【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~とんねるず『シュワッチ!ウルトラマンゼアス』~♪


第11話 Zearth

アカネ「うわぁぁああああああああん!!直喜君が…直喜君がぁぁあああああああ!!」

 

アカネは子供のように、声をあげてワンワン泣いていた。

 

アレクシス『あっ、アカネ君!!外を!!』

 

アカネ「ひぐっ…えっ?」

 

漸くアレクシスの言葉が届いたアカネは、慌てて外に出ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼアス「シェアッ!!」

 

 

街には…右腕を上に伸ばし、左腕を曲げて頭の横につけている光の巨人の姿があった。

 

アカネ「ッ!!」

アカネ(す、スゴい…本物の、『ウルトラマンゼアス』だぁ!!)

 

そう…それは、直喜が大好きなウルトラマン『ウルトラマンゼアス』だった。

 

人々「おい、あれって…ウルトラマンじゃないか!?」「ほ、ホントだ…本物のウルトラマンだ!!」「すげぇ…ウルトラマンが、ウルトラマンが来てくれたぞ!!」

 

逃げ惑っていた人たちは、現れたゼアスに感動したり…感謝をしたり…笑顔を取り戻していた。

 

アカネ「あっ、そうだ…!!」

 

アカネはゼアスに叫ぶ。

 

 

アカネ「ゼアスー!!直喜君は無事!?」

 

 

アカネに気付いたゼアスは、ゆっくりと頷いた。

 

アカネ「よ、良かった…!!」ポロポロ…

 

アカネは安心し、その場で大粒の涙を流した。ゼアスはデバダダンの方を向くと、初代ウルトラマンと同じ構えを取り、腰をどっしりと落とした前傾姿勢になった。

 

 

 

直喜(ゼアス、あの怪獣には光線が効かない!!お腹の突起物で光線を吸収しているんだ!!)

 

ゼアス(分かった!!)

 

ゼアスはデバダダンに向かって走り、飛び蹴りを浴びせる。

 

ゼアス「シェアッ!!」ドゴォッ!!

 

デバダダン「グルルル…!?」ドドォォオオオオオオオンッ!!

 

ゼアスの蹴りを受けたデバダダンは、地面に叩き付けられた。倒れたデバダダンの両足を持ったゼアスは、そのまま回転し…

 

ゼアス「デヤアッ!!」ブゥンッ!!

 

ハンマー投げのように、デバダダンを思いっきり投げ飛ばした。地面に落ちたデバダダンに、ゼアスは飛び掛かり…マウントポジションを取り、頭部や顔面を殴る…殴る…!!次に、デバダダンを持ち上げると…

 

ブゥンッ!!ドドォォオオオオオオオンッ!!

 

地面に投げ飛ばし…デバダダンを叩き付けた。

 

 

 

転生者 A「んなっ!?う、ウルトラマン!?」

 

デバダダンと戦うゼアスを見て、Aは混乱していた。

 

転生者 A(バカな…ここは、SSSS.GRIDMANの世界だぞ!?ウルトラマンがいるなんて、あり得ねぇ!!)

 

 

 

人々「ウルトラマン頑張れぇー!!」「ウルトラマーン!!」「頑張れウルトラマン!!」

 

街の人々は、ウルトラマンゼアスの勝利を信じ…必死に応援する。

 

直喜(……!!)

 

その時、直喜の脳裏に…とある記憶が蘇ってきた。

 

 

 

それは、ウルトラマンフェスティバルに来たとき…

 

直喜「おじいちゃーん!おばあちゃーん!!」

 

直喜は祖父母と離れ、迷子になってしまったことがあった。その時、寂しさのあまり…思わず泣き出してしまったが……

 

ゼアス『どうしたの?』

 

その時、声を掛けて来たのが…ゼアスだったのだ。

 

直喜「ふぇ…わぁっ、ウルトラマンゼアス!!」

 

ゼアスから声を掛けてもらい、一緒に写真を撮って貰ったのだ。そこで、祖父母と会うことができたのだ。

 

直喜「ゼアスー、ありがとー!!」

 

その後、ウルトラマンゼアスのDVDを見る時は…

 

直喜「ゼアス、頑張れぇ!!」

 

必ず、ウルトラマンゼアスを応援するようになった。ゼアスを大好きになった直喜は、朝も昼も夜も毎日欠かさず歯を磨き…手洗いうがいを欠かさずにやった。いつか自分も…『ウルトラマンゼアス』のような優しい人になれることを、信じて……

 

 

 

直喜(そうか…僕、ゼアスに憧れて……そして、ゼアスを応援して…それから……)

 

その時、デバダダンがゼアスに尻尾を振るって来た。

 

ドガァッ!!

 

ゼアス「グアッ!?」

 

ドドォォオオオオオオオンッ!!

 

地面に倒れたゼアスに、デバダダンは尻尾を叩きつけ続ける。やがて、ゼアスの『カラータイマー』が青から赤へと変わり、点滅を始めた。

 

直喜(しまった!!このままじゃ…!!)

