【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
南 夢芽のフィギュア、最近漸く届きました♪
アカネの家から帰っている途中、直喜は悩んでいた。
直喜(ど、どうしよう…)
夏祭りの時、ヒロイン4人から想いを告げられたことを思い出していた。
六花『私、直喜のことが好き。結婚して幸せになりたい♪』
アカネ『直喜君、私は君が好きだよ♪』
夢芽『私は直喜が好き、愛してるよ♪』
ちせ『私、直喜先輩のことが好きです。』
夏の終わりに、告白されたが…誰を選ぶか、決められずにいたのだ。
直喜「あぁ、どうしよう…決められない……」
夢芽「決められないって何が?」
直喜「えっとね、誰を受け入れるか…って、うひゃあっ!?ゆ、夢芽ちゃん!!?」
いつの間にか近くにいた夢芽にビックリする直喜。
夢芽「どうしたの、私で良ければ話聞くよ?」
直喜「あぅ…え、えっと……」
中々悩みを言えない直喜は、オロオロするばかりであった。そこに…
六花「ねぇ、直喜に何してんの?」
六花がやって来た。直喜の顔を覗き込む夢芽を見るなり、ハイライトが消え…怒りを露わにしている。
夢芽「話を聞こうとしてるだけ、やましい事なんてしてないけど?」
六花「いやいや、直喜が嫌がってんじゃん…」
夢芽「嫌がって無いよ。ね、直喜?」
六花「ほら、そういうとこ…直喜の気持ちを尊重してよね?」
夢芽「はっ?」
六花「あっ?」
2人がギスギスしてきた時、直喜は漸く声を出せた。
直喜「け、ケンカはダメ!!」
六花&夢芽「「ごめんなさい!!」」
直喜が声を上げた途端、あのギスギスした雰囲気は嘘のように消えた。
六花「てか、直喜…一体どうしたの?何か悩み事?」
直喜「う、ううん…だ、大丈夫…!!」ダッ!
六花「あっ、直喜…!!」
結局直喜は、彼女達に悩みを打ち明ける事なく…逃げるように走り去ってしまった。残された六花と夢芽は、ただ2人で見つめ合うだけだった。
直喜(だ、ダメだ…絶対に、言えないよぉ……!)
自宅マンションに帰ってきた直喜は、モヤモヤしていた。頬は赤く染まっており、胸の奥が熱いのを感じていた。
直喜(何なんだろう、この気持ち…なんだか、苦しい……)
この日、直喜は結局眠れずに…次の日を迎えた。
この日は、学校がある日であり…直喜にとって、久しぶりの登校になった。いつも通り、教室に着くと…自分の席に着く。
六花「おはよ〜。」
なみこ「おっ、おはよ六花!!」
はっす「姉御、おはようごぜいやす。」
六花「ちょいちょい、それ何弁?w」
そこに六花が来て、なみことはっすと会話を始める。
直喜(あ、六花ちゃん……)
思わず六花を見る直喜…すると、不意に彼女と目があった。
直喜「…!……。」
目があった途端、視線をそらしてしまう直喜。その後の授業でも、中々集中ができず、教員からも心配されてしまった。
その日の昼休み……
直喜は今日も、屋上で1人…弁当を食べている。
直喜(まだ胸が熱い…それに、ちょっと息が苦しい……)
なみこ「お、いたいた。」
はっす「やぁやぁ直君♪」
そこに、なみことはっすがやって来る。
はっす「って、直君…顔赤いよ?」
なみこ「ホントだ、具合悪いの?」
直喜「あ…えっと、その……」オロオロ…
なみこ「あぁ、ゴメンゴメン!ウチらの聞き方が悪かったかな?」
直喜「ち、違う…!」
直喜は2人に、悩みを打ち明けることにしたのだが……
直喜「えっと、他の人には言わないで欲しい…しゅ、しゅひぎむで……」
はっす「うんうん、分かったよ直君。」
なみこ「珍しいな、直喜が守秘義務を頼むとは…あ、初めてか。」
直喜「えっとね…んっとね……!」
はっす「よしよし、ゆっくりで大丈夫だよ?」
直喜は、最近胸が熱いこと…息が苦しいこと…特に具合が悪い訳では無いが、中々眠れないことを話した。
なみこ「フムフム、成程…直喜、それってつまり……」
直喜「な、何か分かったの…?」
なみこ「もちろん!!それはズバリ…
だよ!!」ドヤァッ!!
ドヤ顔で言うなみこだが、直喜には恋が何なのか分からなかった。
直喜「こ、こいって…何?」
はっす「つまり直君は、ある人のことが好きなんだってことだよ。恋ってのはさ、胸が熱くなって、息も苦しくなって来るし…頬も赤くなる。まさに、直君の症状がそうなんだよ。」
直喜「だ、誰かを…好きに……う、ウルトラマンは好きだけど…」
なみこ「そっちの好きじゃなくてね、例えばそうだな…将来結婚して幸せになりたい〜、とかね?」
直喜「け、けけけ結婚んんんん!!??」アワアワ
なみこの言葉を聞いた直喜は、顔を真っ赤にしては目に渦巻きを作る。
なみこ「あはは、直喜ったら…ウブだねぇ♪」
はっす「誰が好きなんだろ、教えられる?」
直喜「ま、ままままだ…お、おし…教えない…!!」
はっす「そっかぁ…」
直喜「で、でもでもでもでも!!ど、どうしたら良いのか…!!」
なみこ「焦るな焦るな?ウチらは直喜の味方なんだから、どんどん頼ってよ♪」
はっす「そーそー、どんなときでも良いからさ♪」
直喜「な、なみこちゃん…はっすちゃん…!!」キラキラ…!
なみことはっすの言葉に安心した直喜は、思わず目を輝かせていた。
なみこ(直喜可愛過ぎだって!!)
はっす(六花に見せたら卒倒しそう♪)
そんな2人がスマホのカメラを連写していたのは、流石に気づかなかった。
六花(な、直喜が恋…!?うそ、誰に!?)
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