【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第54話 3バカって、なに?

ある日の平日……

 

 

 

転生者 C「ちっきしょお……」

 

怪獣を使ってもゼアスに勝てず、負け続きのCが…まるで何かを探しているかのように街を歩いていた。ちなみに彼…AとBと共に、指名手配されている。

 

転生者 C(高校は退学させられるし…住居も追い出されるし…金も使われるし…何より、六花とアカネ、夢芽とちせとムジナを抱けねぇし……これも全部、神山のせいだ…!!)

 

彼のこれまでの悪事の中でも、特に酷かったのは……大正時代を舞台にした世界にて、『鬼殺隊』の中の最高幹部と言われている『柱』と呼ばれる存在を半殺しにした。特に男を……女の柱や鬼殺隊は洗脳し、欲望がままに操った。ヒロイン達を手に入れても、数日で飽きた彼は……この世界にやって来た。しかし、そこで彼を待っていたのは地獄だった。

 

転生者 C(しっかしあちぃなぁ……川の水でも飲むか。)

 

自販機があっても、手持ち金が僅かであるため…躊躇うことなく飲み物を買えないC。そんな彼の選択肢は、『我慢する』か『川の水を飲む』の2択であった。

 

転生者 C「ズズッ……っあぁ、うめぇ……」

 

一見キレイに見える川の水……しかし、動物の糞尿であったり、寄生虫等が入っていることがある。そのため、1度煮沸してから飲むのが安全だ。だが、今まで散々楽な道を進んでばかりいたCに、そんな事は当然知らない。

 

転生者 C「さて…腹も減ったなぁ……どこかに、畑は……おっ?あれは…!!」

 

Cの視線の先には、買い物から帰っている途中の直喜の姿があった。

 

転生者 C(六花もアカネもいねぇし…それどころか、周りに人がいねぇ!!殺すなら今だ!!)

 

Cは直喜の元へ向かい、彼の目の前に姿を現す。

 

 

転生者 C「おいコラ神山ァ!!」

 

 

直喜「うわっ!?し、C君…!?」

 

突然Cが目の前に現れ、ビックリする直喜。人を疑わない直喜だが、そんな彼でも…今のCはまともでは無いことは一目で分かった。

 

転生者 C「今日こそ、お前の最期だ…死ねぇ!!」ダッ!!

 

直喜「ッ!?」

 

Cは両手をガッツポーズのように振り上げながら直喜目掛けて走って来る。その時……直喜の目の前に、何やら光の粒子が現れたと思うと……それが、段々人の姿へと変わって行く。

 

転生者 C「むっ!?」ザザザッ…

 

Cはその粒子にビックリして、足を止める。粒子からは、青と黒を基調とした体色に、赤い目が特徴のウルトラマンと思わしきナニカが現れた。

 

直喜「えっ!?…か、カオスウルトラマン…!?」

 

そう…直喜とCの前に姿を現したのは、紛れもなく『カオスウルトラマン』である。

 

 

カオスウルトラマン「ォォオオオオッ……ハァッ!!」ビシィッ!!

 

 

カオスウルトラマンは、Cの方を向いており…低く、不気味な唸り声を上げると、掛け声と共に構えを取った。

 

転生者 C「ちっ…カオスウルトラマン、こっちの味方じゃねぇのかよ…!!」

 

カオスウルトラマンはC目掛けて走ると、彼に攻撃を仕掛けていく。

 

カオスウルトラマン「タァッ!ハァッ!

 

転生者 C「うぉっ!?あぶね!?」

 

初めは、カオスウルトラマンの攻撃を何とか避け続けたC。だが、次第に動きを読まれて行き……

 

カオスウルトラマン「ッ!!」

 

転生者 C「おっt…って、あら?」

 

カオスウルトラマン「ハァッ!!」ドゴォッ!!

