【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第37話 温・泉

時刻は、午前5:30……

 

 

直喜「…ん?」パチッ…

 

いつも朝寝坊の直喜だが…この日は、珍しく目覚まし時計無しで早起きした。その理由は……

 

直喜(今日は六花ちゃんと温泉旅行の日だ……えっと、忘れものは……無いね。よし、行こう。)

 

待ち合わせ場所は、東京駅である。旅行バッグを持った直喜は、戸締りをし…玄関から出る。

 

 

直喜「うわぁっ!?」ビクッ!

 

 

玄関を出ようとドアを開けた途端、何かにビックリして尻餅をつく直喜。彼を待っていたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオスロイドU「シュワッ!

 

 

初代ウルトラマンに酷似した黒いウルトラマン『カオスロイドU』だった。

 

直喜「か、カオスロイドU!?ど、どうしてここに…?」汗

 

困惑する直喜を見たカオスロイドUは、生み出したホワイトボードとペンで何かを書き、彼に見せる。

 

『お嬢の、アカネの指示で来た。』

 

どうやら、直喜を心配したアカネが…見守り及び護衛のため、直喜の元に行くように言ったらしい。納得した表情をみせた直喜に、カオスロイドUは背中を向けてしゃがむ。

 

直喜「の、乗れってこと?」

 

カオスロイドU「ヘッ。」コクッ…

 

躊躇いながらも、カオスロイドUの背中に乗る直喜。すると、カオスロイドUは空中に飛び上がり…高速で空を飛んだ。

 

直喜「うわぁぁあああああああああ!?

 

直喜を乗せた状態で、ジェットコースターのように猛スピードで空を飛ぶカオスロイドU。彼が落ちないように配慮をしながら飛び…そして、降り立ったのは……

 

直喜「あ、あれ…もしかして、送ってくれたの?」

 

東京駅だった。どうやら、カオスロイドUは…直喜を東京駅まで送り届けてくれたようだ。

 

六花「あっ、直喜~♪」

 

到着した直後、私服に身を包んだ六花がやって来た。

 

六花「っと…カオスロイドU、さてはアカネだな?」

 

直喜「えっ、どうして分かったの?」

 

六花「私も見せて貰ったことあるの。『ちょっとしたマジックをやるから』ってね。」

 

六花の言葉に、「そうなんだ」と納得する直喜。

 

六花(実際に戦ったこともあったけど、ホント厄介な奴らだったよ…ま、今では私の方が強いけどさ。)

 

●●●●退治をしていた時、六花は3体のカオスロイド相手に戦ったことがあった。カオスロイド達は想像以上に強く、初めは苦戦していたが…次第に彼らの動きを見れるようになり、今では3体同時に相手をしても勝てるレベルまで成長している。

 

『久しぶりだな、宝多 六花。』

 

六花「うん、久しぶり。」

 

『直喜と出掛けるのか?』

 

六花「そう、直喜と温泉旅行に行くんだ♪しかも2泊3日、良いでしょ?」

 

『お嬢が聞いたら、間違いなく嫉妬するぞ?』

 

六花「アカネは直喜の家でお泊まりしたじゃん。ま、とにかく…直喜を送ってくれてありがとう。」

 

『大したことは無い。』

 

六花と会話を終えたカオスロイドUは、どこかへ飛び去って行った。

 

六花「直喜、朝御飯まだだよね?買いに行こ♪」

 

直喜「う、うん…!」

 

六花と直喜は駅弁を購入し、在来線ホームへと向かう。そして、特急列車に乗って熱海を目指した。

 

 

 

やがて、熱海駅に到着すると…

 

六花「直喜、こっちだよ♪」

 

六花は直喜を温泉旅館に案内する。到着した旅館は海の近くにあり、オーシャンビューが可能である。チェックインを済ますと…宿泊する部屋に荷物を置く。

 

直喜「…!」ソワソワ…

 

六花(初めての場所でソワソワする直喜…可愛すぎだって♪)

 

ソワソワする直喜を可愛らしいと思う六花は、彼との時間を過ごし…気が付くと、もう日が暮れ始めていた。

 

 

 

六花(フフンッ、ここの部屋には貸し切りの露天風呂があるんだよね~♪だから、直喜とゆっくり入浴できる…でも、直喜は優しいから先に入って良いよって言うよね?)

