【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
やがて、直喜の元に…水着に着替えた六花達が戻って来た。
直喜「あっ、お…おかえり……」
六花「ふふっ、ただいま直喜♪」
直喜に笑顔を見せる六花。すると…
アカネ「…?」スンスンッ…
突如、アカネが匂いを嗅ぎ始めた。そして、直喜に黒ぉ~い笑顔を見せる。
アカネ「ねぇ、直喜君?
怒らないから…
正直に話してごらん?
他の女に、何かされた?」
アカネは満面の笑顔で直喜に問い掛けるが…目が笑っていない。
六花「アカネ、やめなって…ほら、直喜が怖がってるじゃん?」
アカネの黒い笑顔に、恐怖を感じた直喜は…なみことはっすの後ろに隠れ、震えていた。
アカネ「あぁごめんごめん…それより、早く遊ぼ♪」
こうして、直喜とプールで遊ぶことにするのだが……
直喜「……。」
直喜(ど、どうしよう…僕が、カナヅチであること…言えない……)汗
運動音痴な直喜はカナヅチである…つまり、泳げないのだ。
六花「直喜、もしかして泳げない?」
直喜「ギクッ!?」
なみこ「いや、隠すの下手か!!」
はっす「ウチも泳ぐのは得意じゃないんだよね~…」
アカネ「私も泳げない。」
六花「それなら、私が教えてあげる♪私に任せて♪」
そして、六花は直喜に泳ぎを教えることに…アカネとなみことはっすが羨ましがったが……まぁ、仕方がないと思った。
直喜「ハァッ…ハァッ……」バシャバシャ…!
六花「そうそう♪上手いじゃん直喜♪」
六花の教えは分かりやすく、直喜は次第に泳ぎが様になってきた。そして、クロールで10m程は泳げるようになった。
六花「よしよし、頑張った直喜にご褒美♪」チュッ♥️
直喜「はわっ!?///」
六花は直喜の頬にキスをし、直喜は顔を真っ赤に染めた。
アカネ「…!!」ウググググ…!!
なみこ「ちょっ、アカネ!?顔!!顔!!」
はっす「女の嫉妬は怖いなぁ~…」
六花に泳ぎを教えて貰う直喜を見て、アカネは凄い表情を浮かべ、嫉妬していた。その後、プールから上がり…ウルトラマンのゲームで遊ぶことに……
アカネ「今日はありがとう!じゃあ直喜君、一緒に帰ろ♪」
直喜「う、うん……」
直喜はアカネに、自宅マンションに送って貰うことになった。夢芽とやり取りを問い詰められると思っていた直喜だったが…アカネがそれを問い詰めて来ることは無かった。
転生者 B「ゼェ…ゼェ……や、やっと戻って、来れた…!!」
彼らの近くに、Bの姿が……
転生者 B「あっ!?てめぇ神山ァ…何で俺のアカネといんだよ!?」
そして、アカネと一緒に歩く直喜に文句を言う。彼にビックリした直喜だが…
チーンッ!!
転生者 B「ッ!?」
アカネがBの股関を蹴りあげ…
アカネ「直喜君♪あの化け物とバイバイしようね~♪」
…と、怯える直喜を子どもをあやすお母さんのような対応をする。
転生者 B「あ、アカネ…ま、待ってくれ…!!」
アカネ「…チッ。」
アカネ(いい加減しつこいなぁ……)
しつこく言い寄って来るBに、次第にイライラしてきたアカネは…
アカネ「直喜君、目を閉じて?」
直喜「えっ?…こ、こう?」
アカネ「そうそう上手♪後、後ろを向いて~…耳も防いでおこっか?」
直喜「わ、分かった…」
アカネの指示に素直に従った直喜を見て、Bの元へ向きを変える。
転生者 B「あ、アカネ…?」
アカネ「何回言わせんの?
