【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

35 / 142
OP~OxT『UNION』~♪


第34話 心・友

直喜の家に泊まったアカネは、彼と朝食を食べた後…彼にお礼を言い、カオスロイド達と共に帰っていった。カオスロイド達は恐ろしい見た目とは裏腹に、直喜に対して温厚であり、彼の手助けをしてくれた。

 

直喜(ふぅ…それにしても、お泊まり会って、こんな感じ…じゃ、ない…よね…?)汗

 

初めて友人を呼んで泊まって貰った直喜は考え事を始めるが…考えてもキリがないと感じ、考えることをやめた。

 

直喜(あっ、今日は土曜日か……うーん、家でゲームするのも良いけど……うん、散歩にでも行こうかな…)

 

直喜はそう思うと、動きやすい服装に着替え…散歩に出かけた。

 

 

 

青空には雲が浮かんでおり、ゆっくりと流れている。

 

直喜(今日も良い天気だなぁ…最近晴れ続きだから、気分も良いなぁ……)

 

そう思いつつ、トコトコと道を歩く直喜。ふと、前方右の電柱に、白い軍服風の衣装と、その下に紺の無地Tシャツを身に着けた、背の低い褐色肌の少年の姿が見えた。金髪一本三つ編みおさげで瞳の色は赤である。

 

直喜(…ん?誰だろう、変わった服装だなぁ……)

 

その少年が気になった直喜…すると、不意に少年と目があった。次の瞬間……

 

直喜(…!?)ザッ…

 

直喜は思わず足を止めた。その理由は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直喜(き、気のせい…かな…?…い、今…こっちを見て、笑ったような……)

 

直喜と目があった瞬間、その少年が自分に向かって微笑んでみせたのだった。再び足を進め、段々少年と距離が縮まって行く。足早に通り過ぎようとしたが…直喜が近くに来ると、少年はスススッと近付いて来た。

 

少年「ちょっと良いかな?」

 

直喜「は、はい…!?」

 

声を掛けられ、ビックリする直喜。

 

 

シズム「俺は『シズム』、ちょっと道に迷っちゃって…道を教えてくれないかな?」

 

 

その少年は『シズム』と名乗り…直喜に道を尋ねてくる。

 

直喜「え、えっと…ど、どこまで……い、行きたいんですか…?」

 

シズム「そうだね……ツツジ台公園に行きたいんだ。友達と待ち合わせしてて。」

 

直喜「そ、それなら…こ、ここの……近く…です……」

 

緊張しながらも、直喜はシズムをツツジ台公園まで案内を開始する。

 

シズム(やっぱりここにいたんだ…俺達の、ベストフレンド……直喜。)

 

 

 

数分後、無事にツツジ台公園に到着した直喜とシズム。

 

直喜「あ、あれ…と、友達は……?」

 

シズム「まだ来てないみたい…じゃあさ、そこのベンチに座って話でもしない?」

 

直喜「は、はい……」

 

シズムに誘われる形で、彼と共にベンチに移動して座る直喜。話を伺ってみると…シズムは直喜と同い年で、都内の高校に通っているらしい。

 

シズム(ま、本当は5000歳なんだけど…それじゃあ直喜がビックリしちゃうし…嘘も方便ってヤツだね。)

 

直喜「あっ、ぼ…僕…か、神山…直喜……」

 

シズム「知ってるよ。」

 

直喜「へっ?な、何で僕の事知ってるの…?」汗

 

シズム「風の噂。」

 

直喜「え…えぇ……」汗

 

シズムの返答に困ってしまう直喜。

 

 

シズム(おっと、直喜が困っちゃったな……ウルトラマンとか勉強してくれば良かった…)汗

 

 

直喜を困らせてしまったことを後悔するシズム。そこに……

 

 

???「あっ!?おいシズム!!どこ行ってたんだよ!!探したんだぞ!?」

 

 

シズムと同じ、白い軍服風の衣装に身を包み、その下には白い無地のTシャツを着て、赤いモヒカン風に頭の左半分だけ伸ばした長い髪を全て前に垂らすという独特のヘアスタイルが特徴の…ヤンキーやチンピラ染みた男が現れた。

