【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
レディベンゼン星人の魔の手によって怪獣化された怪獣優生思想…しかし、ウルトラマンゼアスに変身した直喜によって、無事に救われた。
レディベンゼン星人「あぁん、もう…最悪最悪サイアクサイアク!!」
自身の野望をことごとく阻止され、怒り狂うレディベンゼン星人。
レディベンゼン星人「何でなの…何で上手く行かないのよ!?こんなのおかしいでしょ…そもそもこの世界自体がおかしいのよ!」
その時…どこからか女性の声が聞こえてきた。
レディベンゼン星人「誰!?姿を見せなさい!!」
レディベンゼン星人の前に姿を現したのは、マートだった。
マート「あらあら、神様に向かって命令口調だなんて…まるで“アイツら”ね。」
レディベンゼン星人「神だか何だか知らないけど…この世界がおかしいのは元々って何?」
マート「それはね……」
マートはレディベンゼン星人に、この世界について語り始める。
その昔…あるところに、1人ぼっちの少年がいた。普段は人見知りで、誰かに話し掛けたり…自分から意見を主張することはほとんど無い。その少年は、自分の存在意義を探し…人助けをすることにした。だが、何をやっても上手く行かず…どれだけ頑張っても、中々結果は実らなかった。それでも、誰かの為に真っ先に行動する姿勢、誰に対しても分け隔てることなく接する優しさ…時より見せる強さは、次第に周囲から認められ始めていた。その時…彼は命を落とし、別の世界へと旅立って行った。別の世界では、人見知りを克服し…変わりたいという強い思いを持ち、様々な人と関わった。持ち前の優しさと行動力で、周囲の者を助けることができた。しかし、運悪く…通り魔に命を奪われ、少年はすっかり自信を失い…この世界に戻って来た。その死んだ少年に、2人の少女が恋をしていたのだが、その思いは届かず……絶望していた少女達の前に、神が舞い降りた。神と契約し、様々な世界を旅しながら悪質な転生者を討伐し、強くなった。神から少年に逢うことを許され、この世界へ戻って来た。一方…死んだ少年がいた別の世界でも、2人の少女が彼に恋をしていた。思いが届かず、絶望していた矢先…女神と契約し、悪質転生者を討伐…元の世界へ戻ったが、この世界にも悪質転生者が紛れ込んだため、世界と世界がくっついてしまった。
レディベンゼン星人「…は?」
マート「この世界は、本物のであって偽物の世界…本物と偽物が1つになった世界なのよ。」
レディベンゼン星人「……。」
マート「まだ分からない?電脳世界のツツジ台と、現実世界のフジヨキ台がくっついて産まれた世界…それがここよ?こうなった原因は、ツミビトって呼ばれる悪質転生者が散々悪事を働いたから…」
『ツミビト』と呼ばれる悪質転生者が、様々な次元で悪さを繰り返した影響で…ある世界は崩壊し、そのまたある世界は別の世界と1つになり、バグだらけの世界になってしまったのだ。
マート(そもそも、直喜をフジヨキ台に転生させたのは私…だって、あの子はまだ若いんだもの…まだまだいくらでもやり直せる、彼の変わりたいっていう思いは本物だったし。六花とアカネとエッチするとか下らない欲望を持ったツミビトに殺されたのは、あまりにも無念だったわ…)
直喜がアカネ宅の前で殺害され、六花とアカネに看取られる形でこの世を去った。直喜を殺したツミビトは、初めて人を殺したことにショックを受け、どこかへ姿を暗くらましたようだが……そのツミビト、最期は夢芽とちせによって倒されたのだ。
マート「愚かな異星人さん…貴女に1つ宣言するわ。」
レディベンゼン星人「な、何よ…?」
戸惑うレディベンゼン星人に、マートはこう言った。
その言葉は、レディベンゼン星人を怒らせるのには十分過ぎた。
レディベンゼン星人「ふざけんじゃないわよ…そんなの、やってみなきゃわからないじゃない!!」
マート「いいえ…どんな手を使おうが、貴女は負ける運命にある……運命から逃れることはできないわ。ま、受け入れられないのであれば…精一杯無駄な足掻きでもするのね。」
マートはレディベンゼン星人に皮肉をぶつけると、瞬時にその場から消えた。
レディベンゼン星人(冗談じゃないわ…アタシは絶対に勝つ、ゼアスの技を研究するために、沢山の生贄を出した…でも、もう十分……後はゼアスを殺すのみ…!!)
