【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

30 / 142
OP~OxT『UNION』~♪


第29話 遠・足

アカネ「ねぇアレクシス、見て見て♪」

 

アレクシス『おぉ、素敵だねぇ!』

 

アカネは明日の校外学習で着ていくために購入した水着に身を包み、アレクシスにお披露目していた。

 

アレクシス『プールでも行くのかい?』

 

アカネ「校外学習。」

 

アレクシス『あぁ校外学習…』

 

アカネ「ウチの班はラフティングなんだ。」

 

アレクシス『へぇ、直喜君も一緒かな?』

 

アカネ「そう!直喜君も一緒~♪」

 

直喜の話になった途端、急にご機嫌になるアカネ。

 

アレクシス(直喜君には不思議な力があるのかもしれないねぇ…話しをしてみたら楽しかったし……)

 

アレクシスは直喜と初めて喋った日のことを思い出す。

 

アレクシス(この際、世界征服とかどうでも良くなってきたなぁ……)

 

アレクシス『ところでアカネ君。』

 

アカネ「ん~?」

 

アレクシス『アカネ君は、直喜君に…どうして欲しいとか、願いはあったりするかな?』

 

アカネ「どうしたの急に?」

 

アレクシスの質問に、アカネは迷わずこう答える。

 

 

アカネ「私はねぇ…直喜君には幸せでいて欲しいって思ってるよ~?昔の直喜君…本当に可哀想だったもん…」

 

 

アカネは●●●●退治に行く際…オリシスに直喜の過去を見せて貰った。そのため、彼の過去を知っている。それは、六花も同じだ。当時の直喜は、両親から虐待され…ろくな物を食べさせて貰えなかった。そのため、近くのファミリーレストランに足を運んでは…外にあるメニューや料理のサンプルを見ているだけで済ませていた。

 

 

直喜「…よし、まんぞくした……かえろう……」

 

 

そんな彼を抱き締めようとしたアカネだが…彼女の身体が彼をすり抜けてしまい、それは叶わなかった。いくら声を掛けても、彼には全く聞こえず……オリシス曰く、『あくまでも彼の記憶であって、何をしようとしても無駄。』であると……

 

 

 

アレクシス『直喜君の両親は確か…』

 

アカネ「うん、死んだよ?刑務所生活が嫌になって自殺したんだってさ……」

 

今まで直喜にしてきた仕打ちが全てバレ、逮捕された直喜の両親は経歴に傷が付き…懲役刑が下った。そのうち、刑務所から出られないことに嫌になった2人は『死ねば楽になる』と思い…自殺したのだった。だが、そんな彼らに待っていたのは天国では無かった。

 

アカネ(あのクズ2人、死んで楽になろうとしてたみたいだけど…待っていたのは地獄だったねぇ~?今まで直喜君を虐めていたバチが当たったんだよね…ホント、ざまぁみろって話♪)

 

彼らに待っていたのは紛れもなく地獄であった。永遠の苦しみを味わい続ける運命となった彼らは、今ではボロボロになり…顔を涙と鼻水でグシャグシャにしながら、直喜に助けを求めているらしい。

 

アレクシス『まぁ、直喜君との遠足…楽しみだね♪』

 

アカネ「うん!この水着…直喜君褒めてくれると良いなぁ~♪」

 

すっかりご機嫌になったアカネはパジャマに着替え、ベッドに入って眠りについた。

 

アレクシス(直喜君が幸せでいて欲しい…ねぇ……それじゃあ、私は何をしようかな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、とあるマンションにて……

 

直喜「ぃやったぁぁああああ!!早起きできたぞぉ!!目覚まし時計10個セットしておいた甲斐があったなぁ♪」

 

いつも朝寝坊の直喜だが、今日は校外学習の日……目覚まし時計を10個もセットし、早く起きることができたのだ。朝食を簡単に済ませ、歯磨きをし…顔を洗うと、忘れ物が無いかチェックする。

 

直喜「しおりも持った…筆箱も持った…着替えも持った…おやつも持った…ゲーム機も持った……よし、準備OK!!」

 

直喜はカバンを背負うと、戸締りを済ませ…マンションを出た。

 

六花「おはよ直喜♪」

 

直喜「うひゃあっ!?えっ、り、六花ちゃん…?そ、それに…な、なみこちゃんも…は、はっすちゃんも…?」

 

なみこ「直喜がちゃんと起きれるか心配して来たんだ~♪」

 

直喜「だ、大丈夫!目覚まし時計10個セットしといたから!!」

 

はっす「おぉ~、流石は直く~ん♪エライぞ♪」

 

