【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第33話 宿・泊

校外学習が終わり、数日が経ったある日の金曜日……

 

 

4人「「「「ムムムム~…!!」」」」バチバチ…!!

 

 

何やら六花とアカネ、なみことはっすが火花を散らしながら睨み合っている。その理由は……

 

 

 

今から遡ること数分前……

 

はっす「ねぇねぇ、前から思ってたんだけどさ~…直君の部屋って、中どうなってんだろうね~?」

 

はっすのこの言葉に、六花とアカネとなみこが食い付いた。

 

六花「あぁそれ分かる!!私も気になってたんだよね!!」

 

アカネ「どんな部屋なんだろう?」

 

なみこ「案外普通か…それとも、個性的か……気になるな~?直喜、どんな感じ?」

 

直喜「お、教えない…」汗

 

直喜がそう言うと、なみこがとある提案を出した。

 

 

なみこ「だったらさ、直喜の部屋に泊まりた~い!!」

 

 

それは、直喜の家に泊まりに行くというのだ。だが、直喜はマンション暮らしのため…あまり大人数では泊まれない。それを考慮し、じゃんけんで真剣勝負をすることに……ちなみに、勝ち残った1人が直喜の部屋に泊まりに行くことができる(直喜からも了承済み)。

 

回想終了……

 

 

 

六花「……!」ドクンッ…

 

アカネ「……!」ドクンッ…

 

なみこ「……!」ドクンッ…

 

はっす「……!」ドクンッ…

 

 

額に汗を流しながら、緊張感に包まれる女性陣。

 

「「「「じゃんけんポンッ!!」」」」

 

その結果……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「ぃやったぁぁああああ!!

 

 

六花、なみこ、はっすが『パー』に対し…アカネが出したのは『チョキ』だった。つまり、アカネの一人勝ちである。勝利した彼女は、大喜びし…高笑いしていた。

 

亜子「アカネおめ~♪」

 

蘭萌「おめでとうアカネ♪」

 

そんなアカネを祝福する亜子と蘭萌。

 

3人「「「……。」」」チーン……

 

反対に、六花となみことはっすは…ガックシと床に膝を着き、落ち込んでいた。

 

転生者 A「だ、だったら俺の家においでよ!!高級マンションなんだぜ!?」

 

落ち込む六花達に、Aは明るく話し掛ける。しかし…

 

 

六花「は?喧嘩売ってんの?

 

なみこ「あんたのとこなんて、死んでも嫌。

 

はっす「どうせまたエッチなこととか考えてんだろ?

 

 

3人はハイライトの消えた目を向け、ドスの効いた低い声をAに放った。最後のはっすの言葉に、次第に表情が青ざめていくA。

 

六花「……。」ガシッ!

 

転生者 A「あっ、おい六花…ま、待て!!待て待て待て!!」アセアセ

 

右腕一本で、Aの首元を掴んでは…軽々と持ち上げる六花。

 

転生者 A(いやいや、六花は非戦闘ヒロインだろ!?こんな細い腕で、俺を軽々と持ち上げるとか……どんだけパワーあるんだよ!?てか、この世界なんだかおかしいzってうわぁっ!!?)

 

そして、黒板に投げられ…顔面から激突し、教壇の上にうつ伏せにずり落ちた。

 

六花「あぁ、スッキリした。」

 

なみこ「よっ!六花さん最強~♪」

 

はっす「姉御~、一生ついて行くでやんす♪」

 

右肩を回しながら言う六花に、なみことはっすは言う。

 

 

クラスメイト(((こ、コイツらを怒らせちゃダメだ…!)))ガタガタ…

 

 

そんな彼女達を見て、震え上がるクラスメイト達であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「ンフフフ~♪」ルンルンッ♪

 

アレクシス『おやアカネ君、随分な大荷物だね?どこかお出掛けかい?』

 

アカネ「聞いてよアレクシスぅ~♪今日はさ、直喜君家にお泊まりに行くんだぁ~♪」

 

アレクシス『へぇ~!そうなのかい!?』

 

自宅に帰ったアカネは、帰って来てすぐ準備を始めた。

 

アカネ「直喜君と一緒の部屋で2人っきりで、あんなことやこんなことを……キャー♪///」

 

アレクシス『おーい、アカネく~ん…戻っておいで~?』汗

 

妄想の世界に入って行ったアカネを呼び戻すアレクシス。

 

アカネ「よ~し、準備OK~♪あっ、忘れ物あったら届けに来てね?」

 

アンチ「おい…」汗

 

パシりにされるアンチは、アカネにツッコミを入れる。そして、旅行バッグを持ったアカネは自宅を出て…直喜のマンションに向かうのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「……。」

アカネ(あ~あ、折角良い気分だったのに……)

 

転生者 B「あ、アカネ!!待つんだ!!神山のとこに行ってはいけない!!」

 

アカネの自宅前には、何故かBがいた。しかも、どこから情報を聞き出したのか…直喜の元へ行くことも知られている。

 

アカネ「はぁ…また邪魔しに来たんだ?

