【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第57話 プレゼントって、なに?

ウルフェスを満喫した直喜は隆也と別れ、六花と帰路を歩いていた。

 

六花「直喜、楽しかったね♪」

 

直喜「そうだね!…って、六花ちゃんも楽しめた?」

 

六花「もちろん♪直喜と一緒なら、どこだって楽しいよ♪」

 

直喜と会話しているうちに、直喜の自宅マンションに到着した。

 

六花(あ~あ、もう着いちゃったか……直喜との時間、あっという間だなぁ……)

 

直喜と会話しているうちに、いつの間にか直喜の自宅マンションに到着していた。

 

直喜「じゃあ、六花ちゃん…今日はありがとう。」

 

六花「あっ、待って直喜!」

 

六花は鞄に右手を入れ、何かを取り出すと…それを直喜に渡す。

 

 

六花「これ、私から直喜にプレゼント♪」

 

 

直喜「これ、なn…って、えぇっ!?う、嘘!?これって……ウルトラレプリカの…!!」

 

 

六花が直喜に渡したのは、とあるネットショッピングで限定販売されている物『ウルトラレプリカ』の『ベーターカプセル』であった。値段は高いが、非常に人気な商品であるため…今では入手が困難になっているのだ。

 

六花「直喜と遊びにいったあのプールでさ、大会があったじゃん?」

 

直喜「う、うん…」

 

六花「あの時の優勝賞金で買ったんだ♪丁度最後の1つだったから…」

 

直喜「そ、そうだったんだ…でも、こんな豪華な物…受け取れないよ……僕、六花ちゃんに何もプレゼントできてないし……」

 

六花「ううん、そんな事無いよ。」

 

直喜「…えっ?」

 

六花は直喜の目を真っ直ぐ見つめながら、こう言った。

 

 

 

 

六花「困っている人がいたら、真っ先に駆け付けて手を差し伸べる…そんな直喜の優しさと勇気を見るとさ、私も勇気が貰えるんだ♪それに、直喜を見ると癒されるし…なみことはっすも言ってたよ?『直喜と一緒にいると、いつも楽しい』って…だからさ、これは私からの些細な気持ち。受け取ってくれるかな?」

 

 

直喜「…ほ、本当に…貰っちゃって、良いの…?」

 

六花「うん、貰っちゃって♪」

 

直喜は六花から、ウルトラレプリカのベーターカプセルを受け取った。そんな彼らの元に……

 

 

 

転生者 C「んがぁぁああああ!!

 

 

 

気が狂ったように叫ぶCが現れた。

 

転生者 C「神山ァ…てめぇ六花からプレゼント貰いやがって!!俺に寄越せぇ!!」

 

そして、狂乱状態で直喜に向かって走ってくる。

 

六花「直喜に近付かないで!!」バッ!!

 

転生者 C「ぬおっ!?り、六花ァ…!!」

 

六花は右手を前に突き出し、『ウルトラ念力』でCを宙に浮かせる。その後、Cの身体を勢いよく地面に叩き付けた。

 

転生者 C「がはぁっ!!」ドサァッ!!

 

六花「直喜、家に入ってて!!コイツは私が追い払うから!!」

 

直喜「り、六花ちゃん…」

 

六花「大丈夫!私を信じて?」

 

六花の言葉を信じることにした直喜は、自宅マンションへと避難した。

 

転生者 C「フヒヒヒ…神山の奴、ビビって逃げやがったか…みっともねぇなぁ、みっともねぇなぁおい?」

 

六花「は?アンタの方がよっぽどみっともないじゃん。

 

転生者 C「…は?」汗

 

驚くCに、六花は冷たい視線を向けながらこう言い放つ。

 

 

 

六花「アンタさ、前に直喜にこう言ってたよね?

 

求めてばかりいて、自分では何も生み出せないって……

 

それって、アンタのことじゃん?

 

他人を蹴落としてまで欲しいモノを求めて求めて……

 

 

でさ、アンタは周りに何を与えたの?

