【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~Kobasoro『スパークル』~♪


第24話 家・出

あの後、直喜はこの秘密の場所にある夢芽とちせの秘密基地に案内された。

 

直喜「わっ…ほ、本格的……」

 

それはツリーハウスと岩のイグルーであった。中に入ってみると、地下へ続くハシゴがあったので、降りてみると……

 

直喜「わぁ…へ、部屋が……」

 

ちせ「映画館みたいにしました♪」

 

部屋は思った以上に広く…まるで映画館に来たような感じになる。

 

ちせ「あっ、何か見ます?」

 

ちせはDVDを何枚か取り出す。映画のブルーレイだ。ほとんどは直喜の大好きなウルトラマンの映画であるが、『イ○ゲーム』や『ゴ○ラ』、『仮○ライダー』等の映画もちらほらある。

 

直喜「…というか、で…電気代とか、大丈夫……?」

 

ちせ「大丈夫ですよ♪ちゃんと払ってるんで♪」

ちせ(ま、南さんの能力のお陰で…年中無料なんだけどね~。)

 

ここの電気が使い放題の理由は…夢芽にある。彼女はほぼ全てのウルトラ怪獣の技が使えるため、『エレキング』の電気パワーで、ほぼ永久に電気が使いたい放題なのだ。直喜は夢芽とちせと一緒に、ウルトラマンの映画を見ることに……

 

直喜(それにしても、ここ……居心地が良いなぁ…)

 

夢芽「どう直喜?ここ、気に入ってくれた?」

 

直喜「う、うん。スッゴく居心地が良い…」

 

ちせ「良かったです♪」

 

夢芽「直喜、気が済むまでここにいて良いんだよ?気持ちが落ち着くまで、ガス抜きしとこ♪」

 

直喜「う、うん…ありがとう……」

 

夢芽とちせの言葉に安心した直喜は、しばらくここで過ごすことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「どう!?直喜いた!?」

 

なみこ『ううん、いない!!』

 

はっす『まさか…誰かに拐われたとか……?』

 

六花「ちょっとやめてよ!!もしそうだったらどーすんの!?」

 

その頃、街中では…六花達による、直喜の捜索が行われていた。朝、直喜の様子を見に行った六花が彼のマンションに訪れたところ…彼の部屋のドアが開いたままだった。異変を感じた六花が彼の部屋に入ると……そこには、直喜の姿はなかった。どれだけ名前を呼んでも、彼の返事が返ってくることは無い…どこを探しても、誰も隠れていない。焦りを感じた六花は、すぐになみことはっすに連絡……アカネと裕太と将にも連絡した。

 

六花(直喜…お願い、無事でいて…!!)

 

一刻も早く、直喜の無事を確認したい六花は…血眼になってまで彼を探し回った。しかし……ウルトラマンの能力を使って探しても、彼を発見することはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、夢芽とちせの秘密の場所では……

 

直喜「わぁ…ち、小さくなった…!?」

 

ちせ「そうなんですよ!ゴルドバーンは自身の大きさを変えたり、口から発射する光線で命中した物の大きさを変えることもできるんです♪」

 

直喜「……噛み付かない?」

 

ちせ「大丈夫です!!ゴルドバーンも直喜先輩のこと知ってますから!」

 

ちせに忠実なゴルドバーンは…何故か直喜にも忠実であった。直喜の指示にも従い、噛み付かず…それどころか、彼にすっかり懐いている。

 

直喜「そうだ…ゴルドバーン、夢芽ちゃん、ちせちゃん……僕のお願い…聞いてくれる?」

 

ゴルドバーン「…グルッ?」

 

直喜がゴルドバーンに…そして、夢芽とちせにお願いしたこと……それは…………

 

 

 

 

直喜「うぅっ……や、やぁぁあああああああ!!

 

それは、『特訓相手になって欲しい』とのことだった。

 

ちせ「な、直喜先輩…いくらなんでもそれは無茶じゃ」

 

直喜「無茶じゃない!!できる!!

 

泥だらけになった直喜は、ちせの言葉を遮る。

 

直喜「ゴルドバーン!!もっと高く上がって!!」

 

ゴルドバーン「グルルルッ……!!」

 

ボールを足で掴んだゴルドバーンは、直喜の指示に従い…10m程の高さに上がっていく。雄叫びを上げる直喜は、ゴルドバーンに目掛けて走っていき…ジャンプすると、ゴルドバーンが持っているボールを蹴ろうとする。しかし……

 

直喜「ぐぅっ!!」ドシャッ!!

 

ボールを蹴れず、背中から地面に激突してしまう。

 

夢芽「直喜っ!!」

 

直喜「くぅ…ま、まだ……まだやる!!」

 

ヨロけて立ち上がる直喜を、慌てて支える夢芽。

 

直喜「ゆ、夢芽ちゃん…僕……必ず、やって見せるから…!!」

 

夢芽「……直喜…」

 

直喜「だから…僕を……僕を信じて…!!」

 

直喜は夢芽から離れると…再び、ゴルドバーンの方を見て、腰を低く落とすと助走をつける。そして、ゴルドバーンが掴むボールを蹴るため…何度も何度も地面を蹴ってジャンプしては、泥だらけになった。身体中が痛くても…直喜はグッと泣くことを堪え、ボールを蹴れるまで…休むこと無く、飛び続ける。

 

直喜「ゲッホォ…ゴホッ!ゴホッ!」

 

夢芽「直喜!!無茶だよ…お願い、もう休んで?」

 

直喜「嫌だ!!やるって決めたらやるの!!」

 

ちせ「直喜先輩…!!」

 

本当は疲れている…本当は苦しくて痛くて泣きたい……それでも……

 

 

直喜「不可能を可能にする…それが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンなんだ!!

 

 

直喜はそう叫んで気合いを入れると…ゴルドバーンが掴むボールに向かって走り、地面を蹴って右足を伸ばす。

 

直喜「うぉぉおおおおおおおお!!

 

雄叫びを上げてジャンプした直喜の右足は……

 

 

ドッゴォォオオオオオオオオッ!!

 

 

ゴルドバーンが掴むボールをしっかりと捕らえた。

 

夢芽「な、直喜…!!」

 

ちせ「やった…やったやったぁ!!」

 

ゴルドバーン「グルルルッ♪」

 

直喜「や、やった……!!」

 

直喜は仰向けになったまま、そのまま眠ってしまった。ずっと無理していたため、疲れが溜まってしまったのだ。夢芽はそんな直喜に膝枕をする。

 

ちせ「南さん、ちっとアイツらのとこに行って来ます。」

 

夢芽「バカ男達のとこに?でも、どうするつもり?」

 

ちせ「有り金ぜぇ~んぶ使ってやるんすよ。今まで散々甘い蜜を吸って来た罰として♪」

 

ちせは悪い笑みを浮かべると、ゴルドバーンに乗って飛び去っていった。

 

夢芽(不可能を可能にする…それが、ウルトラマンか……直喜らしいね…♪)

 

スヤスヤと寝息を立てる直喜の顔を、夢芽は優しく撫で…母親のような優しい笑顔を見せるのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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