【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第2話 悪・者(A)

転生者 A……性別は男…高校1年生である。

 

ジャ○ーズのような清楚系イケメンな見た目。だが、性格は自己中心的で…他人を蹴落としてまで、手柄を自分の物にする程、欲にまみれた男だ。

 

推しのヒロイン達を我が手中におさめ、自分だけのハーレム生活をしてきており…飽きたら別の世界に勝手に出入りしては、原作主人公を必要以上に痛め付け、ヒロイン達を次々と自分の物にしてきた。

 

神々から何度注意をされても、反省せず…むしろ、開き直って自分の行動を正当化する始末だ。これに怒りを感じた最高神は、彼に呪いをかけた。まず、彼が持っている能力全てを封じた後、どこの世界中からも嫌われるようにした。これ以上好き勝手をさせる訳には行かないと判断したのだ。

 

 

 

初めは、転校生として…直喜と共に、ここツツジ台高校にやって来た。彼は直喜よりも先に教室に入り、自己紹介をしてヒロイン達から好印象を受けようとしたのだ。

 

転生者 A「今日から、このクラスメイトになります!Aです!皆さん、よろしくお願いします!!」

 

持ち前のイケメン容姿と、決め手の『イケメンスマイル』で、元気よく自己紹介するA。

 

転生者 A(よしよし、完璧だ!これで、好印象を受けるのは間違い無しだぜ♪六花は俺の嫁なんだからな!!)

 

Aはそう思い、クラスメイト達から黄色い声援が送られると思っていた。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス「「「……。」」」

 

六花「……。」

 

アカネ「……。」

 

クラス中はシーンとしており、生徒達は興味無さそうに窓から景色を眺めたり、スマホを弄ったりしており…Aには全く目を向けておらず…むしろ、Aの存在を認識していないようだった。

 

転校生 A(んなっ!?ど、どうしてだ…今までは、自己紹介しただけで周りから注目されていたのに……何でだ!?どうなってんだ!?)

 

女教員「質問ある奴は居るか?……いないな、よし…A、お前の席はあそこ、新条の後ろだ。」

 

転生者 A「……。」

 

女教員「おい、聞いてるのか?」

 

転生者 A「…えっ!?あっ、はい…」

 

転生者 Aは、納得しないまま…自分の席に移動し、イスに座った。

 

転生者 A(おっ!?すげぇ、本物の『新条 アカネ』じゃねぇか!!)

 

彼の目の前には、『新条 アカネ』がいる。ふと、彼女がこちらへ振り向く。だが、それは好意的な目では無かった。

 

アカネ「ねぇ…さっきから鼻息がうるさいんだけど?気持ち悪いから息しないでくれる?」

 

転生者 A「えっ…?」

 

まるでゴミを見るような冷たい視線でAを見て、吐き気を感じているのか口元を右手で抑えていた。

 

転生者 A(おいおい…俺の第2の嫁であるアカネにまで煙たがれているだと!?一体、何が起きているんだ…!?)

 

混乱するAをそっちのけで、次は直喜が自己紹介する番がやって来た。

 

女教員「さて、次…入ってこい!」

 

女教員は直喜を呼ぶも…何故か、直喜は教室に入ってくる気配が無い。

 

クラスメイト「「「…?」」」

 

クラスメイト達が困惑し始めたタイミングで、女教員が教室の戸を開けると……

 

 

直喜「……。」

 

 

何故か直喜は、戸の前で立って固まっていた。

 

女教員「んっ、神山?おーい、神山~?」フリフリ…

 

女教員は直喜を呼びながら、彼の目の前で手を振ったりしたが…直喜は何も反応を示さない。

 

女教員(立ったまま、気絶してる…)汗

 

女教員は、弁慶の立ち往生状態の直喜の目の前で…

 

 

パァンッ!!

