいない。

あの人のお陰で私はお兄ちゃんに出会えたから。

彼が私を貞子の呪いに対するワクチンとして刷り込み洗脳したことは正直複雑だが、生まれて初めて人を愛するということが出来たことには感謝している。

 

「…私が、大学で金田先生にお、かされた時もっ!」

 

「お兄ちゃんが自ら死を選んだ時もッ!!」

 

「貞子の呪いの犠牲者たちもみんなみんな、あなたが行動していれば助けられたのに…ッ!」

 

「私は、皆を助けられたのに何もしなかったあなたを許さない!!」

 

一気に捲し立てて息をつく。

 

「そう、か…」

 

…ああ、やっぱり。

なんで、私に責め立てられてこの人は安堵なんかしているのか。

どうして、この人は…。

 

「…なんて、言うとでも思いましたか?」

 

「え?」

 

呆けた表情をする彼。

やっぱりこの人なんにもわかってない。

 

「確かにあなたは何もしなかったのかも知れない。…でもそれが何だというの?未来なんて、本来分かる方がおかしいのに」

「それは…」

 

見守っていた『だけ』ゆえの罪悪感、か…。

強情な。

私は目の前の人の言葉を遮るように話を続ける。

 

「私、お兄ちゃんが死んでからずっと一人だったんです」

「…」

「お兄ちゃんは一緒に死のうとした私に生きろって言ってくれたけど、正直よく分かってなくて」

 

兄が死んでから、少しずつ歩きだして。

 

家に帰っても、一人でいることに慣れていって。

 

でも、私のナニカが、どこか空虚で。

 

…そんな時だった。

 

「貞子の呪いが再び復活しつつあることを知った時、私がなんとかしなきゃって思ったんです。…おかしいですよね。普通なら、もうこんな危険なことには二度と関わりたくないって思うはずなのに」

「それは…」

「今思い返してみれば、私は心のどこかで貞子が復活していたことを喜んでいたんです。『これでわたしにもナニカできる!これがわたしの使命なんだ!』なんて、ね…」

 

哀れむような目で私を見つめるあなた。

…哀れまれて当然ね。

 

「…結局、私は本来課せられた役割を果たしていただけだった。私は貞子の呪いに対抗する為のワクチン、道具のままだったんです。笑っちゃいますよね。兄が死んで仕事がなくなった道具が、貞子が復活した途端、これで本来の役目が果たせるとばかりに顔を輝かせて厄介事に喜々として首を突っ込んでいくんですから」

 

目の前の瞳に空虚な眼をした女が映っている。

…私だ。

 

「そんな空っぽだった私の中に流れ込んできたあなた達の想いが、記憶が、私を満たしてくれたんです」

 

…あぁ。

 

鏡を見ずとも、今の私がだらしない表情を浮かべてしまっているのが分かる。

 

誰だってあんな凄いのを味わったら、もう二度と離れたいとは思わないだろう。

 

「あなたは、私を救ってくれたんですよ?」

「でもそれは…」

 

まだ余計な事で悩んでいるのか、この人は。

…しょうがない。

 

「あなた一人が何もかもを背負う必要なんて、ない」

「…っ!」

 

一歩ずつあなたに近づく。

 

「どうしてそこまで面識すらない他人を想えるのか…」

 

これまでの犠牲者達も。

 

「初めからあなたが背負った義務なんて、何一つ存在しないのに」

 

…私のお兄ちゃんも。

 

「あなたが私達の生死に責任を感じる必要なんて、ない」

 

この世界の貞子のことだってそうだ。

あなたの貞子でもないのに気を遣ってわざわざ死に際に恋人だった森山修平の魂を連れてきて、一緒にしてあげた。

…彼女は、笑っていた。

 

「『あなたの貞子』のことだって、同じこと。厄介事には関わらずに目を閉じて、耳を塞いで時が過ぎるのを待てばよかった。…でもあなた、そうはしなかったでしょう?」

「オレは…」

 

俯いていた顔を上げるあなた。

 

私の目の前にいる存在が欲しい。

 

欲しい!欲しい!欲しい!!

