【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
直喜「ハァッ…ハァッ……夢芽ちゃん…ちせちゃん……お願い…!!」
夢芽「…ッ!!」ビシィッ!!
夢芽(本当は直喜を攻撃したくない……だけど…!!)
ちせ「くぅ…!!」ビシィッ!!
ちせ(直喜先輩の頼みなら…!!)
夢芽とちせの秘密の場所では…幻想的な景色をバックに、直喜が彼女達と手合わせをしていた。初めは…彼女達の攻撃を受けてばかりいた直喜だったが…次第に彼女達の動きを読めるようになり…
直喜「ふっ…それ!!」ドゴッ!
夢芽「がはっ!?」
直喜「ほっ…やぁっ!!」ガッ!
ちせ「ぐっ!?」
今では、彼女達を圧倒できるようになっていた。
夢芽「…あはっ、やっぱり直喜は強いね♪」
ちせ「スゴいですよ直喜先輩!!まるで、本物のウルトラマンみたいでした♪」
直喜「ゼェ…ゼェ……そ、そう…かな……?」
やっとのことで夢芽とちせに勝てた直喜は、ヨロけて転びそうになった。だが、ゴルドバーンが咄嗟に支えたことで、直喜は転ばずにすんだ。
直喜「あ、ありがとう…ゴルドバーン……」
ゴルドバーン「グルッ♪」
直喜が強くなったことを、ゴルドバーンも喜んでいるようだ。気が付くと、もう既に日が暮れ始めていた。
夢芽「よし…それじゃ、そろそろご飯にしよ♪」
ちせ「さんせ~い♪ささっ、直喜先輩こちらへ♪」
直喜「うん、ありがとう。」
ちせは直喜をツリーハウスに案内し、夢芽は地下室に向かって食事の準備を始めることに……
直喜「うわぁっ…まるで家みたい……って、ツリーハウスだから家だよね。」汗
ちせ「直喜先輩面白いこと言いますねw」
ツリーハウスで談笑する直喜とちせ。そこに、小さくなったゴルドバーンが入ってきた。
直喜「あっ、そっか…ゴルドバーンって確か……」
ちせ「自分の身体のサイズも自在に変えられるっす♪」
小さくなったゴルドバーンは、直喜の膝の上に降り立ち…その上で眠った。
直喜「ねぇ、ちせちゃん…?」
ちせ「ん?」
直喜「ゴルドバーンって、何でこんなに僕に心を許してるの?」
ちせ「…それはですね……直喜先輩が優しいからですよ♪」
ちせ(まぁ、ゴルドバーンも直喜先輩のこと…知ってるんだけど…)
実は、ゴルドバーンも直喜のことを知っているのだ。
直喜に心を開いたちせは、自身の相棒である『ゴルドバーン』を直喜に紹介した。その時の直喜は、目を輝かせていて……
直喜『スゴい!!顔が宇宙竜『ナース』にそっくり!!』
…と、声をあげた。直喜が命を落とした時、ゴルドバーンも悲しみ……本来の力を出せずにいた日々が続いていた。しかし、今では直喜と再会を果たしたことで…すっかり元気になっていた。
自分の姿を見ると、人々は逃げていくが…直喜だけは違った。ウルトラマンもウルトラ怪獣も大好きな彼は、ゴルドバーンを全く怖がらなかったのだ。そんな直喜を、ゴルドバーンは気に入り……今では、ちせ以上に忠誠心が強くなっている。
ゴルドバーン「……♪」Zzz~……
ちせ「ゴルドバーン、直喜先輩が困ってるから~!」
直喜「大丈夫だよ。」(苦笑)
直喜の膝の上で居眠りをするゴルドバーンに抗議するちせ…そんな彼女を、苦笑いしながら制止する直喜…抗議してくる主人に構い無く、直喜の膝の上で眠るゴルドバーン。
夢芽「お待たせ~♪」
そこに、夢芽がやって来る。彼女が作って来たのは、パンの器の中に入った熱々のビーフシチューだった。
ちせ「おぉ~!!さっすが南さん!!」
直喜「ぱ、パンが…お皿になってる…!?」
夢芽「ふふんっ、直喜を驚かそうと思って作ったんだ~♪さ、食べよ食べよ♪」
3人は、ツリーハウスの中で夕食を摂ることに……
ちせ「んふっ♪美味しいです…!」
夢芽「良かった♪」
直喜「……。」モグッ……
夢芽「どう直喜、美味しい?」
直喜「…うん、とっても美味しい…!!」
夢芽「ふふっ、良かった♪」
夢芽が作ったビーフシチューに、ちせと直喜は舌を巻いていた。その後、ちせが準備してくれたドラム缶風呂に入って疲れを癒す直喜。
直喜「…ふぅ~……」
直喜(スゴいなぁ…ドラム缶に、こんな使い道があったなんて……まるで冒険してるみたいだよ。)
初めてのドラム缶風呂に戸惑っていた直喜だったが…数分後には、落ち着きを取り戻していた。
直喜(今頃…六花ちゃん達、僕を探してるのかな?…戻ったら、ちゃんと謝らないといけないな……)
夜空を見上げながら考え事をする直喜の元に……
夢芽「直喜♪」
ちせ「直喜先輩♪」
直喜「…えっ?う、うわぁっ!?」ザパッ!!
