【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第30話 甘・時

あの後、六花とアカネは問題なくラフティングに参加した。

 

「「「1、2、1、2!」」」

 

メンバー達は声を掛けながら、パドルを漕ぎ…ラフティングを楽しむ。中にはバランスを崩し、ボートから落ちてしまう者もいた。

 

生徒1「せーの!」

 

ザパァッ!!

 

その1人がアカネであった。水を飲んでしまったのか、「ケホッ、ケホッ…」と、咳をしている。

 

アカネ「マジ最悪…

 

六花「アカネ、大丈夫?」

 

アカネ「大丈夫!!」

 

ラフティングが終わった後、自由時間となり…川で遊ぶことにした。岩の上に登り、手押し相撲をして川に落ちたり…浅い場所で水を掛け合ったりした。

 

男子生徒1「オラッ!!」パァンッ!

 

男子生徒2「うわっとと…うおっ!?」ザパァンッ!!

 

男子生徒3「ちゃんとやれよタツミィ!!www」

 

六花&なみこ「「ちゃんとやれぇ!www」」

 

男子と一緒になって笑う六花となみこ。

 

直喜「…。」

 

そんな彼らを、直喜は木陰から見守っていた。

 

直喜(僕は陰キャだから、あの輪には入れないや…いやぁ、みんな元気だなぁ……)

 

岩に座り、足をプラプラと揺らしながらくつろぐ直喜。

 

直喜「…それにしても、良い天気だなぁ……あぁ、今日はここに来れて良かった良かった。」

 

ふと、右の方に視線を向けると…裕太とアカネが何やら話をしている。

 

直喜(何を話してるんだろ…?…気になるけど、盗み聞きするのは良くないよね?)

 

彼らの話の内容が気になった直喜だが…聞かないことにした。

 

 

 

その頃…

 

なみこ「ねぇ、直喜が退屈そうにしてるよ?」

 

はっす「ん~?あっ、ホントだ。直君が来てくれたら嬉しいのにな~。」

 

亜子「どうする、神山君誘う?」

 

蘭萌「うん、何か仲間外れにされてるって思ってたら可哀想だよね?」

 

木陰に1人でいる直喜を見たなみことはっすが声を上げ、亜子と蘭萌は彼をここに呼ぼうとしているのだが…クラスメイトの1人が、何かを思い付いたのか、口を開き始める。

 

男子生徒3「おっ、そうだ…なぁ、ちょっと神山を試してみねぇか?」

 

六花「試すって…どゆこと?」汗

 

男子生徒3「宝多、お前泳げるだろ?溺れたフリをしてさ、神山が来てくれるか確かめるんだよ。あそこさ、深くもなく浅くもない場所だからさ…どうだ?」

 

六花「いやいや、それは……」

六花(ちょっと待って…直喜は少しだけ泳げるよね?…優しい直喜だから、きっと来てくれるかも……)

 

六花は少し考えた後…

 

六花「ちょっとやってみる。」

 

男子生徒3「おいおい、ホントにやるのか?」汗

 

六花「言い出しっぺはそっちでしょw」

 

なみこ「はっす、もしかして…」ヒソッ…

 

はっす「多分、直君に構って欲しいのかも♪」ヒソッ…

 

六花は河原に移動し、川に入っていく。そして……

 

 

六花「ヤバッ、足つった!?ちょっ、な、直喜助けて!!」

 

 

足がつって溺れたフリを始める。

 

直喜「ッ!?」

直喜(た、大変だ…六花ちゃんが!!)

 

直喜はすぐに立ち上がり、六花の方へ向かって走っていく。そして、躊躇うことなく川に入り…彼女の元へ泳いでいく。

 

直喜「!!」バシャバシャッ!!

直喜(六花ちゃん、今助けるから…!!)

 

直喜は六花の近くに到達し…彼女を助けようと手を伸ばす。だが…

 

六花(隙あり♪)

 

直喜「えっ、うわぁっ!?」ザパァッ!!