 

 

…と、手を強く叩いた。約3秒後……

 

直喜「…わっ!?」

 

女教員「いや気付くの遅っ!!」

 

漸く直喜が意識を取り戻したため、思わずツッコミを入れる女教員。

 

クラスメイト「あの子、なんか可愛い…♡」「それに、なんだか面白そうな奴だな!」

 

六花「可愛いなぁ〜♡」

 

アカネ「わぁ、可愛い~♡抱き締めたくなっちゃう~♪」

 

クラスメイト達はクスクスと笑い、直喜に好印象を覚えた。

 

女教員「静粛に!よし神山、お前のタイミングで良いから、自己紹介をしてくれ。」

 

直喜「はっ、はい…!…えっと、その……あ、あうぅ……」

 

女教員「神山ァ、頑張れ…!1回深呼吸しよう、な!?」

 

直喜「ヒッヒッフゥ~…ヒッヒッフゥ~…」

 

女教員「それは出産時に行う呼吸法!!」大汗

 

もはや漫才と化した直喜と女教員のやり取りに、クラス中は大笑いに包まれた。

 

女教員「すまん神山、強引ではあるが…自己紹介よろしく!」

 

直喜「はうっ!?…えっと、ぼ、ぼぼぼ、僕…かみやみゃ、にゃおき……でし、でしゅううぅぅ〜〜!!///」

直喜(あぁ~、やっちゃったぁ~!!)汗

 

自己紹介で盛大に噛んだ直喜は、恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にする。その後彼は、クラスメイト達から質問攻めを受けた。

 

転生者 A(おかしい…こんなのおかしい!!本来、あの場には俺が立つ筈なのに!!なんであんな弱虫が、注目されてんだよ!?…って、あっ!!…アイツ、六花からもアカネからもスキンシップ受けてんじゃねぇか!!)

 

この状況に、納得いかないAは…クラスメイト達から質問攻めされる直喜に、嫉妬し…逆恨みし始める。

 

 

 

その後の授業では…

 

A(くそぉ…何でだ!?何が一体どうなっている!?)

 

現状に納得行かず、Aは混乱しつつイライラしていた。その為……

 

教員「A、お前だよ…ここの問題、完了形の文章を作ってみろ。」

 

A「えっ、あっ…すいません、どこの問題を?」

 

教員「もう良い。」

 

授業すらまともに聞いていない今のAは完全に上の空状態で、何も良いところを見せられずにいた。

 

教員「じゃあ、神山。完了形の文章、作れるか?」

 

直喜「ひゃいっ!?」ガタッ!

 

答えられなかったAの代わりに、直喜は問題の答えを口にする。

 

教員「緊張しなくて良いぞ?」汗

 

直喜「えっ、えっとぉ…アイ ハブ ジャスト フィニッシュドゥ シューティング スペシウムコウセン…」

 

教員「私は丁度スペシウム光線を撃ち終えた…まぁ、良いだろう。形はあってるが、今度からスペシウム光線じゃなくて別のヤツにしような?」(苦笑)

 

クラスメイト1「けど、ナイス回答だった!!」

 

クラスメイト2「うんうん!よく頑張った!!」

 

なんとか答えることはできたものの、微妙な答えであったため…教員からは苦笑いされてしまった。それでも、一生懸命答えた直喜に、クラスメイト達は「よく頑張った!」と称賛を送った。六花とアカネも一生懸命答えた直喜に優しく微笑んでいる。

 

転生者 A(なっ!?か、神山の奴め…さてはこの状況を狙ったのか!?)

 

勿論、直喜はこうなることを狙った訳では無い。自分なりに導き出した答えを言っただけだ。

 

 

…昼休み…

 

直喜は任○堂S○itchのゲーム『ウルトラマン ファイティングエボリューション・ネオ』(通称:ウルトラマンFEN)をやっていた。

 

直喜(パワードバルタン星人だ、よし…負けないぞ…!)

