【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第135話 絶望

ウルトラマンゼアスが敗北し、ベンゼキングの不気味な笑い声が辺り一面に響く。

 

レディベンゼン星人『アーッハッハッハッハッ!!遂に、遂にやったわ…アタシが、ウルトラマンゼアスを倒した…!!ダーリンの仇を、取ってやったわぁ!!アッハッハッハッハッハッハッハッ!!

 

ベンゼキングは高らかに笑うと、怨念の鞭で石化したゼアスを叩き倒した。バランスを失ったゼアスの石像は、仰向けに地面に倒れる。

 

 

 

その頃…グリッドマンはアレクシスと死闘を繰り広げていた。互角に戦い、互いに一歩も譲り合わない。

 

アレクシス「アカネ君に取り憑いた…それは違う、彼女が私を求めたのだよ…?」

 

アレクシスの額が開くと…真っ赤な空間の中には、アカネの姿があった。

 

六花「あ、アカネ…あの中に……!?」

 

言葉を失う六花を無視し、アレクシスは語る。

 

アレクシス「もとよりこの世界には何もなかった……だが、怪獣を与えられたアカネ君の理想の街は育ち、また破壊をした。」

 

アレクシスはそう言うと、真っ赤なホーミング弾をグリッドマン目掛けて放つ。

 

グリッドマン「理想の街を破壊するだと!?」

 

アレクシス「彼女はあらゆるイレギュラーやここで産まれた命までコントロールできない。だからこそ怪獣が必要だったのだ……」

 

今度は霧状になり、高速でグリッドマンを攻撃し始める。彼の攻撃に、グリッドマンは反撃できず…ただ、やられるだけだった。

 

アレクシス「その繰り返しを続け、私は心を満たしたかった。」

 

グリッドマン「くっ…身勝手な理屈を!!がぁっ!?」

 

アレクシスの攻撃を受け、地面を転がるグリッドマン。

 

アレクシス「しかし今、アカネ君は役目を終えた……もうこの世界に用事は無い。」

 

やがて、アレクシスの頭上にゲートが出現する。グリッドマンの額のランプが、点滅を始める。もう残りエネルギーは少ない。それでも諦めないグリッドマンは、グリッドビームを放とうとする。

 

アレクシス「限りある命の君では、無限の命を持つ私には勝てないよ…!!」

 

グリッドマン「そんなの、命ではない…!!」

 

アレクシス「では、いつか来る終わりを君にあげよう…グリッドマン!!」

 

グリッドビームを放とうとするグリッドマンに、アレクシスは赤黒い稲妻を纏った太い光線を放った。やがて、グリッドビームとアレクシスの光線がぶつかり合う。しかし、アレクシスの光線はグリッドビームをあっという間に押し退け……

 

グリッドマン「ぐわぁっ!?」

 

グリッドマンを空中に吹き飛ばしてしまった。

 

 

 

亜子「そ、そんな……」

 

蘭萌「ウルトラマンも、あの巨人も負けちゃった……」

 

ウルトラマンゼアスのみならず、グリッドマンまで敗北し…クラスメイト達は、絶望の淵へと立たされてしまう。

 

将「…もう、どうすれば……」

 

六花「うっ、うぅ…直喜……」

 

そんな時……

 

 

 

ダイナゼノン・バトルゴー!!

 

東の空から4機のメカが飛んで来ると、合体してダイナゼノンとなった。更に……

 

ウルトラマンナーイス!!

 

ウルトラマンナイスも現れ、ベンゼキングやアレクシスに立ち向かう。

 

アレクシス「おや…また邪魔者か……」

 

ベンゼキング『あら、貧弱ウルトラマンじゃない…まぁ良いわ、すぐに倒してあげるから!!

 

アレクシスとベンゼキングは、現れたダイナゼノンとウルトラマンナイスと交戦し始める。

 

ガウマ『1度分離するぞ!!』

 

蓬『えっ!?でも、それじゃあ』

 

ガウマ『目的は時間稼ぎだ!!俺達じゃあアイツらに敵わねぇ!!』

 

ダイナゼノンは瞬時に分裂し、4機のメカになる。

 

アレクシス「むっ!?」

 

ダイナストライカーがエネルギー弾で、ダイナダイバーがミサイルでアレクシスを攻撃する中、ダイナソルジャーが肉弾戦を仕掛ける。ダイナウイングは六花の元に向かうと……

 

夢芽『また絶望してる、貴女は直喜を信じてないの?』

 

六花に厳しい言葉をぶつける。六花のみならず、クラスメイト達全員に夢芽は言う。

 

夢芽『貴方達は今まで、直喜の何を見てきたの?今まで直喜は貴方達を失望させるような事をした…?貴方達を裏切るような事をした…?そんな訳ないでしょ?直喜は貴方達をずっと信じている…なのに、貴方達が直喜を信じてあげなくてどうするの?まだ負けって決まった訳じゃない…ウルトラマンが、直喜が勝って欲しいなら…最後まで信じなくちゃ。』

 

夢芽はそう言うと、アレクシスに向かってエネルギー弾を発射した。

 

アレクシス「ぐぅ…鬱陶しい虫が……!!」

 

アレクシスは霧状になると、4機のメカを瞬時に攻撃し、地面へと叩き付けた。

 

『『『『がぁっ!?』』』』

 

4機のメカは一斉に地面に強く叩き付けられた。

 

 

 

ナイス「ナナナナナナナナッ!!」ボコココココココッ!!