 

転生者 B「な、何を言うんだ!!俺は君を、神山の魔の手から救いに来たんだ!!俺は君だけのヒーローになりたいんだ!!」

 

アカネ「フッ…良い台詞、感動的だね?でも、無意味だよ。

 

アカネは自身の正面で腕をクロスすると、ゆっくりと腕を左右に開いた。すると、彼女の両隣に…禍々しいオーラが現れ、それが段々人の姿に変わっていく。1人は、『ウルトラマンタロウ』に酷似した黒いウルトラマンで…もう1人は『初代ウルトラマン』に酷似した黒いウルトラマンであった。

 

転生者 B「ッ!?」

転生者 B(何だ、このウルトラマン!?まさか、神山の力か!?)

 

アカネ「これ、私の力なんだ。さ、アイツをやっつけて?」

 

アカネがそう言うと、2人の黒いウルトラマンは構えを取り、Bに向かって走り出した。その間に、アカネはさっさと直喜のマンションに向かって行った。

 

転生者 B「あっ、アカネ!!って、うおっ!?」

 

???1「!!」ブゥンッ!!

 

初代ウルトラマンに酷似した黒いウルトラマンが攻撃を行うと、まるで金属音のような音が鳴り響く。

 

???2「!!」ガシッ!!

 

ウルトラマンタロウに酷似した黒いウルトラマンがBを捕らえると、初代ウルトラマンに酷似した黒いウルトラマン目掛けて投げ飛ばす。飛んで来たBに、初代ウルトラマンに酷似した黒いウルトラマンが瓦割りを繰り出し…勢いよく地面に叩き付けた。

 

転生者 B「あが……が…ぁ……」

 

戦闘不能になったBを、ウルトラマンタロウに酷似した黒いウルトラマンが勢いよく踏みつけ…

 

 

???2「ワッハッハッハッハッハ!!

 

 

…と、まるで「ざまぁみろ!」と言うように、不気味な笑い声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「到ちゃ~く♪」

 

漸く直喜のマンションに到着したアカネは、彼の部屋の玄関前に行き、インターホンを押す。

 

ピンポーン♪

 

『はーい!』

 

部屋からは、紛れもなく直喜の声が聞こえて…

 

ガチャッ…

 

直喜「あっ、アカネちゃん…い、いらっしゃい。」

 

ドアが開き、直喜が顔を出した。

 

アカネ「ウフフフ、来たよ~♪」

 

直喜「あっ、ど…どうぞ上がって。」

 

女の子を自分の部屋に招待するのは初めてな直喜は、少々緊張している様子。

 

アカネ「わ~いお邪魔しま~す♪」

 

アカネは嬉しそうに直喜の部屋に入っていく。

 

アカネ(緊張してるねぇ…そんなに緊張すること無いのに~……あっ、そうだ!)

 

アカネは玄関で靴を脱ぎ、直喜が用意したスリッパに履き替えると……

 

アカネ「直喜君直喜君!」

 

直喜「な、何かな…?」

 

アカネ「今から、ちょっとしたマジックをするから…見てて?」

 

直喜「ま、マジック…?」汗

 

アカネはカバンから毛布を取り出して広げ…数十秒後、毛布を降ろした。

 

直喜「えっ!?」

 

毛布を降ろした後、直喜はビックリしていた。その理由は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「どう、ビックリした?」

 

???3「ジュアッ。

 

アカネ以外誰もいなかった玄関に…『ウルトラセブン』に酷似した黒いウルトラマンの姿があったからだ。

 

直喜「か、『カオスロイドS』!?」

 

それは、『メフィラス星人』が『カオスヘッダー』を使って作り出したウルトラ兄弟のコピー『カオスロイド』である。アカネがマジックと称して直喜の目の前に登場させたのは、ウルトラセブンの姿をコピーした『カオスロイドS』だった。

 