 

直喜「ッ!?」

 

彼の大声にビックリした直喜は、思わずシズムの後ろに隠れる。それを見逃さなかったシズムは、現れた男に注意する。

 

シズム「直喜が怖がってるじゃないか…何してくれてんの、オニジャ?」

 

オニジャ「あぁわりぃわりぃ!!って、お前…直喜、神山 直喜か!?」

 

直喜「ひえっ!?あっ、は…はい……」

 

オニジャ「うぉぉおおおおお!!マジだ、本物の…直喜じゃねぇか!!やっと会えたぜ!!よっしゃぁ!!」

 

現れた男『オニジャ』は、直喜を見た瞬間…何故か大喜びし始める。

 

直喜「…???」汗

 

シズム「直喜、コイツはこれでも俺の友達だよ。名前は『オニジャ』…ヤンキーっぽい見た目だけど、本当は寂しがりやなんだ。」

 

オニジャ「誰がヤンキーだ!?」

 

オニジャのデカい声にビックリした直喜は、思わずシズムの後ろに隠れた。

 

シズム「オニジャ…?

 

オニジャ「あわわわ悪かった!悪かったから怒んないでくれ!!怒っちゃやーよ!!」ザザザザザッ!!

 

静かにブチキレるシズムに、ダイナミック土下座をして謝るオニジャ…やはり、相変わらず声はデカい。

 

 

???「何してるんですか?」

 

???「いや、どういう状況?」汗

 

 

そこに…海軍の白い軍服風の衣装を身に着け、その下にはワイシャツにループタイという出で立ちの長身で眼鏡の男と……上半身は白い軍服を思わせる衣装を身に着けている一方で、下半身はその太い太ももの足を大胆にも全て晒しているのが特徴の青目でスタイルの良い女が現れた。

 

シズム「あっ、『ジュウガ』『ムジナ』…どこをほっつき歩いてたの?」

 

ジュウガ「それはこっちのセリフですよ、シズム。」

 

ムジナ「って、シズムの後ろに隠れてるのは…ひょっとして直喜?」

 

シズムの後ろからは、直喜がひょっこりはんしている。

 

オニジャ「おう!!そうだぜ直喜だぜ!!お前ら喜べって!!」

 

ジュウガ「……本当に、直喜ですね。会えて光栄です。」

 

ムジナ「直喜~、会いたかったよ~♪」

 

直喜「…???」汗

 

ジュウガとムジナも、直喜と会っては嬉しそうにしている。その状況に着いていけず、混乱する直喜。

 

シズム「直喜、緊張しなくて大丈夫。こっちの眼鏡は『ジュウガ』、こっちの女は『ムジナ』、俺の友達だよ。」

 

直喜「えっ…そ、そうなの……?」

 

シズム「うん…いつも4人でいるんだ。それに、皆君の味方さ。」

 

シズムから話を聞くと…『ジュウガ』と『オニジャ』と『ムジナ』は、友達であり…いつも一緒につるんでいるとのこと……彼らも、自分と同い年らしい。

 

直喜「……。」

直喜(シズム君達…何だか不思議だなぁ……何で軍人みたいな格好してるんだろ?)

 

彼らが何故軍服のような衣装なのか、疑問に思っている直喜。

 

ジュウガ「俺達の格好が気になりますか?この格好についてですが…まぁ、あれですよ。お揃いみたいな感じです。」

 

直喜「えっ!?ど、どうしてわかったの…?」汗

 

ジュウガ「表情に出ていましたよ、正直で良いじゃないですか。」

 

直喜「え、えっと……あ、ありがとう…?」

 

ジュウガの言葉に、困惑しながらお礼を言う直喜。。

 

ムジナ「ねぇ、折角直喜と会えたんだし…どこか遊びにでも行かない?」

 

オニジャ「おっ!それ良いな!!」

 

シズム「それじゃあ直喜が疲れちゃうよ。ほら、疲れた顔してるでしょ?」

 

