【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第134話 決戦

ォォオオオオオオオッ!!

 

アカネを包み込んだアレクシスは、雄叫びを上げながら巨大化していく。

 

 

 

素晴らしい!!

 

もう怪獣を作れないと言っておいて…

 

君の中にはまだこんなにも凄まじい情動が残っているじゃないか!!

 

 

巨大化したアレクシス・ケリヴの胸部には、レディベンゼン星人の顔がある。ベンゼン成分を異常な程注入され、彼女によって操られたアレクシス・ケリヴ。

 

アレクシス「さテ…ここ二はモウ何モないナ。」

 

 

 

直喜「…あ、アレクシスさん…?」

 

巨大化したアレクシス・ケリヴを目の当たりにする直喜。

 

直喜「…あれは…!!」

直喜(レディベンゼン星人の顔が…もしかして、アレクシスさんは今……レディベンゼン星人に操られてるの!?)

 

アレクシスの状況を察した直喜。

 

ゼアス(あぁ、凄まじい量のベンゼン成分が…!!)

 

ゼアスもアレクシスの体内にある異常なベンゼン成分を見て…自分だけでは浄化できないと悟り始める。

 

六花「…内海君、ちょっと来て…!」

 

将「あ、あぁ…!!」

 

六花と将はツツジ台高校から走り去り、どこかへ行った。そのタイミングで、ベンゼキングが姿を現した。

 

 

ベンゼキング『ドウヤラ、ゼアスを…神山 直喜ヲ渡スツモリハ無いノネ…ナラバ、この世界ヲ…破壊してアゲル!!

 

 

ベンゼキングはそう言うと、クラスメイト達に向かって黒口を開く。

 

クラスメイト「「「!!」」」

 

その時……

 

 

直喜「待て、レディベンゼン星人!!」

 

 

 

直喜がクラスメイト達の前に出てきた。そして、覚悟を決めたのか…勇ましい表情を向ける。

 

直喜「僕は、この世界を守って……皆と一緒に、笑って暮らしたいんだ!!お前の好きにはさせない!!だから…」

 

 

決着をつけよう!!

 

 

そして、ピカリブラッシャー2で歯磨きを開始する。彼の真っ白な歯が輝きを放った瞬間……

 

 

直喜「ゼアァァアアアアス!!ピカァァアアアアアア!!

 

 

直喜が雄叫びと共にブラッシャーを空高く掲げる。ブラッシャーからは目映く、優しい光が溢れ出し、直喜の身体を包んでいく。やがて、その光の中から光の戦士『ウルトラマンゼアス』が現れ、ツツジ台の街中に降り立った。その隣には、グリッドマンが降り立ったのだが…鎧が全て外れており、本当の姿……

 

電光超人グリッドマン

 

…となったのだ。

 

なみこ「あれって、さっきのデッカイ奴…!」

 

はっす「さっきの…ううん、もっと前から……」

 

電光超人グリッドマンを見て、なみことはっすは思う。ゼアスの事は覚えていたのだが、グリッドマンの事は覚えていなかった。

 

アレクシス「懐かしい姿じゃないか、グリッドマン…でも私は、君を倒して…次のアカネ君を探すよ……!!」

 

アレクシスは両腕に刃を形成すると、グリッドマンに襲い掛かる。それを合図に、ベンゼキングもゼアス目掛けて走って行く。

 

グリッドマン「次はない、ここで終わらせるぞ…アレクシス・ケリヴ!!」

 

グリッドマンとアレクシスがぶつかり合った時、ゼアスとベンゼキングもぶつかり合う。

 

ゼアス「ッ!!」ドゴッ!!ドスッ!!

 

ゼアスはベンゼキングにパンチを繰り出すが、ベンゼキングはビクともしていない。すかさずマシンガンキックを放つゼアス…彼がベンゼキングを攻撃する度、火花が飛び散る。しかし、ベンゼキングは全く怯まない。

 

 

 

その頃、グリッドマンはアレクシスの刃をへし折ると……

 

『スパーク・ビーム!!』

 

左手でアッパーカットを繰り出すと同時にビームを放ち、アレクシスを空中へ飛ばす。

 

アレクシス「ぐおぉぉ!?」ズドォォオオオオンッ!!

 

アレクシスの身体は空中のビル群に叩き付けられる。グリッドマンはアレクシスを追撃し、空中戦を仕掛けていく。蹴り技でアレクシスの身体を真っ二つにしても、アレクシスは脅威の再生能力で瞬時に元通りになる。

 

アレクシス「フハハハハハハハ!!」

 

『グリッドナイトセイバー!!』

 

アレクシス「ぐあっ!?フフフフッ…」

 

グリッドマン「何…!?」

 

アレクシス「無駄だよ…私の命には限りが無い……それは私に虚無感をもたらした…故に、アカネ君のような人間の情動だけが私の心を満たしてくれた……」

 

グリッドビームを受けても、瞬時に再生するアレクシス。アカネを取り込んだ事で限り無い命を…脅威の再生能力を手に入れ、究極の存在となっているのだ。

 

グリッドマン「そのために新条 アカネに取り憑いたのか!?」

 

アレクシス「ハッハッハッハッハ!!」

 

悪魔のように嗤うアレクシスは、グリッドマンに飛び蹴りを放ち、後方へふっ飛ばした。

 

 

 

その頃…ベンゼキングと戦うウルトラマンゼアスは……

 

直喜(デラシュッシュラ光流!!)