アカネ「心配しないで?見た目は恐ろしいけど、直喜君の味方だよ♪」

 

アカネの言葉に、ゆっくりと頷くカオスロイドS。

 

直喜「……。」汗

 

カオスロイドの登場に、困惑する直喜だが…アカネを信じ、カオスロイドSにもスリッパを用意した。すると、カオスロイドSはホワイトボードとペンを生み出し、何かを書き始める。そして、直喜に見せた。

 

『お気遣いありがとう。』

 

直喜「…ど、どういたしまして…」汗

 

言葉を発しない代わりに、文字で意思を伝えようとしたのだ。

 

 

 

リビングに着くと、アカネは部屋中を見回す。

 

アカネ「結構キレイだね~?あっ、これってウルトラマンゼアスのポスター?スゴ~い♪」

 

直喜「いや、アカネちゃんの手品の方がスゴい気が…」汗

 

アカネ「あんなの大したことじゃないって~w」

アカネ(ま、手品じゃなくて本当に生み出してるんだけどね~?)

 

ちなみに…アカネが生み出したカオスロイドSは、『本物』である。洗い物や洗濯物等、直喜の手伝いをしてくれている。念力で服を浮かせ、キレイに畳んでいく。

 

直喜「あっ!?ちょっと待って!!それは!!」

 

アカネ「わぉ♥️」

 

直喜の服だけでなく、下着までフヨフヨと宙に浮かせては畳んでいく。直喜は慌ててボクサーパンツを取り、せっせと畳んでいく。

 

カオスロイドS「…?」

 

直喜「ぼ、僕がやるから君はゆっくりしてて!!」アセアセ

 

カオスロイドS「…。」コクッ…

 

テンパる直喜の言葉に頷いたカオスロイドSは、リビングの床に向かい…正座して座った。

 

アカネ(へぇ~…直喜君、如何にも男性って感じのパンツ履いてるんだね。)

 

直喜「…ふぅ、終わったぁ……さて、そろそろご飯作んないと…」

 

洗濯物を終えた直喜は、台所へ向かい…冷蔵庫を見る。

 

アカネ「あっ直喜君。夕食、私が作るよ♪」

 

直喜「えっ?」

 

アカネ「いっぱい料理練習したんだ~♪ね、お願い!」

 

直喜「そ、それなら…お言葉に甘えて……」

 

アカネは自前のエプロンを身に付けると、キッチンに向かい…料理を始める。その間に、直喜はカオスロイドSと共に食器の準備をする。

 

直喜「あっ、君も食べる?」

 

カオスロイドS「……。」

 

直喜の問い掛けに、ゆっくりと首を横に振るカオスロイドS。そして、ホワイトボードに何かを書く。

 

『俺は食事を摂る必要が無い体質なんだ。』

 

直喜「そ、そうなんだ…」汗

 

カオスロイドSの言葉に、納得する直喜だが…闇の巨人が自分の部屋に居るのは、あまりにもシュールである。

 

アカネ「ふふ~ん♪ふふ~ん♪ふふ~ん♪ふふ~ん♪」ジュワァァアアアアアアッ…

 

アカネは鼻歌で『ウルトラセブンの歌』を歌いながら…玉子焼きを作っている。そして、料理を終えると…皿に盛り付け、テーブルに配膳する。

 

アカネ「直喜君、できたよ♪」

 

直喜「わぁ~!玉子焼きだ!!」

 

アカネが作ったキレイな玉子焼きを見て、目を輝かせる直喜。どうやら直喜…玉子焼きが大好物のようだ。

 

アカネ「あっ、君は巡回に行ってくれるかな?直喜君のマンションに変なヤツがいないか見てきてよ。」

 

カオスロイドS「……。」コクッ…

 

カオスロイドSはアカネの言葉に頷き、直喜の部屋を出た。

 

直喜「カオスロイドSが居るってことは…TとUも?」

 

アカネ「うん、いるよ♪それより、食べよ♪」

 

直喜「あっ、うん…」

 

そして、直喜とアカネは同じテーブルの上で夕食をいただく。

 

アカネ「どう直喜君、美味しい?」

 

直喜「おぉ…スッゴく美味しい…!!」

 

アカネが作った玉子焼きは直喜の口にベストマッチし、直喜は箸を止めずに玉子焼きを口の中へ運び続ける。

 

アカネ「……♪」

 

直喜「うん♪…ハッ!?」

 

玉子焼きを食べる自分を見守るアカネに、直喜はハッとする。

 

