【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
とある豪邸では、転生者 Dが父親と母親と共に食卓を囲んでいた。父母共に、彼を散々甘やかしていたためか…Dはワガママな性格になってしまった。
転生者 D「ん〜♪ステーキサイコ〜!もうステーキしか食べられな〜い♪」
父親「ははは、沢山食べるんだぞ?」
母親「そうよDちゃん、超高級な米○牛をふんだんに買ったんですのよ?」
転生者 D「わーい!パパ、ママ、ありがとう!!」
ステーキやすき焼きにガツつくD。その時……
外から爆発音のような大きな音が聞こえてきて、振動がD一家を襲った。
父親「な、何事だ!?」
転生者 D「ぼ、ボク見てくる!!」
母親「あ、Dちゃん!!」
Dが庭に出ると…
転生者 D「…ん、誰かいるぞ?」
舞っていた砂埃が晴れていき、1人の少女が姿を現した。
転生者 D「って、新条 アカネじゃないか!!わざわざボクに逢いに来てくれたのか!?」
目の前にいる少女が新条 アカネだとわかった途端、舞い上がり始めるD。
アカネ(うっぷ…キモッ……)
吐き気を覚えたアカネは、ゆっくりと両腕を広げる。すると…
転生者 D「は、ハグを求めてるのか!?よぉし、アカネちゃん…今から行くよぉぉおおおおおおおほほほほほほろぉぉおおおおおおおおおおおい!!♪」
Dが奇声を上げながらこちらへ迫って来た。その時…アカネの両サイドに赤黒い霧のようなモノが現れると、段々人の形へと変わっていく。
転生者 D「ッ!?」ザザザザーーッ!!
異様な雰囲気を感じたDは慌ててブレーキを掛けるも…
カオスウルトラマン「ハァッ!!」ドボォッ!!
転生者 D「ヴブフゥッ!?」
黒霧から現れたカオスウルトラマンからストレートを受け、後方に吹き飛ばされた。
カオスロイドS「デュアアァァッ!!」
その後、カオスロイドSの念力で近くに引き寄せられると…
カオスロイドT「!!」
カオスロイドU「!!」
カオスロイドTとカオスロイドUの格闘戦でボコボコにされる。
転生者 D「がはぁ…!!」ドサッ…
そこに、D母とD父がやって来る。
D母「で、Dちゃん!!」
D父「D!!」
転生者 D「ぱ…パパ……ママ……」
慌ててDに駆け寄るD父とD母。それを見たアカネは、右手を前に出す。その直後…カオスロイドUが腕をクロスして身体を回転させ、紫色に光るリング『キャッチリング・コピー』を発動し、D母とD父を拘束する。
D父「なっ!?何だこれは…!!」
D母「う、動けない…!!」
完全に身動きが出来なくなった彼らの元に歩み寄るアカネ。そして、スマホの画面を彼らに見せた。
アカネ「ねぇ、あんたらのとこのクソガキ…どんな教育してんの?ほら、一人の男の子に向かって刃物を向けちゃって……これをネットにバラまいたらどうなるんだろーね?」
アカネの動画を見たD父の顔が青ざめていく。
D父「や、やめろ…それを流したら、私の立場が…!!」
アカネ「あ、もう流しちゃった。」
D父「んなっ!?」
アカネ「私の好きな人に手を出そうとした時点で…
お前らはもう終わりなの。
じゃあ、バイバイ?」
アカネがそう言った直後…彼女の後ろから幾つもの光線が飛んで来た。光線はアカネをすり抜け、D達目掛けて飛んでいった。彼らの絶叫は、爆発音によって掻き消された。
アカネ「…帰ろ?」
アカネがそう言うと、カオスロイドTが彼女を背中に乗せ、飛び去って行く。カオスロイドS、カオスロイドU、カオスウルトラマンもその後を追い掛ける形で飛び去って行った。
アカネ「……。」
建設途中の高層ビルへと降り立ったアカネと悪トラマン達。そこに、オリシスが姿を現す。
オリシス「アカネ、一体どういうつもりだ?」
アカネ「どうって、何が?」
オリシス「ツミビトの家族を殺すとはどういうことだと聞いている。」
アカネ「殺す訳無いじゃん!だって、それじゃあ直喜君に嫌われちゃうって言ったの…オリシスでしょ?」
オリシス「…何が言いたい?」
アこの後のカネから放たれた言葉を聞き、オリシスは戸惑う。
アカネ「アイツの両親に…
感染させちゃった♪」
オリシス「…なっ!?」
オリシス(バカな…コイツは悪トラマンの力は使えても、カオスヘッダーの力は扱えない筈!!)
アカネ「分かってないなぁオリシスは…カオスウルトラマンとカオスロイドって、何だか分かる?」
オリシス「カオスロイド…ま、まさか…!!」
アカネ「そ、カオスヘッダーだよ?つまり、悪トラマンでありカオスヘッダーってこと、ヒヒヒヒ♪」
アカネは全ての悪トラマンの力を使うことができる、カオスウルトラマンもカオスロイドも含めてだ。彼らの力を使い、カオスヘッダーを実体化して召喚することもできる。そうして今彼女の近くに居るのが、カオスウルトラマンとカオスロイドだ。
アカネ「アイツ、多分直喜君のことを逆恨みして殺そうとするかも…カオスウルトラマン、直喜君を虐めようとする奴は本気で潰しちゃって?」
カオスウルトラマン「……。」コクッ…
アカネの言葉を聞いたカオスウルトラマンは、カオスヘッダーの姿に戻ると…どこかへ飛び去って行った。
アカネ「殺さなければ何をしたって、良いんだよね…?」
オリシス「…なら、何故直喜を自分に振り向くように設定しない?」
アカネ「それじゃあ駄目なの!!私は私自身の力で直喜君を振り向かせたかったから!!」
オリシス「…君の考えていることは分からないな。」
オリシスはそう言うと、姿を消した。高層ビルの屋上には、アカネと3体のカオスロイド達だけが残された。
転生者 D「ぱ、パパ!!ママ!!やめてよ!!」
カオスヘッダーに取り憑かれたDの両親は、執拗にDへ暴力を振るっていた。
転生者 D(あ、アイツのせいだ…ボクの六花の近くにいたあのグズのせいで…パパとママは……とにかく、ここから逃げないと…!!)
Dはカオス化した両親から逃がれ、家の中に避難して鍵を掛けた。そして、バッグにナイフや包丁、斧や鉈やネイルハンマー等の凶器を詰め込み、窓から家を出た。
転生者 D(アイツを殺して…ボクのパパとママを、そして六花を…!!)
直喜を殺害するため、彼は直喜を探し回る。その目は、殺意に満ちていた。