【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

121 / 142
OP~OxT『UNION』~♪

悩みに悩み続け、漸く書いた絶対書きたかった物語がコチラです。


第120話 宝多家にてお・も・て・な・し♪

直喜(こ、これは…!!)

 

ある日の平日、ツツジ台高校の教室にて…直喜はスマホを見ていた。

 

直喜(ま、マッ◯でシン・ウルトラマンキャンペーンがやってるんだ!!よし、今日の夕飯はマッ◯で済ませよ♪)

 

誰もが知ってる飲食店で、映画【シン・ウルトラマン】とのコラボキャンペーンをやっているのだ。対象のドリンクを注文すると、シン・ウルトラマン使用のドリンクホルダーが手に入るのだ。

 

六花「……。」チラッ…

 

だが、直喜は知らなかった。クラスメイトの六花に、盗み見されていたことを…

 

六花(へぇ、シン・ウルトラマンキャンペーンか…さては直喜、夕飯をマッ◯で済ませるつもりだな?ジャンクフードは身体にあんま良くないって言うし、直喜が早死にしちゃうのが1番怖い……)

 

なみこ「六花~、どしたの?」

 

六花「ううん、何にも。」

 

はっす「でも、直君のスマホをぬs」ムグムグ…

 

はっすが何かを言いかけた時、六花は慌ててはっすのマスクを抑えた。

 

直喜「…えっ?呼ばれたような…」

 

六花「何でも無いよ!ごめんね直喜♪」アハハハ~…

 

六花は足早に、教室を出ていった。

 

直喜(さて、僕もそろそろ帰ろ…あ、その前に…マッ◯寄らないとね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はっす「ぶはぁっ!!ちょいちょい六花ァ、死ぬってば!!ウチを殺す気か~!!」

 

六花にマスクを抑えられたものだから、息が苦しくなっていたはっす。そして、六花に抗議していた。

 

六花「余計なこと言わないで!!」

 

なみこ「余計なこと?ははん、さては六花さん…何か企んでるなぁ~?」

 

六花「企んでないって!!あっ、そろそろ家の手伝いしないと!!」

 

なみこ「あっ、逃げた!!」

 

はっす「うぅ…覚えてろよォ~…!!」

 

 

 

校舎裏に移動した六花は、テレポーテーションを発動し…自宅前に到着した。

 

織江「あ、六花お帰り~。」

 

六花「ただいま、ママ。外回りしてきたの?」

 

織江「そうそう。」

 

六花が到着した後に、母の織江が到着した。

 

六花「ねぇママ、直喜にお礼がしたいって言ってたよね?」

 

織江「そうなんだけどさぁ…何をしようか迷ってて。」

 

六花「私に考えがあるの。今日はパパもお兄ちゃんも帰って来るよね?折角だから直喜に紹介したいし、てか直喜を泊めても良い?」

 

織江「ナイスアイデア!流石は私の娘♪」

 

直喜を自宅に泊めるのを許して貰った六花は、織江と共にマッ◯に向かった。

 

六花(ここなら、学校からも近いし直喜も来るはず…あっ、いた!)

 

マッ◯に到着すると、正面から直喜が歩いてくるのが見えた。六花は急いで直喜の元へ向かう。

 

直喜(ご飯買い忘れちゃってたし、丁度良いや。シン・ウルトラマン…リピアーのドリンクホルダーはもうすぐそこだ♪)

 

直喜がマッ◯に入ろうとした…まさに、その時だった。

 

六花「あっ、直喜じゃん♪」

 

直喜「へぇっ!?あっ、六花ちゃん…!」

 

偶然を装った六花が、直喜の前に姿を現した。

 

六花「偶然、こんなとこで何してんの?」

 

直喜「えっ、えっとね…それは……」

 

六花「あっ、さては直喜…シン・ウルトラマンキャンペーンがやってるマッ◯で夕飯を済ませようとしたでしょ?」

 

直喜「ギクッ!?な、何でわかったの…!?」

 

六花に図星を突かれた直喜は、目を泳がせて動揺している。そんな彼に……

 

 

六花「こらっ♥️」

 

 

…と、六花は優しく叱る。

 

六花「ジャンクフードは身体に良くないよ?」

 

直喜「うっ…ま、まぁ…確かにそうだけど……」汗

 