ゼアス「シュアッ!!」

 

独自で編み出したオリジナル技をベンゼキングに繰り出していた。だが……

 

直喜(ララランバルト光弾!!)

ゼアス「シェアッ!!」

 

バチィンッ!!バチィンッ!!

 

どの技を使っても、ベンゼキングにダメージを与えられていない。

 

直喜(ならば…!!)

ゼアス「ジェアッ!!」ビシッ!!

 

すかさずゼアスは、『スーパーゼアスキック』を繰り出す。この技は巨大怪獣の部位を破壊したり、凶悪怪獣を倒す決め手となった大技だ。しかし……

 

ドゴォォオオオオオオッ!!

 

ゼアス「グアッ!?」ドドォォオオオオンッ!!

 

ゼアスの技は確かにベンゼキングに命中したが…何故かゼアスの身体が宙を舞い、地面に叩き付けられた。

 

ベンゼキング『アタシはねぇ、ただ闇雲に怪獣を放っていた訳じゃないの……ゼアス、アンタの技を研究する為に放っていたのよ?データには無いオリジナルの技を使うモンだから、それで倒されちゃあ元も子もないわ…ダーリンの仇はおろか、この世界を破壊する事すらできない……でも、まずはゼアス…アンタを殺さないとねぇ!!

 

ゼアスの技を研究したレディベンゼン星人は、数々のゼアスの技に対抗する為に己を強化し、この世界を彷徨っていたベンゼン星人の怨念と…様々な世界で散々悪さをしてきたツミビト3人の怨念を取り込み、最強怪獣となった。その結果…ゼアスの光線技のみならず、肉弾戦での攻撃すら受け付けない身体になったのだ。

 

ゼアス「…!!」

直喜(やっぱりそうか…ゼアスと僕の技を研究して、僕らを倒すために自分を強化したんだ……でも、僕は負けない…必ずこの世界を守ってみせるんだ!!)

 

ゼアスは立ち上がると、地面を蹴って空中に飛び上がり…ベンゼキングの背中に乗った。そして、頭部にパンチやチョップを繰り出す。

 

ベンゼキング『それも想定済み…ハアッ!!

 

バリバリバリバリッ!!

 

ゼアス「グッ!?」

 

ベンゼキングはボディースパークを繰り出し、ゼアスを振り落とした。その後、地面に転がったゼアスを蹴り転がし…右前脚をゼアスの胸部に振り下ろす。

 

ガッ!!

 

ゼアス「ッ!!」

 

ゼアスはベンゼキングの右前脚を受け止め、何とか難を逃れようとする。だが、体重が7万トン以上もあるベンゼキングを押し退けるのは困難だ。

 

 

ピコンッ…ピコンッ…

 

 

遂には…ゼアスのカラータイマーが青から赤へと変わり、点滅を始める。

 

 

カラータイマーが青から赤へ変わると危険信号…ウルトラマンは地球大気中に3分以上居ることができないのだ。

 

時間は、残り少ない……

 

 

ベンゼキング『ウッフッフッフッ…もう限界なの?ならば、今度はダーリンにやってもらおうかしらねぇ?

 

ベンゼキングは向きを変えると、ベンゼン星人の顔になる。そして、頭部からベンゼン光線を発射した。

 

ゼアス「ッ!?」

 

続いて光線に怯んだゼアスに突進し、ゼアスを吹き飛ばした。ゼアスの身体が宙を舞い、地面に叩き付けられる。

 

ゼアス「!!」

 

すかさずゼアスは、何かを大切に抱えるような独特の動作を行い…腕を逆十字型に組むと、必殺技『スペシュッシュラ光線』を発射した。しかし……

 

ジリリリリッ!!

 

ゼアス「!?」

 

光線はベンゼキングには全く効いておらず、逆に吸収されてしまった。

 

ベンゼキング『トドメよ…!!

 

ベンゼキングは両手に怨念のエネルギーを纏うと、それを鞭のように伸ばし…ゼアスの手足を拘束する。

 

直喜(太陽エネルギーを…お願い、太陽エネルギーを……僕は、僕は…ここで倒れる訳には行かないんだ!!)

 

身動きを封じられたゼアス…カラータイマーの点滅は次第に速くなっていく。ゼアスにはエネルギーの補充が必要だ。だが、今のゼアスに…曇り空では太陽光線が届かない。

 

ベンゼキング『さらば、ウルトラマンゼアス…

 

ベンゼキングがそう言った次の瞬間…ベンゼキングの口から青紫色の怪光線が発射された。それがゼアスの身体をいとも簡単に貫く。

 

 

六花「直喜!!

 

なみこ「!!」

 

はっす「…!?」

 

将「いや…ウルトラマンは、負けない……!!」

 

 

やがて、ゼアスは地面に膝を着くと…

 

 

ピキッ…ピキピキピキピキ……

 

 

全身が石化し、活動を停止した。その瞬間…ベンゼキングの高笑いが、この世界中に響き渡った。

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