【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
ベンゼン星人「は、ハニー!!大丈夫か!?」
レディベンゼン星人「…うぅ……」
自慢の『ウルトラマンシャドー』がゼアスに倒された後…レディベンゼン星人は倒れ、寝込んでしまっていた。そんな彼女を看病するベンゼン星人。
ベンゼン星人(そろそろ、『UF-0』が戻ってくる頃だな…あっ、噂をすれば…)
ベンゼン星人の元に、ワタリガニ(もしくはザリガニ)に似たの謎の円盤生物がやって来た。これこそ、ベンゼン星人が使役している円盤生物の1体『UF-0』である。
ベンゼン星人「何ッ!?ゼアスが熱海にいるぅ!?」
ベンゼン星人の言葉に、コクンッと頷くUF-0。
ベンゼン星人「すぐに向かえ!!ゼアスを誘い出して市民が見ている中で潰せェ!!」
ベンゼン星人の言葉に、基地から出ていくUF-0は…ゼアスと戦うために、熱海へと向かった。
ベンゼン星人「おいおいおいおい!!待て待て待て待て!!俺も行くんだよ!!おい、待てっておい!!」
ベンゼン星人は慌ててUF-0の後を追い掛けた。
UF-0(いやいや、お前が行けって言ったんだろ?)汗
慌てん坊のベンゼン星人に呆れつつ、彼をコックピットに乗せ…今度こそ、熱海へと向かった。
六花「…ん…ぅう……ん?」パチッ…
直喜「あっ、気が付いた?」
六花が気が付くと、旅館に戻っており…布団に寝かされていた。
六花「な、直喜…もしかして、ずっと側にいてくれたの?」
直喜「うん。だって…六花ちゃんが、心配だから…」
六花「…そっか…ありがとう、直喜…」
六花(直喜を守るって決めたのに……また直喜に、助けられちゃったな……)
直喜を守ることを決意したものの…守れなかったことに、落ち込んだ表情をみせる六花。そんな彼女に、直喜は声を掛ける。
直喜「も、もしかして…六花ちゃん、落ち込んでる……?」
六花「…!?」
落ち込んでることを直喜に見抜かれた六花は、思わず驚いた顔をみせる。
直喜「僕ね…六花ちゃんに、助けられてばかりいてね……学校に行っても友達ができるか不安だったんだ…六花ちゃんが話し掛けてくれなかったら、僕…ずっと一人ぼっちだったかもしれない……六花ちゃんが僕を、楽しい場所に連れてってくれたから…僕、楽しいって思えるんだ……」
臆病な性格の直喜は、とにかく駄目な部分が目立ってしまう(本人自覚済み)ため…クラスに馴染めるのか、誰よりも不安を抱えていたのだ。だが、六花に声を掛けられたことをきっかけに…クラスに馴染むことができたのだ。
直喜「だ、だから…僕も、六花ちゃんのお手伝いができたらなって思って……僕、あんまり役に立てないけど…」
六花「…直喜……」
六花は布団から起き上がり、直喜を抱き締める。
六花「直喜、嬉しいよ…♪」
直喜「えっ、ちょうわぁっ!?」ドサッ!