 

あなたのことが欲しくて欲しくてたまらない。

 

「…正直、この気持ちがあなたに依存先を変えただけなのか、貞子の感情に呑み込まれたのか、私にもよくわからない。でも…」

 

狂おし過ぎてどうにかなりそうだ。

 

…いや、私は元々狂った女だったのかもしれない。

 

「あなたがいなければ私は今、ここにいなかった」

 

「私はもう、一人で何をしたらいいのかわからない」

 

「あなたと、離れたくない」

 

「私も連れて行ってください」

 

「…私を、あなただけの道具にして」

 

ふと、彼の身体に目をやる。

背後から女の腕が回っていた。

この人を何があっても離さないと言わんばかりに強く、強く、抱きしめていた。

ゆっくりと視線を戻し、肩越しに『それ』を見る。

女の眼。

 

『…わたしはこの人に全てを捧げているわ。貴女にいったい何が出来るというの?』

 

私にだけ聞こえるようにしたのだろうか、口も開いていないのに貞子の声がはっきりと聞こえた。

この女はずっとこの人の傍で囀る私のことを嗤っていたのだ。

今まで口を挟まなかったのも私の考えていることなどこいつには全部お見通しだったのだろう。

私が何をしようか自分の立場は揺らがないとでも言いたいのか。

 

気に入らない。

 

優越感に満ちた目で、私を見下すこの女が気に食わない。

 

…ああ、そうか。

 

私、貞子に嫉妬してるんだ。

 

この人に全力で愛されて、己の全てを彼に捧げているこの女に。

 

この女にだけは負けたくない。

 

自ら私を巻き込んでおいてこれ見よがしに見せつけてくる女に遠慮なんか、してやるものか。

 

「っ!んっ…」

「んむぅっ!?」

「あーーーーッ!?!?」

 

あなたの胸に飛び込んで唇を奪う。

今あなたの瞳に映っている女は貞子じゃない。

 

この私よ。

 

激しく舌を絡めてこの人の感触を存分に堪能する。

とても、いい。

 

 

「んっ…ぷはぁっ!ど、どうして…?」

「私を使っておいて、やり捨てなんて許さないから」

「ええ…?」

「私のモノなのにいいいいい!!」

 

ひきつった表情でこちらを見てくれるあなた。

なんかうるさい背後霊は無視。

 

「最期に私を助けてくれたあなたを、死んでも逃がさないから…」

 

あなたはその身をきつく抱き締めて離さない私を一瞥し、溜息をつく。

 

「…こうも次から次へと、物好きな女ばかりが寄ってくるとはね」

 

私はもう、一人彷徨い孤独に果てることはないだろう。

 

私を使ってくれる人を見つけたから。

 

この人の味を知ってしまったから。

 

私は、この人と一緒に―――

 

 

「わたしが正妻なのにいいいぃーーーっ!!」

 

 

マウントに失敗した背後霊の声を聞き流しながら、私はもう一度その味を確かめようと目の前の顔に唇を寄せるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ 一家団欒

 

 

とある日。

今日は色々あって同居することになった彼の家で、何故か貞子の映画とやらを二人で見る流れになっていた。

何故だ。

 

「いいじゃない、今あなた暇でしょうに。あの人は買い物に出かけてるし寂しいあなたをわたしの娯楽に付き合わせてあげるのだから感謝してよね!」

 

うざっ。

 

「誰も頼んでないのに恩着せがましいやつね…」

「さ~てキンキンに冷えた瓶コーラにポップコーンも用意したよ!さ、こっちこっち」

 

いそいそとあれこれ準備してテレビの前に座り込むと自分の隣の席をポンポン叩く貞子。

一人で見るのは寂しかったのだろうか。

 

「どっちが寂しい女なんだか…」

 

貞子、累計XX歳。

前世と今世合わせてもリア友が夫一人しか出来なかった寂しいぼっち女であった。

 

「わたし妹欲しかったのよね~。うち一人っ子だったし。こうしているとなんだか姉妹みたいね!」

「誰が妹かっ!」

 

