【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

57 / 142
OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第56話 怪獣酒場って、なに?

ある日の休日……

 

 

六花「フフッ、直喜とウルフェスかぁ…嬉しいな~♪」

 

直喜「そ、そう…?」

 

この日は、ウルトラマンファンにとって…つまり、直喜にとってのビッグイベント『ウルトラマンフェスティバル』の日だった。

 

隆也「直喜ィ!!」

 

そこに、直喜の親友『阿部 隆也』がやって来た。

 

直喜「隆也君!!あっ、六花ちゃん、紹介するよ。ぼ、僕の友達の『阿部 隆也』君。隆也君、僕の友達でクラスメイトの『宝多 六花』ちゃんだよ?」

 

六花「初めまして、宝多 六花です。直喜がいつもお世話になってます。」

 

隆也「いやお母さんか!?あっ、失礼…俺は『阿部 隆也』です!!初めまして!!」

 

六花の自己紹介に思わずツッコミを入れた隆也だが…慌てて訂正し、元気ハツラツな自己紹介をした。何故こうなったのかというと……

 

 

 

【~回想~】

 

それは、ウルフェス前日の夜のこと……

 

直喜「あっ、もしもし隆也君?」

 

隆也『おう直喜!!どうした?』

 

直喜「明日のウルフェスなんだけど…」

 

隆也『おん。』

 

直喜「ぼ、僕の友達でクラスメイトの人が一緒に来るんだけど…だ、大丈夫かな?」

 

隆也『あぁ全然大丈夫だぜ!んで、誰が来るんだ?』

 

直喜「えっとね…り、六花ちゃん。」

 

隆也『それって、前に直喜が話してた…』

 

直喜「そうそう。」

 

こうして、ウルフェスに六花が来ることを納得した隆也。

 

【~回想終了~】

 

 

 

そして、今に至る。

 

直喜「そ、それじゃあ行こう!!」

 

六花「は~い♪」

 

隆也「おう!!」

 

直喜を先頭に、ウルフェス会場へ入っていく六花と隆也。

 

六花「へぇ~、色んなのがあるね。隆也君もさ、直喜と一緒に教えてよ。オススメのスポットとかさ?」

 

隆也「そうだな~…あっ、あそこだな。なぁ直喜。」

 

直喜「うん!あそこだね!!それじゃあ案内するよ!!」

 

直喜と隆也に案内された場所…それは……

 

 

直喜「ここだよ。」

 

六花「わぁ、これってアボラスだよね?」

 

隆也「そうそう。ちなみにここは、『スペシウム光線』コーナー。SNSでもかなりバズってるんだ。」

 

それは、ウルトラマンファン達の間ではかなり有名なスポット『スペシウム光線コーナー』である。白目を向いている怪獣アボラスがおり、近くには『今だ、スペシウム光線を撃つんだ!』と書かれた立て札が置いてある。説明を見てみると…

 

“はるか彼方遠い宇宙にあるブラックホールが大爆発を起こし、このウルフェス会場に怪獣軍団を出現させてしまったのだ。さあ、腕を十字に組んだら、暴れるアボラスにむけて“スペシウム光線”を発射だ!”

 

…と、書かれている。

 

直喜「それじゃあ隆也君、お手本を。」

 

隆也「よっしゃあ!!」

 

隆也は持ち場にスタンバイすると、腕を十字に組んだ。そんな彼を、スマホで撮影する直喜。

 

六花「へぇ~、こんな感じになるんだ。」

 

直喜「そうそう。」

 

隆也「どんな感じだ?おっ、結構上手く撮れてるじゃねぇか。」

 

スペシウム光線の発射ポーズをする隆也は、楽しそうな顔をしていた。次に隆也がスペシウム光線のポーズをする直喜を撮影したのだが…直喜は真剣な顔をしている。

 

隆也「様になってるなぁ!!」

 

六花(ホントだね、直喜カッコ良すぎだって♪)

 

隆也が撮影した写真を見て微笑む六花。

 

隆也「直喜、夏休みの宿題やってるか?」

 

直喜「あ…まだ……」

 

隆也「俺もまだやってねぇwww」

 

直喜「えぇ!?www」

 

隆也の言葉に、思わず笑う直喜。

 

隆也「あっ、六花さん楽しんでる?」

 

六花「うん、おかげさまで。」

六花(何か、アカネがヤキモチ妬く理由が分かったかも…)

 

隆也と楽しそうに話す直喜を見た六花は…少しヤキモチを妬いていた。

 

