【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第121話 また迎える一日

直喜「…ん?」パチッ…

 

直喜が目を覚ました頃、既に朝になっていた。外を見てみると、青空に白い雲が浮かんでいるのが見える。

 

直喜(寝ちゃってたんだ、僕……)

 

六花「うーん…?…はわぁ〜……」

 

直喜が目を覚ました後に、六花も目を覚まして欠伸をした。

 

直喜「あっ…り、六花ちゃん……お、おはよう……」

 

六花「ん〜、おはよぉ〜…にゃおきぃ〜……」

 

六花はまだ眠いのか、再び欠伸をする。

 

六花(あぁ、直喜と一緒の布団で眠れるって…こんなに快適だったんだ。アカネが言ってたように、直喜って本当に良い香り…ほんのり甘くて優しい香り……幸せ過ぎる♪)

 

直喜と一緒に、それも同じ布団の中で眠った六花は…それはそれは良く眠れたようで、ニコニコしている。その後、直喜は六花と一緒に下へと降りて来て、一緒に朝食を食べた。六花父と六花兄からもすっかり気に入られ、織江がまたも『ウチの子になっちゃいなよ♪』と言うもんだから、六花が怒ったのはお約束♪

 

 

 

直喜は宝多家の家族にお礼を言い、自宅マンションへと帰って行った。

 

直喜「…ふぅ。」

 

我が家へとたどり着いて、ソファーに座った直喜。

 

直喜(どうしよう…六花ちゃんに好きって言うのは、どのタイミングが良いんだろう……でもなぁ、クラスメイト達の前で言うのは恥ずかしいし…うーん……)

 

しかし、彼は考えていた。それは、六花への告白についてだ。いつ、どのタイミングで、どのように伝えれば良いのか…恋には疎い彼には、全く分からなかった。

 

直喜(あぁ〜どうしよう…わかんないよぉ……)

 

 

 

 

 

その頃…

 

アカネ「……。」

 

アカネは誰も立ち寄らない場所…それも、建設途中の高層ビルの屋上と思われる場所にいた。

 

アカネ(嗚呼、フラレちゃった……直喜君に、フラレちゃったなぁ……)

 

落ち込むアカネの目からは、一筋の涙がゆっくりと流れ落ちた。そんな彼女に同調するように、空はみるみる曇って行き、やがてポツポツと雨が降り始めた。

 

アレクシス「…ここに居たのか、アカネ君。」

 

そんな彼女の元に、アレクシスが姿を現した。初めはアカネを利用し、この世界を……という外道を行っていたが、直喜と関わってから、すっかりそれを捨てていた。今ではアカネの保護者的な役割として、彼女を支えているのである。

 

アカネ「……。」

 

アレクシス「…直喜君にフラレて辛いよね。」

 

アカネ「…アレクシスに何が分かるのさ?大好きな人にフラレた私の、私の何が分かるの!?

 

現れたアレクシスに強く当たり散らすアカネ。本当は、誰かに『辛かったね』と慰めて貰いたい…という思いがあるものの、生涯を共にしたいという者にフラレたショックは、今の彼女にとってはあまりにも大きいダメージであった。嫌なことから逃げ続け、好きな事ばかりしてきた彼女にとって…もはや、立ち直ることは困難になっていくだろう。

 

アレクシス「…それでも、まだ彼と一緒に居られる。」

 

アカネ「…えっ?」

 

アレクシスの言葉を聞いたアカネは、ゆっくりと顔をあげる。そんな彼女に、アレクシスは語り掛ける。

 

アレクシス「一緒に居たいと思うなら、そうすれば良いじゃないか。フラレたからといって、二度と関わることが出来ない訳ではないんだから。そう思わないかい、アカネ君?」

 

アカネ「……。」

 

アレクシスから語られた言葉を聞き、考え始めるアカネ。

 

アカネ(…そういえば直喜君、私にこんな事を言ってたなぁ……)

 

そして、直喜とのやり取りを思い出した。

 

 

直喜『アカネちゃんと過ごす時間だって、まだまだ物足りないけど…だから、またアカネちゃんに逢いたいなって思える……』

 

 

確かに、彼への告白への答えは『NO』だった…しかし、また関わりたいと…逢いたいと、彼は言ってくれた。

 

アカネ(…全く、直喜君は優しい人…でも、それが苦しいんだよ……)

 

アレクシスに背中を押されても、彼女は簡単に立ち上がれなかった。

 

アレクシス(本来なら、彼は造り物の生命体…でも、そんな彼のことを…アカネ君はこんなに好きになっていたんだ。簡単に立ち直ることは難しいか……)

 

彼女が完全に復活するには莫大な時間が掛る。それはアレクシスも分かっていた。そんな彼らの元に、邪魔者と言える存在が現れる。

 

レディベンゼン星人「あ〜あ、もうちょっとでその女を利用出来そうだったってのに…アンタさえ居なければ…!!」

 

それは、この世界を木っ端微塵に破壊するベンゼン星人の思いを繋ぐ宇宙人、レディベンゼン星人だった。

 

アカネ「…うわ、レディベンゼン星人……キモいんだけど……」

 

レディベンゼン星人「何ですってェ!?この女、口の聞き方がなってないみたいね!!」

 

アカネに暴言を吐かれたレディベンゼン星人は、怒ってビームウィップを出す。

 

アレクシス「ッ!!」サッ…

 

咄嗟にアレクシスはアカネの前に立ち、サーベルを構えるが…

 

アカネ「待って、コイツは私がやる……」

 

彼を退かしたアカネが、レディベンゼン星人を睨み付ける。そして、全身に紫色のエネルギーを纏うと、両腕を斜め下に伸ばす。そこにエネルギーを集中させると、腕を十字型に組んだ。すると、そこから無数の紐状の光が集まり、それらが収束すると光線として発射された。カオスロイドUが使用する必殺技『カオススペシウム光線』である。

 

レディベンゼン星人「…ちっ!!」

 

間一髪でレディベンゼン星人はその場から姿を消して撤退することで、アカネのカオススペシウム光線から逃れることに成功した。

 

 

 

アカネ「…ちっ、最悪最悪最悪……!!」

 

イライラしたアカネは、腕に着いているエネルギーを払い除ける。

 

アレクシス「でも素晴らしいじゃないか、これなら…直喜君を守ることができるし、君の存在意義だってあるんだ。」

 

アカネ「……。」

 

アレクシスの言葉を聞き流したアカネは、高層ビルから飛び降りた。しかし、上手く地上に着地したことで死ぬことは無かった。

 

アカネ(そっか…ここでは、死にたくても死ねないんだった……)




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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