 

六花に右手を掴まれ、彼女と共に水中に潜ってしまう。そして六花は、直喜の顔を両手で挟むと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「♪」ハムッ♥️

 

直喜「ムグッ!?」

 

彼の口に、自身の唇を押し付け…濃厚なキスをした。

 

六花(フフフッ、直喜の初めて…奪っちゃった♪)

六花「ぷはぁ…♪」

 

直喜「ゴボッ!?」

 

慌てふためる直喜に…妖艶な笑みを浮かべ、頬を赤く染める六花。そのまま直喜に掴まった状態で、水面へと上がっていく六花。

 

なみこ「おーい、大丈夫!?」

 

六花「大丈夫!直喜が助けてくれたから!!」

 

水面から顔を出した時には、いつもの六花に戻っていた。

 

直喜「???」汗

 

先程の状況が全く理解できていない直喜は、キョトンとしていた。

 

 

六花「続き、またしようね♪

 

 

六花は直喜にしか聞こえない声で、彼の耳元で囁いた。それを聞いた直喜の顔はみるみる真っ赤に染まっていった。

 

直喜「は、はわわわわ…!!///」アタフタ

 

六花「さ、みんなのとこに行こ♪」

 

そして、川から上がった六花は直喜と共にメンバー達の元へ向かった。

 

 

男子生徒3「おい神山ァ、お前カッコ良かったぞ!!兄貴と呼ばせて貰うぜ!!」

 

女子生徒1「ね♪真っ先に助けに行ったもんね♪」

 

女子生徒2「流石は神山君、ウチも惚れちゃった♪」

 

男子生徒4「おいタツミィ、お前も神山を見習えよな?w」

 

タツミ「お、おう…そうだな…!!」

 

六花を助けた(?)直喜は、クラスメイト達から栄光を称えられ…黄色い声援を受けていた。当の直喜本人は、訳がわからずポカンとしている。

 

亜子「神山君はさ、やっぱりスゴいよね?」

 

蘭萌「ウチも思った。さっきみたいに行動するって、中々出来ないことだよ?」

 

アカネ「フフンッ、直喜君はかっこいいんだぞ♪ウルトラマンと同じ…うーん、それ以上に♪」

 

なみこ「何でアカネが得意気なのさ〜?w」

 

六花「でも事実だよね。さっきはありがと、直喜♪」

 

直喜「へっ!?あ…う、うん……」汗

 

はっす「直君、緊張すんな♪六花を助けたんだから、堂々としてれば良いんだぞ~♪」

 

クラスメイト「よっ!ヒーロー神山!!」「兄貴、弟子入りさせてくださぇ!!」

 

昼食のバーベキューでは、直喜が六花を助けたシーンの話で盛り上がり…それを耳にした担任から「良くやったな神山、偉いぞ。」と、直喜は頭を撫でられた。その展開に、顔を真っ赤にする直喜だった。

 

 

 

昼食を済ませた一同は、休憩をすることになった。友人と雑談したり、浅瀬で遊んだりして、時間を潰す一同。

 

アカネ「ねぇねぇ直喜君?」

 

直喜「…?」

 

アカネ「私さ、とっておきの場所を見つけたんだ♪一緒に行こうよ♪」

 

直喜「と、とっておきの…場所…?」

 

アカネ「そうそう♪ね、良いでしょ?」

 

直喜「む、むしろ…ぼ、僕なんかで…良いの…?」

 

アカネ「直喜君じゃないとやなの!六花も誘ったからさ、行こう♪」

 

直喜「う、うん…」

 

アカネはそう言うと、六花を呼び…とっておきの場所へと案内していく。

 

 

 

やがて、彼らがたどり着いたのは……美しく、幻想的な世界が広がる渓流だった。

 

直喜「わぁっ!!す、スゴい…!!」

 

アカネ「ふふんっ、ね?スゴいでしょ?」

 

アカネは直喜に笑顔を見せると…彼の前に立ち、クルッと1回回って見せた。

 

直喜「…?」

 

アカネ「どう、この水着…似合ってる?」

 

直喜「へっ?あ、あぁうん…も、もちろん…!!」

 

アカネ「やったぁ♪」

 

直喜に水着を褒められ、嬉しそうな顔をするアカネ。

 

アカネ(あぁ、直喜君可愛い!!…もう我慢できないや……甘ぁ~い悪戯をしちゃおっと♪)

 

アカネは直喜の元に歩いていくと…

 

 

アカネ「えいっ♪」ダキッ!

 

直喜「えっ?あ、あわっ!?」ドサッ!