六花「直喜、ここの部屋にはさ…貸し切りの露天風呂があるんだって♪」

 

直喜「えっ、そうなの!?じゃあ、六花ちゃんが先に入っておいでよ。」

 

六花(やっぱり。でも、そんな時は…♪)

六花「ここ、水着で入る必要があるんだって♪」

 

直喜「あ、そうなんだ!で、でも…」汗

 

六花「一緒に入ろ、ね♪」

 

六花が押したことで、直喜は折れ…混浴をすることとなった。

 

直喜「……。」汗

 

六花「~♪」

六花(あぁ、幸せ…直喜と一緒に入るお風呂♪もう最高過ぎ!!)

 

女子との混浴(2回目)に、緊張しっぱなしの直喜。反対に、嬉しそうな顔をする六花。直喜はというと……

 

 

直喜(し、シルバーブルーメ、ブラックドーム、アブソーバ、デモス、ブラックガロン、ブリザード、ハングラー、ブラックテリナ、サタンモア、ノーバ、星人・ブニョ、ブラックエンド、ロベルガー、ロベルガー2世……あ、後は…えぇっと……)

 

 

頭の中でひたすら『円盤生物』の名前を唱え、緊張を紛らわそうとしていた。だが、彼の目の前には水着に着替えた美女がいる。そのため…緊張が晴れることは無い。

 

六花「直喜はさ…」

 

直喜「ひゃいぃっ!?」

 

六花「あはっ♪緊張しなくても大丈夫だって~♪直喜はさ、円盤生物の中で何が一番好き?」

 

直喜「え、円盤生物で…?」

 

六花「うん。私はノーバが好き…てるてる坊主みたいな見た目で可愛いから♪」

 

直喜「ぼ、僕は…さ、サタンモアが、好き…かな…?」

 

六花「サタンモアかぁ~、どんなところが好き?」

 

直喜「えっとね…乗ったら、目的地まですぐに行けそう…だから……?」

 

六花「成る程…サタンモアって確か、時速3000kmで飛ぶもんね?後は、体内に収納してる小型円盤生物『リトルモア』…あの大群はひとたまりも無いよね。」

 

直喜の大好きなウルトラマン作品の話で盛り上がり、身体が温まった頃…2人は露天風呂からあがり、夕食を召し上がることに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃…熱海の温泉街では、怪獣優生思想が観光をしていた。

 

オニジャ「ベンザイ星人、何だそりゃ?」

 

ジュウガ「ベンゼン星人です。慢性ガス過多症宇宙人で、地球を破壊しようと企む悪質な宇宙人です。ウルトラマンシャドーを送り込んだ張本人とも言えます。」

 

ムジナ「何で分かるの?」

 

シズム「俺の円盤生物を調査に行かせたんだ…そしたら、見事に真っ黒だったよ。」

 

シズムの隣には、銀色の身体に赤い触手を生やしたクラゲのような物体がフヨフヨと飛んでいる。

 

ジュウガ「直喜を守るために、円盤生物を使うとは…シズムも考えましたね。」

 

シズム「けど、問題なのは…直喜にコイツらを味方と認識して貰うにはどうすれば良いかって話……ね、『シルバーブルーメ』?」

 

 

シズムの言葉に、頷くようなリアクションをする小型飛行物体…それは、紛れもなく『シルバーブルーメ』である。地球防衛軍の宇宙ステーション『MACステーション』を壊滅させ、『ウルトラシリーズ最悪のトラウマ怪獣』との別名がある。

 