六花「という事で、今日は私ん家で泊まってって♪」

 

直喜「えっ!?きゅ、急過ぎない…?六花ちゃんママ、何て言うか」

 

織江「大丈夫、ちゃんと許可したから♪」

 

直喜「うひゃあっ!?り、六花ちゃんママ…!?」

 

織江「直喜君、娘を助けてくれてありがとう♪まだお礼できてなかったし、折角だから家に泊まってってよ♪」

 

直喜「お、お礼なんて…そんな……」

 

六花「ほら、行こうよ直喜♪」

 

直喜「へっ、あっ…り、六花ちゃん!?」

 

こうして直喜は、六花と織江によって…ちょっと強引に六花宅へと連行されていった。

 

直喜「し、シン・ウルトラマンのキャンペーン……」

直喜(り、リピアー~~~~!!)

 

直喜の心の叫びも虚しく…マッ◯が段々と遠ざかっていく。

 

 

 

その頃、マッ◯店内には…怪獣優生思想の4人が来ていた。

 

オニジャ「しっかしまぁ、ここでシン・ウルトラマンのキャンペーンがやってたなんてなぁ。」

 

ジュウガ「意外ですね。まぁ、直喜がまだ来ていないのは残念ですが……」

 

ムジナ「ねぇ、あれ直喜じゃない?あっ、六花もいる。」

 

シズム「あ、ホントだ。」

 

彼らは直喜がここに来ることを予想し、待っていたのだが…直喜に会える寸前で、六花に妨害されてしまったのだった。連行される直喜を、彼らはただ…呆然と見守るしかなかった……

 

シズム「…連れてかれちゃった。」汗

 

ジュウガ「…そうですね。」汗

 

オニジャ「…けど、六花の奴…なんか嬉しそうにしてなかったか?」汗

 

ムジナ「…それ私も思った。直喜、大丈夫かな?」汗

 

 

 

六花と織江に連行された直喜は、六花宅へと到着…それと同時に……

 

直喜「あ、あれ何?」

 

西の大空から3つの光がこちらへ飛んでくるのが見えた。

 

六花「ママ、先に入ってて。」

六花(アカネに頼んでカオスロイド達に直喜の荷物を持ってきてくれるようにしたから…ここでママにバレるのは都合悪いし……)

 

織江「OK♪」

 

織江が家に入ると……

 

 

カオスロイドS「ジュアッ!!」

 

カオスロイドT「ンンッ!!」

 

カオスロイドU「シュワッ!!」

 

 

何やら荷物を持った3体のカオスロイド達が、直喜と六花の近くに降り立った。

 

六花「お使いご苦労様。」

 

直喜「か、カオスロイド達…そ、その荷物…?」

 

六花「あぁ、直喜の着替えとかお風呂セット、歯磨きセットとか充電器とかが入ってて、その袋には今日の晩ご飯と明日の朝ご飯が入ってるよ。」

 

直喜「あれ?戸締りしてきたのに、どうやって持ってきたの?」

 

直喜の疑問に…

 

 

カオスロイドS「デュワッ!!」ビシッ!

 

 

カオスロイドSが、右手の親指で自分を刺した。どうやら、『俺の力だ』と言っているようだ。

 

直喜「あー……そっか…カオスロイドSはウルトラセブンそっくりの姿だし、念力が使えるんだよね。でも、何だか…うーん……」

 

直喜は何やらモヤモヤしていた。どうやら、自分の許可無く勝手に物を持ち出されたことに不満があるようだ。

 

六花(ちょっと強引過ぎたか……あぁ、直喜…なんだか機嫌悪そうだなぁ…)汗

 

珍しく眉間にシワを寄せている直喜を見て、六花は心の中で反省した。カオスロイド達は直喜に頭を下げて謝罪すると、どこかへ飛び去って行った。その時…

 

???「おい六花、何やってんだよ?」

 

六花「ッ!?」

 

背後から人の声がした。六花が振り向くと、そこには…身長180cm程の若い男性と、スーツ姿の40代程の男性が立っていた。

 

六花「ぱ、パパ…お兄ちゃん…!?」

 

どうやら、この2人が六花の兄と父親のようだ。

 

六花父「おっ、その子が例の…?」

 

六花兄「多分だけどさ、六花がよく話してた直喜君じゃないの?ねぇ君、もしかして直喜君?」

 

