【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP 〜Mariah Carey『All I Want For Christmas IS You』〜♪


本日は、この物語の主人公『神山 直喜』のお誕生日です。

というわけで、特別編を書きました!


特別編
特別編 クリスマスと直喜が産まれた日


日付は12月25日、この日はクリスマスである。だが、直喜にとってはもう一つ、特別な日があった。それは…

 

直喜(そう言えば、今日は僕の誕生日か…)

 

この日は、直喜の誕生日でもあった。白い雪が降り注ぐクリスマスの夜に、この世に産まれて来た神山 直喜…素直に喜べる優しい子に育って欲しいという願いから、直喜と名付けられたのだ。だが、次第に両親からは可愛がって貰えなくなり、やがて放置されるようになってしまった…その後は祖父母に引き取られ、そこでノビノビと育った。中学卒業後、育ててくれた祖父母が相次いで他界し、今では独り身となった。頼れる親戚も誰も居ない為、自分の事は自分一人でやらなければならなくなった。

 

直喜(確かに僕は一人ぼっちだ…でも悲しくなんかない、だって僕には…ウルトラマンがいるんだもん。)

 

ずっと寂しい思いをしていた彼の心の支えとなっているのは、『ウルトラマン』という存在だ。1966年7月17日、原点にして頂点を行く初代ウルトラマンが、この地球(ホシ)に舞い降りた。そこからウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウと続き、様々なウルトラマン達が地球にやって来た。地球人として暮らしていく中で、地球を、地球人を愛し…地球を守るため、様々な脅威と戦っている。数多くのウルトラマンを見てきた直喜は、そんな彼らに心打たれ…夢中になれる存在を見つけることができたのだ。ウルトラマンのみならず、怪獣や宇宙人、闇のウルトラマンにも夢中になっていった。

 

直喜(だから僕は寂しくなんて…寂しくなんて……)

 

しかし、小中学校時代…友人がいなかった直喜は、友人と特別なことができないと思い、次第に寂しいと思い始める。そんな時、直喜のスマホが鳴った。

 

アカネ『直喜君、メリークリスマス♡今日は日曜日だね、ツツジ台高校に来てね~♪』

 

アカネからL○NEが来ており、ツツジ台高校に来て欲しいとのことだ。

 

直喜「あれ?今日って学校は休みなんじゃ…と、とにかく準備しなきゃ!!」

 

彼女からのメッセージを見た直喜は、慌てて準備を始めた。

 

 

 

担任「おっ、来たか神山。」

 

直喜「せ、先生…?」

 

ツツジ台高校に到着した直喜を待っていたのは、担任の女教員だった。

 

担任「って、制服で来たのか?」

 

直喜「あ、えっと…学校に行くって考えたら、制服が良いかな〜…って、思いました…」

 

担任「そっか、神山は真面目だな、良き良き。さ、1年E組の教室に行き給え。」

 

直喜「…は、はい。」

直喜(忘れ物でもしちゃったかな…うーん、心当たり無いんだけどなぁ……)

 

考え事をしながら、下駄箱で上履きに履き替え…クラスへと向かって行く直喜。

 

担任(よし、アイツらにメッセージを送らないとな…)

 

直喜が上へと上がっていったのを見届けた担任は、LI○Eにてクラスメイト達にメッセージを送った。

 

 

 

亜子「おっ、なおちー来たって!!」

 

蘭萌「早く隠れて!」

 

タツミ「部屋も暗くしろ!!」

 

担任からのメッセージを見たクラスメイト達は、スタンバイする。

 

やがて、教室に直喜が到着した。

 

直喜「あれ?真っ暗だ…まだ明るいのに……と、取り敢えず電気着けなきゃ…」

 

教室に入ると、真っ暗な空間が広がっていた。直喜は手探りでスイッチを探す。

 

直喜「あっ、あったあった…」

 

そして、直喜が教室の電気を着けた次の瞬間……

 

 

 

パァンッ!パァンッ!

 

 

なおちー、メリークリスマ〜ス♪

 

 

ア〜ンド…

 

 

お誕生日、おめでとー!!

