【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
転生者 A……性別は男…高校1年生である。
ジャ○ーズのような清楚系イケメンな見た目。だが、性格は自己中心的で…他人を蹴落としてまで、手柄を自分の物にする程、欲にまみれた男だ。
推しのヒロイン達を我が手中におさめ、自分だけのハーレム生活をしてきており…飽きたら別の世界に勝手に出入りしては、原作主人公を必要以上に痛め付け、ヒロイン達を次々と自分の物にしてきた。
神々から何度注意をされても、反省せず…むしろ、開き直って自分の行動を正当化する始末だ。これに怒りを感じた最高神は、彼に呪いをかけた。まず、彼が持っている能力全てを封じた後、どこの世界中からも嫌われるようにした。これ以上好き勝手をさせる訳には行かないと判断したのだ。
初めは、転校生として…直喜と共に、ここツツジ台高校にやって来た。彼は直喜よりも先に教室に入り、自己紹介をしてヒロイン達から好印象を受けようとしたのだ。
転生者 A「今日から、このクラスメイトになります!Aです!皆さん、よろしくお願いします!!」
持ち前のイケメン容姿と、決め手の『イケメンスマイル』で、元気よく自己紹介するA。
転生者 A(よしよし、完璧だ!これで、好印象を受けるのは間違い無しだぜ♪六花は俺の嫁なんだからな!!)
Aはそう思い、クラスメイト達から黄色い声援が送られると思っていた。しかし……
クラス「「「……。」」」
六花「……。」
アカネ「……。」
クラス中はシーンとしており、生徒達は興味無さそうに窓から景色を眺めたり、スマホを弄ったりしており…Aには全く目を向けておらず…むしろ、Aの存在を認識していないようだった。
転校生 A(んなっ!?ど、どうしてだ…今までは、自己紹介しただけで周りから注目されていたのに……何でだ!?どうなってんだ!?)
女教員「質問ある奴は居るか?……いないな、よし…A、お前の席はあそこ、新条の後ろだ。」
転生者 A「……。」
女教員「おい、聞いてるのか?」
転生者 A「…えっ!?あっ、はい…」
転生者 Aは、納得しないまま…自分の席に移動し、イスに座った。
転生者 A(おっ!?すげぇ、本物の『新条 アカネ』じゃねぇか!!)
彼の目の前には、『新条 アカネ』がいる。ふと、彼女がこちらへ振り向く。だが、それは好意的な目では無かった。
アカネ「ねぇ…さっきから鼻息がうるさいんだけど?気持ち悪いから息しないでくれる?」
転生者 A「えっ…?」
まるでゴミを見るような冷たい視線でAを見て、吐き気を感じているのか口元を右手で抑えていた。
転生者 A(おいおい…俺の第2の嫁であるアカネにまで煙たがれているだと!?一体、何が起きているんだ…!?)
混乱するAをそっちのけで、次は直喜が自己紹介する番がやって来た。
女教員「さて、次…入ってこい!」
女教員は直喜を呼ぶも…何故か、直喜は教室に入ってくる気配が無い。
クラスメイト「「「…?」」」
クラスメイト達が困惑し始めたタイミングで、女教員が教室の戸を開けると……
直喜「……。」
何故か直喜は、戸の前で立って固まっていた。
女教員「んっ、神山?おーい、神山~?」フリフリ…
女教員は直喜を呼びながら、彼の目の前で手を振ったりしたが…直喜は何も反応を示さない。
女教員(立ったまま、気絶してる…)汗
女教員は、弁慶の立ち往生状態の直喜の目の前で…
…と、手を強く叩いた。約3秒後……
直喜「…わっ!?」
女教員「いや気付くの遅っ!!」
漸く直喜が意識を取り戻したため、思わずツッコミを入れる女教員。
クラスメイト「あの子、なんか可愛い…♡」「それに、なんだか面白そうな奴だな!」
六花「可愛いなぁ〜♡」
アカネ「わぁ、可愛い~♡抱き締めたくなっちゃう~♪」
クラスメイト達はクスクスと笑い、直喜に好印象を覚えた。
女教員「静粛に!よし神山、お前のタイミングで良いから、自己紹介をしてくれ。」
直喜「はっ、はい…!…えっと、その……あ、あうぅ……」
女教員「神山ァ、頑張れ…!1回深呼吸しよう、な!?」
直喜「ヒッヒッフゥ~…ヒッヒッフゥ~…」
女教員「それは出産時に行う呼吸法!!」大汗
もはや漫才と化した直喜と女教員のやり取りに、クラス中は大笑いに包まれた。
女教員「すまん神山、強引ではあるが…自己紹介よろしく!」
直喜「はうっ!?…えっと、ぼ、ぼぼぼ、僕…かみやみゃ、にゃおき……でし、でしゅううぅぅ〜〜!!///」
直喜(あぁ~、やっちゃったぁ~!!)汗
自己紹介で盛大に噛んだ直喜は、恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にする。その後彼は、クラスメイト達から質問攻めを受けた。
転生者 A(おかしい…こんなのおかしい!!本来、あの場には俺が立つ筈なのに!!なんであんな弱虫が、注目されてんだよ!?…って、あっ!!…アイツ、六花からもアカネからもスキンシップ受けてんじゃねぇか!!)
