【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第127話 直喜、コスプレデビュー

まだまだ暑い日が続くツツジ台。そこにある学校、ツツジ台高校に直喜は通っている。1年E組では、どういう訳か人気者になっているのだ。そのクラスにて…

 

なみこ「ねぇねぇ直喜ィ〜、コスプレってしたことある〜?」

 

クラスメイトの1人、なみこが直喜に尋ねる。

 

直喜「こ、こすぷれってなに…?」

 

はっす「アニメやドラマとかに出てくるキャラに、実際になりきることだよ。」

 

直喜「へ、へぇ…」

 

直喜にとって、コスプレは無縁…そもそも、コスプレ自体分からない。

 

亜子「なおちー、コスプレしたら世界が変わるよ?」

 

直喜「えっ…そ、そうなの…?」

 

蘭萌「コラコラ、余計なこと教えない。」

 

余計なことを教えようとする亜子に注意する蘭萌。

 

亜子「あっ、そうだ…蘭萌ってさぁ、衣装作れるよね?なおちーにピッタリな衣装ある?」

 

蘭萌「あ、そうそう…なおちん、台風の時助けてくれてありがとう!そのお礼に、衣装を作って来たんだ。なおちんが好きそうな。」ゴソゴソ…

 

何やらトートバッグの中に手を入れる蘭萌。

 

直喜「お、お礼なんて良いのに…」

 

蘭萌「ウチらはそうは行かないんだ。なおちんが助けてくれなかったら、ウチらどうなってたか分かんなかったし…」

 

亜子「そうそう!だからさ、せめてもの気持ち!!」

 

そして、蘭萌がバッグから取り出した物に…思わず直喜は目を丸くする。

 

直喜「えっ!?こ、これって…もしかして……!!」

 

蘭萌「これ、ウルトラマンゼアスに出てくる地球防衛軍Mydo(マイド)のスーツだよ♪ヘルメットも作ったんだ♪」

 

亜子「どう、なおちー!?これが蘭萌クオリティだよ♪」

 

直喜「す、スゴい…!スゴいよ、丸佐さん…!!」キラキラ

 

それは、直喜の大好きなウルトラマン作品【ウルトラマンゼアス】に登場する地球防衛軍『Mydo』のスーツだった。ゴーグル付きヘルメットやブーツまである。

 

六花「何々、直喜コスプレするの?」

 

直喜「えっ…!?こ、これ…実際に、着れるの…?」

 

蘭萌「もちろん♪」

 

亜子「ねぇ、折角だから着てみてよ♪なおちー絶対似合うって!!」

 

直喜「えっ、えぇっ!?こ、ここで着るの!?」

 

亜子の言葉を聞き、戸惑う直喜。

 

六花「私、見てみたいな〜♪直喜がMydo隊員になるの…直喜が着てくれなかったら、私泣いちゃうよ?」

 

直喜「そ、そんな…!!」アワアワ

 

六花に煽られ、慌て始める直喜。

 

なみこ「六花もこう言ってるんだし、思い切って着ちゃおうよ!!」

 

はっす「けど、人目が気になるか…それならウチ、イイとこ知ってるよ?」

 

次第に他のクラスメイト達も注目し始めたため、直喜と六花達は教室を出て行く。クラスメイト達も着いていこうとしたが、六花がギロリと睨んだため、そそくさと教室へ戻った。

 

 

 

彼らがやって来たのは、屋上だった。今日も晴れ空が広がっている。

 

亜子「なおちーが着替えてる間、ウチらそこのドアのとこにいるから。終わったら声掛けてよ。」

 

直喜「う、うん…」

直喜(り、六花ちゃんが泣いちゃうから…僕も、腹くくらないと……)

 

女子陣がドアに入ったところで、直喜は制服を脱ぎ…Mydoスーツに着替える。

 

直喜(あれ…この流れ、前にもあったような……あっ、そうだ…ジュウガ君から軍服貰った時だ…)

 

前にも似たような出来事があったのを思い出し、次第に恥ずかしさが消えていく直喜。

 

直喜「も、もう…良いよ……?」

 

直喜がそう言うと、ドアが開き…女子陣が戻って来た。

 

 

女子「「「「「おぉ〜!!」」」」」

 

 

Mydoスーツに身を包んだことで、すっかりMydo隊員になりきった直喜。そんな彼を見て、歓喜する女子陣。

 

亜子「なおちーめっちゃ似合ってる!!」

 

蘭萌「着心地はどうかな、なおちん?」

 

直喜「う、うん…すっごく良いよ、これ……僕、これ…気に入っちゃった…!」

 

蘭萌手作りの衣装は着心地が良く、直喜は気に入ったようだ。

 

なみこ「ちょいちょい、写真写真!!直喜めっちゃくっちゃ似合ってるから!!」

 

直喜「えぇっ!?しゃ、写真…!?」アワアワ

 

はっす「直君直君、敬礼ポーズしてみて?」

 

直喜「こ、こう…?」

 

直喜が敬礼すると、六花となみこが連写モードで写真を撮った。

 

六花(ありがとう、丸さん。)パシャシャシャシャッ

 

なみこ(丸さんマジナイス!)パシャシャシャシャッ

 

直喜「も、もう動いて良い…かな……?」

 

写真を撮られて恥ずかしくなったのか、直喜は赤く染まった顔をヘルメットで隠す。しかし、ヘルメットに付いているゴーグルは透明であるため、直喜の顔は隠れない。

 

なみこ「ねぇ、六花さんさぁ…折角なんだし、直喜と一緒に写ったら?」

 

六花「えっ、私が?」汗

 

はっす「もしかして、直君と写るの嫌?」

 

六花「いやいや、そんな訳無いじゃん。」

 

なみこ「なら良いじゃん♪ほらほら!!」

 

なみこに押され、直喜の隣に立つ六花。

 

直喜「あ…り、六花ちゃん…」

 

六花「な、直喜…」

 

六花と直喜が見つめ合うと、お互いに顔が真っ赤に染まっていく。そんな2人を、はっすが写真に収めた。

 

六花「ちょっ、急に撮らないでってば!!」

 

なみこ「良いじゃん良いじゃん♪六花と直喜お似合いカップルなんだしさ〜♪」ニシシッ♪

 

直喜「へぇっ!?ちょっ、なみこちゃん!?」

 

テンパっては慌てる六花と直喜をからかうなみこ。

 

蘭萌「ねぇ、亜子…アカネってさ、確か……」

 

亜子「うん、なおちーのことが好き。でも、フラレちゃってショックを受けてる……けど、アカネはなおちーに幸せになって欲しいって言ってた。」

 

蘭萌「だよね…」

 

アカネが最近学校に来ていない理由として…表向きでは体調不良ではあるが、本当は直喜にフラレたショックから立ち直れずにいるからだ。亜子と蘭萌にもそれを打ち明けたアカネ…友達がショックであることに、亜子と蘭萌は複雑そうな顔をしていた。

 

 

 

その頃、アカネ宅では……

 

アカネ「……。」

 

机の上に突っ伏し、アカネはスマホを見た。

 

アカネ「へぇ〜…蘭萌が作った衣装を、直喜君が着てるんだ。やっぱり直喜君はカッコいいや……」

 

蘭萌から送られてきたのは、Mydoスーツに身を包んだ直喜の姿だった。

 

アカネ(直喜君…私、キミのことを造って良かったのかな……私の勝手な思いで、キミは産まれてきた…怒ってる、かな……?)

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