直喜「そうだ、六花ちゃんもやってみない?」

 

六花「うん、やってみる♪直喜、撮ってくれるかな?」

 

直喜「も、もちろん!!」

 

六花も持ち場にスタンバイすると、腕を十字に組んだ。それを直喜が六花のスマホで撮影した。その後も、直喜がスペシウム光線を撃ってそれを受ける隆也の構図を撮影する六花。それを見て、3人は大笑いした。

 

 

 

 

 

なみこ「おっ、六花と直喜はっけ~ん♪」

 

はっす「尾行ナウ~♪」

 

 

今回のウルフェスには、なみことはっすも来ていた。直喜達の尾行が目的である。

 

はっす「なみこ、ウチらもあれやってみない?」

 

なみこ「やるやる!ウルトラマンになった気分になれるもんね♪あっ、直喜達移動した。」

 

直喜達が場所を移動したタイミングで、なみことはっすもスペシウム光線コーナーで写真撮影をした。ちなみに、はっすは動画で配信(施設関係者からは許可を得ている)もしたのだった。

 

 

 

今回のウルフェスになみことはっすが来ていることを知らない直喜は……

 

直喜「隆也君、左左!!」

 

隆也「うおっとぉ!?」

 

直喜「六花ちゃん右!!」

 

六花「OK!!」

 

ウルフェスのアトラクションの一つ『モンスターシューター』を楽しんでいた。銃を使ったシューティングゲームであり、最大4人まで遊ぶことができる。映像に怪獣や悪質宇宙人が現れ、撃つと点数を獲得できる。ちなみに、ウルトラマンを撃ってしまうと、減点である。制限時間は3分、その間にどれだけ多くの怪獣達を倒せるかを競うのだ。

 

直喜「次はラッシュだよ…僕は真ん中を担当しても良いかな?」

 

隆也「むしろ直喜が一番適任だって。俺は左担当。」

 

六花「私は右を担当する。直喜、ピンチになったらいつでも言ってね?」

 

ポジションとして…真ん中に直喜、左に隆也、右に六花である。そして、ラッシュが始まり多くの怪獣や宇宙人達が出てくる。真ん中にいる直喜の指示は的確で、3人は史上最高得点を獲得することができた。

 

隆也「おいおい…100万点だってよ!!俺が以前来たときは2万程度しか取れなかったぞ!?」

 

六花「それは隆也君1人だったからじゃ…?」汗

 

隆也「あっ、そうだった。ちなみに直喜は、9万点も取ったんだぜ?スゴくね?」

 

直喜「あ、あははは…あれは、まぐれだって……」(苦笑)

 

隆也の言葉に、苦笑いする直喜。ウルトラマンFENをやっているため、ゲームがとても上手く…このゲームでは、現状トップに君臨しているのだ。彼の記録を破った者は、誰もいない。

 

六花「スゴいじゃん直喜~♪自信持ちなよ♪」

 

六花は直喜をべた褒めし、頭を撫でている。

 

隆也(おぉ……直喜が言った通り、ホントにお母さんみてぇだな……)汗

 

まるで我が子を可愛がるような光景に、隆也は困惑していた。

 

 

 

直喜達が移動すると、なみことはっすもシューティングゲームをやる。

 

なみこ「うひゃあっ!?めっちゃ怪獣出てくるじゃん!?」

 

はっす「うぅ…このゲーム、ウチには向いてないかも……」

 

2人プレイで遊んだ彼女達の点数は…5000点と、ボロボロだった。

 

 

 

時刻は11:30……もうすぐお昼である。

 

直喜「そうだ…隆也君、六花ちゃんをあのお店に案内したい。」

 

隆也「おっ、良いねぇ。あそこだろ?」

 

六花「えっ、何々怖いんだけど…」汗

 

直喜「大丈夫だよ。」

 

隆也「まぁまぁ、着いてきてよ?」

 

直喜と隆也に誘われた場所とは……

 

 

 

 

 

 

六花「ここって…居酒屋……?」

 

 

それは、如何にも『居酒屋』と書かれた店だった。もう1度言おう…『居酒屋』と書かれている店だ。

 

直喜「ここはね、『怪獣酒場』って言うお店なんだ。」

 

隆也「ここの大将が面白いんだよな。後、料理も美味いんだぜ?ちなみに、俺と直喜は常連さ!」

 