この状況に、納得いかないAは…クラスメイト達から質問攻めされる直喜に、嫉妬し…逆恨みし始める。
その後の授業では…
A(くそぉ…何でだ!?何が一体どうなっている!?)
現状に納得行かず、Aは混乱しつつイライラしていた。その為……
教員「A、お前だよ…ここの問題、完了形の文章を作ってみろ。」
A「えっ、あっ…すいません、どこの問題を?」
教員「もう良い。」
授業すらまともに聞いていない今のAは完全に上の空状態で、何も良いところを見せられずにいた。
教員「じゃあ、神山。完了形の文章、作れるか?」
直喜「ひゃいっ!?」ガタッ!
答えられなかったAの代わりに、直喜は問題の答えを口にする。
教員「緊張しなくて良いぞ?」汗
直喜「えっ、えっとぉ…アイ ハブ ジャスト フィニッシュドゥ シューティング スペシウムコウセン…」
教員「私は丁度スペシウム光線を撃ち終えた…まぁ、良いだろう。形はあってるが、今度からスペシウム光線じゃなくて別のヤツにしような?」(苦笑)
クラスメイト1「けど、ナイス回答だった!!」
クラスメイト2「うんうん!よく頑張った!!」
なんとか答えることはできたものの、微妙な答えであったため…教員からは苦笑いされてしまった。それでも、一生懸命答えた直喜に、クラスメイト達は「よく頑張った!」と称賛を送った。六花とアカネも一生懸命答えた直喜に優しく微笑んでいる。
転生者 A(なっ!?か、神山の奴め…さてはこの状況を狙ったのか!?)
勿論、直喜はこうなることを狙った訳では無い。自分なりに導き出した答えを言っただけだ。
…昼休み…
直喜は任○堂S○itchのゲーム『ウルトラマン ファイティングエボリューション・ネオ』(通称:ウルトラマンFEN)をやっていた。
直喜(パワードバルタン星人だ、よし…負けないぞ…!)
そんな彼の元に六花が近付き、声を掛けてきた。
六花「へぇ~、直喜…ウルトラマン好きなの?」
直喜「…へっ!?あっ、うん…う、ウルトラマン大好き……」
六花「そうなんだ!あっ、私は『
六花が自己紹介すると、彼女の後ろから2人の女子がひょこっと姿を見せた。1人は、 猫目・猫口と全体的にネコ科を思わせる容姿が特徴で…もう一人は、ボブヘアーに近い髪型と、口元に大きなマスクを付けているのが特徴だ。
なみこ「なみこでーす♪」
はっす「はっすでーす、よろしくね
直喜「あっ、うん…よろしく、ね……?」
ネコ科を思わせる女子は『なみこ』、口元に大きなマスクを付けている女子は『はっす』と名乗った。
六花「あぁごめんごめん、邪魔しちゃったよね…?」
直喜「だ、大丈夫!逆転するから…!!」
直喜が使っているキャラクターは、『ウルトラマンパワード』だ。蒼き瞳が特徴であり、アメリカで活躍したウルトラマンである。主な必殺技は、初代ウルトラマンの『スペシウム光線』を遥かに上回る『メガスペシウム光線』だ。直喜が操作するパワードは、相手である『パワードバルタン星人』と戦い、次第に追い詰めていく。そして、相手のフラフラゲージが満タンになったタイミングで吹き飛ばし、エネルギーをためる。
女子「「「おぉ~!?」」」
直喜「よし、トドメだ!!」
直喜はコントローラーのボタンを押すと、パワードは必殺技『メガスペシウム光線』を発射した。それはパワードバルタン星人に命中し、体力ゲージがゼロになる。その直後、パワードバルタン星人は爆散した。直喜の勝利である。直喜が勝ったことに、六花となみことはっすは大喜びする。
アカネ「ねぇねぇ、直喜君?」
直喜「はいっ!…あっ…」汗
勝利した直喜の元にアカネが近付き、声を掛けてきた。
アカネ「んふふ、緊張しなくても良いよ?私『新条 アカネ』、ウルトラ怪獣が大好きなの。よろしくね♪」
直喜「そうなんだ…!ぼ、僕…神山 直喜…ウルトラマンも好きだけど、ウルトラ怪獣も魅力的だよね?」
アカネの後ろにも、2人の女子の姿がある。
亜子「神山君。ウチ、『
蘭萌「ウチは『
新条 アカネはクラスのアイドル的存在の美少女で、将からは「才色兼備才貌両全の最強女子」「クラス全員に好かれるという奇跡みたいな女」「奇跡の寄せ集めみたいな美少女」と評されている。ウルトラ怪獣が大好きであり、直喜とは話があうようだ。亜子と蘭萌はアカネの友人であり、こちらもかなりの美人である。