突然何を言い出すのかこの色情霊は。

 

「えー。だって私達竿姉妹じゃない?」

「やかましいわよ!」

 

ただでさえ死んだ義理の兄の実母の並行世界の同一人物で同居中の愛人の正妻とかいう複雑過ぎる人間関係をこれ以上ややこしくしないで欲しい。

 

「あの人の記憶領域からいろいろDVDに念写しといたのよねー」

「ビデオじゃないのね?」

「これからはDVDの時代よ!VHSなんてもう古い古い」

 

ディスクのケースを漁りながらドヤ顔で宣言する貞子。

というか記憶から念写て。

 

「これも海賊版の内に入るのかしらね…?」

「わたしが法よ!」

 

さいですか。

と、なんだかどうでもいい話をしているうちに見るものが決まったらしい。

 

「知らぬ間にOPPAIやらお父さんとの濡れ場やら地上波で公開されていたわたしを筆頭にスマホでちょっとしたソシャゲが出来そうなくらい様々なわたしが映像化されているけれど、やっぱりコレが一番かわいそうなわたしで最高ね!」

 

スマホ?ソシャ…?

 

「…いろいろ突っ込みたいところだけどスマホって何?」

「ぷっ。えー舞ちゃんスマホも知らないのー??遅れてるー」

 

イラッ。

 

「その腹の立つ顔をやめなさい」

「しょーがないわねー。昔の人だからねー。ジェネレーションギャップも仕方ないよねええええ!!」

「ムカつく女ね…」

 

時は1999年。

日本の携帯市場にスマートフォンは未だ影も形もないのであった。

完全に夫からの受け売りの知識でその愛人にマウントを取ろうとするあたり、実にしょうもない女である。

 

「まーそんな遅れた舞ちゃんはともかくさっさと見ましょう!ポチっとな」

「このままで済むと思うな…」

 

 

『リング0 バースデイ』

 

 

「別の世界のわたしが負け組になるまでのお話よ。懐かしの昭和!」

「アンタの方がBBA…」ボソッ

「なんか言った?」

「別に…」

 

 

プロローグ・ビデオを見た女学生が夢の中で女が井戸に突き落とされるのを見る。

 

 

「やっぱりわたしってどこの世界でも井戸に突き落とされるのよねー。わたしってばどこまでも悲惨で救いようのない女ね…ふふふ」

「…なんで嬉しそうな顔してるのよあなた」

「別にー」

 

 

呪いのビデオの事件から30年前の昭和43年、記者の宮地が貞子の小学校時代に同級生が14人も海で死んでいたという話を聞く。

 

 

「やっぱり貞子が何かやったのね。なんだか怯えていたというのが気になるけどこの世界の貞子もとんでもなく根性捻じ曲がってるにちがいないわね」

「失礼ねあなた。…何?ナニカ言いたいことでもあるの?」

「…あなたが子供の頃は同級生に死人は出なかったの?」

「…さあ?どうかしらね?」

 

くすくすと嗤って答えない貞子。

やはりこの女は『貞子』なんだと再認識する。

まったくもって油断ならない。

 

 

故郷の伊豆大島を出て一人、東京の劇団「飛翔」にて女優を目指している貞子。

 

「…なんかかなり幸薄そうな貞子ね。あなたと違ってだいぶお淑やかで大人しそうだわ」

「わたしにはわたしの持ち味があるからいいの!」

 

それは騒がしいってだけなんじゃないの?