直喜「…へっ!?あ、はい…か、神山…直喜…です……」

 

六花父「へぇ、君が直喜君かぁ!!宝多 六花の父です、娘がいつもお世話になってます♪」

 

六花兄「六花の兄です。あれ、もしかして緊張しちゃってる?なんか、ごめんね?」

 

直喜「い、いえ…!!」

 

六花「初対面の相手に緊張すんのは当たり前じゃん。それより早く入ろ?直喜が可哀想じゃん。」

 

直喜「ぼ、僕よりも六花ちゃんのご家族を心配しようか…」汗

 

六花父、六花兄と対面した直喜は…彼らと共に六花宅へ入っていく。

 

織江「改めてなんだけどさ…いらっしゃい直喜君♪あんまり気を遣わなくても大丈夫だからね?我が家だと思って思いっ切りくつろいじゃって♪」

 

直喜「いえ、流石にそれは……お、お世話に…なります…」

 

織江からの言葉に戸惑いながらも、頭を下げて挨拶をする直喜。

 

父&兄「「あの、俺達は?」」

 

織江「は?いやいや身内なんだし、いらっしゃいじゃなくておかえりになるけど?てゆーか、帰ってくることは分かってたんですけど。」

 

父&兄「「塩対応すぎない!?」」大汗

 

直喜とはうってかわって、何故か塩対応する織江にツッコミを入れる六花父と六花兄。

 

 

 

すぐに夕飯の準備を始める織江。直喜と六花も手伝い、スムーズに進んだ。

 

織江「直喜君ってさぁ、偉いよね♪お兄ちゃんも旦那も見習って欲しいぐらい!」

 

六花「ホントだよね〜?」

 

直喜「…!」ドキッ…

 

直喜の隣には六花がいる。彼は彼女を見て、手が止まってしまう。

 

織江「ん?直喜君、大丈夫?」

 

直喜「ふえっ!?あ、だ、大丈夫…です……」

 

六花「ゆっくりしてても良いのに…ま、直喜がやりたいならそれで良いんだけどさ。」

 

出来上がったのは、六花の好物であるチーズフォンデュだ。宝多家では、何かしらお祝い事があるとチーズフォンデュが出ることが多い。

 

六花父「おっ、美味しそうじゃないか。」

 

織江「直喜君が手伝ってくれたんだから美味しいに決まってんじゃん♪」

 

六花兄「えっ、直喜君って料理できるんだ。スゴイな。」

 

直喜「か、簡単な…物、なら……」

 

まだ緊張している直喜。六花と織江には慣れたが、六花父と六花兄にはまだ慣れていないようだ。そんな彼は、六花と六花兄の間に座って食事を食べた。食べ終わった後、食器洗いもやった。

 

織江「助かるよ直喜君、ありがとね♪」

 

直喜「い、いえ……」

 

織江「いっその事、ウチの子になっちゃいなよ〜♪おばちゃん、直喜君だったら六花の結婚相手に相応しいって思ってるしさ~♪」

 

直喜「へぇっ!?」ドキィッ!?

 

六花「ママ〜!!」プンスカッ!!

 

織江が直喜を困らせると、六花は必ず怒る。その度に織江が平謝りするのがもはや御約束となっていた。食器洗いを終えた直喜は、お茶を入れて六花父に持っていった。

 

直喜「あ、あの……お、お茶…ど、どうぞ…!」

 

六花父「おっ、ありがとう。気が利くね。」

 

六花父は直喜からお茶を受け取り、一口飲む。

 

六花父「…んっ!?」

 

直喜「…!?」ビクッ!

 

六花父「これは、飲みやすい…直喜君、君が淹れたお茶は実に美味しいよ。今まで飲んで来たお茶の中でも、1番の美味しさだ。」

 

直喜「あ、ありがとう…ございましゅ……」

 

まさかの反応に、思わず噛んでしまった直喜。恥ずかしそうに頬を赤く染めたが、六花父はそれを気にしていなかった。むしろ、彼のことを気に入っていた。その後、風呂に入り…パジャマに着替えたのだが、問題なのは直喜がどこで寝るかだ。

 

織江「あっ、そうだ…直喜君の寝る部屋、どうしよっか。」

 