シズム「俺が使役してるのは『シルバーブルーメ』と『アブソーバ』と『デモス』……ジュウガは『ブラックガロン』と『ブリザード』と『星人・ブニョ』で…ムジナが『ブラックドーム』と『ブラックテリナ』と『ノーバ』…オニジャは『ハングラー』と『サタンモア』と『ブラックエンド』でしょ?」

 

オニジャ「おう!!コイツら、めっちゃ従順で可愛いんだよな~♪」

 

ムジナ「私はノーバちゃんがお気に入り♪」

 

ジュウガ「俺はブリザードを気に入っている。星人・ブニョは知能があります。ブラックガロンは舌が弱点であるから特攻兵器みたいな役割です。」

 

彼らの近くには、合計12体の円盤生物がおり…それぞれ3体ずつ使役しているようだ。この円盤生物達は…主である彼らに非常に従順で、直喜のことも知っている。

 

オニジャ「けどよぉ…もう1つ問題あるんじゃねぇか?」

 

シズム「何?」

 

ムジナ「直喜の近くには、黒髪の女がいる。確か…りっかって言ってたような……」

 

オニジャ「そうだそうだ!!アイツに見つかったら、間違いなくコイツらやられるよな…?」

 

ジュウガ「でしたら…直喜が1人になったタイミングで俺達が姿を見せ、円盤生物が味方であることを直喜に教えるのはどうでしょう?」

 

シズム「…そうだね、それが一番かも。」

 

作戦がある程度決まった彼らは…

 

ムジナ「よぉし…温泉行こ♪」

 

オニジャ「賛成賛成!!」

 

ジュウガ「おいおい、それで良いのか…?」汗

 

シズム「良いじゃないか。円盤生物にはエネルギーを蓄えて貰わないといけないし…それまでの間、ゆっくりしてようよ。」

 

円盤生物達が活動するためのエネルギーを補給するため、高速で大空へと飛び去って行くのを見届け……怪獣優生思想の4人は、熱海温泉を満喫するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「…!?」

 

ふと、窓の外を見る六花だが…彼女の視線の先には何も無い。

 

直喜「…ど、どうしたの、六花ちゃん?」

 

六花「…あ、ううん…何でもない♪」

六花(今、何かが空に飛んでったような……まさか、直喜を狙ってる輩がいる?)

 

普通に夕食を食べる直喜…反対に、六花は妙な胸騒ぎを感じ…中々落ち着きを取り戻せずにいた。

 

直喜「六花ちゃん…何か、僕にも…六花ちゃんの力になれるかな?」

 

六花「…ッ!?ふぇっ?」

 

直喜に声を掛けられ、間抜けな声を出してしまう六花。

 

直喜「き、気のせいだったら、申し訳ないんだけど…何か、落ち着きが無いように…感じるから……」

 

六花「……。」

六花(直喜、よく見てるな~……これは、一本取られたか……)

 

落ち着きが無いことを直喜に見抜かれた六花は、少しの間考え込み……そして、一つの提案を思いつく。

 

六花「じゃあさ、直喜……」

 

直喜「…?」

 

六花「はい、あ~ん♪」

 

直喜「へっ…!?///」

 

六花からの「あ~ん」にドキッとした直喜だったが…彼女のためだと思い、受け入れた。

 

六花(あぁ、直喜…守ってあげたい、ううん…守らないと、昔は私のことを沢山助けてくれたんだし……今度は、私が…直喜を守らなきゃ!!)




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪

この物語に登場する『怪獣優生思想』は円盤生物を扱う。12体いるため、それぞれ3体ずつ使役している。等身大として、小さくして召喚する事もできる。


ジュウガ➡ブラックガロン、ブリザード、星人ブニョ

オニジャ➡ハングラー、サタンモア、ブラックエンド

ムジナ➡ブラックドーム、ブラックテリナ、ノーバ

シズム➡シルバーブルーメ、アブソーバ、デモス
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