転生者 A(ちっ、気にくわねぇな…)
美女達に囲まれる直喜を妬ましく思ったAは、直喜にイチャモンをぶつける。
転生者 A「神山君、オレ今読書してるから静かにしてくれないかな?」
直喜「あっ、ご、ごめん……」
Aの言葉に対し、すぐに謝罪する直喜。すると…
六花「いやいや、それなら君が図書室に行けば良いじゃん。」
なみこ「六花の言う通り。それに、休み時間なんだから何をしようが直喜の勝手でしょ?」
はっす「てゆーか、君…読書なんてしてないじゃん。さっきからずーっとこっち見てたし…」
アカネ「えっ、何イチャモン?…うわぁ、サイテー…」
亜子「とゆーかさぁ、それはアンタ個人の都合でしょ?」
蘭萌「別にゲームぐらいしたって良いじゃん。」
六花達はAに反論し、直喜を庇った。
直喜「ま、待って…そうだA君、一緒にゲームやらない?きっと楽しいよ。」
直喜は勇気を出して、Aにゲームをやろうと誘った。
転生者 A「はっ?誰がそんなクソゲーやるかよ…ウルトラマンとか、ガキが見るモンだろうが。ぶっ殺すぞてめぇ?」
直喜「…えっ……あっ、ごめんなさい…」
結果、Aから暴言を吐かれてしまい…思わず涙目になってしまった。その時…
さきる「必殺・エネルギー光球!!」ビュッ!!
バコォッ!!
転生者 A「へぶっ!?」
クラスメイトの1人『
さきる「さっきから何なの、君…イチャモンつけたら次は暴言?人間として終わってるよ。」
光「さきる、よくやった!!」
近くにいた『戸井田 光』は、さきるの行動によくやったと言う。混乱するAの元に、アカネがツカツカと歩み寄る。そして……ハイライトが消えた赤黒い眼差しを向けながら、Aの胸ぐらを掴む。
ガシッ!
A「ひっ!?」
アカネ「折角直喜君と喋れたのにさぁ…
何で邪魔するのかなぁ?
てか、今直喜君を泣かせたよね?
許さない…
シネ!!」
直後、背負い投げでAを思いっきり投げ飛ばした。アカネに投げられたAは、背中から黒板に激突…黒板消しが顔面に落ちてきて、チョークの粉を被った。その顔は、公家かぶれみたいに真っ白である。
亜子「あっはっはっは!!最ッ高!!www」
蘭萌「おぉ、派手にやったねぇ…」
六花「自業自得だね…」
「因果応報とはまさにこのことwww」「Aマジでざまぁwww」
クラスメイト達がそんなAを見て笑う中、教員が入ってきた。
女教員「おい、これは一体何事だ?」
さきる「ヤバッ!?」
亜子「アカネ、逃げよ!!」
アカネ「OK!」
女教員「あっ、おい!お前ら待て!!」
教室から飛び出していった女子生徒達を、女教員は慌てて追い掛けていった。
直喜「……。」
落ち込む直喜に、六花が優しく声をかける。
六花「大丈夫、直喜?」
直喜「た、宝多さん…僕、何か…悪いこと、しちゃったの…かな……?」
六花「直喜はなんも悪くないって。悪いのは全部
直喜「…で、でも……」
直喜を慰める六花だが、彼は未だ涙目である。中々元気を出さない直喜に、流石の六花も戸惑い始める。その時……
裕太「ねぇ、神山 直喜君だよね?俺、『
クラスメイトの『響 裕太』が、直喜に声をかけた。彼は【SSSS.GRIDMAN】…つまり、この世界の原作主人公であり、『グリッドマン』に変身する少年である。
直喜「…ひ、響君…う、うん!一緒にやろう!!」
裕太に声を掛けられ、元気を取り戻した直喜は…コントローラーの1つを裕太に貸し、操作方法を説明しながらゲームをやった。
はっす「お~、響君ファインプレーしたね~!」
裕太「えっ、何のこと?」
なみこ「いや、鈍感か!!」
六花「でも良かった…直喜が元気出さなかったら、私心配しちゃうよ~…!」
六花(響君マジでナイス!!)
その後、午後の授業でも…直喜はすっかり立ち直っており、最後まで元気であった。
『ウルトラマン ファイティングエボリューション・ネオ』(ウルトラマンFEN)は、僕の頭の中のオリジナルゲームです。
基本的に、ウルトラマン作品に登場するキャラクター全てが使える。無料アップデートがあり、使えるキャラやストーリー、ステージ等が増えていく。
オンライン対戦も可能で、世界中の人達とバトルすることもできる。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