 

そんな彼の元に六花が近付き、声を掛けてきた。

 

六花「へぇ~、直喜…ウルトラマン好きなの?」

 

直喜「…へっ!?あっ、うん…う、ウルトラマン大好き……」

 

六花「そうなんだ!あっ、私は『宝多(たからだ) 六花(りっか)』、よろしくね♪」

 

六花が自己紹介すると、彼女の後ろから2人の女子がひょこっと姿を見せた。1人は、 猫目・猫口と全体的にネコ科を思わせる容姿が特徴で…もう一人は、ボブヘアーに近い髪型と、口元に大きなマスクを付けているのが特徴だ。

 

なみこ「なみこでーす♪」

 

はっす「はっすでーす、よろしくね直君(なおくん)♪」

 

直喜「あっ、うん…よろしく、ね……?」

 

ネコ科を思わせる女子は『なみこ』、口元に大きなマスクを付けている女子は『はっす』と名乗った。

 

六花「あぁごめんごめん、邪魔しちゃったよね…?」

 

直喜「だ、大丈夫!逆転するから…!!」

 

直喜が使っているキャラクターは、『ウルトラマンパワード』だ。蒼き瞳が特徴であり、アメリカで活躍したウルトラマンである。主な必殺技は、初代ウルトラマンの『スペシウム光線』を遥かに上回る『メガスペシウム光線』だ。直喜が操作するパワードは、相手である『パワードバルタン星人』と戦い、次第に追い詰めていく。そして、相手のフラフラゲージが満タンになったタイミングで吹き飛ばし、エネルギーをためる。

 

女子「「「おぉ~!?」」」

 

直喜「よし、トドメだ!!」

 

直喜はコントローラーのボタンを押すと、パワードは必殺技『メガスペシウム光線』を発射した。それはパワードバルタン星人に命中し、体力ゲージがゼロになる。その直後、パワードバルタン星人は爆散した。直喜の勝利である。直喜が勝ったことに、六花となみことはっすは大喜びする。

 

アカネ「ねぇねぇ、直喜君?」

 

直喜「はいっ!…あっ…」汗

 

勝利した直喜の元にアカネが近付き、声を掛けてきた。

 

アカネ「んふふ、緊張しなくても良いよ?私『新条 アカネ』、ウルトラ怪獣が大好きなの。よろしくね♪」

 

直喜「そうなんだ…!ぼ、僕…神山 直喜…ウルトラマンも好きだけど、ウルトラ怪獣も魅力的だよね?」

 

アカネの後ろにも、2人の女子の姿がある。

 

亜子「神山君。ウチ、『古間(ふるま) 亜子(あこ)』って言うの。よろしくね♪」

 

蘭萌「ウチは『丸佐(まるさ) 蘭萌(らも)』、気軽に『丸さん』って呼んでね♪」

 

新条 アカネはクラスのアイドル的存在の美少女で、将からは「才色兼備才貌両全の最強女子」「クラス全員に好かれるという奇跡みたいな女」「奇跡の寄せ集めみたいな美少女」と評されている。ウルトラ怪獣が大好きであり、直喜とは話があうようだ。亜子と蘭萌はアカネの友人であり、こちらもかなりの美人である。

 

転生者 A(ちっ、気にくわねぇな…)

 

美女達に囲まれる直喜を妬ましく思ったAは、直喜にイチャモンをぶつける。

 

転生者 A「神山君、オレ今読書してるから静かにしてくれないかな?」

 

直喜「あっ、ご、ごめん……」

 

Aの言葉に対し、すぐに謝罪する直喜。すると…

 

六花「いやいや、それなら君が図書室に行けば良いじゃん。」

 

なみこ「六花の言う通り。それに、休み時間なんだから何をしようが直喜の勝手でしょ?」

 

はっす「てゆーか、君…読書なんてしてないじゃん。さっきからずーっとこっち見てたし…」

 

アカネ「えっ、何イチャモン?…うわぁ、サイテー…」

 

亜子「とゆーかさぁ、それはアンタ個人の都合でしょ?」

 

蘭萌「別にゲームぐらいしたって良いじゃん。」

 

六花達はAに反論し、直喜を庇った。

 

直喜「ま、待って…そうだA君、一緒にゲームやらない?きっと楽しいよ。」

 

直喜は勇気を出して、Aにゲームをやろうと誘った。

 

転生者 A「はっ?誰がそんなクソゲーやるかよ…ウルトラマンとか、ガキが見るモンだろうが。ぶっ殺すぞてめぇ?」

 

直喜「…えっ……あっ、ごめんなさい…」

 

結果、Aから暴言を吐かれてしまい…思わず涙目になってしまった。その時…

 

 

さきる「必殺・エネルギー光球!!」ビュッ!!

