鋼鉄これくしょん   作:あーくこさいん

10 / 21
太平洋方面防衛作戦にて規格外の性能を見せつけた八洲達。
一方、深海棲艦の侵攻部隊は“何か”から逃れる為に攻めてきて………


第九話 悪魔襲来

ー太平洋方面防衛作戦最終防衛ラインー

 

八洲達はここで敵侵攻部隊を食い止めていた。

1000隻以上の大部隊が襲来し、各鎮守府の艦娘達は迎撃にあたった。

特に八洲達3人は持ち前の兵装で深海棲艦の大部隊を蹂躙していた。

500隻から1000隻以上に増えたとはいえ、彼らには問題無かった。

その為、艦娘達は彼らが撃ち漏らした敵や横須賀艦隊の担当外に侵攻した敵部隊を攻撃していた。

 

「主砲、全門斉射!」

 

八洲の計14門の砲が火を噴き、直撃弾や至近弾で敵艦隊を殲滅した。

八洲の砲撃で敵が怯んだ隙にブリュンヒルデがAGS砲を撃ちながら敵艦隊に肉薄し、超音速酸素魚雷を放ち姫級鬼級の個体は海の藻屑になった。

リバティも持ち前の兵装をフルに活用し破竹の勢いで蹂躙した。

だが、そのまま攻撃を続けていたらある問題に直面する。

それはーーー

 

「まずいですね…弾薬がもうすぐ底を尽きそうです。」

 

そう、弾薬欠乏だ。

このままのペースでは弾薬の消費が激しく、弾薬欠乏は時間の問題だ。

だが、彼らにはその問題を解決する方法がある。

彼らは先程殲滅した深海棲艦の残骸に近づくと、次の瞬間ーーー

 

グシャァァァァ!!

 

なんと深海棲艦の残骸に手を突っ込み、()()を取り出した。

その異様な光景に周りの艦娘達は絶句する。

 

「…えっと、何しているの?」

 

大和が質問する。

 

「ああ、弾薬が足りなくなったから敵から現地調達している。」

 

「…ちょっと何言っているかわからない。」

 

「えっ、あ〜なんと言ったらいいかな…艦の頃から補給が出来ない長時間の戦いにおいて沈めた敵から弾薬をそのまま現地調達して補給したり、部品を回収して再利用したりして戦っていたので艦娘となった今でもそれで弾薬補給しています。」

 

規格外の能力に艦娘達は驚愕する。

 

「そんな能力を持っているって…一体どんなところにいたのよ…」

 

「それは…おっと、敵さんのお出ましだ。まぁその事は後で話す。」

 

敵部隊が現れたので八洲達は迎撃に移る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、深海棲艦側ではーーー

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

戦艦水鬼が息切れを起こしながら航行していた。

既に彼女の艤装はほぼ破壊されて、機能を失っていた。

さらに周りの深海棲艦達も中破ないし大破しており侵攻部隊としてはあまりにも心もとないものだった。

だが、それには理由がある。

 

ズガガガガガガガガガ!!

 

突如砲弾の雨霰が降り注ぎ、射線上にいた深海棲艦達を蜂の巣にして沈めた。

戦艦水鬼が恐る恐る振り向くと、ある戦艦が近づいてきた。

否、異様な戦艦だった。

 

その戦艦は歪な形の連装砲を両肩に二基ずつ、背中に一基装備していた。

艤装の周りには多数の対空火器、ハッチのついた箱の様なもの、ドーム状の物体が搭載していたが、最も特徴的なのは艤装の外側にある四つの回転ノコギリ、そして先端に螺旋状の機械がついた長い柄の槍…所謂“ドリルメイス”を右手に持っていた事だ。

 

その戦艦は人の形をしていたので艦娘かと思ったが、体格といい顔つきといい女性というよりも男性という方がしっくりくる。

額に『荒神』と書かれた鉢巻を巻き、黒色の軍服を纏った男性だ。

 

戦艦水鬼が未知の存在に怯えていると、彼の持つドリルメイスから機械音が鳴り響き猛スピードでで迫り来る。

戦艦水鬼が悲鳴を上げる間も無くーーー

 

キュィィィィィ!!

