【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
六花とアカネを初めとするヒロイン達だけでなく…周囲からも好印象を受ける直喜を、快く思っていない人物が…約3名いる。
転生者 A「畜生…神山の奴、どんな能力を持ってるんだ!?」
その1人は…直喜と同じクラスにいるAである。今までは、自分の思うがままに行動し…全てが上手く行っていた。ハーレムを築き、自堕落な生活をしていた。朝はヒロインが起こしてくれた…食事もヒロインが用意してくれた……身の回りの世話も、全部全部…推しのヒロインがやってくれていた。
だが、それが無くなった今…自分のことは、自分でやらなければならない。掃除も洗濯も…食事を作るのも、全て自力でやらなければならないのだ。料理の腕が壊滅的なAは、毎日コンビニ弁当を買って食べていた。飲み物も、ジュースばかり飲んでおり…かつての自慢であったシックスパックも、今では皮下脂肪に隠れてしまっている。
転生者 A(こんな筈じゃ……これも全部、全部…アイツのせいだ!!神山…神山神山カミヤマァ!!)
六花達から溺愛される直喜に、Aは逆恨みし…イチャモンをぶつけたり、場合によっては殺そうともしたが…それは周囲の人間に妨害され、失敗続きである。更に…推しのヒロインである六花から、どういうわけかウルトラマンの光線を放たれ、ボコボコにされてしまった。
転生者 A「全部全部…神山 直喜、お前のせいだ!!ぜってぇ殺す…ヒヒヒヒ…」ニタァッ…
Aはそう言うと、バッグにナイフやマチェーテ、斧等の凶器を詰め込み始めた。だが、彼は今…制裁を受けていることを知らない……何をしても、無駄であることを…愚かな彼は知らないのだ。
その頃、とあるマンションでは……
ガチャッ…
直喜「行ってきま~す。」
直喜がゴミ袋を持って部屋から出てきた。ゴミ出しに行くようだ。彼の腕には、お守りである『ウルトラマンゼアス』のアクリルキーホルダーが着いている。ゼアスはスペシュッシュラ光線の構えを取っており、彼の右には『一生懸命!』という言葉が刻まれている。
直喜「よし、行こう…!」
直喜は歩いてではなく、ランニングをしながらゴミ捨て場に向かい、ゴミを置くと…そのままランニングに行った。
直喜「ハァッ……ハァッ……」タッタッタッタッ……
しかし、体力の無い直喜は…疲れてしまい、ゼェゼェと息を整えていた。
直喜(あぁ、もう…ダメだ……ううん、もう1回だけ…)
息を整え、軽い準備運動をし…再びランニングを始める直喜。やがて、近くの公園までやって来て…そこで休憩をすることにした。
転生者 A「おっ…アイツは、神山だ…!!」
そこに、いくつもの凶器を隠し持っているAがやって来てしまう。
六花「もぉ、ママったら…醤油切らしてたなんて。」
織江「ごめんごめん…」テヘヘッ…
そこに、母『宝多 織江』と買い物から帰っている六花が通り掛かる。
六花「んっ…?あっ、直喜だ…!!」
織江「えっ、あぁホントだ!」
そして、公園のベンチで休んでいる直喜を見つける。だが……
六花「ねぇママ…アイツ、何か怪しくない?」
織江「あっ、ホントね…何してんだろ?」
顔にサングラスとマスクをしたAを発見する。彼の格好は如何にも…
…と、自己紹介をしているようなモノだ。直喜の背後に忍び寄る彼を見て危険と判断した六花と織江は、彼に気付かれないよう静かに近付いて行く。
転生者 A(よし、誰もいねぇな…死ね、神山ァ!!)
Aはポケットに隠し持っていたナイフを出すと、背中を向けている直喜に振り下ろそうとする。だが…
織江「止めなさい。」パシッ…
織江にナイフを持った右腕を掴まれ、襲撃は失敗に終わった。
直喜「えっ!?」ビクッ!
ビックリして振り向く直喜は、六花と織江の姿を確認する。次の瞬間……
織江「はいやっ!!」ブォンッ!!
ドサァッ!!
転生者 A「がはっ!?」
織江は華麗な投げ技で、Aを投げ飛ばし…直喜を守る形でAの前に立ち塞がった。起き上がろうとするAに…
六花「死ね…!!」
六花は『ウルトラマンレオ』の必殺技『レオキック』を撃ち込んだ。
ドゴォォオオオオオオオッ!!