六花は直喜を抱き締めたまま彼を押し倒すと…
六花(もう我慢できない…ごめんね、直喜…私、悪い娘になっちゃう♪)
直喜の唇に自分の唇を重ね……濃厚なディープキスをした。
ムジナ「…!!///」
六花と直喜がイチャイチャ(六花が一方的にイチャついてきてる)を、ムジナは顔を両手で隠しながら見ていた。
ジュウガ「ムジナ、もう見ない方が良いですよ?」汗
六花が直喜に甘える中…完全に空気と化していた怪獣優生思想のメンバー達は、そっと部屋から退室した。
ベンゼン星人「ここが熱海かぁ…フヘヘヘ、人がわんさか居やがる…!!」
UF-0に乗ったベンゼン星人は、熱海上空に姿を現すと…破壊活動を開始する。UF-0は目と触角から破壊光線を放ち、街を攻撃し始める。
ベンゼン星人「ナハハハハ!!さぁさぁ地球人共、泣け…叫べ…そしてママを呼べェ!!」
直喜「ッ!?あれは…UF-0…!!」
六花「えっ、嘘マジで!?」
六花(折角良いところだったのに…)
直喜は慌てて街へ繰り出そうとするが…六花に止められる。
六花「待って直喜…ねぇ、どこ行くの?」
直喜「ど、どこって…助けを求めてる人達のところへ……」
六花「その人達を助けて、その後どうやって帰ってくるの?」
直喜「そ、それは……」
六花の問い掛けに、黙り込んでしまう直喜。
六花「多分、ゼアスが来てくれると思うけど…必ず来てくれるとは限らないし……」
直喜「……。」
六花「このまま、直喜が戻って来なかったら…私……」ジワッ…
直喜「……。」
直喜(…どうしよう、僕がゼアスだってことを六花ちゃんが知ったら……で、でも…今頃…沢山の人達が…!!)
ゼアスに変身したいところだが……目の前には六花がいるため、変身を躊躇ってしまう。彼は今…2つの選択肢を迫られていた。
だが、純粋で優しい性格の直喜に…見捨てるという選択肢は無い。そして……
直喜「六花ちゃん…実は僕……『ウルトラマンゼアス』なんだ…」
とうとう、六花に…自分がゼアスであることを告げた。
六花「……そうだったんだ。」
直喜「だ、黙っててごめん……ぼ、僕…」
六花は直喜の手を優しく握り、声を掛ける。
六花「あの時、助けてくれたのは…やっぱり直喜だったんだね。私さ…ゼアスの顔を見たとき、直喜が『もう大丈夫だよ』って優しく微笑んでくれた気がしたんだ。だから、だから…私、直喜にずっと…お礼が言いたかった…!ありがとう…私を、助けてくれて…!!直喜は…私の……『ヒーロー』だよ!!」
涙ながらにお礼を言う六花を見た直喜は…
直喜「じゃあ、僕…行ってくるよ……」
…と、六花に告げ…ピカリブラッシャーを取り出す。そこに、怪獣優生思想の4人も来て…直喜の近くに立つ。
オニジャ「俺達もついてるぜ、直喜!!」
シズム「直喜は、俺達のベストフレンド…君が背負うモノは、俺達も一緒に背負うよ。」
ジュウガ「直喜の全ては、俺達の全てです。」
ムジナ「直喜が守りたいモノは、私達も守るよ!」
使役している円盤生物を巨大化させ、UF-0の元へ飛ばしていく。
直喜「みんな、ありがとう…」
直喜は高速で首を左右に振りながら、ピカリブラッシャーで自身の口腔環境を綺麗にする。そして…
直喜「ゼアアァァス!!」ピカァァアアアアアアッ!!
ブラッシャーを天に掲げ…目映く、優しい光に包まれていくと……光の戦士『ウルトラマンゼアス』へと変身を果たした。
ゼアス「シェアッ!!」
夜になった熱海の街中に…人類の希望であり、永遠のヒーロー『ウルトラマンゼアス』が遂に、姿を現した。
ベンゼン星人「フハハハ!!とうとう現れたな、ウルトラマンゼアス!!」
ゼアスが出現してすぐ、12体の円盤生物達が一斉に姿を現す。
ベンゼン星人「おっ!?援軍か!?まさかの援軍!!これは勝ち確だぁ!!」
現れた円盤生物達を、自分の味方だと思い…調子に乗り始めるベンゼン星人。しかし……
ノーバ「キュオオォォッ!!」ビィィイイイイッ!!
ドガァンッ!!