 

 

彼に抱き付き、そのまま押し倒した。

 

直喜「ちょっ…あ、アカネ…ちゃん…?」汗

 

突然の出来事に、困惑する直喜。そんな彼に、アカネは甘い甘い悪戯を仕掛け始める。まず、彼の身体の隅々を優しくなぞるように撫で回す。

 

直喜「ッ!?」

 

その後、彼の耳を優しく甘噛みし…フッと息を優しく吹き掛ける。

 

直喜「~~ッ!!??」

 

仕上げに…テンパる彼の顔を見つめ、彼の唇と自身の唇を重ね、彼の舌と自身の舌と絡め…濃厚なキスをした。

 

アカネ「んはぁっ♪」

 

キスを終えた後、サキュバスのように舌なめずりをし…妖艶な笑みを見せる。

 

直喜「ふぁ…ふぁぁああああああっ!?///」アワアワ

 

アカネに甘いキスをされ、顔を赤く染めていく直喜。

 

六花「アカネ、私にも変わって。」

 

アカネ「OK~♪」

 

次に…六花が直喜の元に向かい、仰向けになっている直喜に壁ドンならぬ『床ドン』をする。その後、直喜を抱き締め…自身の身体を直喜の身体に、まるで蛇のように絡ませていく。

 

六花「直喜、大好き♪」ハムッ♥️

 

直喜「!!!!????」

 

トドメは、彼の耳元で囁き…その直後、彼に甘い甘いキスをした。彼女達の行動に…とうとう直喜は、顔を真っ赤にし…目に渦巻きを作って、気絶してしまった。

 

アカネ「あれ、直喜く~ん?」

 

六花「ヤバッ…ちょっとヤりすぎたかも。」汗

 

アカネ「でも仕方ないよ…だって、あまりにも直喜君が可愛いんだもん♪」

 

六花「それもそっか♪」

 

顔を見合わせ、微笑む六花とアカネ。そこに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生者 A「見~ちゃった~♪

 

転生者 C「おやおやぁ、王子様を差し置いて…何をシているのかなぁ?それは俺らにヤるべきなのになぁ♪

 

 

スマホを片手に持ったAと…気持ち悪い笑みを浮かべたCが現れた。彼らは補修を受けているのだが…隙を見て抜け出して来たようだ。彼らが登場した途端、優しくて妖艶な笑みが無くなり…目の光が消えて、無表情へと変わっていく六花とアカネ。

 

六花「何なの王子様って、くだらない…

 

アカネ「お前らはキモいし、王子様を名乗る資格なんて無いでしょ?てか、私の王子様は直喜君だけだし…

 

ゴミを見るような冷たい視線を向けてくる彼女達に、Aはこう言った。

 

転生者 A「おいおい、そんなこと言って良いのかなぁ?これ…ネットにバラまかれたら、君たちはどうなるんだろうねぇ~?」

 

Aはスマホをプラプラと揺らしながら言う。どうやら、先程の状況を撮影していたようだ。、

 

六花「うっわ…脅迫とか、まさにゴキブリがやることじゃん。

 

転生者 A「脅迫ゥ?フヒヒ、そんな事言わないでくれよぉ~?」

 

転生者 C「そうだぜぇプリンセス達ィ?これをバラまかれたくなかったらァ…さっきの甘ぁ~い甘ぁ~いこと、俺たちにもしてくれよぉ~♪」

 

気色悪い笑顔を見せながら、ジリジリと寄ってくる2人の転生者達。

 

六花(うっぷ…もうダメ、吐きそう……)

 

アカネ(コイツら、自分のことしか考えてないじゃん…それに、その笑顔……2度と見たくない……)

 

ジリジリと迫ってくる2人の転生者に、吐き気を覚える六花とアカネ。

 

 

転生者「「さぁ、俺達にも甘いプレイをォォオオオオオオオ!!」

 

 

そして、欲望がままに飛びかかってくる転生者達…そんな彼らの股間を、六花とアカネはエネルギーを纏った足で思い切り蹴り上げた。

 

転生者「「!!!!????」」

 

激痛に襲われた2人の転生者は、股間を押さえながらのたうち回る。その隙に、六花は『ウルトラマンゼロ』の必殺技『エメリウムスラッシュ』で、Aのスマホを破壊した。

 

 

転生者 A「お、俺の伝家の宝刀がぁぁああああああああ!!」

 

転生者 C「俺の、俺のエクスカリバーがぁぁああああああああ!!」

 

 

訳の分からないことを口ずさみながら悶える2人を踏みにじる六花とアカネ。

 

 

六花「何が伝家の宝刀だよ!?そんなモノ振るわせて迫るとか、気色悪いんだよ!!

