【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
熱海に来て3日目となった今日……
六花「直喜、こっちこっち♪」
直喜「あっ、待ってよ六花ちゃん…!」アセアセ
六花と直喜…そして、怪獣優生思想のメンバー達がやって来たのは、温泉もあるマリンスパ施設であった。
オニジャ「なぁ…俺ら、完全に…空気だよな……?」汗
ムジナ「…今更気付いたの?」汗
シズム「まぁまぁ、折角直喜と一緒に行動できてるんだしさ…見守ってようよ?」
ジュウガ「そうですね。六花さんは直喜と一緒に旅行に来たと話してましたし…俺達が首を突っ込むのはナンセンスです。」
プールではしゃぐ六花と直喜を、怪獣優生思想の4人は見守ることにした。
シズム「ほら、直喜…楽しそうにしてるよ?」
オニジャ「へへっ、直喜が楽しいなら…俺らも楽しいよな!!」
ムジナ「成る程…直喜に合わせてる感じ?」
ジュウガ「気を遣いっぱなしだと、こっちが疲れてしまいますよ?多分ですけど…お互いに気を遣いあってる感じですね。」
六花「あははは、えいっ!」バシャッ!
直喜「あっ、やったな?それっ!!」バシャッ!
六花「冷たっ!?あっははは♪」
六花(あぁ、そっか……私は今…直喜と一緒に、遊んでるんだ。やっと…やっと……やりたかったことが、叶ったな…♪)
●●●●を倒し続けて数千年もの時を…幾多の次元を旅し……漸く、直喜と再会を果たした六花。彼と再会する前…彼女は……
とノートに書き…彼と再会を果たしたらやりたいことありったけを、書き込んだ。そして、いよいよ直喜との再会の時が近付く中……ツツジ台高校に、転校生としてやって来るのが直喜であることを知った時には、声を上げて泣く程…それを喜んだ。
『直喜に話し掛ける』
『直喜と話をする』
『直喜と一緒に下校する』
『直喜と一緒に出掛ける』
…いくつものやりたいことが叶い、喜びを感じる六花だが…直喜と共にツツジ台高校にやって来たA、B、Cの3人が…直喜の命を奪おうとしていると予感し、彼を守ることを決心した。
六花(でも、アイツら弱い癖に…邪魔ばっかりしてくるんだよね~……ま、ここには居ないみたいだし、いっか。)
直喜「六花ちゃん、そろそろ休憩の時間だから…も、戻ろう…!」
六花「は~い♪」
休憩のアナウンスが響き、プールから上がる六花と直喜。
シズム「あ、お帰り。」
六花「ただいま…んん~っ!!楽し~♪」ググググッ!
伸びの動作を行った後、レジャーシートに座る六花。
ムジナ「ねぇ、さっき係の人からこんなの貰ったんだけど。」
ムジナが見せてきたのは、イベントのチラシだった。どうやら、大プールを舞台に…何やらバトルが行われるようだ。水上に『ランド』と呼ばれるステージを水上に設置し、参加者は胸や尻を駆使して戦い…最後のまでランドに立っている者が勝利となる。
オニジャ「おっ!?これ面白そうじゃねぇか!!」
ジュウガ「オニジャ、よく見てください…」
オニジャ「あっ?…って、おいおい!!女限定かよ!!」
そう…このイベントは、女性のみが参加可能で、男性は参加不可能なのだ。
ムジナ「優勝者には賞金が出るんだって…でも、私はパスする。こっちよりも直喜といる方が一番だし♪」
六花「ふーん……」
六花(優勝賞金は10万円か……あっ、そうだ…これで、直喜に何かプレゼントでも買おっと。)
六花はムジナが貰ってきたチラシを見て、考え事を始める。
直喜「り、六花ちゃん…?」
六花「ねぇ直喜…私、これに参加してみようと思うんだけど……どうかな?」
直喜「ど、どうって……」汗
六花「ウソウソ♪直喜から応援されたいから出るよ♪」
六花はそう言うと、大プール近くにある受付に向かった。
まもなく…イベントが始まり、参加者は30人近くと…かなりの人数がいる。中には、競女育成高校に通う選手もいる。1回戦目に、その選手と当たってしまった。
六花(いきなり強敵…って、言いたいところだけど…!!)
舞「やっ!!」
競女育成高校に通う選手『里中 舞』は、次々と選手をランドから落とし…遂に、六花と一騎打ちに……
直喜「六花ちゃん、頑張れぇ!!」
六花「!!」
六花(直喜が応援してくれてる…よし、これで行ける!!)
直喜からの声援を受け、六花は本気を出し始める。
舞「えいっ!やぁっ!!」
六花「ッ!!」サッ!スッ!
舞の攻撃を意図も簡単に避け続け、反撃の機会をうかがう。
舞「ハァッ…ハァッ……う、ウソ…あの娘、速すぎる…!!」
六花(チャンスだね、一気に決めるよ!!)
スタミナ切れとなった舞に、六花は舞に尻を突き出す……と、見せ掛ける。
舞「ッ!?」
六花(よし、かかった!!)
フェイントに引っ掛かった舞に、六花は自身の尻を大きく薙ぎ払った。
舞「しまっ…!!」ザッパァァアアアアンッ!!