 

 

 

クラスメイト達がクラッカーを鳴らし、直喜を祝った。

 

直喜「うひゃあっ!?な、何…!?」

 

ビックリして尻餅をつく直喜に、六花が手を差し伸べた。

 

六花「大丈夫、直喜?」

 

直喜「う、うん…大丈夫……」

 

直喜が立ち上がると、なみことはっすがバースデーハットとタスキを持ってきた。タスキには『本日の主役』と書かれている。

 

なみこ「おめでと直喜♪これかけてかけて♪」

 

はっす「おめでと〜直くん♪」

 

直喜「あ、ありがとう…!」

 

バースデーハットとタスキを身に着けた直喜を、亜子がスマホで撮影した。そこに、担任がやって来る。

 

担任「どうだ、驚いたか神山?」

 

直喜「あ、先生…」

 

担任「クラスメイト達がな、どうしてもお前を祝いたいって言って聞かなくてな…校長から許可を得てここを貸し切ったんだよ。改めて、誕生日おめでとう。」

 

担任の説明とお祝いメッセージを聞いた直喜は、漸く状況に納得し、落ち着きを取り戻し始めた。

 

アカネ「直喜君直喜君♪プレゼントもあるから、こっちに来て♪」

 

アカネは直喜をクラスメイト達の元へ案内する。直喜がやって来ると、クラスメイト達は直喜に各々プレゼントを手渡す。

 

さきる「なおちー!これはウチからのプレゼント、お誕生日おめでとう!!」

 

光「ウチからはこれ、寒くなって来たからね。」

 

将「神山、同じ特撮ファンとしてこれからもよろしく!!」

 

裕太「誕生日おめでとう、直喜君!」

 

なみこ「おめでとう直喜!」

 

はっす「直君おめ〜♪」

 

亜子「おめでとうなおちー♪」

 

蘭萌「クリスマスとなおちんの誕生日、ダブルでお祝いだね♪」

 

さきるからはコンパクトなスポーツボトルを、光からは汗ふきタオルを、将からはウルトラマンの変身シークエンスが描かれたペットボトルホルダー、裕太からは黒い手袋、なみこからはレッグウォーマー、はっすからはアイマスク、亜子からはニット帽、蘭萌からはネックウォーマーを貰った。

 

アカネ「直喜君、お誕生日おめでとう♪」

 

六花「おめでとう直喜♪」

 

アカネから貰ったのは、写真立てなのだが…フレームにはジェットビートルや小型ビートル、宇宙ビートル、ベーターカプセル、初代ウルトラマンが描かれている。六花から貰ったのは、圧力鍋だった。

 

直喜「こ、これ…ホントに、貰っちゃって…良いの…?」汗

 

困惑する直喜に、クラスメイト達は笑顔で頷く。

 

直喜「み、みんな……あ、あり…うぅっ、ありがとう……!!」

 

今まで、大勢から誕生日を祝って貰ったことも、プレゼントを貰ったことも無かった直喜。温かいクラスメイト達から、こうして誕生日を祝われ…涙を流して喜んだ。

 

 

 

その後、教室にて直喜はクラスメイト達と一緒にクリスマスパーティーを行った。

 

なみこ「ねぇ直喜、このケーキさ…実は六花が作ったんだよ?すごくない?」

 

直喜「こ、こんなに大きなケーキを…す、スゴいなぁ…!!」

 

机に置かれているショートケーキは、とても大きいし2つもある。クリスマス&愛しい直喜の誕生日であるということで、六花はいつも以上に気合を入れて作ったのだ。

 

六花「直喜、これ直喜が全部食べても良いんだよ?」

 

直喜「さ、流石にこれは…1人じゃ、食べ切れないな…み、みんなと一緒に、食べたい…」

 

六花「わかった、今切り分けるね♪」

 

直喜の要望を聞いた六花は、すぐにケーキを人数分に切り分けた。1人1切れずつ取り、口へと運んでいく。

 

将「う、美味ぁ〜!!」

 

裕太「六花、これ美味しいよ!」

 

アカネ「ホントだ、ウマ〜♪」

 

六花「当然でしょ?直喜の為に作ったんだから…って、何言わせんの!?」

 

はっす「自分で言ったんだろ…」汗

 

六花の手作りケーキを、クラスメイトは大絶賛する。直喜もケーキを1口食べる。

 

