【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
転生者 C…性別は男…高校1年生。
彼は、推しのヒロインが自分の物にならないと気が済まない性格の悪質転生者だ。様々な転生世界で沢山の悪事を働き、最悪の場合…他転生者や原作主人公を殺害し、転生世界を崩壊へと導いて来た。ヒロインを我が手中におさめるには、手段を選ばないのだ…こちらも反省せず、自分の愚行を正当化して開き直っていた。この彼の行動に、最高神はとうとう、堪忍袋の緒が切れ……AとBより、強力な呪いをかけた。
転生者 C「ゲホッ、ゲホッ…はぁ、またかよ……」
とある高級マンションにて、Cがベッドの上で寝込んでいた。彼は体調を崩しやすい体質であり、この日も…学校を休んでいた。ちなみに、コイツが通っている学校は…直喜と同じ、ツツジ台高校である。直喜とは隣のクラスなのだが…
転生者 C「よりによって隣のクラスかよ…はぁ、六花とアカネにお触りする機会がねぇじゃねぇか……」
彼もAとBと同じく…この世界のヒロインである六花とアカネを狙っている。更に、この世界とよく似た世界線のヒロインも狙い…我が手中におさめてしまおうと企んでいる。だが、生憎…彼は風邪を引いてしまい……高熱を出してしまい、行動が困難になってしまったのだ。
その頃、ツツジ台高校では…
体育の授業が行われており、男子はサッカー…女子はテニスをやることになっていた。
将「神山、どこでも良いからとにかくボールを思いっきり蹴り飛ばせ!!」
将が直喜にボールをパスする。
直喜「へっ!?ちょっ…うひゃあっ!?」ブゥンッ!ステンッ!!
直喜は右足を振るったが、背中から地面にスッ転んだ。だが、直喜が蹴ったボールは綺麗なアーチを描き…
キーパー「うおっ!?」
バサァッ!!
見事、ゴールに入った。
女子「キャー、直喜くーん!!」「スゴい、ミラクルショットだよ!!」「まるで虹がかかったみたい♪」
直喜がシュートを決めると、見ていた女子達は大歓声を上げた。
直喜「いたたた…ん、えっ…これは、一体…?」
将「神山、お前ゴール決めたんだって!!」
裕太「うん!綺麗なアーチだったね!!」
直喜「えっ、そうなの…?」
男子「「「まさかの無自覚!?」」」汗
直喜の言葉に、思わずツッコミを入れる男子達。
転生者 A「たまたまシュート決めたぐらいで、調子に乗ってんじゃねぇyブフゥッ!?」
Aがイチャモンをぶつけた瞬間、テニスボールが飛んできて…Aの顔面にクリーンヒットした。
なみこ「あっ、ごめーん。手が滑っちゃったー。」
犯人はなみこであった。
六花「何、アイツ…また直喜にイチャモンぶつけてんの?」
はっす「直君、何にも悪いことしてないのにね…」
相変わらず素行の悪いAに呆れる六花とはっす。しかし、アカネはどんどんハイライトが消えて行き……
アカネ「コロス…!!」
怒りに燃える。
六花「ちょいちょい!アカネストップ!!」
今にもAの元へ向かい、ラケットを振り下ろそうとするアカネを、慌てておさえつける六花。亜子と蘭萌も駆け付けて一緒に止めようとするが、それでもアカネは怒りがおさまらない。
六花「やばっ…直喜~、ちょっと助けて~!!」
直喜「…えっ?」
直喜は怒っているアカネと慌てている六花を見ると、真っ先に彼女達の元へ駆け付ける。
直喜「ど、どうしたの…新条さん、宝多さん…?」
アカネ「アイツ、コロスコロスコロス!!」
直喜「えっ!?こ、ころ…し、新条さん…それは…良くないと……思う、よ…?」
オドオドしながらも、アカネに声を掛ける直喜。すると、先程まで怒っていたアカネが…
アカネ「わ~ん!ごめんね、直喜く~ん!!」
途端に泣き顔を見せた。
直喜「あっ…し、新条さん……ご、ごめん…ね…ぼ、僕…言い過ぎた、かな…?」汗
六花「直喜、大丈夫。この場合、直喜が正しいんだから。」
アカネを心配する直喜に、声を掛ける六花。
アカネ「直喜君、ギュッとさせてくれる?」
直喜「えっ…?そ、それって…どういう」
アカネ「こゆこと♪」ギュッ!