ノーバが目から怪光線を、UF-0目掛けて発射した。
ベンゼン星人「ドゥウェェエエエエ!?み、味方じゃないのォ!?」
続いて……ブラックドームとデモスが、溶解泡を放ち…UF-0の鋭利な爪『ゼロカッター』を瞬時に溶かした。
ベンゼン星人「あらららら!!溶けたよ!!溶けちゃったよ!!」
武器が破壊され、焦り始めるベンゼン星人。
直喜(みんな、行くよ!!あの巨大円盤からベンゼン星人を引き摺り出すんだ!!)
ゼアス「ジュアッ!!」
ゼアスが空中に飛び上がると、円盤生物達もゼアスを援護するため…大空へ飛び立つ。
ゼアス「デヤッ!!ヘアッ!!」ドゴッ!バキィッ!!
格闘戦を仕掛けるゼアス。
ベンゼン星人「その程度か?ならば今度はこっちの……って、あれっ?何で動かないの!?ねぇ何で動かないのォ!?」
UF-0を操るベンゼン星人は、ゼアスに反撃しようとするが…どういうわけか、UF-0の腕が全く動かない。その理由は……シルバーブルーメの触手と、星人・ブニョの宇宙ロープに…いつの間にかグルグル巻きにされていたからだ。
サタンモア「!!」キィィイイイイイイイインッ!!
完全に身動きが封じられたUF-0に、サタンモアがクチバシ攻撃『クラッシュアタック』を繰り出した。サタンモアの攻撃により、UF-0は破壊された。それと同時に…
ベンゼン星人「うわわわわ!!落ちる落ちる落ちるぅぅうううううう!!」
中からベンゼン星人が排出され、地上へと落下していった。
ドドォォオオオオオオオオンッ!!
ベンゼン星人「あいってぇぇええええ!!こ、腰がぁ…!!」
ベンゼン星人が地上に落ちてきた後、ゼアスがゆっくりと地上に降り立った。
ベンゼン星人「うぐぐぐ…!!」
ベンゼン星人がゼアスの方を見た途端…
ハングラー「ギュオオォォッ!!」チカッ!!
ゼアスの後ろにいたハングラーが、頭部の触角をフラッシュさせた。
ベンゼン星人「うぎゃあっ!?め、目がァ!!」
ハングラーの目潰しに怯んだベンゼン星人に、ゼアスが走っていく。
ゼアス「タアアアアァァァァッ!!」
ベンゼン星人の腹に飛び蹴りを食らわせ、華麗に着地する。
ベンゼン星人「オゴオオォォ…は、腹がぁ…!!」
ブラックガロン「キヤアアアアァァァァッ!!」ボコォッ!!ボコォッ!!
ベンゼン星人「あだっ!?ちょっと待っtあ痛ァ!?」
踞るベンゼン星人に、ブラックガロンが蹴り技を仕掛け…まるでサッカーボールのように転がした。
ベンゼン星人「あ、あぁ~…じ、地面が揺れるぅ~……」
両目に渦巻きを作り、目を回したベンゼン星人に…ブラックテリナが飛んで行き……
ドゴォォオオオオオオンッ!!
触手に着いている爪で、ベンゼン星人の右目を攻撃した。
ベンゼン星人「あぎゃあっ!?目が、目が痛い!!」
右目を抑えるベンゼン星人に次の攻撃を仕掛けたのは、ブリザードだ。
ブリザード「キュォォオオオオオオッ!!」
青い噴射口から零下100℃の凍結ガスを発射し、ベンゼン星人を氷点下の世界へと誘う。
ベンゼン星人「ブルブルブルブルブルブルブルブル…!!さ、寒い…へっ、へっ…ヘェックショォォオオオオイッ!!」
寒さに凍えるベンゼン星人に、アブソーバとブラックエンドが高熱火炎を吐き出した。
ベンゼン星人「あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!あちっ!!あちっ!!」
尻に炎を纏わせ、走り回るベンゼン星人の姿は…滑稽だ。
ベンゼン星人「み、水!水!あっ、あったぞ!!」
ベンゼン星人が尻を突っ込んだ湖は…
ベンゼン星人「あっぢィィイイイイイイ!!これお湯じゃねぇかぁ!!」
そこは、熱々の温泉だった。温泉に尻を突っ込んだせいで、ベンゼン星人の尻は猿のように真っ赤になっていた。
ゼアス「シュアッ!!デヤァッ!!」ドゴッ!ドゴッ!
