【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第9話 殺・意

六花とアカネを初めとするヒロイン達だけでなく…周囲からも好印象を受ける直喜を、快く思っていない人物が…約3名いる。

 

転生者 A「畜生…神山の奴、どんな能力を持ってるんだ!?」

 

その1人は…直喜と同じクラスにいるAである。今までは、自分の思うがままに行動し…全てが上手く行っていた。ハーレムを築き、自堕落な生活をしていた。朝はヒロインが起こしてくれた…食事もヒロインが用意してくれた……身の回りの世話も、全部全部…推しのヒロインがやってくれていた。

 

だが、それが無くなった今…自分のことは、自分でやらなければならない。掃除も洗濯も…食事を作るのも、全て自力でやらなければならないのだ。料理の腕が壊滅的なAは、毎日コンビニ弁当を買って食べていた。飲み物も、ジュースばかり飲んでおり…かつての自慢であったシックスパックも、今では皮下脂肪に隠れてしまっている。

 

転生者 A(こんな筈じゃ……これも全部、全部…アイツのせいだ!!神山…神山神山カミヤマァ!!)

 

六花達から溺愛される直喜に、Aは逆恨みし…イチャモンをぶつけたり、場合によっては殺そうともしたが…それは周囲の人間に妨害され、失敗続きである。更に…推しのヒロインである六花から、どういうわけかウルトラマンの光線を放たれ、ボコボコにされてしまった。

 

転生者 A「全部全部…神山 直喜、お前のせいだ!!ぜってぇ殺す…ヒヒヒヒ…」ニタァッ…

 

Aはそう言うと、バッグにナイフやマチェーテ、斧等の凶器を詰め込み始めた。だが、彼は今…制裁を受けていることを知らない……何をしても、無駄であることを…愚かな彼は知らないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とあるマンションでは……

 

ガチャッ…

 

直喜「行ってきま~す。」

 

直喜がゴミ袋を持って部屋から出てきた。ゴミ出しに行くようだ。彼の腕には、お守りである『ウルトラマンゼアス』のアクリルキーホルダーが着いている。ゼアスはスペシュッシュラ光線の構えを取っており、彼の右には『一生懸命!』という言葉が刻まれている。

 

直喜「よし、行こう…!」

 

直喜は歩いてではなく、ランニングをしながらゴミ捨て場に向かい、ゴミを置くと…そのままランニングに行った。

 

直喜「ハァッ……ハァッ……」タッタッタッタッ……

 

しかし、体力の無い直喜は…疲れてしまい、ゼェゼェと息を整えていた。

 

直喜(あぁ、もう…ダメだ……ううん、もう1回だけ…)

 

息を整え、軽い準備運動をし…再びランニングを始める直喜。やがて、近くの公園までやって来て…そこで休憩をすることにした。

 

転生者 A「おっ…アイツは、神山だ…!!」

 

そこに、いくつもの凶器を隠し持っているAがやって来てしまう。

 

 

 

六花「もぉ、ママったら…醤油切らしてたなんて。」

 

織江「ごめんごめん…」テヘヘッ…

 

そこに、母『宝多 織江』と買い物から帰っている六花が通り掛かる。

 

六花「んっ…?あっ、直喜だ…!!」

 

織江「えっ、あぁホントだ!」

 

そして、公園のベンチで休んでいる直喜を見つける。だが……

 

六花「ねぇママ…アイツ、何か怪しくない?」

 

織江「あっ、ホントね…何してんだろ?」

 

顔にサングラスとマスクをしたAを発見する。彼の格好は如何にも…

 

『自分は怪しい者です』

 

…と、自己紹介をしているようなモノだ。直喜の背後に忍び寄る彼を見て危険と判断した六花と織江は、彼に気付かれないよう静かに近付いて行く。

 

 

 

転生者 A(よし、誰もいねぇな…死ね、神山ァ!!)

 

Aはポケットに隠し持っていたナイフを出すと、背中を向けている直喜に振り下ろそうとする。だが…

 

 

織江「止めなさい。」パシッ…

 

 

織江にナイフを持った右腕を掴まれ、襲撃は失敗に終わった。

 

直喜「えっ!?」ビクッ!

 

ビックリして振り向く直喜は、六花と織江の姿を確認する。次の瞬間……

 

織江「はいやっ!!」ブォンッ!!

 

ドサァッ!!

 

転生者 A「がはっ!?」

 

織江は華麗な投げ技で、Aを投げ飛ばし…直喜を守る形でAの前に立ち塞がった。起き上がろうとするAに…

 

六花「死ね…!!

 

六花は『ウルトラマンレオ』の必殺技『レオキック』を撃ち込んだ。

 

ドゴォォオオオオオオオッ!!