 

 

通院している病院で死んだ患者の霊を見る貞子。心を病んでいるのか精神科で薬を処方してもらっている。

 

 

「だいぶ参ってるようねこの人。なんだかかわいそうね」

「わたしもあの人に出会わなかったら病院でお薬打ってもらってたかもねー」

「どうだか…」

 

今のあなたからはそんな弱弱しい姿、想像もつかないけど。

 

 

貞子が劇団に来て以来、井戸の夢を見ると言う愛子。あの子の後ろになにかが見える。他の劇団員達も皆同じ夢を見ていた。

 

 

「早くも不穏な展開ね。この貞子さんが悪いことするようには見えないけどいったい何なの…?」

「不吉とは、頼みもしないのに向こうの方からやってくるものなのよ」

 

なんだかしみじみとした口調で感慨深い表情を浮かべる貞子。

この女が言うと妙に説得力があるのがなんだか悔しい。

 

 

公演内容の練習中に愛子にナニカが迫る。変死を遂げる愛子。

 

 

「貞子が関わっているのが間違いないのは分かるのだけど、なんだろう。何かが噛み合わない。…駄目、わからない」

「真犯人は意外と近くにいるものよ…」

 

貞子じゃないなら、いったい誰が…?

 

 

伊熊博士の弟子で、その娘の貞子の主治医である久野を訪ねる宮地。貞子の母・山村志津子の死人が出た公開実験時の録音テープに奇妙なノイズが走っているのを聞かせる。当時その場にいた記者達はこの実験以来12年の内に全員変死していたことを伝える。伊熊博士と貞子の居場所を問い質す宮地だが久野は口を閉ざす。

 

 

「この宮地って人も妙に必死ね。仲間の記者が殺されたと思っているのかしら?」

「守秘義務があるから何も教えてもらえず残念ね。五月蠅い人達もみんな死んじゃって可哀そうに…」

 

…目が笑ってないわよ。

全然可哀そうだなんて思ってないくせに。

 

 

死んだ愛子の代役に演出家の重森は、まだ研修生の貞子を抜擢する。『仮面』の公演練習でその才能を開花させていく。

 

 

「なんだかこのお芝居の台詞ってあなたのことを言ってるみたい」

「…そうかしら。ひどい偶然もあったものね」

 

寂しそうな顔しちゃって。

今が幸せなら、それでいいでしょうに。

 

 

遠山と急接近していく貞子。愛子の霊に指さされ、「私じゃない」。

 

 

「やっぱりわからない。貞子に殺されたのに貞子はそのことを知らない…?」

「どうでもいいけどこの遠山さんって人爆死したどっかの先生に生き写しよねー」

「本当にどうでもいいわね…」

 

そう言われてみれば確かにそっくりだけれども。

中身は全然似てなさそうね。

 

 

遠山、貞子、悦子の三角関係。貞子と仲を深めていく遠山に顔を暗くする悦子。

 

 

「なんだか悦子さん他人事の様に思えなくなってきたかも」

「それはこっちの台詞でしょうが!わたしが正妻!わたしが正妻!」

 

はいはい。

 

 

悦子の背後をナニカが通り過ぎる。問い詰められるも記憶があやふやな貞子、「わたしの傍に誰かいるの」「わたしはだれの子供なの?」

 

 

「…この貞子は二重人格で別人格が犯人とか?生まれに何か隠されていそうな雰囲気だけれど」

「わたしは正真正銘お父さんとお母さんの娘よ。わたし『は』ね…」

 

なんか引っかかる物言いね…。

 

 

愛子が死んだのは貞子のせいだと劇団中の噂になっていると悦子は告げるが、それでも貞子から離れない遠山。

取材の体で貞子に近づく宮地だがカメラのライトが破裂する。

 

 

「なんかもうどんどん貞子が追い詰められてる感があるわね。犯人はこの人以外ありえないんだろうけどなんか可哀そう…」

「そうでしょうそうでしょう!やっぱわたしってば可哀そうな女よねー!」

「だからなんでそんなに嬉しそうなのあなた…?」

 

罰でも当たらないのか、この悪霊は。

 

 

大島から宮地を訪ねてきた貞子の担任。狂っていた母・志津子に二階を這うもう一人の貞子。

 

 

「怖っ!?分裂して地を這うとか、あなたプラナリアの妖怪か何かなの?」

「失礼な娘ね!?わたしはこんなに気持ち悪かったりしませんからー!とってもかわいい魔性の女ですからー!」

「魔性の女て…」

 

自分で言うか。

 