転生者 A「ぎゃああああぁぁぁぁ…がはっ!!」
Aは後方に吹っ飛ばされ、木に激突…受け身が取れず、意識を失い…気絶した。
直喜「…???」汗
直喜(えっ?い、一体…何が、起きた…の……?)
何がなんだかわからず…困惑する直喜に、織江が優しく声をかける。
織江「大丈夫、直喜君?」
直喜「へっ…あ、えっと……」汗
六花「ママ!!直喜が困ってる!!」
六花はすぐに直喜の元へ駆け寄り…
六花「直喜大丈夫!?ケガしてない!?どこも痛いところ無い!?」
…と、直喜の身体をペタペタと触りながら、ケガの有無を確認をする。見た所、直喜はどこも怪我をしていなかった。
直喜「ぼ、僕は…大丈夫……そ、それより…どうして…こ、ここに…?」
六花「それはこっちの台詞!直喜こそ、ここで何してるの?」
直喜「えっとね…ら、ランニングしてて……ちょっと、疲れちゃって…休憩してたの……」
直喜の言葉を聞いた六花は、織江に提案する。
六花「ママ、直喜を家に呼んでも良い?」
織江「もちろん♪直喜君、良かったらウチにおいで♪」
織江は六花の言葉に、あっさりOKを出す。直喜は遠慮したが…結局、最後は折れ…六花の家へ行くことに……
六花の家に上がると…
将「おっ、神山ぁ!!」
裕太「あっ、直喜君!!」
将と裕太の姿があった。六花の家だが…『グリッドマン同盟』の活動拠点となっているのだ。
織江「そうだ…折角直喜君も来てくれたんだし、皆でお昼ご飯食べない?」
六花「ナイスアイデア!ね、直喜…遠慮しないで♪」
直喜「えっ…あ、うん…あ、ありがとう……」
将「いやぁ、悪いな六花。」
裕太「すみません、ご馳走になります。」
六花「君らは少し遠慮して?」
2人「「まさかの塩対応!?」」汗
直喜に対して優しい六花だが…将と裕太には塩対応だった。
織江が台所に立つと、そこに直喜がやって来る。
直喜「あ、あの…ぼ、僕にも…何か、お手伝い…させて、ください…!!」
織江「えっ、良いの?ゆっくりしてて大丈夫なのに~♪」
直喜「で、でも…じ、自分だけ楽するのは…ちょっと……ぼ、僕…じ、自炊…してるので…!!」
織江「あらそうなの♪偉いじゃん♪」
思わず直喜の頭を撫でる織江。そんな彼女を見て、六花はムスッとふくれっ面を見せ…台所に向かった。
六花「なら私もやる。直喜と一緒に料理したいし!」
そんなこんなで、3人で料理をすることに……直喜は手を洗い、料理を開始する。
六花「直喜、この野菜を洗ってくれる?包丁は危ないから私がやるね♪」
直喜「わ、分かった。」
直喜は食材洗い等、包丁を使わない作業を…六花は包丁を手に取り、直喜が洗った食材を切っていた。織江はコンロ前に立ち、チーズを溶かしていた。彼らが作ったのは、そう……『チーズフォンデュ』だ。直喜と六花は食器類を準備し、完成した料理を織江が運んだ。
「「「いただきま~す!」」」
完成した料理を、メンバー達は口へと運んでいく。
将「うんめぇ~♪」
裕太「美味しいです!!」
織江「ふふっ、良かったわ♪」
六花「直喜が作ったんだもん、美味しいに決まってんじゃん。」
直喜「……。」コクッ…
将と裕太は美味しそうに料理を頬張り…直喜は静かに料理を口に運んでいた。
六花「直喜、口元にチーズついてるよ?」
直喜「…ふえっ?」
六花は右手の人差し指で、直喜の口元についたチーズを取ると…そのまま自信の口へと運んで行った。
六花「んふっ、美味し♪」
織江「あら、六花ったら…大た~ん♪」
直喜「あ、あわわわ…///」プシュ~……
そんな六花を見て、思わず顔を真っ赤してしまう直喜。
将(か、神山…羨まし過ぎるぞぉ!!)