 

転生者 A「ぎゃああああぁぁぁぁ…がはっ!!」

 

Aは後方に吹っ飛ばされ、木に激突…受け身が取れず、意識を失い…気絶した。

 

 

 

直喜「…???」汗

直喜(えっ?い、一体…何が、起きた…の……?)

 

何がなんだかわからず…困惑する直喜に、織江が優しく声をかける。

 

織江「大丈夫、直喜君?」

 

直喜「へっ…あ、えっと……」汗

 

六花「ママ!!直喜が困ってる!!」

 

六花はすぐに直喜の元へ駆け寄り…

 

六花「直喜大丈夫!?ケガしてない!?どこも痛いところ無い!?」

 

…と、直喜の身体をペタペタと触りながら、ケガの有無を確認をする。見た所、直喜はどこも怪我をしていなかった。

 

直喜「ぼ、僕は…大丈夫……そ、それより…どうして…こ、ここに…?」

 

六花「それはこっちの台詞!直喜こそ、ここで何してるの?」

 

直喜「えっとね…ら、ランニングしてて……ちょっと、疲れちゃって…休憩してたの……」

 

直喜の言葉を聞いた六花は、織江に提案する。

 

六花「ママ、直喜を家に呼んでも良い?」

 

織江「もちろん♪直喜君、良かったらウチにおいで♪」

 

織江は六花の言葉に、あっさりOKを出す。直喜は遠慮したが…結局、最後は折れ…六花の家へ行くことに……

 

 

 

 

六花の家に上がると…

 

将「おっ、神山ぁ!!」

 

裕太「あっ、直喜君!!」

 

将と裕太の姿があった。六花の家だが…『グリッドマン同盟』の活動拠点となっているのだ。

 

織江「そうだ…折角直喜君も来てくれたんだし、皆でお昼ご飯食べない?」

 

六花「ナイスアイデア!ね、直喜…遠慮しないで♪」

 

直喜「えっ…あ、うん…あ、ありがとう……」

 

将「いやぁ、悪いな六花。」

 

裕太「すみません、ご馳走になります。」

 

六花「君らは少し遠慮して?」

 

2人「「まさかの塩対応!?」」汗

 

直喜に対して優しい六花だが…将と裕太には塩対応だった。

織江が台所に立つと、そこに直喜がやって来る。

 

直喜「あ、あの…ぼ、僕にも…何か、お手伝い…させて、ください…!!」

 

織江「えっ、良いの?ゆっくりしてて大丈夫なのに~♪」

 

直喜「で、でも…じ、自分だけ楽するのは…ちょっと……ぼ、僕…じ、自炊…してるので…!!」

 

織江「あらそうなの♪偉いじゃん♪」

 

思わず直喜の頭を撫でる織江。そんな彼女を見て、六花はムスッとふくれっ面を見せ…台所に向かった。

 

六花「なら私もやる。直喜と一緒に料理したいし!」

 

そんなこんなで、3人で料理をすることに……直喜は手を洗い、料理を開始する。

 

六花「直喜、この野菜を洗ってくれる?包丁は危ないから私がやるね♪」

 

直喜「わ、分かった。」

 

直喜は食材洗い等、包丁を使わない作業を…六花は包丁を手に取り、直喜が洗った食材を切っていた。織江はコンロ前に立ち、チーズを溶かしていた。彼らが作ったのは、そう……『チーズフォンデュ』だ。直喜と六花は食器類を準備し、完成した料理を織江が運んだ。

 

「「「いただきま~す!」」」

 

完成した料理を、メンバー達は口へと運んでいく。

 

将「うんめぇ~♪」

 

裕太「美味しいです!!」

 

織江「ふふっ、良かったわ♪」

 

六花「直喜が作ったんだもん、美味しいに決まってんじゃん。」

 

直喜「……。」コクッ…

 

将と裕太は美味しそうに料理を頬張り…直喜は静かに料理を口に運んでいた。

 

六花「直喜、口元にチーズついてるよ?」

 

直喜「…ふえっ?」

 

六花は右手の人差し指で、直喜の口元についたチーズを取ると…そのまま自信の口へと運んで行った。

 

 

六花「んふっ、美味し♪」

 

 

織江「あら、六花ったら…大た~ん♪」

 

直喜「あ、あわわわ…///」プシュ~……

 

そんな六花を見て、思わず顔を真っ赤してしまう直喜。

 

将(か、神山…羨まし過ぎるぞぉ!!)

