【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第99話 パジャマパーティー前の悲劇

時刻は午後3:30……

 

直喜「皆、ウルトラマンフェスティバルはどうだったかな?」

 

ムジナ「楽しかった~♪」

 

オニジャ「俺もだぜ!!特に、ジオラマコーナーが良かったな。」

 

シズム「直喜と隆也のおかげで有意義な時間を過ごせたよ。」

 

ジュウガ「直喜が怪獣酒場をすすめる理由がよくわかりました。えぇ、俺も楽しかったですよ。」

 

怪獣優生思想の4人は、初のウルフェスを楽しめたようだ。

 

シズム「特に…直喜による怪獣解説や攻略法、雑談が面白かった。」

 

ジオラマコーナーでは、直喜による怪獣解説が行われたのだ。フジヨキ台にいた時、直喜は円盤生物についての解説もしたため…4人は直喜の解説をとても気に入っていた。

 

ジュウガ「ガウマさんの反応が気になりますね、今度自慢してやりましょうか。」

 

オニジャ「そりゃいいなw」

 

ムジナ「ふふん、私達の方が直喜と多く交流してるもんね~♪」

 

シズム「それじゃあ、直喜、隆也…今日はありがとう。」

 

怪獣優生思想の4人は、皆嬉しそうに帰っていった。

 

隆也「にしても直喜…結構個性的な人達だったな。」

 

直喜「あぁ、うん…まぁね。でも、一緒にいて楽しいって思える。」

 

隆也「それはめっちゃわかる。」

 

怪獣優生思想の印象について心配していた直喜だったが…隆也からの印象は良さそうだ。

 

 

 

2人はウルフェス前で別れ、帰路を歩いた。

 

直喜(さて、帰ったら準備しないとな…)

 

何故準備をしないといけないのかというと……実は、今日の午後6:00に、六花宅でパジャマパーティーをやるのだ。直喜が来ると分かった六花の母織江はあっさり承諾…メンバー達は直喜を含め、5人である。

 

 

 

自宅マンションに帰ると、すぐに準備を始める直喜…後は、ゲーム機やウルフェスで買ったお菓子をつめれば準備完了である。

 

直喜(よし、準備はOK…あっ、もうそろそろ行こう。)

 

気が付くと、時刻は午後5:30だった。直喜は戸締まりを済ませると、六花宅に向かって歩きだした。自分の後を着けてくる存在を知らず……

 

 

レディベンゼン星人(神山 直喜…見ぃ~つけた♪それじゃ、行ってらっしゃい♪)

 

 

それは、エイのような赤い飛行物体で…それは、直喜の背後に何かを落とした。

 

ヒュォォオオオオオオオオ…

 

直喜「…えっ?」

 

何かが落ちてくるような音に気付いた直喜が、背後を振り返ると……

 

ドッガァァアアアアアアアアンッ!!

 

直喜の目の前で爆発が起こった。

 

直喜「ッ!?」

 

そして、燃え上がる炎の中から…何かが姿を現した。

 

???「グゥ~ハハハハハァァアアアア!!」

 

それは、青い体色に両手のハサミが特徴の宇宙人と思わしき異形だった。

 

直喜「て、『テンペラー星人』!?な、なんで…?」

 

突如として直喜の前に現れたのは、かつて【ウルトラマンタロウ】に登場した極悪宇宙人『テンペラー星人』だ。このテンペラー星人は、レディベンゼン星人が自身の能力『インスタンス・ベンゼネーション』で人形から実体化した個体だ。ウルトラマンゼアスに変身する神山 直喜の抹殺を使命としている。

 

テンペラー星人「貴様が神山 直喜か…死ねぇ!!」ブゥンッ!!

 

テンペラー星人は右腕のハサミにビームウィップを装備すると、直喜目掛けて振り下ろした。

 

直喜「うわぁっ!?」

 

最初は避けた直喜だったが、足元の石に躓いて転んでしまう。そして…

 

ブゥンッ!!バチィッ!!

 

直喜「うわっ!?い、痛いよぉ!!」

 

とうとう、テンペラー星人のビームウィップが命中してしまう。

 

テンペラー星人「ガハハハハ!!死ねぇ、死ねぇ!!」

 

直喜「痛い!!痛いよぉ!!だ、誰か…誰か助けてぇ!!」

 

痛みに涙を流す直喜は、思わず助けを求めて叫ぶ。その時だった……

 

ビュンッ!!ビュビュビュンッ!!ビュビュビュビュビュビュビュビュンッ!!

 

直喜の背後から紫色に光るブーメランのような物がいくつも飛んできて、テンペラー星人のビームウィップを切断した。

 

アカネ「直喜君を虐めるナアアアア!!

 

続いて鬼のような形相を浮かべたアカネが、発狂しながらテンペラー星人に飛び蹴りを放った。

 

ドッガァァアアアアアアアアッ!!