六花兄「俺の部屋貸すよ?」

 

六花「ダメ、お兄ちゃんの部屋散らかってるし…」

 

六花兄「おい六花ぁ…それを今言うなよな?」汗

 

六花「だったら片付けて?」

 

六花父「私がソファーで寝よう。」

 

直喜「そ、それじゃあ…り、六花ちゃんパパが…か、風邪引いちゃいます……」

 

六花「だったら私の部屋で良いじゃん。直喜が快適に眠れるようにね?普段から一緒にいる人の方が安心でしょ?」

 

織江「ナイスアイデア、そうしよう♪」

 

直喜「えっ!?で、でも僕…お、男だよ……?」

 

六花「大丈夫大丈夫w直喜は変なことしないって分かってるから♪」

 

結局、直喜は六花の部屋で寝ることになった。彼女と共に部屋に行き、眠りにつく…と、思いきや……

 

六花「ちょっ、テラフェイザー強っ!?」

 

ウルトラマンFENで時間を潰していた。いつもならどんな相手でも圧倒する直喜なのだが、今は集中できていなかった。

 

直喜「……。」チラッ…

直喜(な、何だろう…この気持ち……まだ、分かんない…本当に、恋なのかな……?)

 

六花「あっ、直喜…!」

 

直喜「…へっ?あっ!!」カチカチッ!!

 

いつの間にかテラフェイザーに吹っ飛ばされた直喜だが、テラフェイザーの光線をバリアで防いだ。その後は逆転し、無事に勝利を収めた。夢中でゲームをやっているうちに…時刻は午後11:00となっていた。

 

六花「じゃあ直喜、そろそろ寝よっか?」

 

直喜「う、うん…!」

 

六花はベッドに入ると、隣をポンポンッと叩き…直喜を誘う。緊張しながらも、直喜は六花の隣に来た。お互い見つめ合う形になる。

 

六花「フフッ、直喜と二人きりで寝るなんて…温泉旅行以来だね♪」

 

直喜「う、うん…そ、そう、だね……」

 

やがて、六花はスヤスヤと寝息を立てて夢の中へと旅立って行った。反対に、直喜は中々眠れずにいた。

 

直喜(不思議だなぁ…温泉旅行に行った時は、初めてのことで緊張してたけど…今は違う……は、初めてで…き、緊張はするけど……別の緊張……また、胸が熱くなって来た…)

 

眠れない直喜は、眠っている六花の顔をじっと見る。

 

直喜(思えば、僕……ツツジ台高校に来た時、1番最初に話し掛けて来てくれたのが、六花ちゃんだったなぁ……六花ちゃんが声を掛けてくれて、なみこちゃんとはっすちゃんも…アカネちゃんと古間さんと丸佐さん……響君と内海君も…それからそれから……)

 

ツツジ台高校に転校してきた当時の様子を思い出し、六花に声を掛けられ…続々と人が集まって来たことを思い出す。次に、六花との数々の出来事を思い出し始める。

 

直喜(六花ちゃんは、いつも僕のことを考えてくれてる……体調を心配してくれたり、色んな配慮をしてくれた……僕がゼアスであることを最初に打ち明けたのも、六花ちゃんだったなぁ……六花ちゃんは、僕がゼアスであることにビックリせず、受け入れてくれた……こんなにビクビクしてる僕を、ドジな僕を…六花ちゃんは……ありのままを、受け入れてくれた……)

 

思い出す度に、次第に息が苦しくなって来る直喜。

 

六花「…どうしたの、直喜?」

 

直喜「ひゃっ!?」

 

直喜に異変がおきると、六花はすぐに目を覚ました。

 

直喜「ご、ごめん…お、起こしちゃった……?」

 

六花「私は大丈夫、直喜こそ大丈夫?」

 

直喜「だ、大丈夫…もう、寝るから……」

 

六花「分かった、おやすみ直喜♪」

 

六花が眠りにつき、起きているのは…再び直喜だけとなった。さっきの事で、直喜は漸く…自分の本当の気持ちに、気付いた。

 

直喜(…嗚呼、やっと分かった……僕は、僕は……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花ちゃんに

 

 

 

“恋”をしてしまったんだ




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪

感想にて、『六花&直喜カプ推しです』とのコメントをいただき、僕もこのカップルが好きになっちゃいました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。