直喜「あっ、ごめんねアカネちゃん!」

 

アカネ「ほえ、何が?」

 

直喜「いや、その…僕だけ、アカネちゃんが作った玉子焼きをパクパク食べちゃってて…なんか、申し訳ないなって思って……」

 

アカネ「謝ることないよ♪だって、直喜君のために作ったんだからさ♪」

 

直喜「あ、アカネちゃん…ありがとう……」

 

アカネの言葉を聞き、元気を取り戻した直喜。そして、アカネお手製の玉子焼きをじっくり味わい、お腹も心も満たした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオスロイドS「……。」

 

転生者 A「んなっ!?ウルトラマンセブン!?」

 

直喜のマンションに、Aが姿を現した。ウルトラマンをあまり知らない彼は、セブンのことを『ウルトラマンセブン』と言う。だが、彼の目の前にいるのはウルトラセブンではない…カオスロイドSだ。

 

カオスロイドS「ジュアッ!!

 

Aを不審者と認識したカオスロイドSは、額のビームランプから紫色の光線『エメリウム・コピー』を発射した。

 

転生者 A「おわっ!?あっぶね!!」

 

間一髪で避けたA。しかし…

 

カオスロイドS「デュアアァァッ!!

 

転生者 A「ぬおっ!?な、何だこりゃ…!!」

 

カオスロイドSは右手を突き出し、念力でAを浮かせると…ゴミを放り投げるように、Aを3階から地上へ落とした。その後、起き上がったAを睨み付け…Aを撃退する事に成功した。

 

 

 

ガチャッ…

 

カオスロイドS「……。」

 

アカネ「あっ、お帰り~♪」

 

カオスロイドS「……。」コクッ…

 

Aを撃退したカオスロイドSは、台所に向かうと洗い物を開始した。

 

直喜「あぁ…僕がやるのに……」

 

アカネ「カオスロイドSは、直喜君の力になりたいんだよ…そうだよね?」

 

アカネの言葉に、背を向けたままゆっくりと頷くカオスロイドS。

 

直喜「あっ、そうだ…アカネちゃん、お風呂沸いてるから入っておいでよ?」

 

アカネ「う~ん……それならさ、いっそのこと…一緒に入ろうよ♪」

 

直喜「っ!?い、一緒に…?」大汗

 

アカネ「…ダメ?」

 

直喜「そ、そんな目で見られると…」汗

 

アカネ「私は直喜君になら、身体見られても平気だよ?なんなら、見てみる?」

 

直喜「ちょちょちょちょ!!アカネちゃんストップストップ!!」アセアセ

 

服を脱ごうとするアカネを慌てて止める直喜。

 

アカネ「あっ、そうだ!いいこと思い付いた!!」

 

アカネが思い付いた考え…それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「じゃ~ん♪」

 

直喜「……。」汗

直喜(これはこれで…余計恥ずかしい……まぁ、裸ん坊よりはマシか…)

 

それは、水着に着替えて入浴するという考えだ。アカネは校外学習で着ていった白い水着に身を包み、直喜の背中を流している。

 

アカネ「痒いところは無い?」

 

直喜「だ、大丈夫……」

 

アカネはたまに胸を押し当てて、直喜の背中を洗ったりした。直喜は必死にウルトラマン作品に登場する宇宙人を頭の中で数えながら、必死に耐えた。

 

アカネ「OK、それじゃあ流すよ?」

 

やがて、身体を洗い終え…泡を流すと、アカネと対面する形で浴槽に入る。

 

直喜(うぅっ…き、気まずい……)汗

 

アカネ「ねぇねぇ直喜君♪」

 

直喜「は、はいぃっ!?」

 

急に呼ばれ、声が裏返ってしまう直喜。

 

アカネ「ちょっとゲームしない?」

 

直喜「へっ…?…げ、ゲーム…?」

 

アカネ「そう♪ん~と…じゃあ、悪トラマンやニセウルトラマンをひたすら言うゲーム。おんなじヤツを言ったり、10秒経っても名前が分からなかったら負け。どう、やる?」

 

直喜「う、うん…やる…」

 

こうして、アカネの考案したゲームを始める直喜。初めは順調に悪トラマンやニセウルトラマンの名前をコロコロ出していたが…次第に、浮かばなくなってきていた。何故なら…

 

直喜(め、目の前には水着姿の女の子…うぅ、やっぱり無理…!!)