 

裕太「…?」

 

将は直喜の状況を羨ましがり…裕太は首を傾げていた。

 

 

 

その後、食べ終わった食器洗いを…直喜は率先して手伝った。

 

織江「ありがとう直喜君、助かっちゃったわ♪」

 

直喜「い、いえ…こちら、こそ…あ、ありがとうございました……お、美味しかった、です…」

 

織江「あぁ、直喜君がウチの子だったら良いのになぁ~♪もう、抱き締めてあげたい!!」

 

六花「ママ~!!」プンスカッ!!

 

織江「ごめんって六花ぁ~♪」

 

直喜を褒め、頭を撫でる織江を見て…ヤキモチを妬く六花。

 

直喜「あっ、僕…そろそろ、帰ります……」

 

織江「えっ、もう?…六花、直喜君を送ってあげて♪」

 

六花「言われなくてもそうするって~…」

 

こうして、直喜は六花に送られる形で…六花の家を去って行く。

 

 

 

六花の家を出た直喜は、六花と一緒にマンションへと帰っていくが…途中のバス停で休憩することにした。

 

直喜「……。」ウトウト…

 

六花「直喜、眠いの?」

 

直喜「…ハッ!?あっ、ううん!!ね、眠くないよ!!」アタフタ

 

六花「そう?無理しなくても良いんだよ♪」ポンポンッ…

 

六花が膝に手を置くと、直喜は倒れ込むように眠ってしまった。急に激しい運動をして、疲れてしまったのだろう…直喜は六花から膝枕をされ、スヤスヤと寝息を立てている。

 

六花(直喜…可愛過ぎぃ~♪待って待って、お持ち帰りしたい!!でも、それはちょっとヤバいよね…あっ、そうだ!!)

 

直喜と六花がいるのは、1日に1本程度しか来ない超ローカルバス停だった。今日の運航は既に終了しており、誰もいない。それを確認した六花は、直喜右手を取ると…

 

ハムッ…♪

 

彼の指を優しく咥えた。

 

六花(んふふ~、幸せ~♪)

 

チュルッ…と、時には音を立てながら…彼を堪能する六花。そんな彼女の元に……

 

 

転生者 C「六花ちゃん!!」

 

 

Cが姿を現す。だが、そんな彼をスルーし…尚、直喜を堪能し続ける六花。

 

転生者 C「六花ちゃん!!今すぐソイツから離れるんだ!!今からでも遅くない!!さぁ、早く!!」

 

正義のヒーローのように、六花を説得するC。

 

六花(もぉ、うるさいなぁ……)

 

いい加減鬱陶しいと感じた六花は、Cの思考を読み始める。

 

 

転生者 C(やべぇ、生六花ちゃんだ!!可愛過ぎる…あぁ、早くエッ◯なことしてぇ!!グヒヒヒ…♪)

 

 

案の定…Cは性的な考えをしており、正義のヒーローの皮を被っていることが分かった。

 

六花「ねぇ…貴方も、こんなこと…されたいの?」

 

すると六花は、Cが見ている前で…直喜の右手の指を舌で舐めてみせた。

 

転生者 C(なっ!?り、六花ちゃんが…俺を誘っているだと!?こうなりゃ、選択肢は1つ…!!)

 

そして、愚かに勘違いしたCは…

 

転生者 C「た、頼む!!俺にも…俺にも、同じことしてくれぇぇええええええええ!!」

 

…と、土下座をした。その瞬間…

 

六花「あっはっはっはっはっはっはっは!!」

 

…と、笑い出す六花。

 

六花「さっきまで正義のヒーローぶってたのに…私が罠を仕掛けた途端、あっさり本性を現したね!バッカじゃないの!?www」

 

六花の言葉を聞いたCは、みるみる顔が青ざめて行った。すると六花は、ウルトラマンの『八つ裂き光輪』と同じ動作で腕を自分の胸の前に出し、右腕をCに向かって突き出した。

 

六花「やぁっ!!ビィィイイイイッ!!

 

直後…六花の右腕からは、青白い光を放つ光線が発射された。これは、『ウルトラ兄弟』の長男であり…『宇宙警備隊の隊長』を勤めている『ウルトラマンゾフィー』の最強必殺技『M87光線』だ。光の国公認の宇宙記録・87万度という超高熱であるため、いかなる怪獣や超獣、宇宙人は勿論のこと…惑星にさえ大きなダメージを与えるため、地球上ではフル出力では撃てない。そのため、地球上では約『1/10(ジュウぶんのイチ)』程に抑えられている。

 

ドッガァァアアアアアアアアアアアンッ!!

 

転生者 C「うぎゃああああぁぁぁぁ…!!」

 

六花の放った光線は爆発を起こし、Cはぼろ雑巾状態となり…意識を失った。

 

だが、先程の爆発音で…直喜がビックリして飛び起き、自分の右手を見てテンパったのは言うまでもない。六花は何とか誤魔化すことに成功し、彼をマンションまで送り届けたのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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