ジュウガ「俺もシズムと同じ意見です。直喜の意思を尊重すべきだと思いますが?」

 

シズムとジュウガの言葉に、「ケチ!!」「どケチ!!」と言うオニジャとムジナ。

 

直喜「……。」

 

直喜の左隣に座ったジュウガは、彼に話し掛ける。

 

ジュウガ「直喜は、怪獣とかは好きですか?」

 

直喜「えっ?あ、うん…ぼ、僕…ウルトラ怪獣、好き……で、でも…う、ウルトラマンは…もっと、好き……」

 

ジュウガ「ウルトラマン…良いですね。ちなみに、どのウルトラマンが好きですか?」

 

怪獣優生思想は、予めウルトラマンの知識を叩き込んでいる為、ある程度ならわかるのだ。

 

直喜「ぜ、ゼアス…」

 

オニジャ「ゼアス良いよな!!ちなみに俺は、パワード推しだぜ!!」

 

ムジナ「私はガイア、後アグルも好き。」

 

シズム「俺はコスモスだね。怪獣を倒すんじゃなくて、優しさで怪獣を救ったりするのがカッコいい。」

 

ジュウガ「俺はゾフィーです。」

 

オニジャ「ゾフィーって確か、『ミスターファイヤーヘッド』だったよな?」

 

オニジャのこの言葉に反応した直喜は……

 

 

直喜「み、ミスターファイヤーヘッド!?そんな訳無いじゃないか!!ゾフィーはウルトラ兄弟の長男で宇宙警備隊の隊長でもあるんだよ!?必殺技は『ミラクル』のMに、光の国公認の宇宙記録・87万度という超高熱を記録したM87光線!!どんな怪獣だってそれを受ければ木っ端微塵さ!!僕達ウルトラマンファンにその言葉は禁句だよ!!?」

 

 

…と、早口でオニジャに言った。

 

ムジナ「な、直喜が怒った…」汗

 

オニジャ「お、おう…ごめ……あ、いや…すいませんでした……」チーン…

 

怒った直喜に困惑するムジナと、直喜に土下座するオニジャ。

 

直喜「…ハッ!?ぼ、僕…何か言ったかな?」汗

 

先程のことを、直喜は覚えておらず…ハッとしてはジュウガ達に問い掛ける。

 

ジュウガ「いいえ、何にも。」

 

シズム「ムジナとオニジャ、漫才の練習してるんだよ。」

 

オニジャ「ちg…あぁそうそう!!最近漫才にハマっててさぁっはははは!」汗

 

ムジナ「え、えぇそうね!オニジャがボケ担当で私がツッコミ担当…な、なんでやねーんって…あ、あは…あははは…!」汗

 

直喜の豹変ぶりを見た4人は、今後彼にウルトラマンをバカにする発言をしないよう、心に誓った。

 

 

 

正午まで、直喜と話をした4人は…帰っていく直喜を見送った。

 

ジュウガ「それにしても…ビックリですね、本当に直喜と会えたなんて。」

 

シズム「でしょ?多分だけど、直喜はこの近辺に住んでると思う。」

 

オニジャ「直喜は俺達のベストフレンドだからな…今度は、死なせやしねぇぜ!!」

 

ムジナ「けど…直喜の命を狙ってるバカが3人いるっぽい……ま、直喜とつるんでる娘達にボコされてるんだけどさ…」

 

オニジャ「っはは、ざまぁねぇな!!」

 

シズム「ホント、ざまぁみろだね?」

 

ジュウガ「俺達は、怪獣を……直喜を守るために、使いましょう…今度こそ、直喜を死なせないために……」

 

そう誓う怪獣優生思想のバックに、12個の怪しげな影があった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪


この世界の『怪獣優生思想』について……

直喜を『ベストフレンド』と呼び、親しんでいる。人類に敵対することは無い。ただし…直喜を傷付けようとする者には、容赦しない。直喜の全ては自分達の全てと称し、彼の為に行動している。

これでは、『直喜優生思想』だ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。