六花「どう直喜、美味しい?」

 

直喜「…うん、すっごく美味しい。」

 

ケーキを食べた直喜は、穏やかな笑みを浮かべていた。そんな彼を見た六花は、「良かった」と胸を撫で下ろす。

 

六花「って、頬にクリーム着いてるよ?」

 

直喜「えぇっ!?ど、どれ…!?」

 

六花「ほら、取ってあげるからじっとしてて。」

 

六花の言葉を素直に聞いた直喜は、じっと待つ。すると、六花は自身の口を直喜に近付け、彼の頬にキスをすると同時に、着いていたクリームを取った。六花が直喜に優しく微笑むと…

 

直喜「あ、あわわわわわわわ…!!///」オロオロ

 

直喜は目に渦巻きを作り、顔を真っ赤にしてテンパり始める。周りはヒューヒューと盛り上がったり、優しく見守ったりと賑やかになった。

 

 

 

クラスメイト達と担任と一緒に、料理を食べたり、ゲームをしたり、そして集合写真を撮影したり…今年のクリスマスは、直喜にとって特別な日となった。そんな時、ツツジ台高校に思わぬ来客が……

 

ユタカ「おいおい、何だあれ?」

 

将「今度はロボット!?…って、あれって円盤生物ゥ!?」

 

何と、ダイナゼノンと12体の円盤生物が飛来してきたのだ。ダイナゼノンからはがウマ隊のメンバーが、円盤生物からは怪獣優生思想の4人が降りてきた。

 

夢芽「メリークリスマス、直喜♪」

 

ちせ「それと、お誕生日おめでとうございます!!」

 

シズム「誕生日おめでとう直喜。これ、俺達からのプレゼントだよ?」

 

ガウマ「あっ!?シズム、お前抜け駆けしやがって…!」

 

蓬「まぁまぁガウマさん…直喜君、ちょっとしか話せてなかったけど、これからもよろしく!それと、お誕生日おめでとう!」

 

暦「いつもちせが世話になってます。後、誕生日おめでとう。」

 

オニジャ「直喜ィ、誕生日おめでとう!!」

 

ムジナ「おめでとう直喜♪」

 

ジュウガ「お誕生日おめでとうございます、直喜。」

 

ガウマ隊からは音楽プレイヤーを、怪獣優生思想からは手作りのぬいぐるみを受け取った。これらのぬいぐるみは、彼らが使役している円盤生物達だ。12体の円盤生物達は、小さくなって直喜の周りを旋回している。円盤生物の登場に、最初はビックリしていたクラスメイト達だったが…直喜が親しそうに接しているのを見て、すぐに慣れた。

 

蘭萌「なおちんの周りにはさ、色んな人が集まって来るね。」

 

亜子「なおちー優しいからね、天使を通り越して神!」

 

はっす「誰とでも仲良くなれるって、直君は本当にスゴイよ♪」

 

なみこ「センセ、直喜はどうです?この学校の誇りですか?」

 

担任「あぁ、そうだな…神山、お前は自慢の生徒だよ。」

 

楽しそうな直喜を見て、担任は涙を堪えている。

 

 

直喜「みんな、本当にありがとう!!」

 

 

大勢の人達に囲まれ、盛大にクリスマスと誕生日を祝って貰えた直喜。彼の周りには、地球の生命、宇宙からの生命、異次元からの生命等々…様々な存在が集まって来る。おっちょこちょいで弱虫で、空回りしやすいタイプではあるが、優しさだけは誰にも負けない。時より見せる勇気と強さも持ち、周囲も自然と彼に救いの手を差し伸べてくれる。

 

 

 

マート「フフッ、良かったわね直喜。」

 

オリシス「ふむふむ、良いことだ…善因善果、誰かに何かを与える者には、救いの手が差し伸べられる。」

 

マート「あの子は本当に優秀…だからこそ、あの子の周りには色んなモノが集まって来るのよね。」

 

オリシス「今の直喜なら、この世界を救えるかもしれんな。」

 

2人の神様も、楽しそうな顔をする直喜を、優しく見守っているのであった。




ED〜ASH DA HERO『Everything(English ver.)』〜♪
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