【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第112話 六花暴走!『闇と光の力』

ヴァァアアアアアアアア!!!!

 

不気味な姿へと変わり果てた六花は、大空に向かって…まるで、野獣のような野太く荒々しい雄叫びを上げた。

 

 

BGM~ウルトラマンオーブより『サンダーブレスターのテーマ』~♪

 

 

ほぼ全ての光の巨人(ウルトラマン)達の力を使える六花。これは、ウルトラマンオーブの形態の1つ『サンダーブレスター』の力を発動した姿だ。発動条件は、主に六花の精神が限界を迎えた時……直喜から拒絶されたと思ってしまったが為に、このような姿へと変貌してしまったのだ。六花が雄叫びを上げると、赤黒い稲妻が発生し…周囲を破壊する。

 

直喜(ど、どうしよう…このままじゃ学校が…!!)

 

六花はアトランタ星人に高速で迫り、屋上から飛び立った。

 

 

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

六花「ヴヴゥゥッ、ヴアァッ!!」ドゴォッ!!ドゴォッ!!

 

アトランタ星人の頭を掴み、乱暴に殴る六花。そのままアトランタ星人の頭を掴んだまま、星人を勢いよく正門の壁に叩き付ける。壁が壊れた後、六花は執拗に星人の頭を殴打する。

 

直喜「…!!」

 

直喜は屋上から戦いを見下ろす。正門前では、六花が逃げるアトランタ星人を…周囲の被害なんぞお構い無しに、攻撃する様子が見える。

 

六花「ッ!!」ドゴォッ!!

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

六花はアトランタ星人の額に膝蹴りを打ち込むと、星人の顔面を左右交互のストレートで殴った。

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

星人は腕についているナイフのような突起を取り出し、右手に装備する。そして、六花目掛けて右腕を振り下ろした。

 

六花「ヴアアァァ!!!!」ガッ!ドガァッ!!

 

六花は攻撃を受け流し、星人の腕を攻撃した。

 

ゴキィッ!!

 

 

星人の腕からは鈍い音が響く。どうやら、右腕の骨が折れたようだ。腕を抑えて痛みに悶える星人に、六花はヤクザキックを繰り出す。

 

六花「ヴガアアァァッ!!」ドッゴォッ!!

 

六花に蹴飛ばされたアトランタ星人は、背中から地面に叩き付けられた。六花は起き上がろうとする星人に馬乗りし…雄叫びを上げながら顔面を何度も殴打する。次に星人の首を締め…星人の後頭部を地面に何度も叩き付けた。その後、六花は起き上がった星人に向かって2回目のヤクザキックを繰り出した。

 

ドッゴォッ!!

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

星人は後方に吹き飛ばされ、正門に激突した。その後、六花は正門の壁の破片を持ち上げると…起き上がった星人に向かって投げ飛ばした。

 

ドガアアァァッ!!

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

六花の容赦無い攻撃に、星人は手も足も出なかった。

 

 

 

直喜「……。」

直喜(あれって、本当に…六花ちゃん、なの……?)

 

アトランタ星人と戦う六花の姿に、動揺を隠せない直喜。そこに、オリシスが姿を現す。

 

オリシス「直喜、今すぐここから逃げるぞ。」

 

直喜「お、オリシスさん!!でも、六花ちゃんは」

 

オリシス「あの状態では下手な手出しは出来ない。さぁ、こっちに来るんだ!!」

 

オリシスは右手を光らせ、直喜と…意識を失ったアカネ、亜子、蘭萌を包み込んで、姿を消した。

 

 

 

アトランタ星人「ッ!!」

 

アトランタ星人は逃げるため、空中に飛び上がろうとした。だが、それを六花に瞬時に見抜かれ…両足を掴まれてしまう。

 

ガシィッ!!

 

六花「ヴヴォォオオオオオオオオ!!

 

六花は星人を振り回し、校舎に思い切り叩き付けた。その後、星人の右足を掴んで窓に乗り上げた星人を引きずり出すと…初代ウルトラマンの八つ裂き光輪に酷似した赤い色の光輪『ゼットシウム光輪』を右腕に作り出して、星人の右足を切断した。

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

足を切断された星人は、痛みに苦しむような叫び声を上げる。

 

六花「フフフフ…ハァッ!!デヤァッ!!ドゴォッ!!ドゴォッ!!

 

六花は星人を嘲笑うような不気味な笑い声を上げ、切断した星人の右足を武器の代わりにして、星人を乱暴に殴り始める。その後、怯んだ星人を持ち上げ…思い切り投げ飛ばした。

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

まるで、『もうやめてくれ』と訴えるように六花に懇願する星人。しかし、六花は星人に対して容赦しない…すかさず六花は、右手に赤黒い光を…左手に乳白色の光を纏い、エネルギーをチャージすると腕を振り回し…腕を十字に組んだ。すると、六花の全面に乳白色と赤黒い光の輪が出現し、それと同時に彼女の腕から光線が発射された。これは、ウルトラマンオーブ(サンダーブレスター)が使用する必殺技『ゼットシウム光線』だ。

 

アトランタ星人「キイイイィィィィッ!!」

 

アトランタ星人は六花の光線を受け、大爆発を起こして絶命した。六花はアトランタ星人に勝ったが、ツツジ台高校は見るも無惨な姿になっていた。

 

 

 

戦いに勝った六花が気が付くと…辺りには瓦礫や割れたガラス等が散乱していた。

 

六花「な、何…これ……」

 

正気を取り戻した六花は、先程の星人との戦いを覚えていなかった。

 

六花「そ、そうだ…直喜は……」

 

直喜を探そうとする六花の前に、オリシスが現れた。

 

オリシス「六花、何故禁断の力を使った?」

 

六花「オリシス…ねぇ、直喜はどこ…!?」

 

オリシス「私が自宅に送り届けた。それにしても、なんて下手くそな戦い方だ…この状況を見てみろ。幸い、校舎には誰もいなかったために…死者や怪我人は出なかった。だが、これが大勢の人がいる状況だったら…?」

 

六花「……。」

 

オリシス「お前は、生徒達の居場所を壊すつもりなのか?」

 

六花「…ち、違う…私は、ただ……」

 

オリシス「直喜を守りたい気持ちは分かる。だが、いくらなんでもやり過ぎだ……少しばかり、お前には罰を受けてもらうぞ。」

 

項垂れる六花に、オリシスは左手を向ける。すると、六花は光に包まれて行き…透明の十字架に包まれた。オリシスは六花と共に姿を消した。

 

 

 

後日、ツツジ台高校は謎の異常気象によって壊されたことになっており…生徒達は皆、休校となった。

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