 

転生者 C「……。」

 

六花の言葉に、黙り込むC。

 

六花「ほらね、そーゆーところ…

 

自分じゃ何も生み出せない証だよ。

 

人にとやかく言う前にさ…

 

自分の今までの愚行を見つめ直したらどう?

 

転生者 C「……ッ!!」

 

図星を突かれ、とうとう表情を青ざめたC。それもそのはず……

 

 

 

彼は自分の推しのヒロインが自分のモノにならないと気が済まず、ヒロインを手に入れるためなら…手段を選ばない。今まで数々のヒロイン達を、我が手中に納め…優越感に浸っていた。ヒロイン達から奉仕され、己の欲望をさらけ出していた。しかし……ありのままの自分に尽くしてくれるヒロイン達に対して、感謝1つするどころか…プレゼントをすることも無かった。

 

 

 

所詮は求めてばかりで…

 

自分は何も生み出せない…

 

 

 

誰かに与えない者は、いつか誰からも貰えなくなる…欲しがってばかりいる彼は、何も持っていないのと同じ…自分では何も生み出せないから、誰かに何も与えられない……

 

皮肉にも、直喜を罵倒するために言い放った言葉が…まるでブーメランのように、そのまま自分に返ってきた…今の彼には、お似合いの言葉だ。

 

 

転生者 C「…ッ!!」

 

六花「何か言い残すこと無いの?ま、あっても言わせないけど…ふっ、はぁぁああああ……!!」

 

六花は右腕を天に掲げると同時に、左腕を胸の辺りに持ってくると…左腕を前に出し、右腕を後ろに伸ばしてエネルギーを集め、両腕を大きく振りかぶって両手を身体の前で合わせると…右手を下にずらした。すると、六花が合掌した状態から右手を下にずらしたことで生まれた隙間から、赤い光を放つ光線が発射された。ウルトラマンガイアが使う必殺技『フォトンストリーム』だ。

 

転生者 C「ッ!?」

 

まもなく、Cは大爆発に包まれて行った。爆煙が晴れると、そこにはCの姿は無かった。

 

六花「……。」

六花(…逃がしちゃったか…今の光線久しぶりに撃ったからなぁ、練習しとけば良かったかも…)

 

どうやら、Cには逃げられてしまったようだが…直喜を守ることはできた。ほぼ全ての『ウルトラマン』達の技が使える六花は、数々の必殺技を使って●●●●を倒してきている。

 

六花「弱い癖に、逃げ足だけは速い…まるでゴキブリだなぁ……」

 

直喜「…り、六花ちゃん…」キィ……

 

その時、玄関から直喜が顔を出した。

 

六花「あっ、直喜!アイツのこと追い払ったから、安心して♪」

 

直喜「う、うん…ありがとう……」

 

その時…六花のスマホが鳴ったため、画面を見てみると…

 

 

六花(アカネから?)

 

 

相手はアカネであったため、応答すると…

 

アカネ『あっ、六花~?』

 

六花「どうしたの、アカネ?」

 

アカネ『いやぁ、私の家の前に変な男が2人いて困ってるんだよね~…殺しちゃうかもしれない…』

 

六花「それはダメだって!!私もそっちに行くから、何とか堪えて!!」

 

アカネ『分かった、なるべく早めに来てね?』

 

それを最後に、アカネからの通話が切れた。

 

六花「ごめん直喜、ちょっと急用を思い出したから、そろそろ帰るね!!」

 

直喜「あっ、うん…き、気を付けてね…!」

 

六花「ありがと直喜♪」チュッ♥️

 

直喜「はにゃっ!?///」

 

直喜に投げキッスした六花は、マンションから降りていくと…人気の無い場所に移動する。そして、テレポーテーションを発動し、アカネの自宅付近に向かった。

 

 

 

その頃、アカネの自宅前では……

 

 

「アカネ!!俺の話を聞いてくれ!!」

 

「俺は君を退屈から救いに来たんだ!!」

 

何やら、2人の男の声がアカネの部屋に響いていた。

 

アカネ「うっさいなぁ…今何時だと思ってんの?」

 