 

転生者 C「ぐあっ!?」

 

遂には、カオスウルトラマンのフェイントに引っ掛かり…顔面にパンチを見舞われた。Cを転ばせたカオスウルトラマンは、直喜の前に降り立ち…彼を守る形で立ち塞がる。

 

直喜「か、カオスウルトラマン…どうして?」

 

カオスウルトラマン「…。」

 

直喜の問い掛けに、カオスウルトラマンはホワイトボードとペンを生み出し、何かを書き始める。そして…

 

 

『直喜を守る。それが、私の使命だ。』

 

 

…と、彼に伝える。

 

直喜「も、もしかして…僕を、助けに…来てくれたの…?」

 

カオスウルトラマン「…。」コクッ…

 

直喜の言葉に頷くカオスウルトラマン…そして、再びCを捉え…

 

カオスウルトラマン「ハァッ!!」ビシィッ!!

 

構えを取り、Cを睨む。

 

転生者 C「ぐぅ……俺に、食い物を寄越せぇぇええええええ!!」

 

カオスウルトラマン「フンッ!」ガシィッ!!

 

走って来たCに掴み掛かるカオスウルトラマン。

 

転生者 C「おりゃあっ!!」ブゥンッ!!

 

カオスウルトラマン「ハァッ!!

 

Cに投げられても、側転を繰り出して体勢を立て直すカオスウルトラマン。

 

転生者 C「負けるか…オラァッ!!せいっ!!」ブゥンッ!!ブォンッ!!

 

カオスウルトラマン「!!」サッ!サッ!

 

Cのパンチと蹴りを、バク転で避けたカオスウルトラマンは…

 

カオスウルトラマン「ハァッ!!」ドスゥッ!!

 

転生者 C「がはっ!?」

 

Cの腹にヤクザキックを繰り出し、Cを地面に転がす。すかさず、光線を放とうとするカオスウルトラマン。しかし…

 

カオスウルトラマン「ッ!?」

 

何かを察知し、カオスヘッダーに戻り…瞬時に直喜の前に立った。

 

直喜「わわっ!?」

 

その直後……

 

 

ボカンッ!!

 

カオスウルトラマン「グアッ!?

 

カオスウルトラマンの背中に、実弾が命中し…爆発を起こした。

 

転生者 B「ちっ…外したか……」

 

転生者 A「だが、この偽ウルトラマンだけなら…そうでもなさそうだぜ。」

 

そこに、BとAが現れた。Bの右手には、どこから入手したのか…拳銃が握られていた。

 

転生者 B「おい神山ァ…今から俺達に土下座して謝れや!!『六花とアカネを洗脳してごめんなさい』ってなぁ?そしたら半殺しで許してやるよ、ギャハハハ!!」

 

転生者 A「ヒャハハハ!!さぁさぁ謝れ!!お前なんかに拒否権はねぇんだよ!!」

 

勝ち誇ったように嗤うBとA……

 

カオスウルトラマン「グゥゥウウウウ…!!

 

カオスウルトラマンは直喜を守るように彼の前に立ち、構えを取る。だが、カオスウルトラマンのカラータイマーが…黄色から赤に変わり、点滅を始めた。

 

転生者 C「ハッハッハァ!!カオスウルトラマン、偽りのヒーローのお前なんかに…守れるモノなんて何一つねぇんだよ!!お前の後ろに居る弱虫と共に、あの世行きだなァ…ガハハハハ!!」

 

カラータイマーの音を聞き、更に勝ち誇った顔を浮かべる3バカ。

 

直喜「か、カオスウルトラマン…」

 

カオスウルトラマン「ナオキ…お前ヲ、守ル…!!

 

カラータイマーが鳴ると、すぐに撤退を選ぶカオスウルトラマン…しかし、今の彼には『神山 直喜』を守らなければならない。例え、ウルトラマンの偽物であっても…守るべきモノは、守る……それが、今のカオスウルトラマンの使命なのだ。

 

転生者 B「死ねぇ死ねぇ!!カオスウルトラマン死ねぇ!!」ダァンッ!ダァンッ!

 

カオスウルトラマン「グワッ!?ガアッ!!

 

カオスウルトラマンの身体には、次々と弾丸が命中する。それでもカオスウルトラマンは、決して直喜の前を退こうとしなかった。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビィィイイイイイイイイッ!!

 

 

3バカに向かって黄色い光線が飛んで来た。その光線は、爆発を起こすと同時に魔方陣を出現させた。

 

ドガァァアアアアアアアアンッ!!