ベンゼン星人「ぐおっ!?あだぁっ!?」
怯んだベンゼン星人に、ゼアスは猛攻を仕掛け…終始圧倒していた。
ムジナ「あははっ♪みんな凄いよ!!」
シズム「ベンゼン星人…アイツ、バカだね。」
オニジャ「だっはっはっはっは!!アイツだっせぇ!!ウルトラマンゼアスの方がカッケェぞ!!」
ジュウガ「当たり前じゃないですか。」
ウルトラマンゼアスと、ゼアスを援護する円盤生物達の戦いを見守る怪獣優生思想の4人。
六花「…直喜、頑張って…!!」
六花は両手を組んで祈り…ゼアスの勝利を信じていた。
ベンゼン星人「ひいいぃぃ……!!」
ゼアス「…!!」
直喜(ベンゼン星人…温泉地をめちゃくちゃにした罰だ!!)
ゼアスはバレエのアティチュードのような片足立ちの姿勢で超高速回転しながら、ベンゼン星人へと接近していく。
ベンゼン星人「あっ!?そ、その技は…や、ヤメテェェエエエエエ!!」
ゼアス「シェアッ!!」ドッゴォォオオオオオオオオッ!!
ベンゼン星人「あれええええぇぇぇぇ……!!」キランッ…
ベンゼン星人の叫びは虚しく…ゼアスの必殺技『スーパーゼアスキック』によって、大きくぶっ飛ばされた。ゼアスの勝利を見届けた市民は、皆大喜びしていた。ちなみに、円盤生物達のことも味方であると認識している。
オニジャ「おっしゃぁぁああああ!!ゼアスが勝ったぞぉぉおおおお!!」
ムジナ「やったぁぁああああああ!!」
シズム「円盤生物達も、ゼアスの勝利を喜んでるよ。」
ジュウガ「これで、一先ずは安心ですね。」
ゼアスの勝利に歓声を上げるオニジャとムジナ…微笑む市民とジュウガ。
六花「……!!」
六花の視線の先には、両手を腰に当てて堂々と立っているウルトラマンゼアスと…彼の周りを飛び回る円盤生物達が見えていた。ゼアスは右手から『ゼアスキャン』を発射し、熱海周辺を除菌した後…破壊された街を元に戻す光線を発射し、街をキレイサッパリ元通りにした。12体の円盤生物達も、街の修復を開始し…元通りにした。そして…
ゼアス「シェアッ!!」
大勢の人類から感謝されながら見送られる形で、満点の星空に吸い込まれるように、大空へと飛び立って行った。ゼアスを見送った円盤生物達は、身体を小さくし…主達の元へと帰還した。
直喜「おーい!!」
ムジナ「あっ、直喜だ!!」
円盤生物達が戻って来た後、直喜が手を振りながらこちらへ駆けてくる。そんな彼の元に、いち早く向かったのは…
六花「直喜ー!!」
六花だった。走ってきた直喜に抱き付き、優しく声を掛ける。
六花「お帰り…直喜…!!」
直喜「た、ただいま…!!」
六花「直喜、カッコ良かったよ♪」
直喜「か、カッコいいのは僕じゃなくてゼアスだよ…」苦笑
シズム「そのゼアスに変身したのは直喜じゃないか。」
オニジャ「シズム、お前上手いこと言ったなぁおい!!」
ムジナ「それよりさ、ご飯でも食べに行こうよ!!直喜の勝利を祝うために!!」
ジュウガ「賛成します。」
戦いから帰還した直喜を迎えたメンバー達は、ベンゼン星人に勝ったお祝いをするため…夕御飯を食べに行くのであった。
ベンゼン星人「い、いててて……お、おのれぇ…ウルトラマンゼアスめぇ…!!…次は、こうは行かないぞ…!!」涙目
ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