【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
明けましておめでとうございます。
六花とアカネから甘い悪戯をされた直喜は、そのことを覚えておらず…六花とアカネの戯言をすっかり信じていた。そして、メンバー達の元へ戻って来た。
なみこ「おっ、直喜お帰り~♪」
はっす「おやおや~?六花さんもアカネさんも、直君を誘ってどこへ行ってたのかなぁ~?」
六花「教えてあげない♪」
アカネ「ひ・み・つ♪」
すると、アカネは「ちょっと忘れ物したから取ってくる」と告げ…去っていった。
アカネ(やっぱり間違ってなかった。全てが繋がった…!)
クラスメイト達の前から姿を消し、森の中へやって来たアカネは……水着のトップスからスマホを取り出し、とある人物に電話をかける。
アカネ「あっ、もしもしアレクシス?」
それは、アカネの保護者的立ち位置にいるアレクシスであった。
アカネ「うん、じゃあお願い。」
アレクシス『では…インスタンス・アブリアクション!』
アレクシスがそう叫ぶと……
ゴゴゴゴゴ……!!
突如、山の一部が轟音と共に動き始めた。突然の出来事に、混乱するクラスメイト達。
男子生徒1「念のため、川から離れようぜ!」
はっす「山が動きよる……!」
なみこ「か、怪獣だ!!」
やがて、山から姿を現した怪獣と思わしき生命体が…クラスメイト達の前に姿を現した。
直喜「か、怪獣…!?」
六花「やっぱあれって怪獣だよね?」
裕太「山みたいにデカい…!」
将「いや…ほぼ山だろアレ……!」
突然現れた巨大怪獣は、背中の噴火口を赤く光らせ…巨大な火炎弾を発射した。火炎弾は山のふもとに命中すると、爆発を起こし…木々を炎へと包んでいく。火炎弾が落ちた衝撃は、風となってクラスメイト達に襲い掛かる。
将「あれ…新条は?」
直喜「あ、あれ…アカネちゃん、どこにいるの!?」
その頃、アカネは……
アカネ「そうそう!」
アレクシス『グリッドマンを圧倒することを考えたんだね、私は感動したよ!』
アカネ「スケール違いは邪道だけど、向こうのお客さんも邪道だしね。」
アカネ(ねぇグリッドマン…この怪獣相手にどう戦いたい?あっ、そうだ…直喜君との時間を邪魔したアイツらを踏み潰しちゃっても良いんだよ?)
裕太「ヤバッ、どうしよう!グリッドマンを呼ばないと!!でもジャンクが無いから、グリッドマンと合体できないよ!!」
六花「今からお店戻るの無理じゃない!?」
将「それなら、マックスさん達に連絡しよう!」
裕太「そっか!ジャンクを届けて貰えたら…!!」
直喜(…えっ?グリッドマンと合体できない?まさか、グリッドマンって…響君が変身してたの?ジャンクって、何?)
裕太がグリッドマンであることを知った直喜…だが、そこで戸惑っている場合ではない。
六花「じゃあ早く…って、あ……」
裕太「携帯無いし…」
将「ロッカーの中だ…」
裕太「取りに行くしか無いけど……」
彼らの前には…グリッドマンやウルトラマンよりも遥かに大きい怪獣がいる。
直喜「…だ、だったら…僕が囮になるから、響君達はその隙に携帯を取りに行って!!」
裕太「えぇっ!?でも直喜君…君はどうするの!?」
直喜「アカネちゃんを探しに行く!!」
直喜はそう言うと、怪獣の方へ走っていった。
六花「あっ、直喜待って!!」
その頃、彼らの後ろには何台もの車が来ており…教員が生徒達を避難誘導していた。
裕太「直喜君がチャンスを作ろうとしている…俺、行ってくる!!」
将「俺も行く!グリッドマン同盟だからな!!」
裕太「六花は他の人といっしょに逃げて!」
裕太と将も、怪獣の方へと走っていく。
なみこ「六花、早く!!」
はっす「アイツら何やってんだよ~…!?」
なみこ&はっす「「六花!!」」
六花「……。」
六花(どうしよう…また、直喜が…直喜が……いなくなっちゃう……私、どうしたら良いの…!?)