「ウチのお母さんもあの人のお陰で元気になったしね!これはわたしとは別人よ別人!」

 

本当にそうならいいんだけどね。

あなたも結構なオカルトモンスターよ。

 

 

皆呪われてしまった劇団。同じく呪われた宮地は、公開実験で殺された婚約者の仇である貞子を討つことを決意する。

 

 

「なんかもう全員死亡フラグが立ちまくってるわね…。誰も生き残れなさそう」

「わたしなんかに関わろうとするからそうなるのよ…」

 

そう言ってくすくす不気味に笑う貞子。

 

「…あの人は生きてるけど?」

「あの人だけは特別よ!」

 

結局のろけかい!

 

 

 

公開実験の死も愛子の死も貞子がやったことに気づいた重森、「俺を殺す気か」「そんなに遠山がいいのか」「死ぬ時はお前も道連れだ」

 

 

「何この人、どこからそんな自信が湧いてくるの?いろいろはた迷惑なおじさんね」

「こんなオッサンわたしだったら○ン○ンをチャックに挟む呪いかけて捩るわ。アレ痛いのよね…」

 

なんか痛そうな顔をする貞子。

私には分からない世界の話ね…。

 

 

殺される前に貞子を殺そうとする重森。割って入った遠山と揉みあいになり、重森は死亡。

 

 

「殺っちゃったー!?もう駄目みたいですねこれは…」

「もう一人のわたしから完全に弄ばれてるわねー」

 

どうにかならないのか。

ならないんだろうな。

 

 

負傷した遠山を久野の病院に担ぎ込む貞子。一方宮地は貞子を確実に仕留める為に拳銃を持ち出す。

 

 

「殺意全開ね。まあ婚約者の仇なら当然か。あなたに銃なんて効くの?」

「素面ならだいたいなんとかなるわね。当たれば死ぬときゃ死ぬんでしょうけど。でもわたし肉体に縛られてない時の方が制限無いから殺しても状況が悪化するだけよ」

「ゲームの面倒くさいボスキャラみたいね…」

 

この女を倒せる霊媒師なんて現代に存在するのかしら?

 

 

病院で足の動かない老人を治す貞子。

 

 

「こんなことも出来るのね。いい人そうなのにどうしてこうなるのか…」

「わたしも出来るよー。お父さんの肩こり腰痛に良く効いたっけ…」

 

…急に次元の小さい話になったわね。

凄い超能力もサ○ンパス扱いとは。

 

 

重森の死体を舞台裏に隠す二人。

「公演が終わったらどこか遠くへ行こう」「きれいだ」

 

 

「バッドエンドになるのが分かってるから悲愴さしか感じない…」

「遠山さんも損な人よね。この二人を見ていると昔を思い出すわ…」

 

あなた達は幸せになれたからいいじゃない。

でも、この二人はもう…。

 

 

公演中に隠していた重森の死体が見つかってしまう。劇団員達の貞子への猜疑心が頂点に達する。

 

 

「もう終わりね、何もかも」

「はいはい予定調和予定調和」

 

よりにもよってこのタイミングで見つかるのも貞子の運が悪過ぎるせいなのか?

 

 

宮地に渡された公開実験の録音テープを公演中に悦子が流してしまう。力が暴走する貞子の前に何故か母の霊が現れる。

宮地の婚約者の霊も現れ貞子を指さす。

 

 

「お母さん何しに来たのかしらね?父母参観?」

「死ぬ前もだいぶおかしくなってたみたいだしちょっと分かりにくいかも」

 

守護霊的な感じだったのかな?