時刻は午後6:30…もうすぐ日没である。

 

アレクシス『アカネ君、眉間にシワが寄ってるけど…大丈夫、では無いね?』汗

 

アカネ「ウフフフ、アレクシスよく分かってるぅ~♪」

 

アカネはアレクシスに笑顔を見せるが、目が笑っていない。

 

アカネ「もう我慢の限界…殺しちゃう。」

 

アカネは玄関に向かうと、外履きに履き替え…玄関前に出てきた。

 

転生者 A「あっ、アカネ!!」

 

転生者 B「やっと出て来てくれたか…!!」

 

アカネ「今何時だと思ってんの?君達の汚い大声がうるさくて作業に集中できないんだけど…

 

転生者 A「そんな事どうでも良いじゃないか!!」

 

転生者 B「そうだ!!そんな事どうだっていい!!」

 

バカ2人には、アカネがどんな事情を抱えていようがお構い無しのようだ。

 

アカネ(あぁ、こういう奴マジで大っ嫌い…今すぐ殺したい!!)

 

我慢の限界が近付いて来たアカネは、紫色に光る『アグルブレード』を出す。

 

 

六花「アカネ、ちょっと待った!!」

 

 

そんな彼女の左隣に、六花が降り立った。

 

アカネ「あっ、六花!直喜君とのウルフェスどうだったの?」

 

六花「楽しかったよ…それより、あの2人をどうにかしないとね。」

 

六花が来たことで、漸く落ち着きを取り戻したアカネは、アグルブレードをしまった。

 

転生者 A「り、六花…!!」

 

転生者 B「もしかして、俺達を助けに…!?」

 

 

六花「は?そんな訳無いじゃん。

 

友達を殺人犯にしたくないから来たんだけど?

 

どんだけ頭お花畑なの?

 

 

目を輝かせるバカ2人に、ハイライトの消えた目を向けて怒りを露にする六花。

 

アカネ「六花、アイツらは私がぶっ飛ばす。大丈夫、殺しはしないから…」

 

アカネはおでこの前で腕をクロスすると、右腕を天に掲げ、左腕を下に掲げる。その時、アカネの頭部から紫色の光の刃が垂直に伸びて行き…

 

アカネ「はぁぁああああああああ!!」

 

それをアカネは、バカ2人に向けて光線として放った。必殺技『フェイク・フォトンクラッシャー』だ。

 

2バカ「「う、うわぁぁああああああ…!!」」

 

 

ドガァァアアアアアアアアアアンッ!!

 

 

アカネが放った光線は、バカ2人の近くで爆発し…バカ2人はどこかへすっ飛んで行った。

 

アカネ「はぁ~、スッキリした♪」

 

六花「全く、ヒヤッとする発言は控えてよね?」汗

 

アカネ「ごめんって~♪怒っちゃや~だ♪」

 

バカ2人が居なくなったことで、闇のオーラ出まくりだったアカネはいつもののほほんとした彼女に戻った。家が隣同士ということで、六花は帰宅した。

 

アカネ「直喜君とウルフェスかぁ~…私も行きた~い!!」

 

 

 

 

 

直喜「ヘプシッ!!…っとと、誰かが僕の噂を……ま、良いや…」

 

直喜は六花からプレゼントされたウルトラレプリカ『ベーターカプセル』を開封していた。

 

直喜「おぉ!!原作のベーターカプセルそのものだ!!」

 

電源を入れて、天に掲げてボタンを押すと…変身音と共に乳白色の光を放つベーターカプセル。

 

直喜「わぁ~!!スゴいなぁ~!!」

 

更にボタンを押すと、飛行音やウルトラマンの声…多彩な必殺技の音声が再生される。更に、変身解除音も入っていた。超絶的なクオリティに感動し、目を輝かせる直喜。

 

直喜「まるでウルトラマンに変身したみたいだな〜!!…って、あ……僕、今はゼアスになれるんだった……」汗

 

電源を切り、寝る時には…ベーターカプセルを大事に抱えながら眠ったのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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