 

アカネ「こんな汚物がエクスカリバー?笑えねぇ冗談言ってんじゃねぇぞォ!!

 

 

その後は、六花とアカネにフルボッコにされたAとC…数分後、彼らはボロ雑巾の如く…泥と傷とアザまみれになり、ボロボロになっていた。そんな彼らに背を向け、直喜の元へ歩いていく六花とアカネ。

 

転生者 A「お、俺の家は高級マンションだぞ!!風呂にはジェットバスがついてる!!軽く10人以上は入れるぞぉ!!」

 

Aは六花とアカネにそう叫ぶ。しかし…

 

アカネ「で?

 

六花「だから何?

 

彼女達には、何も響いていない様子。

 

転生者 C「俺には高級車が沢山あるぞ!!リムジンだってあるし、専属の執事やメイドも居るぜ!!」

 

六花「は?

 

アカネ「だからさぁ、それが何だって言うの?

 

転生者 A「俺達には金はいくらだってあるんだ!!そんな貧乏人と居るより俺らと居る方が人生イージーモードなんだぜぇ!?」

 

転生者 C「欲しい物は何だって手に入る!!何一つ不自由なんてねぇ!!俺らと勝ち組になろうぜぇ!!」

 

アカネ「あぁ、そういうこと?そういうの要らないや。

 

六花「そんな事で私達を釣れるとでも思ったの?随分安く見られてたんだね…?

 

2人の転生者は、有ること無いこと言っては…自分は金持ちアピールをしたのだが……そんな事をしても、六花とアカネの心には何も響いて来なかった。その時…AとCは気絶している直喜の方を見て……

 

 

転生者 A「こんなグズでノロマの何が魅力的なんだってんだよ!!

 

転生者 C「コイツは勉強も運動もダメで、泣き虫で弱虫じゃねぇか!!所詮は求めてばっかりで自分じゃ何も生み出せねぇ社会のゴミなんだよ!!そんなコイツの何が良いんだよ!?

 

 

…と、彼の悪口を叫んだ。その行動が、六花とアカネの逆鱗に触れることに気付かず……彼らの発言を一言一句聞き逃さなかった六花とアカネは、とうとう堪忍袋の緒が切れた。

 

 

六花「さっきから黙って聞いてれば直喜の悪口ばっかり!!誰よりも純粋で優しい直喜の方が遥かに魅力的に決まってんだろ!!

 

アカネ「お前達に直喜君の何が分かるんだよ!!直喜君の事何にも知らないくせに、知ったような口を叩くなぁぁああああああああ!!

 

 

六花とアカネは、地面に突っ伏していた転生者を片手で軽々と持ち上げ…殴ったり蹴ったりする。六花はAを容赦なく攻撃し、Aを空中に投げると…腕を十字に組み、金色の光線『ルービウム光線』を発射した。アカネも六花と同じようにCをボコボコにし、空中に投げると…腕を広げてハートマークを作り、腕を十字に組んで紫色の光線『ダークオリジウム光線』を発射した。

 

 

 

転生者 A「……。」

 

転生者 C「……。」

 

六花「…。」ガスッ!ドゴッ!

 

アカネ「…。」ガッ!ボコッ!

 

ボロボロになり、動かなくなったAとCの身体を踏みにじったり蹴ったりした六花とアカネは…ため息をつく。

 

六花「あ~あ、マジ最悪…」

 

アカネ「ホントだよ…直喜君との時間を邪魔されて……ホント気分悪い……」

 

直喜「…ん、うぅん…?」

 

その時、直喜が漸く目を覚ました。

 

直喜「あ、あれ…僕、何をしてたんだっけ…?」

 

どうやら、記憶が曖昧になっているようだ。

 

六花「直喜~ビックリしたよ、急に倒れちゃうなんて!!」

 

アカネ「きっと熱中症を起こしちゃったんだよ!みんなのとこに戻ろう?」

 

直喜「う、うん…そうだね……」

 

六花&アカネ((よし、誤魔化しはバッチリ…!))

 

六花とアカネは直喜を支えながら、クラスメイト達の元へ戻って行った。

 

 

えっ?AとCはどうなったって…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SHIRANE(知らね)




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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