そして、ウルトラマンゼアス完全抹殺の為に…ツツジ台のあちこちに、ありったけの怪獣を放った。
アンチ「……。」
その頃…アンチは一人で、ツツジ台の街中を徘徊していた。
アンチ(グリッドマンを倒して、その後は……)
人間の姿をしているが、彼は『怪獣』である。グリッドマンを倒すことが使命であるのだが…その後の事は、何も考えていなかった。それを直喜に指摘され、グリッドマン討伐後の事を考え始めたアンチ。
アンチ(グリッドマンを倒して、その後……俺は……)
しかし…どれだけ考えても考えが纏まらず、答えが出ない。
アンチ(教えてくれ、直喜……俺は、どうすれば良い…?)
その頃…ツツジ台高校近くでは、ナナシAが姿を現し、暴れ始めていた。
裕太「あれって…!」
将「か、怪獣だ…!!」
六花「皆逃げて!!」
六花は裕太と将と共にクラスメイト達に呼び掛ける。しかし、クラスメイト達は何食わぬ顔をしており、全く行動しようとしない。
なみこ「え、怪獣?」
はっす「アイツら楽しそうだな。」
そして、この学校に地響きが走ったことで…漸く異変に気付き始めた。
直喜「…!」
直喜は1人、屋上へと向かって行く。そして、屋上に着くと…ピカリブラッシャー2を取り出し、歯磨きを開始する。歯を綺麗に磨くと…
…と叫ぶと同時にブラッシャーを空高く掲げた。すると、ブラッシャーからは眩く優しい光が発生し、直喜を包んでいった。やがて、眩い光の中から、光の巨人『ウルトラマンゼアス』が姿を現し、怪獣が居る方角へと飛んでいった。
なみこ「えっ!?う、ウルトラマン…!?…ん、あれ…前にも見たような……」
はっす「確かあれって、直君が好きなウルトラマンだったな…あれ、ウチも何度か見たような……」
ウルトラマンゼアスが出現すると、クラスメイト達は何かを思い出したような顔をする。
なみこ「あ、そうだ……ウルトラマンゼアス…ウチ、何で忘れてたんだろ?」
はっす「ウチもだ…今までずっと、守ってくれてたのに……」
クラスメイト「俺も忘れてた…けど、今思い出した……」「俺もだ……」「アタシも……」
何故クラスメイト達がゼアスのことを1次的に忘れていたのかは、謎である。
ゼアス「!!」ズダァンッ!ズダァンッ!
ゼアスは怪獣達の方へ走って行き、右腕に青い光を放つ剣状のエネルギー『スペシュッシュラブレード』を纏い、怪獣達を斬り捨てて行く。
直喜(この技はエネルギーをいっぱい使っちゃうから…ここまでにして……!!)
ゼアスに変身した直喜は、再生グールギラスに挑んでいく。助走を付けて空中に飛び上がると…
サッカーのボレーシュートのような飛び蹴りを放った。ゼアスの蹴り技はグールギラスの顔面に命中し、グールギラスは首が折れて爆散した。しかし、デバダダンやゴングリー、ヂリバー、メカグールギラス等の怪獣が居る。
直喜(どうしよう、数が多すぎる…でも、僕がやらなきゃ…!!)
カラータイマーが赤に代わり、点滅を開始しても…ゼアスは再生怪獣達へ立ち向かう。デバダダンには光線技が効かない為、ゼアス・ニーキックを腹部に撃ち込んで撃破した。ゴングリーには流星キックを頭部に撃ち込み、ヂリバーには上空にいる本体に向かってゼアスラッシュを放って撃破…メカグールギラスには残りのエネルギーを使ってスペシュッシュラブレードを出し、一刀両断した。全ての再生怪獣が倒れると同時に、ゼアスはエネルギー切れになり、光となって消えた。