 

 

貞子を落ち着かせようとする久野だが重森の霊も現れ、突如呪いを受けて盛大に死亡。劇場は大パニックになり観客達は逃げ出す。壇上にもう一人の貞子の姿が。

 

 

「…え、えげつないわねもう一人の貞子。上げて落す気満々だったとは」

「なーんかやることなすこといちいち陰湿なのよ。むかつく」

 

同族嫌悪じゃないことを祈ってるわ。

 

 

劇団員達に追い立てられ、寄ってたかって叩き殺される貞子。

 

 

「な、なんてこと…」

「どこのわたしもバケモノ扱いされてしまうのよね。まあバケモノなんだけどね…」

 

どうしてこうなった。

 

 

その場に駆け付けた宮地、まだ終わってない。もう一人の貞子を殺さなければ呪われてみんな死ぬと言い、全員で貞子の父・伊熊博士の家に向かう。

 

 

「終わりが近い、か。どうせ全員惨たらしいことになるんでしょうけど」

「安全装置の方を先に殺しちゃうんだからこいつらも間抜けよねー」

 

相変わらず辛辣ね。

まあ別の世界の別人とはいえ、自分を殺した人達だから当然と言えば当然か。

 

 

伊熊博士、貞子は一人だったが途中で二つに分かれた。もう一人の貞子は本当の父親に似ていた。

 

 

「ほら、やっぱりプラナリアじゃないあなた」

「だからわたしは違うってば!」

 

 

いつ増殖するかわかったもんじゃないわ。

 

 

貞子の監禁されていた部屋には誰もいない。砂嵐のテレビだけが不気味に音を立てていた。

 

 

「閉じ込められてテレビを通して外を見ていたってことかしら?」

「根暗な引きこもりの復讐劇ってわけね。あーやだやだ」

 

でも貞子はいったいどこに…?

 

 

伊熊、「まさか、貞子を連れてきたんじゃ?」蘇る貞子。悦子は遠山と貞子の二人を逃がす。「お願い、二人を行かせてあげて!」

 

 

「この人も歯車が狂わなければ貞子のいい友人になっていたかもしれないのに…やるせないわね」

「わたしの時にはこんないい子、いなかったわね…」

 

 

しんみりする貞子。

あの人以外誰も助けてはくれなかったのか、こいつは。

友達、いなかったんだろうな…。

 

 

『にんげんたちがおってきたの?』

 

 

「っ…!」ゾワッ

「遊んでるわね」

 

 

…恐ろしい。

 

 

遠山を殺したくない貞子。崖から飛び降りようとするが貞子の腰に背後から子供の手が回っているのを遠山は目にする。

 

 

「自殺で終わらせたりなんかさせないってこと…?」

「ホントいちいち陰湿よねー」イライラ

 

自殺すら許されないなんて、詰んでるにも程があるでしょう!

 

 

二人の貞子が再び一つに。遠山、恐怖しながらも逃げることなく「貞子、愛してる」直後に呪殺される。

 

 

「どうして、どうしてこんな…」

「…バカな人。わたしなんかに、近づくから」

 

殺されるのは、分かっていたでしょうに。

この二人が幸せになれる道は、なかったのかな…?

 

 

森の中で次々と呪殺されてゆく劇団員達。

 

 

「もう完全に弄ばれてるわね。わざわざ一人ずつ殺してるあたり愉しんでそう…」

「わたしを殺さないでさっさと逃げていればよかったのにねー。まあ逃げても死ぬんだけどね」

 

これを因果応報と言っていいのかどうか…。

 

 

廃屋に逃げ込む宮地と放心状態の悦子。戸を閉めようとするも謎ワープで迫る貞子。スライディングゴキゴキ。

 

 

「ひっ!」ゾワワッ

「わたしは気持ち悪くないわよ!」

 

まだ何も言ってないでしょうが…。

 

 

銃声。呪殺される前に悦子を射殺して自殺する宮地。

 

 

「ああ、悦子さんも死んじゃった…」

「善人は長生きしないのよ」

 

そういう問題じゃないでしょ。

結局、全員殺されちゃったわね…分かってたことだけど。

 

 

伊熊、正気に戻った貞子に安定剤と偽って毒物を注射。もう終わりにしよう。

 

 

「…これも親心かしら。血は繋がっていなくとも、これ以上愛する娘が人を殺すのを見たくなかったんでしょうね。ねえ、あなたはどう思う?」

「…」

「貞子…?」

 

 