 

3バカ「「「どわぁぁああああああ!?」」」

 

3バカは空中に飛ばされ、地面に叩き付けられる。

 

直喜「い、今のって…『ギャラクトロン』の!?」

 

夢芽「直喜!!」

 

ちせ「直喜先輩!!」

 

光線が飛んで来た後、直喜の近くに夢芽とちせが降り立つ。

 

夢芽「って…カオスウルトラマン!?直喜に近付か無いd」

 

直喜「待って夢芽ちゃん!!カオスウルトラマンは僕を助けてくれた、カオスウルトラマンは味方だよ!!」

 

夢芽「え…そ、そうなの?」汗

 

ちせ「南さん、見てなかったんですか?カオスウルトラマンはあそこに突っ伏してるバカ3人から直喜先輩を助けてましたよ?」

 

夢芽「うっ…」汗

 

直喜の言葉を聞き、漸くカオスウルトラマンが味方であると認識した夢芽。ちせからも突かれ、ぐうの音も出なくなった。

 

カオスウルトラマン「……。」┐( ̄ヘ ̄)┌

 

思わずヤレヤレのポーズを取ったカオスウルトラマンは、一旦カオスヘッダーの姿に戻ると…再び姿を現した。カラータイマーも黄色に戻っている。

 

夢芽「それじゃ、あの3バカを成敗しよっか?」

 

ちせ「言われなくても、そうするつもりですよ。」

 

夢芽は魔法陣を複数纏わせた右腕を天に伸ばし、上空に浮かび上がって行く。その後、エネルギーを充填し始め…周囲には何やら優しく、穏やかな曲が流れ始める。

 

直喜「ゆ、夢芽ちゃん…」

 

夢芽「私ね…ウルトラ怪獣達の技が使えるの。この力、直喜を守るために使うよ。」

 

ちせ「直喜先輩、私は色んな宇宙人の力が使えるんですよ。例えば…はい、マグマサーベルに……『バロッサ星人』の力で、『ギルファス』の剣だったり、『コダイゴンジアザー』の鯛砲も出せますよ♪」

 

鯛砲『商売繁盛!!商売繁盛!!

 

ちせは『バロッサ星人』の力を使い…様々な武器を出すことができるのだ。鯛砲は『商売繁盛!!商売繁盛!!』と言いながら、3バカに襲い掛かる。

 

転生者 A「うわっ!?何なんだコイツ!?」

 

転生者 B「どわっ!?あっちいけ!!」

 

転生者 C「ば、バカこっちに投げるな!!」

 

鯛砲『商売繁盛!!商売繁盛!!商売繁盛!!商売繁盛!!

 

鯛砲に追い掛け回され、パニックになる3バカ。

 

ちせ「南さん、今っす!!」

 

夢芽「うんっ!!」

 

夢芽は胸の前にエネルギー光球を作り出すと…そこから破壊光線を放った。カオスウルトラマンも、『ダーキングショット』を発射し…3バカを大爆発へと包んでいった。

 

ちせ「ぃよしっ!!」

 

鯛砲『商売繁盛!!商売繁盛!!』

 

ちせが召喚した鯛砲は、主であるちせの元に戻って来た。やがて、爆風が晴れると…ボロ雑巾と化した3バカが戦闘不能になっていた。

 

直喜「ありがとう夢芽ちゃん、ちせちゃん、カオスウルトラマン!!」

 

助けてくれた3人にお礼を言う直喜。

 

夢芽「ううん、気にしないで♪」

 

ちせ「ガウマ隊長の訓練をサボ…じゃなくて、休んで正解でしたね♪」

 

夢芽「でも、そろそろ戻らないとね…またね、直喜♪」

 

夢芽はダイナウイングを召喚し、ちせと共に乗り込むと…どこかへ飛び去って行った。

 

直喜「あっ、カオスウルトラマン…大丈夫?」

 

カオスウルトラマン「……。」

 

『私は不死身…だから大丈夫だ。』

 

カオスウルトラマンの言葉に、ホッとする直喜。その後、直喜はカオスウルトラマンに付き添われ…無事に自宅マンションにたどり着くことができた。彼を送り届けたカオスウルトラマンは、カオスヘッダーとなってどこかへ飛び去って行くのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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