 

 

バコォッ!!

 

 

転生者 A「へぶっ!?」

 

クラスメイトの1人『問川(とんかわ) さきる』が、Aの顔面にボールをぶつけたのだ。そして、先程のAの直喜に対する行動に抗議した。

 

さきる「さっきから何なの、君…イチャモンつけたら次は暴言?人間として終わってるよ。」

 

光「さきる、よくやった!!」

 

近くにいた『戸井田 光』は、さきるの行動によくやったと言う。混乱するAの元に、アカネがツカツカと歩み寄る。そして……ハイライトが消えた赤黒い眼差しを向けながら、Aの胸ぐらを掴む。

 

ガシッ!

 

A「ひっ!?」

 

 

アカネ「折角直喜君と喋れたのにさぁ…

 

何で邪魔するのかなぁ?

 

てか、今直喜君を泣かせたよね?

 

許さない…

 

シネ!!

 

 

直後、背負い投げでAを思いっきり投げ飛ばした。アカネに投げられたAは、背中から黒板に激突…黒板消しが顔面に落ちてきて、チョークの粉を被った。その顔は、公家かぶれみたいに真っ白である。

 

亜子「あっはっはっは!!最ッ高!!www」

 

蘭萌「おぉ、派手にやったねぇ…」

 

六花「自業自得だね…」

 

「因果応報とはまさにこのことwww」「Aマジでざまぁwww」

 

クラスメイト達がそんなAを見て笑う中、教員が入ってきた。

 

女教員「おい、これは一体何事だ?」

 

さきる「ヤバッ!?」

 

亜子「アカネ、逃げよ!!」

 

アカネ「OK!」

 

女教員「あっ、おい!お前ら待て!!」

 

教室から飛び出していった女子生徒達を、女教員は慌てて追い掛けていった。

 

直喜「……。」

 

落ち込む直喜に、六花が優しく声をかける。

 

六花「大丈夫、直喜?」

 

直喜「た、宝多さん…僕、何か…悪いこと、しちゃったの…かな……?」

 

六花「直喜はなんも悪くないって。悪いのは全部A(アイツ)なんだから、気にしなくて大丈夫だよ?」

 

直喜「…で、でも……」

 

直喜を慰める六花だが、彼は未だ涙目である。中々元気を出さない直喜に、流石の六花も戸惑い始める。その時……

 

 

裕太「ねぇ、神山 直喜君だよね?俺、『(ひびき) 裕太(ゆうた)』!そのゲーム、良かったら俺にもやらせてくれる?」

 

 

クラスメイトの『響 裕太』が、直喜に声をかけた。彼は【SSSS.GRIDMAN】…つまり、この世界の原作主人公であり、『グリッドマン』に変身する少年である。

 

直喜「…ひ、響君…う、うん!一緒にやろう!!」

 

裕太に声を掛けられ、元気を取り戻した直喜は…コントローラーの1つを裕太に貸し、操作方法を説明しながらゲームをやった。

 

はっす「お~、響君ファインプレーしたね~!」

 

裕太「えっ、何のこと?」

 

なみこ「いや、鈍感か!!」

 

六花「でも良かった…直喜が元気出さなかったら、私心配しちゃうよ~…!」

六花(響君マジでナイス!!)

 

その後、午後の授業でも…直喜はすっかり立ち直っており、最後まで元気であった。




『ウルトラマン ファイティングエボリューション・ネオ』(ウルトラマンFEN)は、僕の頭の中のオリジナルゲームです。

基本的に、ウルトラマン作品に登場するキャラクター全てが使える。無料アップデートがあり、使えるキャラやストーリー、ステージ等が増えていく。

オンライン対戦も可能で、世界中の人達とバトルすることもできる。



ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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