気安く名前呼ばないで?」
怒ったアカネは、拳を握りしめ、腕をL字型に組んで赤い光を放つ光線を放った。これは、『ウルトラマンシャドー』の必殺技『シャドリウム光線』だ。
転生者 B「うわっ!?ちょっと待っ」
ドガァァアアアアアアアアアアアンッ!!
Bが爆発に包まれたことを確認したアカネは、直喜に声をかける。
アカネ「直喜君、もう良いよ♪」
直喜「…あ、あれ…?さ、さっきの…人は……」
アカネ「私が追い払ったから大丈夫だよ~♪」
Bをぶっ倒したアカネは、直喜をマンションに送るため…直喜の帰路を、彼と共に歩く。
直喜「ね、ねぇ…し、新条さん?」
アカネ「アカネ。」
直喜「ふ…ふぇっ?」
アカネ「六花だけ名前で呼ばれてて羨ましい…だから、私のことも名前で呼んで?」
直喜「う、うん…あ、アカネ…ちゃん…?」
アカネ「っ!?なぁに直喜君!!」
直喜「う、うわぁっ!?」
自分の中の名前(しかもちゃん付け)で呼ばれ、アカネは嬉しそうな反応を見せた。
直喜「え、えっとね…ま、前にさ…この街に……あ、現れた怪獣を、倒してくれた…きょ、巨人のこと…知ってる?」
アカネ「えっ?あぁ、もしかして『グリッドマン』のこと?それとも、『ウルトラマンゼアス』のこと?」
直喜「ぐ、グリッドマン……?」
アカネ「うん、グリッドマン。あっ、そうそう!ゼアスも来てくれたんだよ!?」
直喜「え、えっ!?そ、そうなの…?」
必死に演技をする直喜…何故なら、ゼアスに変身しているのは…直喜本人だからである。
アカネ「……。」
直喜「……。」ドキドキ…
アカネ「…直喜君?」
直喜「は、はいっ!?」ビクッ!
アカネ「ひょっとして、私…直喜君に悪いこと、しちゃったかな?」ウルッ…
アカネは、直喜に怖い顔をして詰め寄ったことを思い出し…涙目になった。
アカネ「わ、私…な、直喜君を……」シクッ……
直喜「…!!」
今にも泣き出しそうなアカネを見た直喜は咄嗟に……
ギュッ!!
アカネ「…!!」
アカネを抱き締めた。そして、自分のことを少し話し始める。
直喜「ぼ、僕…昔ね……お父さんと、お母さんから…怒られてばっかり、いたんだ…何をしても怒鳴られて、叩かれたり…蹴られたり……それでね…僕が、泣いてる時……おじいちゃんと、おばあちゃんが…こうやって、抱き締めてくれたんだ……」
アカネ「…な、直喜君…」
アカネ(それは知ってるんだよね…あのクズ2人、自分の子どもに暴力振るうとか、ホント最低……)
アカネは…直喜の過去を知っている。だが、その理由は…まだ、闇の中に眠っている。
アカネ「あっ、もう着いたね♪」
直喜「う、うん…ありがとう、アカネちゃん……ま、また……」
アカネ「…?」
直喜「ま、また遊ぼうね!!///」
直喜は精一杯の大きな声で、アカネに言った。
アカネ「うん!また遊ぼう、直喜君♪じゃ、バイバイ♪」
アカネは直喜のマンションから去って行き、スキップをしながら自宅へと帰って行った。
アカネ宅前にて……
???「……。」
銀髪と三白眼、身長133㎝、体重30㎏と小柄な体型が特徴的な少年が、アカネを待っていた。首に長いマフラーを巻き、紫色の炎の模様で彩られた学ランのような服を着ている。
アカネ「あっ、『アンチ』くんいたの?」
アンチ「…ずっといたぞ?」
この少年の名前は『アンチ』…人間の見た目をしているが……
アンチ「俺も『怪獣』なのか?」
アカネ「うん、怪獣。
一緒に朝ごはんを食べてくれる怪獣だよ?」
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