はっすが直喜の頭を撫でると、恥ずかしそうに照れる直喜。

 

六花「はっす~…直喜が困ってる。」

 

はっす「そんな事言っちゃって~…また直君を独り占めするつもりだろ~?」

 

なみこ「うんうん、顔に書いてありますなぁ~?」

 

六花「もぉ~なみこまで…」

 

直喜「そ、それより…行かない?電車来ちゃうんじゃ…」

 

直喜がそう言うと、「「「あぁ~!!」」」と慌てる3人。直喜にすっかり夢中になり、忘れていたようだ。慌てて駅へ走っていく4人。何とかたどり着き、電車に乗ることができたが……

 

 

直喜「ゼェ…ゼェ……つ、疲れた…」

 

六花「ハァッ……ハァッ……ご、ごめんね…な、直喜……」

 

はっす「うぅ…も、もうダメ……」

 

なみこ「何だよみんな~、だらしないぞ~?」

 

 

なみこ以外は皆、ドッと疲れていた。

 

直喜「で、でも…電車には乗れたし…え、駅までまだ時間あるし……これ、やらない?」

 

六花「やるやる♪」

 

はっす「そう来なくちゃ♪」

 

なみこ「やっぱこれ持ってきて正解だったね!」

 

4人は駅に着くまで、『ウルトラマンFEN』で遊び、時間を潰した。やがて、目的地の駅に到着し…改札口を出る4人。

 

直喜「…!」ソワソワ…

 

周りは緑豊かな自然に囲まれており、青空には雲が浮かんでいる。見たこともない景色を見て、ソワソワし始める直喜。

 

直喜(わぁ~!大自然だぁ!!空気も美味しいし、今日は晴れて良かったなぁ~♪)

 

六花「直喜、ここスッゴく良いところだね♪」

 

直喜「う、うんっ!!」

 

なみこ「直喜、嬉しそうだね♪」

 

はっす「直君が嬉しいなら、ウチも嬉しいよ♪」

 

やがて、駅には続々とクラスメイト達が到着するが…そこには、Aの姿は無かった。

 

直喜(あれ、A君がいないな…どうしたんだろう?)

 

Aがいないことを心配する直喜。あんなにクラス中からヘイトを買っているにも関わらず…直喜だけは、純粋に彼を心配していた。Aと別のクラスのCは…日頃の授業態度も悪く、成績も悪いため…補修となっているのだ。

 

教員「じゃあ、移動しまーす!!」

 

全員揃ったところで、移動を開始する。橋を渡り、そこからの景色を見てみると…大きな川が見える。更に、山の方には緑がずっと広がっていた。やがて、レジャー施設に到着した一同は、更衣室で水着に着替えることに……

 

直喜(よし…!)

 

直喜はグレーのパーカーを羽織り、グレーと赤が特徴の…まるで、ウルトラマンを彷彿とさせるサーフパンツに身を包んだ。

 

裕太「内海。」

 

将「ん?」

 

裕太「めっちゃ腹出てんぞ?」

 

裕太が将にそう言うと…

 

 

将「うっせぇよ…!」

 

 

将は裕太の背中に日焼け止めを塗り始める。余程くすぐったいのか、「くすぐったい!」と言ってケラケラ笑う裕太。

 

裕太「あっははは!…あっ、直喜君!良かったら一緒に行かない?」

 

直喜「あっ、うん。行く。」

 

将「神山ァ…響の奴、腹出てるとか言ってきたんだぜ?」

 

直喜「あ、あはは…僕も出てるよ。」(苦笑)

 

将「マジで?ちょっと失礼!!」

 

直喜「へっ?う、うわぁっ!?」

 

将は直喜のパーカーのチャックを降ろす。

 

 

将「いや、全然出てねぇじゃねぇか!!」

 

裕太「うわぁっ!!直喜君腹筋割れてるよ!!どうしたの!?」

 

直喜「へっ…?」

 

 

将と裕太の言葉を聞き、自分の腹部を見てみる直喜。

 

直喜「あっ、ホントだ。何でだろ?」

 

裕太&将「「無自覚!?」」大汗

 

直喜の言葉にツッコミを入れる裕太と将。どうやら直喜…家出して、無茶な特訓を続けた結果…いつの間にか細マッチョになっていたのだ。それは、直喜自身も今日まで気が付かなかった。

 

 

 

河原に集合すると、ラフティングの説明が始まった。パドルの漕ぎ方を教わり、準備が完了したところで…なみことはっすが将の元へ寄ってくる。その理由は……

 

なみこ「柔らけ~♪」プニプニ…

 

はっす「触り心地良いね~♪」プニプニ…

 

将の腹部の脂肪を掴むためだ。

 

 

将「おぉい!!何してんだお前ら、やめろぉ!!