 

自分の目の前には、水着に身を包んだ美女がいる。それに耐えられなくなった直喜は、顔を真っ赤にし…気絶してしまった。

 

アカネ「あれ?お~い直喜く~ん?」

アカネ(んもぅ、直喜君ったら…恥ずかしがり屋さんだなぁ~♪)

 

アカネはウルトラマンタロウに酷似した黒いウルトラマン『カオスロイドT』と、初代ウルトラマンに酷似した黒いウルトラマン『カオスロイドU』を召喚し、直喜を脱衣場まで運ばせた。そして、自分は彼をパジャマに着替えさせた。

 

 

 

彼の更衣介助を終えると、自分もパジャマに着替えて…2人のカオスロイドに指示を出し、寝室まで運ばせた。2人のカオスロイドは、丁寧に直喜をベッドまで運び…アカネの後ろに立つ。そこへ、洗い物を終えたカオスロイドSもやって来る。

 

直喜「……ん?」パチッ…

 

アカネ「あっ、大丈夫直喜君?」

 

直喜「…あれ…ぼ、僕……」

 

アカネ「あぁ無理に起きなくて良いよ?」

 

直喜「大丈b…って、えぇっ!?か、カオスロイドTとカオスロイドU!?い、いつの間に!?」ガバッ!

 

何故か自分の部屋にいる新たなカオスロイドにビックリする直喜。カオスロイドTとカオスロイドUも、カオスロイドSと同様…直喜の味方である。ちなみに、『本物』だ。

 

アカネ「大丈夫大丈夫、TとUも直喜君の味方だよ♪」

 

アカネの説明に、直喜は納得する。

 

直喜「あっ…僕、床で寝るから…アカネちゃん、僕のベッド使ってよ。」

 

アカネ「そんなに気ぃ遣わなくて良いって♪またいいこと思い付いたから♪」

 

アカネはそう言うと、直喜の隣に入ってきた。所謂『添い寝』である。アカネがベッドに入ったのを見届けた3人のカオスロイド達は、部屋を退室した。

 

直喜「あれ?カオスロイド達、どこ行くんだろ?」

 

アカネ「あれだよ、あれ…えっと、そうそう!門番だよ♪直喜君家に変なヤツが来ないよう、守ってくれるよ♪」

 

直喜「むしろ、誰も近付けないんじゃ…」汗

 

アカネ「まぁまぁ、細かいことは気にしない気にしない♪」

 

アカネは直喜の背中を優しく叩き、子守唄を歌い始める。それを聞いた直喜は、ウトウトし始め…すぐに眠った。

 

アカネ(よしよし、ちゃんと寝てくれたね?)

 

アカネはソロソロとベッドから出てくると…どういうわけか、自身の股をおさえる。

 

アカネ(もう直喜君可愛すぎだって~…あ~あ、パンツ濡れちゃった…ま、替えのヤツ持ってきたから良いんだけどさ。)

 

そして、音を立てずに直喜の寝室から出て…トイレへと向かった。

 

 

 

数分後、トイレから戻ったアカネは…再び直喜の隣に入ってくる。

 

アカネ(ふぅ、スッキリした…またイっちゃったらどうしよう……)汗

 

ふと、直喜はゴロンと体位を変え、アカネの方に寝顔を見せる。

 

アカネ(直喜君、やっぱり可愛いなぁ~♪)

 

直喜の寝顔を見たアカネは、思わず彼の顔をそっと撫でる。

 

アカネ(あぁ、夢見心地だぁ…直喜君と1つ屋根の下でこうやって過ごすなんて……この時を、どれだけ待ちわびたんだろう。)

 

直喜を亡くし…彼がいない世界を過ごしてきたアカネは、毎日のように泣いていた。直喜に助けられたのに、自分は彼を助けられなかったという自身の無力さを感じ…そして、彼に優しくできなかったことを後悔する気持ちが混濁し…遂に、コワレてしまった。コワレた感覚のまま、闇の巨人の力を駆使して…●●●●を倒し続けて、数十年…数百年……数千年と時が経過し、漸く…愛しき彼『神山 直喜』と再会を果たした。

 

アカネ(やっと会えたんだ…私の、私の王子様に…直喜君、私を守ってくれたもんね~?…だから、今度は私が…直喜君を、守るからね。)

 

スヤスヤと眠る直喜に微笑むアカネは、母親のような慈愛深い目を向けていた。直喜のマンションの守衛を、カオスロイド達に任せ……直喜に抱きついて幸せそうな顔をし、夢の世界へと旅立つアカネであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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