アカネ「おっそいなぁ~…何でグリッドマン出てこないの~?」
アカネはアレクシスが召喚した怪獣『ゴーヤベック』の方へと歩きながら、グリッドマンが来るのを待っていた。しかし、グリッドマンはまだ現れない。
アカネ「後、ゼアスも来ないし……」
グリッドマンもウルトラマンゼアスがいないこの時間は、アカネにとって退屈な時間だった。
将「くそっ、思った以上に遠いんだけど!!」
裕太「川下り、5キロのコースって言ってたし!」
将「5キロ!?」
裕太の言葉にビックリする将。彼らのラフティングは、約5kmの川を下っていくコースなのだ。その為、更衣室からはかなり離れている。
裕太「あっ、あれ!!」
その時、裕太はあるものを発見した。それは……
将「あっ、電話!!これで連絡取れるな!!」
公衆電話だ。将は小銭を取り出し、裕太に渡す。しかし、彼らにはある問題があった。
裕太「あっ…でも、俺番号知らないし……」
将「お、俺も…」
マックスの電話番号を知らないのだ。もはやこれまでかと思ったが……
「ねぇ!!」
彼らに救いの手が舞い降りて来た。
裕太&将「「六花!!」」
そう、六花がやって来たのだ。走ってきたのか、汗だくである。
六花「うちの店の番号なら、私分かるから!!」ハァ…ハァ…!
将「お、おい…少し休んだらどうだ?」汗
六花「いやいや、あんな巨大怪獣がいるんだから休んでる暇無いって!!」
六花(よしよし、川で身体濡らしてきて正解だったね…この2人に私の能力、知られたくないし。)
一見汗だくに見えるが…彼女の身体が濡れているのは汗のせいではない。川の水を浴び、あたかも急いで走ってきたかのようにカモフラージュしたのだ。後、彼女の演技……ほぼ全てのウルトラ戦士の技を使える彼女は、テレポーテーションを使ってここまでやって来たのだ。それを知らない裕太と将にバレることはなかった。
六花は公衆電話に入り、店に電話をかける。
六花「あっ、もしもしママ?」
そして、マックスに代わってもらい…ジャンクをここに持ってくるよう頼んだ。電話を終えると、六花はマックス達がジャンクを持ってきてくれると裕太と将に伝えた。
裕太「ありがとう!」
将「よし、駅に向かおう!」
そして、駅に向かっていく裕太と将を見送ると…耳を澄ませ始める。
「アカネちゃーん!!」
六花(直喜、今行くから!!)
直喜の声が聞こえた方角を向くと、腕をクロスしてすぐに解いた。すると、六花の身体は下半身から徐々に姿を消し、瞬間移動をした。
直喜「あ、アカネちゃーん!!」
その頃、直喜はゴーヤベックの方へと走りながら、アカネを呼ぶ。
直喜「か、川下りって確か…5kmだったよね?と、遠い…!!」
ずっと走りっぱなしであった直喜は、疲れてしまい…息を整え始める。
直喜(困ったなぁ…スマホ置いてきちゃったし、アカネちゃんに電話できないよ……)
スマホを持っていない直喜は、途方に暮れてしまう。そこに……
六花「直喜ー!!」
六花が彼の元にやって来る。
直喜「えっ、六花ちゃん!?どうしてここに!?」
六花「直喜が心配だからだよ!!後、さっきアカネから電話があったんだけど、避難してるって!!」
直喜「えっ、ホント!?よ、良かったぁ~…」
六花の言葉を聞き、安心する直喜。だが……
直喜「ッ!?六花ちゃん危ない!!」
ゴーヤベックが火炎弾を飛ばしてきたのだ。それにいち早く気付いた直喜は、六花と共に地面に倒れた。
ドガァァアアアアアアアアアアアアンッ!!
火炎弾は直喜と六花の近くで爆発し、彼らを黒煙に包んでいく。
六花「ケホッ!ケホッ!」
直喜「六花ちゃん!?」
六花「だ、大丈夫…!!だから…逃げて……!!」
六花は黒煙をかなり吸ってしまったのか、意識を失ってしまった。
直喜「六花ちゃん…六花ちゃん!!」
直喜がいくら呼び掛けても、六花は目を覚まさない。
直喜(そんな…僕がもっと早く気付いていたら……!!)
思わず自分を責めてしまう直喜だが…今、それどころではない。
直喜(怪獣め…よくも、よくも六花ちゃんを…!!)
直喜はピカリブラッシャーを取り出すと、高速で首を左右に振りながら、歯磨きを開始した。歯磨きを終えると…
直喜「ゼアアアァァス!!」ピカァァアアアアアアッ!!
雄叫びと共にブラッシャーを天に掲げ、目映く優しい光へと包まれ…ウルトラマンゼアスへと姿を変えていく。
六花「……?」
六花(な、直喜…?)
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
今年も、よろしくお願いします。