 

アカネの全力の飛び蹴りを受けたテンペラー星人は、後方に勢いよく吹き飛んだ。

 

アカネ「直喜君!!」

 

直喜「うぅ…あ、アカネ、ちゃん…?」

 

直喜の腕を見てみると、ビームウィップを受けた影響で服がズタズタになっており…流血もしていた。

 

六花「直喜!!」

 

そこに、六花もやって来た。

 

アカネ「六花、直喜君をお願い…!!」

 

六花「うん!!」

 

直喜を六花に任せ、アカネはテンペラー星人の討伐に集中することに…

 

テンペラー星人「女ごときが、私の邪魔をするなァ!!」

 

直喜抹殺を妨害され、怒り狂うテンペラー星人。だが、それはアカネも同じだった。愛しの直喜を傷つけ、そして泣かせたテンペラー星人に…アカネは尋常ではない程の怒りを露にしていた。そして、闇の亜空間『ダークフィールド』を形成し、そこにテンペラー星人を引きずり込む。

 

六花「直喜、今手当てするから…!」

 

直喜「うわああぁぁん!!こ、怖かった…怖かったよぉぉおおおお!!」

 

子どものように泣きじゃくる直喜を…

 

六花「よしよし、もう大丈夫だからね。」

 

六花は母親のような優しい笑顔で抱き締めた。

 

 

 

その頃、ダークフィールド内では……

 

アカネ「ヴアアアアァァァァ!!

 

ドゴォッ!!メキィッ!!

 

怒り狂ったアカネは、ジャブ・ストレートやボディブロー、ヤクザキック等々……キックボクシングを意識した荒々しい肉弾戦でテンペラー星人を追い詰めていた。自分を有利にする空間の中にいるため、普段よりも数倍の力を発揮することができる。

 

テンペラー星人「!!」ブゥンッ!!

 

バシィッ!!

 

そして、テンペラー星人が振るってきたビームウィップを掴み取ると…ハンマー投げのように勢いよく回転し、最後は地面に強く叩き付けた。うつ伏せに倒れたテンペラー星人に瞬時に近付くと、無理やり仰向けにして馬乗りになると…

 

アカネ「ッ!!」

 

右手の拳を振り上げ、左右の連続パンチでテンペラー星人の顔面を殴る。その後、ヨロリと起き上がったテンペラー星人にアッパーを繰り出し、空中にぶっ飛ばした。

 

アカネ「よくも直喜君を…ユルサナイ…!!」

 

すかさずアカネは、両手を頭上で合わせ、紫色の光を発生させる。両腕を引き絞ると、アカネの周りに紫色の光が集まって来る。紫と赤黒いエネルギーを体内に蓄積した直後…

 

ビィィイイイイイイイイ!!

 

腕をT字型に組んで紫色の光線を発射した。これは、カオスロイドTが使用する技『ストリウム・コピー』だ。

 

テンペラー星人「ッ!!」バッ!!

 

テンペラー星人は背中のマントで、アカネの光線を防いだ。このマントは、あらゆる攻撃を意図も簡単に防ぐ。直後、爆発が起こったが…テンペラー星人は無傷だ。しかし…

 

テンペラー星人「ムッ!?」

 

テンペラー星人の視線の先には、紫色の炎に包まれながら初代ウルトラマンの『空中体当たり』を彷彿とさせる体勢でアカネが突っ込んで来るのが見えた。超高速で迫ってくるアカネに反応できず、テンペラー星人はアカネと衝突…大爆発に包まれた。ダークフィールドに紫色の炎が燃え上がる中、そこから1つの火の玉が飛び出した。空中で炎が消え、アカネが地面へと降り立つ。

 

アカネ「クフ…フフフフ…ハハ…ハハハハハ…

 

ハハハハ!ハハハハハ!!アハハハハハハハハハ!!

 

ダークフィールドには、アカネの狂ったような笑い声だけが響いていた。

 

 

 

その頃…

 

六花「直喜、落ち着いた?」

 

直喜「う、うん…///」

 

直喜は漸く泣き止み、落ち着きを取り戻していたのだが……

 

直喜(は、恥ずかしい…!!僕もうお嫁さんに行けない!!///)

 

六花の胸の中で泣いてしまったことを、激しく後悔していた。その証拠に、顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。

 

六花(直喜の泣き顔も可愛いけど…できればもう、2度と見たくないなぁ…ま、嬉し泣きは別だけどさ。)

 

そこに、戦闘を終えたアカネが戻ってきた。

 

直喜「あっ、アカネちゃん…て、テンペラー星人は…?」

 

アカネ「私がやっつけたから、もう大丈夫だよ?」

 

レディベンゼン星人が放ったテンペラー星人は、闇の巨人の力を駆使するアカネによって倒された。

 

 

しかし…レディベンゼン星人の計画は、始まったばかりである。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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