夢芽とちせがやって来たため、直喜は慌てて湯船に潜った。
夢芽「大丈夫大丈夫♪ちゃんと水着着てるから♪」
ちせ「全く、直喜先輩ったら~♪」
夢芽「直喜の慌てん坊さん♪」
直喜「ぷはっ!!」ザパァッ!!
直喜(何で両サイドにドラム缶風呂があるのかと思ったら…このためだったんだ……)汗
直喜の両サイドには、何故かドラム缶風呂があった。それは、夢芽とちせが入るために用意された物であったのだ。夢芽とちせもドラム缶風呂に入り、直喜に声を掛ける。
ちせ「お湯加減どうっすか、直喜先輩?」
直喜「えっ?あぁうん…ちょ、丁度良い…」
ちせ「それは良かったっす♪いやぁ、頑張って用意した甲斐がありましたよ♪」
直喜「えっ!?こ、これ…ちせちゃんが、用意してくれたの…!?」
ちせ「そっすよ?後、ゴルドバーンも♪」
ゴルドバーン「グルルルッ♪」
ちせ「シャワーもあれば良かったんすけど…残念ながら、用意できませんでした…」汗
夢芽「まぁ、それは残念だったけどさ…直喜とこうして入れれば十分だって♪」
夜空を見上げると、そこには…満天の星空が広がっていた。
直喜(六花ちゃん達に、なんて謝ろう……)
夢芽「直喜、もしかして悩み事?」
直喜「…えっ!?な、何で分かったの!?」
夢芽「だって、表情に出てるよ?」
直喜の表情を伺った夢芽は、彼には何か悩み事があると見抜いたのだ。直喜は、夢芽とちせに…病院で入院していた時のことと、ここに来ようと思った理由を話し始めた。
夢芽「…そうだったんだ。」
直喜「うん……それで、僕…何もかもが嫌になっちゃって……」
夢芽「まぁ…生きていけば、嫌なことだってあるよね……でもさ、楽しいこともあるって思わない?」
ちせ「例えば…私と南さんは、今…スッゴく楽しいですよ♪直喜先輩とこうして話ができてますし♪」
直喜「楽、しい……」
直喜は、今まで六花達との関わって来た出来事を思い出していた。彼女達と過ごす時間は、直喜にとっては…とても楽しい時間だった。否定をせず、ありのままを受け入れてくれる…自分のペースに合わせてくれる……そして、迷わず自分に声をかけてきてくれる……
直喜(僕、六花ちゃん達が声をかけてくれなかったら…ずっとひとりぼっちだったかもしれないなぁ……)
夢芽「直喜にはさ、しっかり謝りたいって言う気持ちがあるんでしょ?」
直喜「…う、うん。」
夢芽「じゃあそれで良いじゃん、素直に謝ろ♪」
ちせ「そうっすよ♪直喜先輩の気持ちは、きっと…ちゃんと伝わりますって♪直喜先輩は優しいですし♪」
直喜「…夢芽ちゃん…ちせちゃん……」
夢芽とちせに背中を押してもらい、直喜は勇気を持てるようになっていた。
直喜「ありがとう…!僕…ちゃんと謝るよ…!!」
夢芽「うん♪」
ちせ「はい♪」
その後、寝室になった地下室で…直喜は夢芽とちせとゴルドバーンと共に、眠りについたのであった。
レディベンゼン星人「フフフッ、ゼアスが負けて…人間達は絶望してるわ♪」
ベンゼン星人「へへっ、ざまぁみろ!!」
レディベンゼン星人「もうすぐ地球は終わり…明日、またシャドーを出撃させるわよ?」
ベンゼン星人「ガッテン承知の助!!」
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