1回戦目は、六花が頂点となった。
観客「うおっ!?あの娘つえぇぞ…!!」「相手は競女育成高校の選手よ!?」「もしかして、経験者?」
先程倒した選手は、競女界の中ではかなり有名な選手のようで…彼女を難なく撃破した六花は、瞬く間に観客からの注目を集めた。続く準々決勝、準決勝も六花は生き残り…決勝戦へ突入する。決勝戦は、六花を除いた3人が…競女選手である。
シズム「決勝か…相手は確か、競女全国大会にも出てる強豪揃いだよ?」
オニジャ「おい、それヤバくねぇか?」
直喜「大丈夫!!」
直喜の声に、ビックリするシズムとオニジャ。
直喜「僕、六花ちゃんを信じる…六花ちゃんは、絶対に勝ってくれるって…だからさ、シズム君もオニジャ君も、ジュウガ君もムジナちゃんも…六花ちゃんを精一杯応援しようよ!!」
ジュウガ「ふっ、そうですね。」
ムジナ「直喜の言うことは、『絶対』だもん♪」
シズム「流石は直喜だね。」
オニジャ「そうと決まれば…六花ァ、行けェ!!」
六花(うるさ…オニジャさんの声、よく聞こえるっての…)汗
オニジャの応援に、迷惑そうな顔をする六花だが……
直喜「六花ちゃぁん!!が、頑張ってェ!!」
六花「ありがと~直喜~♪頑張るから、見ててね~♪」チュッ♥️
直喜からの応援は素直に受け取り、彼に投げキッスを飛ばした。顔を真っ赤にする直喜を見届けた後、スタンバイする。
ジョーヌ「よろしくお願い致しますわ!」
力乃「おうっ!よろしくな!!」
啓子「よろしくお願いします!」
決勝戦の相手は、全国大会出場経験がある3名だ。『ジョーヌ・ベアール』には優勝経験があり、『桜井 力乃』と『海道 啓子』は準優勝経験がある強敵だ。試合開始のホイッスルが響き渡った直後…
ジョーヌ「お覚悟ですわ!!」
力乃「まずはお前からだ!!」
啓子「行きますっ!!」
3人は六花に襲い掛かった。それを見抜いた六花は瞬時に攻撃を避け、距離を取る。
六花「よろしく…さぁ、掛かって来なよ?」
そして、3人に挑発すると…
ギロッ!
3人「「「ッ!?」」」ビリリッ!!
凄まじい覇気を剥き出しにする。
力乃(な、なんて凄まじい覇気だ…!!)
ジョーヌ(か、彼女…タダ者ではありませんわ…!!)
啓子(す、スゴい…で、でも負けるわけには!!)
六花の凄まじい覇気に怯んだ3人だが…己を鼓舞し、再び戦いを開始する。
六花「!!」
六花は掛かってきた3人を前に、両手を腰に当てて…迎え撃った。
バコォッ!!
ジョーヌ「うぇっ!?」
力乃「おい、マジかよ…!!」
啓子「3人係りで攻撃しても、びくともしないなんて…!!」
競女全国大会出場経験のある選手3人の一斉攻撃に、びくともしない六花。
六花(今まで散々特訓してきたんだもん…簡単にやられてたまるもんですか…!)
六花は低い体勢を取ると、空中に飛び上がった。
六花(ウルトラマンタロウの力、とくとご覧あれ!!…なんてね。)
ランドに落ちるタイミングで…まずは啓子にヒップアタックを繰り出し、ランドから落とす。続いて、もう一度空中に飛び上がり…今度はジョーヌにヒップアタックを仕掛け、ランドから落とす。最後に、アクロバティックに空中で回転しながら…力乃にヒップアタックを繰り出し、ランドから落とした。
六花(スワローキックならぬ…『スワローヒップ』ってね?)
六花の優勝が確定した瞬間、周りは大歓声へと包まれた。
ムジナ「やったぁ!!六花が勝ったよ!!」
直喜「やったやった…六花ちゃんの勝ちだぁー!!」
オニジャ「おっしゃぁぁああああ!!」
シズム「これが、誰かを信じる力…直喜、君はスゴいよ。」
ジュウガ「信じる力…興味深いですね。」
六花の優勝を見届け、直喜はムジナとオニジャと一緒に大喜びしていた。シズムとジュウガは、直喜に更に興味を示すことに……
六花「直喜~、勝ったよ~♪」
直喜「おめでとう六花ちゃ…って、うわぁっ!?」
六花は嬉しさのあまり、直喜に抱き付いた。こうして…マリンスパ施設で行われたイベントは無事に閉会し、幕を降ろしたのだった。
日がくれ始めた頃、熱海駅へとやって来た直喜と六花と怪獣優生思想のメンバー達。帰りは同じ列車で、帰ったのは言うまでもない…
六花(楽しかったなぁ~…直喜と一緒に過ごせる日々、本当に夢みたいだよ…今まで頑張って来て良かった♪)
六花の隣には、遊び疲れてスヤスヤと眠る直喜の姿があった。
六花(直喜を守るんだ…直喜のためなら、私はいくらでも頑張れる。直喜…今度こそ、私は直喜のこと……守るからね?)
眠っている直喜の右手を取り、優しく包む六花は…母親のような優しい笑顔を向けるのであった。
オニジャ「…で、俺達この後どうするよ?」汗
ムジナ「…さぁね。」汗
シズム「結局、俺達最後まで空気だったね…」汗
ジュウガ「ま、まぁ…直喜が楽しめたなら、それで良いんじゃないんですか?」汗
ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