直喜「ひゃっ!?」
何と、アカネは直喜を抱き締め…彼の顔を自分の胸に優しく置いた。
亜子「うわぉ、アカネ大胆♪」
蘭萌「ヒュ~♪」
それを見て、周りは「ヒューヒュー」と…盛り上がる。
直喜「ぷはっ!?し、新条さん!?」
アカネ「イヒヒヒ♪どう、ビックリした?」
直喜「……///」プシュ~……
アカネに抱き締められ、直喜は顔を真っ赤にして…力が抜けて、地面に膝をついた。
裕太「ちょっ、直喜君!?大丈夫!?」
裕太が声をかけても、直喜は全く反応をしなかった。どうやら、気絶してしまったらしい……
六花「あ、アカネ…こうなったら私も!!」
将「いや、何故そうなる!?保健室に運ぼうぜ!!」
気絶した直喜を抱き締める六花に、将はツッコミを入れ…周りは更に盛り上がる。
なみこ「おぉ、六花さんも積極的~♪」
はっす「ふふふ~、流石は六花さん♪」
その後、直喜は将と裕太によって保健室へと運ばれ…目が覚めたのは、昼休みに入った時だった。
え?Aはどうしたって……放置されまちた☆
六花「直喜大丈夫?具合悪くない?」
直喜「あう…た、宝多さん…ち、近い…///」
六花から心配された直喜は、顔を真っ赤にする。「あぁゴメンゴメン…」と、六花が離れると…直喜はゲーム機を取り出し、ウルトラマンのゲームをプレイする。
将「おっ、ウルトラマンFENだな?」
直喜「う、うん…今日、アップデートの日でね……新しいキャラが追加されたんだ。」
六花「そうなんだ、直喜の好きなウルトラマンいると良いね♪」
直喜はバトルモードを選び、キャラクターを選択し始める。
直喜「あっ!?こ、これって…!!」
裕太「えっ、どうしたの?」
アカネ「何々、直喜君の好きなウルトラマン居た?」
直喜「うん!!ゼアスだ…遂に、『ウルトラマンゼアス』が来たよ!!」
今日のアップデートで、とうとう…直喜が大好きなウルトラマン、『ウルトラマンゼアス』が使えるようになったのだ。早速直喜はゼアスを選択し、1体目の怪獣『ゼットン』と戦う。
アカネ「ほえ~、いきなり最強怪獣が相手だね。」
蘭萌「あぁ、これ見たことある。」
亜子「ゼットンだって、何か強そう…」
ゼットンは、【ウルトラマン】の最終回に登場した怪獣で、ウルトラマンを倒している。それでも…
直喜「ううん!!ゼットンなんて、ゼアスの敵じゃないよ!!だってゼアスは…ウルトラマンだから!!」
直喜が操作するウルトラマンゼアスは、終始ゼットンを圧倒し…反撃の隙を与えず、最後は必殺技『スペシュッシュラ光線』でゼットンを撃破した。
六花「やった、直喜が勝った!!」
直喜「えへへっ、流石…ウルトラマンゼアス!!」
亜子&蘭萌「「神山君強ッ!?」」
最強怪獣と呼ばれたゼットンを圧倒し、ご機嫌な直喜…その後、2体目の相手『キングジョー』を『スーパーゼアスキック』で倒し…3体目の超獣『ジャンボキング』は『ウルトラかかと落とし』で難なく撃破……4体目の『ガタノゾーア』をノーダメージで終始圧倒し、トドメは『スペシュッシュラ光線』で撃破……最後の相手は、ゼアスの宿敵『ウルトラマンシャドー』だ。
直喜「シャドーが相手かぁ…ゼアスを1度破ってるからなぁ……」
なみこ「大丈夫大丈夫!!直喜なら勝てるよ!!」
はっす「ウルトラ博士の直君に敗北は無いって~♪直君、頑張って♪」
六花「頑張れ直喜!!」
アカネ「偽物なんて、直喜君の敵じゃないよ♪」
亜子「そうそう、最後は本物が勝つって相場が決まってるんだしさ♪」
蘭萌「神山君がんば~♪」
女子生徒から応援され、シャドーと戦う直喜。
直喜「おっと…流石に、簡単には勝たせてくれないか……」
ゼアスを操作する直喜は、シャドーと互角の戦いを見せるが…フラフラゲージが溜まってしまい、シャドーに吹っ飛ばされてしまった。
女子「「「あっ!?」」」
シャドーはエネルギーを貯め、必殺技『シャドリウム光線』を放って来た。
直喜「それは、分かってたんだよね!!」
ゼアスはバリアを張り、シャドーの必殺光線を防いだ。
六花「あっぶな!!」
アカネ「さぁ、反撃だ~♪」
直喜はゼアスを操作し、確実に攻撃を当て…フラフラゲージが満タンになったタイミングで、シャドーを吹っ飛ばして…エネルギーを貯める。
直喜「あっ!?こ、これって…!!」
直喜がコントローラーのボタンを押した時、シャドーも光線を撃とうとする。
直喜「映画のシーンを再現したヤツだ……よぉし、負けないぞ…!!」
画面には『ボタン連打!!』と出ており、直喜は必死にコントローラーのボタンを押し続ける。
なみこ「頑張れ、直喜ー!!」
はっす「行け行け~!!」
亜子&蘭萌「「頑張れっ♪頑張れっ♪」」
直喜を応援する女子達。すると、ゼアスにカットインが入り…スペシュッシュラ光線を発射したまま口を開いて気合の一声を上げ、腕をクロスし…太い青い光を放った。これは、ゼアス最強必殺技の『クロススペシュッシュラ光線』である。ゼアスの必殺光線は、シャドーの光線を押し返し…遂に、シャドーを撃破した。
六花「ウルトラマンシャドー撃破…スゴいじゃん直喜♪」
直喜「そ、そうかな…えへへへ……///」
六花に褒められ、照れる直喜。
アカネ「よしよし、頑張った直喜君にご褒美♪」
アカネはそう言うと、彼の頬にキスをした。
直喜「ふぁにゃっ!?///」
アカネ「うっそ~♪」
アカネの行動に、男子達は口笛を吹き…直喜が顔を真っ赤にしてテンパったのは言うまでもない。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