そこは、『怪獣酒場』であり…ウルトラ作品に登場する怪獣をネタにした料理が提供される、ウルトラマンファンにはうってつけの店である。直喜と隆也は常連となっており、ここで多くのウルトラマンファン達と知り合ってきた。店に入ると……

 

 

ダダ「いらっしゃい!おっ、直喜様と隆也様ではありませんか。今日も来てくれてありがとうございます!!」

 

 

三面怪人『ダダ』が彼らを出迎えた。

 

ダダ「おやっ、今日は可愛らしいお嬢さんとご一緒ですね。」

 

直喜「はい、僕の友達でクラスメイトの宝多 六花ちゃんです。」

 

六花「た、宝多 六花です…」汗

 

ダダ「六花様ですね、初めまして。私はここでアルバイトをしている『ダダ』と申します。怪獣酒場にようこそおいでくださいました!」

 

想像以上の展開に、困惑する六花。ダダは3人をいつもの席に案内した。そこは、カウンター席であった。

 

ゼットン「おっ、可愛いお嬢さんじゃないか!」

 

やって来たのは宇宙恐竜『ゼットン』だ。初代ウルトラマンを圧倒し、最強怪獣との異名を持っている恐ろしいヤツだ。だが、ここでのゼットンは温厚であり…直喜と隆也と六花におしぼりと水を運んできた。

 

ダダ「本当に可愛らしいお客様で、眩しいですねぇ♪」

 

???「こらこら、ダダ君にゼットン君…相手はお客様なんだぞ?失礼の無いように。」

 

そこへ、首から下は地球人に近いが、目は左右の位置がズレており、違う方向を向く事ができるほか、後頭部左側にも第三の目があるという不気味な見た目をしている宇宙人が姿を現した。

 

六花「えぇっ!?け、ケムール人!?」汗

 

ケムール人「おや、私のことを存知ていただけて嬉しいです。如何にも、私はここ『怪獣酒場』のチーフをしております『ケムール人』です。よろしくお願いいたします。」

 

その正体は、誘拐宇宙人との別名がある宇宙人『ケムール人』だ。注文を済ませた後、直喜と隆也は六花に怪獣酒場について教えることに……

 

直喜「ここの怪獣酒場はね…ウルフェスにいる怪獣達が来る憩いの場でもあるんだ。」

 

隆也「怪獣だけじゃなくて、にせウルトラ戦士とかベリアルやトレギアといった闇の戦士もたまに来る。」

 

六花「へぇ~、そうなんだ。」

 

話しているうちに、注文した料理が届いた。直喜が頼んだのは、怪獣酒場に来たら必ず食べる『ツインテール天丼』だ。隆也は『バードン唐揚げ定食』、六花は『レイキュバス海鮮アヒージョ』を注文した。

 

直喜「うん、やっぱり美味しい。」

 

隆也「直喜、俺の唐揚げ1個と天ぷら1個交換しねぇか?」

 

直喜「良いよ。この唐揚げも美味しいね。」

 

隆也「確かに、こっちの天ぷらも美味いや。」

 

直喜「六花ちゃんも1つどう?」

 

六花「ありがとう直喜♪それじゃあ…」

 

六花はパンを棒に刺し、アヒージョをつけると……

 

 

 

 

 

六花「はい、あ~ん♪」

 

 

俗に言う『あーん』を直喜にした。直喜は恥ずかしがったが…空気を読み(?)、六花からのあーんを素直に受けた。

 

隆也「ふぅ~♪熱いなぁ♪」

 

顔を真っ赤にする直喜を少しからかいながら、隆也は優しく見守っていた。

 

ケムール人「おぉ…直喜様、青春してますねぇ。」

 

ダダ「なんだか、羨ましいですねぇ…」

 

ゼットン「絶世の美女からあーんされるの…憧れる……」

 

六花からあーん攻撃を受けた直喜を、羨ましがったり優しく見守る怪獣酒場の店員達……

 

 

なみこ「お~、六花さん大胆♪」

 

はっす「撮影もOK♪」

 

 

遠くでは、いつの間にか入店していたなみことはっすが悪戯な笑みを見せていた。

 

 

六花「んもぅ、直喜ったら…可愛い♪」

 

恥ずかしそうにする直喜に、母親のように優しく微笑む六花だが……

 

 

 

 

 

 

六花(あわわわやっちゃったぁ~!!何考えてんの、私のバカバカ!!///)

 

心の中では、先程の行動を後悔し…アタフタしながら自分を責めてしまうのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。