 

ドリルメイスで戦艦水鬼は跡形もなく粉砕され、青黒い液体が彼の艤装や身体に飛び散った。

彼は額についた液体を拭うと、そのまま八洲達が展開している海域へ進む………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドン!!

 

八洲の砲弾が戦艦棲姫に着弾し真っ二つに割れて轟沈し、これによって深海棲艦の侵攻部隊は沈黙した。

 

「こちら八洲、戦艦棲姫を撃沈。侵攻部隊を排除した。」

 

『ご苦労様、他の艦隊も迎撃成功したわ。』

 

「そうか、これで終わりか?」

 

『ええ、先程の部隊で最後だわ。作戦成功よ。』

 

作戦成功の報を聞き、周りの艦娘達は歓喜した。

八洲達3人も作戦成功にホッとしているが、何か違和感を感じた。

 

(妙だな…先程の部隊、既に中破ないし大破していたのにも関わらずそれをお構いなしに侵攻してきた。何故万全の状態じゃなかったのか?)

 

八洲とリバティとブリュンヒルデはそのことに疑問を感じた。

その時だったーーー

 

「っ!偵察機より入電!所属不明の戦艦二隻を発見した模様!」

 

「所属不明だと…?深海棲艦ではないのか?」

 

「いえ、外見上艦娘だわ。」

 

「もしかしてドロップ艦?」

 

周りの艦娘がざわつく中、

 

「ん…?ドロップ艦から通信が…」

 

『久しぶりだな、八洲。』

 

「…誰だ貴様?」

 

『おいおい、もう忘れたのか?ほら、()()()()()()()()()()()の時に沈めたじゃないか、俺を。』

 

「!?」

 

その言葉を聞いた八洲は目を見開いて驚いた。

その驚愕ぶりはいつもは冷静で表情を面に出さない八洲がこれでもかと分かるように驚いていた事は周りの艦娘達にも分かった。

 

「まさか…いや、俺達がこの世界に来たのだ。()()()がここに来てもおかしくはない…」

 

八洲の言葉にリバティとブリュンヒルデもハッとなって驚く。

 

「っ!まさか……」

 

「ああ、“超巨大ドリル戦艦『荒覇吐』”だ。」

 

そう、彼らの世界で猛威を奮っていた存在…“超兵器”が現れたのだ。

 

『今は“ヘッド”の手によって蘇り、お前らを排除する為に深海の鉄屑共を準備運動がてら殲滅したが、やっぱりお前らじゃなきゃ退屈なんでな。ヘッドには感謝してもしにきれねぇぜ!!』

 

その瞬間、八洲達は飛び出した。

 

『ちょっと待ちなさい!』

 

提督が静止しようとするが、彼らはお構いなしに進んだ。

 

「提督!今すぐ俺達3人以外の艦娘を下がらせろ!こいつは…俺達が沈める!!」

 

彼らが進むと二隻の戦艦が視界に映った。

一隻は先程のドリル戦艦だが、もう一隻は中世の騎士のような銀色の甲冑服に身を包み、艤装には二基の連装砲とVLS、対空火器やドーム状の物体…所謂“光学兵器”を多数積み、光学兵器を模した盾を左手に持ち、背中にも同様のものを装備し、右手には四枚のフィンがついた長い柄の槍を持っていた。

 

「八洲さん、荒覇吐を視認!もう一隻は兵装から推測するに“超巨大レーザー戦艦『グロース・シュトラール』”と思われます!」

 

『いかにも、我々はヘッドの忠実なる兵。我ら『テュランヌス』の脅威となる貴殿らを殲滅する!』

 

グロース・シュトラールがそう言う中、

 

「リバティ、ブリュンヒルデ、分かっているな。」

 

「ええ、超兵器(奴ら)が復活したなら…」

 

「何度でも海の底に沈めるまで!!」

 

八洲達は全兵装を超兵器に向け、荒覇吐とグロース・シュトラールも速度を上げ襲いかかる。

 

この世界初の超兵器戦が始まるーーー

 




遂に超兵器戦に突入です。

乞うご期待ください。





リバティ&ブリュンヒルデ
「「超巨大ドリル(レーザー)戦艦荒覇吐(グロース・)接近!(シュトラール接近!)」」

八洲
「お前ら同時に喋るんじゃない!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。