裕太「…?」
将は直喜の状況を羨ましがり…裕太は首を傾げていた。
その後、食べ終わった食器洗いを…直喜は率先して手伝った。
織江「ありがとう直喜君、助かっちゃったわ♪」
直喜「い、いえ…こちら、こそ…あ、ありがとうございました……お、美味しかった、です…」
織江「あぁ、直喜君がウチの子だったら良いのになぁ~♪もう、抱き締めてあげたい!!」
六花「ママ~!!」プンスカッ!!
織江「ごめんって六花ぁ~♪」
直喜を褒め、頭を撫でる織江を見て…ヤキモチを妬く六花。
直喜「あっ、僕…そろそろ、帰ります……」
織江「えっ、もう?…六花、直喜君を送ってあげて♪」
六花「言われなくてもそうするって~…」
こうして、直喜は六花に送られる形で…六花の家を去って行く。
六花の家を出た直喜は、六花と一緒にマンションへと帰っていくが…途中のバス停で休憩することにした。
直喜「……。」ウトウト…
六花「直喜、眠いの?」
直喜「…ハッ!?あっ、ううん!!ね、眠くないよ!!」アタフタ
六花「そう?無理しなくても良いんだよ♪」ポンポンッ…
六花が膝に手を置くと、直喜は倒れ込むように眠ってしまった。急に激しい運動をして、疲れてしまったのだろう…直喜は六花から膝枕をされ、スヤスヤと寝息を立てている。
六花(直喜…可愛過ぎぃ~♪待って待って、お持ち帰りしたい!!でも、それはちょっとヤバいよね…あっ、そうだ!!)
直喜と六花がいるのは、1日に1本程度しか来ない超ローカルバス停だった。今日の運航は既に終了しており、誰もいない。それを確認した六花は、直喜右手を取ると…
ハムッ…♪
彼の指を優しく咥えた。
六花(んふふ~、幸せ~♪)
チュルッ…と、時には音を立てながら…彼を堪能する六花。そんな彼女の元に……
転生者 C「六花ちゃん!!」
Cが姿を現す。だが、そんな彼をスルーし…尚、直喜を堪能し続ける六花。
転生者 C「六花ちゃん!!今すぐソイツから離れるんだ!!今からでも遅くない!!さぁ、早く!!」
正義のヒーローのように、六花を説得するC。
六花(もぉ、うるさいなぁ……)
いい加減鬱陶しいと感じた六花は、Cの思考を読み始める。
転生者 C(やべぇ、生六花ちゃんだ!!可愛過ぎる…あぁ、早くエッ◯なことしてぇ!!グヒヒヒ…♪)
案の定…Cは性的な考えをしており、正義のヒーローの皮を被っていることが分かった。
六花「ねぇ…貴方も、こんなこと…されたいの?」
すると六花は、Cが見ている前で…直喜の右手の指を舌で舐めてみせた。
転生者 C(なっ!?り、六花ちゃんが…俺を誘っているだと!?こうなりゃ、選択肢は1つ…!!)
そして、愚かに勘違いしたCは…
転生者 C「た、頼む!!俺にも…俺にも、同じことしてくれぇぇええええええええ!!」
…と、土下座をした。その瞬間…
六花「あっはっはっはっはっはっはっは!!」
…と、笑い出す六花。
六花「さっきまで正義のヒーローぶってたのに…私が罠を仕掛けた途端、あっさり本性を現したね!バッカじゃないの!?www」
六花の言葉を聞いたCは、みるみる顔が青ざめて行った。すると六花は、ウルトラマンの『八つ裂き光輪』と同じ動作で腕を自分の胸の前に出し、右腕をCに向かって突き出した。
六花「やぁっ!!」ビィィイイイイッ!!
直後…六花の右腕からは、青白い光を放つ光線が発射された。これは、『ウルトラ兄弟』の長男であり…『宇宙警備隊の隊長』を勤めている『ウルトラマンゾフィー』の最強必殺技『M87光線』だ。光の国公認の宇宙記録・87万度という超高熱であるため、いかなる怪獣や超獣、宇宙人は勿論のこと…惑星にさえ大きなダメージを与えるため、地球上ではフル出力では撃てない。そのため、地球上では約『
ドッガァァアアアアアアアアアアアンッ!!
転生者 C「うぎゃああああぁぁぁぁ…!!」
六花の放った光線は爆発を起こし、Cはぼろ雑巾状態となり…意識を失った。
だが、先程の爆発音で…直喜がビックリして飛び起き、自分の右手を見てテンパったのは言うまでもない。六花は何とか誤魔化すことに成功し、彼をマンションまで送り届けたのであった。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