 

 

なみことはっすに抗議する将だが、2人は中々やめてくれない。

 

なみこ「六花も触ってみたら~♪餅みたいだよ~♪」

 

六花「みりゃ分かるよ。てか絶対に嫌です…」汗

 

六花は将の腹部を触らなかった…そもそも、興味を示さなかった。だが……

 

 

アカネ「えぇ~マジで~?」

 

 

アカネは興味を示し、将の腹部に左手を伸ばし…彼の腹を摘まむ。

 

アカネ「ホントだ気持ち良い~♪」プニプニ…

 

将「…///」

 

アカネに腹を摘ままれ、顔を真っ赤にする将。

 

直喜(う、内海君…大変だね……)汗

 

遠目で見ていた直喜だが……

 

なみこ「あっ、そういえばさ直喜~?」

 

直喜「は、はい?」汗

 

なみこは直喜の近くに行くと、彼に問い詰める。

 

なみこ「直喜ってさ、いつもパーカー羽織ってるけど…直喜のお腹はどうなのさ~?」ニヤニヤ

 

直喜「えっ…えっとぉ……」汗

 

なみこの問い掛けに、困惑する直喜。

 

なみこ「こうなったら、見せろ~♪」

 

直喜「へっ!?ちょっ、なみこちゃん!?」

 

なみこが直喜のパーカーのチャックを降ろすと、直喜のお腹が露になる。

 

 

なみこ「んなっ!?」

 

はっす「何々、どしたn…って!?」

 

 

直喜のお腹を見て、驚くなみことはっす。

 

六花「もう、直喜が困ってるでしょ?」

 

六花はそう言うと、直喜の正面に移動する。そして、彼のお腹を見た途端……

 

 

六花「!!///」ブシュッ!!

 

 

鼻血を吹き出した。

 

直喜「うわぁっ!?り、六花ちゃん大丈夫!?」

 

直喜は慌ててティッシュを六花に渡す。

 

六花「だ、大丈夫…ね、熱中症かなぁ、あははは……」(苦笑)

六花(ウソ、直喜カッコよすぎ!!ヤバい、めっちゃ興奮したなんて口が裂けても言えない…!!)

 

どうやら六花…直喜のキレイなシックスパックを目の当たりにし、興奮してしまった様子。それに気付いていない直喜は、六花を心配し…オロオロしている。

 

アカネ「え?六花どうしたの…ッ!?な、直喜君カッコい///」ブシュッ!!

 

直喜「えぇっ!?あ、アカネちゃんも!?」アワアワ

 

アカネも直喜のシックスパックを見た直後、鼻血を吹き出した。直喜は慌ててティッシュをアカネに渡した。

 

クラスメイト「か、神山…お前鍛えてるのか?」「うわぁ…俺も腹筋割っときゃ良かったぜ。」

 

直喜「えっ…ぼ、僕…運動、ニガテ……」汗

 

クラスメイト達からの質問攻めに、カタコトになっていく直喜。そこに、亜子と蘭萌がやって来る。亜子はパステルカラーのビキニに身を包み、蘭萌は上下黒のシンプルなビキニを着ていた。

 

亜子「おぉ〜!神山君、細マッチョだったんだ!!」

 

蘭萌「えっ、すごっ…!腹筋触ってみても良い?」

 

直喜「あ、えっと…それは、ちょっと……無理、かな…」汗

 

アカネ「亜子と蘭萌、直喜君を誘惑するの禁止〜!!ねぇねぇ直喜君、この水着どう?」

 

六花「あっ…な、直喜!!どう、私の水着似合ってる!?」

 

ちゃっかり鼻血が止まったアカネと六花も直喜の元に来ると、モデルのようなポージングを取って、彼にアピールをし始める。当然ながら、直喜はオロオロしている。

 

なみこ「コラコラ、直喜が困ってるぞ?」

 

はっす「お前らカマチョか…」汗

 

そんなアカネと六花をなみこが優しく注意し、はっすは呆れてジト目を向ける。

 

将「くぅ…か、神山……羨まけしからん!!」グヌヌ…!

 

裕太「あ、あははは……」(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生者 A「やっと戻って来れたと思ったら…補修かよぉぉおおおおおお!!」

 

転生者 C「ち、ちくしょぉぉおおおおおおおお!!」

 

教員「オラァッ!!まだ終わってねぇぞ!!」

 

A&C((六花とアカネの水着姿…見たかったぁぁああああああああ!!))




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。