 

その時…

 

将「ゼアス頑張れー!!」

 

六花「負けないで、ゼアス!!」

 

将と六花が、ゼアスを応援しに駆け付けてきたのだ。更に……

 

 

アカネ「ゼアス、勝ってぇぇええええええ!!

 

 

アカネまで、応援に駆け付けた。

 

直喜(内海君…六花ちゃん…新条さん…!!)

 

ゼアスはデバダダンの尻尾攻撃を避けると、起き上がり…構えを取る。

 

ゼアス「ッ!!」ドスゥンッ!ドスゥンッ!

 

デバダダン目掛けて走ると、空中にジャンプし…

 

ゼアス「デヤッ!!」ドゴォォオオオオンッ!!

 

デバダダン「ガロ!!ガロロロ!?」

 

デバダダンの脳天に、チョップ攻撃を繰り出した。その後、地面を勢いよく蹴り…

 

ドゴォォオオオオンッ!!ドゴォォオオオオンッ!!

 

ゼアス「タアアァァッ!!」ドゴォォオオオオンッ!!

 

デバダダンの顔面に、連続回し蹴りを繰り出した。デバダダンは尻尾を振り回して来たが、ゼアスはバク転で回避…デバダダンと距離を取る。

 

アカネ「ゼアススゴい!!」

 

ゼアスの戦いを見て、目を輝かせるアカネ。

 

将「おおぉぉ!!ゼアスかっけぇー!!」

 

六花「このまま行けば…!!」

 

形成逆転し、希望を持ち始める将と六花。すると……

 

デバダダン「ガロロロ!!」ピカァッ!!ピカァッ!!

 

ゼアス「ッ!?」

 

デバダダンはゼアスにフラッシュ光線を発射した。

 

直喜(よし、こうなったら…あの技でトドメだ!!)

ゼアス「ジェアッ!!

 

すかさずゼアスは、バレエの『アティチュード』のような片足立ちの姿勢を取ると…超高速で回転し、デバダダンの光線を弾き飛ばす。そのまま回転しながら、デバダダンにぶつかり…遥か彼方の上空へと蹴りつけた。必殺技『スーパーゼアスキック』だ。デバダダンは勢いよく回転しながら、空の彼方へ飛んで行き…最後は爆散した。ゼアスの勝利である。

 

アカネ「やった…ゼアスが勝った!!」

 

「「「ワァァアアアアアアアアアアアアア!!」」」

 

ウルトラマンゼアスの勝利を見届けた人々は、皆…大歓声を上げて喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『きっと…』

 

『いつか…』

 

『必ず逢えるから…』

 

『光の戦士たち』

 

 

『きっと…』

 

『それは……』

 

『君の心にいるんだ!!』

 

『僕の大好きな…ウルトラマン…!!』

 

『みんな大好きな、ウルトラマン!!』

 

 

 

ウルトラマンゼアスの活躍により、凶悪怪獣は倒された。ゼアスが戦いに勝利したことで、ツツジ台にはまた平穏が訪れた。

 

ゼアス「…。」

 

デバダダンに勝利したゼアスは、両手を腰に当てて…堂々と立っている。

 

人々「ありがとう、ウルトラマーン!!」「ありがとー!!」「スゴかったぞ、ウルトラマン!!」

 

ゼアス「……。」

 

ゼアスが人々の方を見ると…人々は皆笑顔を見せており、ゼアスに手を振っている。

 

六花「ありがとう、ゼアス!!」

 

将「カッコいいぞゼアスゥー!!」

 

アカネ「ゼアスー、大好きー!!」

 

六花と将とアカネも、ゼアスに手を振り…歓声を上げている。

 

ゼアス「……。」コクッ…

 

人々にゆっくりと頷いたゼアスは、晴れた大空を見上げると……静かに、人類の前から姿を消していった。

 

 

 

直喜「……。」

 

直喜は人々から離れた場所に降り立った。そして、持っているピカリブラッシャーと、ゼアスのアクリルキーホルダーを見る。

 

直喜(ありがとう…ウルトラマンゼアス……)

 

そこに…六花達がやって来る。

 

アカネ「わぁぁあああああああん!!直喜君、良かったよぉぉおおおおおおおお!!」ガバッ!!

 

直喜「う、うわぁっ!?」

 

アカネが大泣きしながら直喜にダイブしてきて、直喜は彼女の胸に顔を押し付けられる形となった。

 

六花「直喜、ケガしてない!?」

 

直喜「むぐっ…むぐぐっぐくむむぐぐぐ…むぐぐぐぁぐぁぐぐぇぐぇぐぐぇぐぁぐぉ……」

 

六花「えっ、何々?」汗

 

将「うんっ…間一髪の所で…ゼアスが助けてくれたの……だってさ。」

 

六花「よく分かったね!?」汗

 

アカネに抱き締められる直喜の言葉を、将は聞き取れたようで…六花はビックリしていた。

 

直喜「む、むぐぅ……」ガクッ…

 

アカネ「あぁぁあああああああ!!な、直喜くぅぅううううううううん!!」

 

気絶してしまった直喜を見て、更にテンパったアカネ…そんな彼女に呆れてしまう将と六花であった。




ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪
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