 

ナイスはベンゼキングにパパパンチを放つが、ベンゼキングはビクともしていない。

 

ベンゼキング『ウルトラマンナイス…アンタがこの世界に来ていることは知っていたわ。なんせ、ザゴン星人と繋がっていたからねぇ?アイツから情報を貰っておいて正解だったわね。

 

なんと、レディベンゼン星人はザゴン星人と繋がっており…ナイスがこの世界に来た事も知っていたのだ。それだけでなく、ナイスの技も研究し…彼のあらゆる技をも無力化してしまった。

 

隆也(それがどうしたってんだ!!例えお前に敵わなくったって…時間を稼ぐことぐらいできるんだよ!!)

 

ナイスは空中に飛び上がると、ミレニアムショットをベンゼキングに放ち…大空を飛び回る。

 

ベンゼキング『くっ、小賢しい…!!

 

ベンゼキングはナイスを撃ち落とそうと、光線を放ち続ける。最初は光線を避けられていたナイスだったが……

 

バチィッ!!

 

ナイス「ナナッ!?」

 

遂には光線が命中してしまい、地上へと落下した。その時…紫色の光が2つ出現すると……

 

グリッドナイト「アレクシス・ケリヴ!!」

 

ナイトゼアス「今度は我々が相手だ!!」

 

グリッドナイトと、ウルトラナイトゼアスが出現した。グリッドナイトはアレクシスに、ナイトゼアスはベンゼキングに立ち向かう。

 

アレクシス「失敗作は失敗作らしく壊れてしまえば良いのだよ!!」ドゴォッ!!

 

グリッドナイト「がっ!?」

 

アレクシスの重い一撃は、グリッドナイトをいとも簡単に吹き飛ばす。グリッドナイトは体制を立て直し、アレクシスに向かって飛んて行く。しかし、動きはアレクシスの方が早く、一方的にグリッドナイトを滅多打ちにする。

 

 

 

ウルトラナイトゼアスは、ウルトラマンゼアスのコピー技をベンゼキングに放つが…どれも効いていない。

 

ベンゼキング『所詮アンタはゼアスの偽物…偽物は本物に劣っているって相場が決まってるのよ。

 

ナイトゼアス「本物か偽物かは関係ない!!」

 

ナイトゼアスは、スペシュッシュラ光線のコピー技『ナイトスペシュッシュラ光線』を放つ。しかし、ベンゼキングにはまるで効果がない。

 

ナイトゼアス「俺は諦めない…例え貴様に敵わなくとも、希望を捨てることは無い!!」

 

ベンゼキング『なら、その希望とやらを破壊してやるよ!!

 

ベンゼキングは怨念を纏うと、それを光線として発射した。咄嗟に、バリアを張るナイトゼアスだが…

 

ナイトゼアス「ぐああぁぁっ!?」

 

ベンゼキングの光線はバリアを瞬時に破壊し、ナイトゼアスにダメージを与えた。

 

 

 

直喜『……。』

 

直喜が目を覚ますと、辺り一面が漆黒の闇が広がる、音のない空間に居た。

 

直喜『…!?』

 

それに、直喜は透明なクリスタルに包まれ…動くことができなかった。どうにか脱出しようと、クリスタルを叩くが……クリスタルは壊れない。その時…どこからか2つの笑い声が響いて来た。1つは低い男の声で、もう1つは女の声だった。

 

直喜『…だ、誰!?』

 

直喜がそう言うと、彼の目の前に若い男女が現れた。

 

直喜父『直喜…やっぱりお前は最後まで出来損ないだな。』

 

直喜母『最初から私達の言う事を聞いていれば良かったのに…まぁ、それでも役立たずのゴミであることには変わりないけれど。』

 

直喜『…!!』

直喜(お、お父さん…お母さん……!?)

 

笑い声の主は、死んだ筈の直喜の両親であった。彼らは周囲に自慢できるような事が無く…直喜に無理矢理英才教育をさせ、周囲にマウントを取ろうとしたのだ。自分勝手な性格の彼らは、心から直喜に向き合おうとはせず…ただ、自分の見栄のために直喜を利用しようとした。直喜がごねれば、怒鳴り、手を挙げ…遂には彼を全く可愛がらなくなった。世話も放棄し、平気で彼を見放す程…彼らは自分達の思い通りにならない直喜に『出来損ない』というレッテルを貼った。挙句の果てには、直喜が病気になった事を良いことに…彼を捨ててしまった。

 

直喜『…!!』

 

 

出来損ないのアンタには、夢を見る資格も…

 

生きる資格も無いのよ?

 

 

お前は誰からも愛されてないんだよ。

 

役立たずのゴミは邪魔なだけさ。

 

 

直喜の両親は口々に、息子である直喜を罵倒し続ける。

 

直喜『…い…生きていて何が悪いの…夢を持って何が悪いの!?幸せになろうとすることの何が悪いの!?やめてよ、折角幸せになったのに…もうやめてよ!!』

 

直喜は両耳を防ぎながら、発狂交じりに叫ぶ。それでも両親からの罵倒は、彼の両手をすり抜け…彼の耳へと入ってくる。実親からの精神攻撃が止まず、次第に追い詰められていた。

 

 

ぼ、僕は…また、一人ぼっちになっちゃうの…?

 

皆ともう、会えなくなっちゃうの…?

 

 

そ、そんなの…嫌だ……

 

一人ぼっちは、嫌だよぉ!!

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