毒を打たれても強靭な生命力で死ねない貞子。

逃げようとするも井戸に突き落とされる。

 

「…あは」ポロッ

「!?」

 

 

『うなされてたよ?』幸せだった頃の遠山の夢を見るが、現実に引き戻され今まさに生きたまま井戸に閉じ込められようとしていることに気づいた貞子が怨嗟の絶叫を上げてエンディング。

 

 

「あは…あは…」ポロポロ

「…ちょっと、泣いて悲しむのか嗤って喜ぶのかどっちかにしなさいよ。怖いんですけど」

「うう…。これ見るたびに自己投影しちゃって感情おかしくなっちゃうのよね…」

「…そうですか」

 

複雑な心境なのね。

無理もないか。

 

 

【TV】< シューマクーヘームーカーウー

 

 

「終わった…」ボーゼン

「…あーもう!根暗のわたしムカつくううう!!あんなんと一緒にされてたまるかっての!」

「…同族嫌悪?」

「違わい!全く、わたしの心をこんなにも乱すなんて生意気ね!いつか遭う機会あったらどっちの立場が上か思い知らせてやるわ!わたしの方が先に映像化した先輩なんだからね!」

「そんな機会があったら、私も手伝ってあげるわよ…」

 

私もいろいろと考えさせられてしまった貞子だったしね。

 

…この時の私はまだ知らなかった。

ここで言質を取られたばかりに、次の世界で地球の反対側まで一人遠征させられる羽目になるということを。

 

「あー、こんな時はおいしいものでも食べるのがいいわね!今日の献立はすき焼きだから丁度よかったー」

「なんでわかるのよ?」

「わたしの千里眼にかかれば今日の夕飯のメニューもまるっとお見通しよ!」

「次元が小さい…」

 

 

ガチャッ

タダイマー

 

 

「あ、帰ってきた」

 

買い物から帰ってきたのか、スーパーの袋を下げている。

中身は…。

 

「今日はいいお肉が特売で安かったぞ。今夜はSUKIYAKIよ~!(裏声)」

「わーい!」

「子供か…」

 

私よりずっと年上なのに元気すぎる二人。

騒がしい夫婦だ。

 

ふと、自分の口元が緩んでいるのに気付く。

…私はもう、一人じゃない。

 

「手伝うわ、あなた」

「そう?じゃあこっちの野菜頼んだ」

 

「あっ、私も…」

 

家族のいる家は、いいものだ。

思考を止めた私もまた、二人がいる調理場に向けて歩き出すのだった。

 

                     完

 

 

 




つかれたーやっと書き終わった(毎度

今回は舞ちゃん回です。
オレ君が自己嫌悪全開なのは原作知識持ち転生者の歪みってやつです。
舞ちゃんはその歪さを受け入れてくれました。
舞ちゃん自身歪んでますので。
リングの最終回でもお兄ちゃんのことを誰も慮ってくれないから勝手に人類滅べとか思っちゃう娘なので思うところは多少あっても、で、だから何?って感じです。
貞子はいろいろ察して正妻マウントとろうとしたけど愛人マウント返しくらいました。


おまけは本編視聴して一時停止しながら書きました。
結構めんどくさかったけど楽しかったです。

この二人愛人と正妻だけど仲いいの?って話ですが毎日3ピーして二人だけでもしょっちゅう百合百合してます(爆
ベッドの上では貞子の方が強いので貞子の沈々に敗けない(キリッ→勝てなかったよ…。のパターンを繰り返してます(核爆

舞ちゃんも不幸な人生で終る定めにあったので、貞子は自分の境遇に重ねてかわいがっています。
貞子は恥ずかしいので口には出しませんが舞のことを娘が出来たみたいだと喜んでいます。
娘と3ピーすんのかよ!って話ですがこの貞子は初代スぺドラ版に近い存在なのでそのへんの倫理観のハードルは低いです。原典では実の父と近親相姦してますしね。


あーちかれた。
さすがに今度こそ本当に打ち止めかな。
誰か書いてくれたら教えてちょ。

じゃあのー。
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