【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第58話 ガウマ隊って、なに?

翌日……

 

直喜「…ハッ!?」ガバッ!!

直喜(な、なんだ夢か……良かったぁ……)

 

怖い夢に魘されていた直喜が、ベッドから飛び起きた。しかし、夢だと分かって再びベッドに入ろうとすると……

 

 

 

 

 

ピンポーン♪

 

インターホンが鳴り響いた。どうやら、誰か来たようだ。

 

直喜「…うぅ…まだ5:00なのに……」

 

眠い目を擦りながらも、直喜は玄関に向かって覗き穴を見ると……

 

直喜「…あれ、この人って確か……」

 

玄関前には、体に巻かれた拘束具に似た黄色いさらしに傷のある顔、鋭い三白眼というやたら物騒な風体の長身の男が立っていた。

 

 

 

ガウマ(直喜の奴、全然出てこねぇな……まだ寝てんのか?)

 

30分程待っていたガウマだが、直喜が出てこなかったため…まだ寝てると思い、退散していった。

 

 

 

直喜「…な、何だったんだろう……」

 

時刻は5:30…ガウマを不審に思った直喜は、玄関から出ないことにし、覗き穴から彼の様子を伺っていた。帰って行くと、ホッと一息ついた。

 

直喜(2度寝しようと思ったけど、やっぱいいや…)

 

直喜はリビングに戻ると、DVDプレイヤーを動かし…大好きなウルトラ作品【ウルトラマンゼアス】を見ることにした。

 

直喜「……。」

直喜(このウルトラマンゼアス…お笑い的な要素も入ってるし、ウルトラ作品としてもしっかりしてるし…まさに究極のウルトラマンだよ。)

 

ゼアスにすっかり夢中になり、時間も忘れ始めた頃……

 

 

ピンポーン♪

 

 

直喜「…ん?」

 

再びインターホンが鳴り、誰かが直喜を訪ねてきた。

 

アカネ『直喜く~ん♪一緒に朝ごはん食べよ♪』

 

声の主がアカネだと分かると、すぐに玄関に向かう直喜。覗き穴から覗くと…

 

直喜(あっ、アンチ君も一緒だ!!)

 

アカネの左隣には、アンチの姿もあった。玄関を開けると…

 

アカネ「直喜君おはよぉぉおおおお♪」ガバッ!!

 

直喜「う、うわぁっ!?」

 

アカネが直喜を見るや否や、飛び付いてきた。

 

アンチ「大丈夫か、直喜?」

 

直喜「だ、大丈夫…」

 

取り敢えず、直喜はアカネとアンチを自宅マンションに招くことに……部屋に入ると、アカネは3体のカオスロイドを召喚し、料理や家事をさせる。

 

直喜「か、カオスロイド達……」

 

アカネ「私のカオスロイド達はね、何でもできるんだよ?あっ、T君はウルトラベル持ってないから安心して?」

 

このカオスロイド達は、“本物”だ。アカネ及び直喜に従順であり、彼らを傷付けようとする者には容赦しない。ちなみに…Tが料理を担当し、Sが掃除を担当し、Uが布団干しや洗濯物を担当している。彼らは食事を摂らなくても良い体質であるため、直喜とアカネとアンチ(3人分)の料理を作っている。

 

アカネ「あっ、できたんだね♪ありがと♪」

 

カオスロイドT「…。」コクッ…

 

カオスロイドTが作ったのは、まるで高級ホテルにでも出てくるようなオムレツやプチパン、デザートにはカットしたフルーツであった。豪華な朝食に満足した直喜は、少し休憩することに……

 

アカネ「どうだった直喜君?カオスロイド達の料理の腕前は?」

 

直喜「えっ…あぁ、そうだね……あんなに豪華な食事、食べたこと無かったから…うん、美味しかったよ。」

 

アカネ「良かった~♪T君、グッドだよグッド♪」

 

カオスロイドTにグッドサインを見せるアカネ。彼女の行動に、ゆっくりと頷くカオスロイドT。

 

アンチ「おい、そろそろ…」

 

アカネ「ん?あっ、もうこんな時間だ。それじゃあ直喜君、いきなり上がり込んでごめんね?」

 

直喜「あっ、ううん全然。」

 

アカネ「それじゃあ、またね♪」

 

アカネと共に、アンチと3体のカオスロイド達も退散していった。

 

直喜(このまま家にいても退屈だからなぁ……散歩にでも行こうかな?)

 

そう思った直喜はスマホと財布を持ち、戸締りをする。戸締り完了後、外履きに履き替えて散歩へと出掛けた。

 

 

 

直喜(今日も良い天気だなぁ…けど、暑い……)

 

外は雲一つ無い快晴であり、太陽が地上をキラキラと照らしている。セミの鳴き声が響き、まさに夏景色である。暑さに耐えられないと思った直喜は、近くの公園に向かい…自販機の方へと歩いていく。そして、飲み物を購入しようと100円玉を自販機に入れようとした時……

 

 

 

 

 

 

ピトッ…

 

直喜「ひゃあっ!?」

 

突然、右頬に冷たい物を当てられた。ビックリして振り向くと…

 

夢芽「おはよう直喜♪」

 

冷たい飲み物を持った夢芽が、直喜に微笑んでいた。

 

直喜「ゆ、夢芽…ちゃん……?」

 

ちせ「直喜先ぱ~い!!」

 

直喜「ふぇ…?」

 

上からちせの声が聞こえてきたため、見上げると……

 

 

 

ゴルドバーン「ギャオオオオォォッ!!

 

 

 

上空から、ゴルドバーンがこちらに向かって来ている。そのゴルドバーンの背中には…

 

ちせ「直喜先ぱ~い!!♪」

 

ちせの姿があり、直喜に手を振っている。

 

直喜「ちせちゃん、ゴルドバーン…!!」

 

ちせを乗せたゴルドバーンは、直喜の近くにゆっくりと降り立った。

 

ちせ「直喜先輩、今朝ガウマ隊長が来ませんでした?」

 

直喜「そ、そういえば…来てた。何の用だったんだろう……」

 

夢芽「何か…急に直喜に会いに行くって言い出して……」

 

直喜「えっ、何それコワイ…」汗

 

ちせ「何なら、この後ガウマ隊長と特訓がありますし…ちっとガウマ隊長に文句でも言いに行きましょ♪」

 

直喜「えぇっ!?で、でも……」

 

夢芽「大丈夫直喜、私が守るから♪」

 

こうして、直喜は夢芽とちせと共にゴルドバーンに乗り…ガウマ隊の修行を見学することになった。

 

 

 

 

その頃……

 

ガウマ「夢芽もちせもおっせぇなぁ…アイツら何やってんだ……?」

 

修行の舞台となっている川にある橋の上には、ガウマと蓬と暦が夢芽とちせの到着を待っていた。ガウマ隊とは、巨大ロボット『ダイナゼノン』を操縦するメンバー達のことであり、怪獣退治を使命としている。

 

蓬「あっ、ガウマさんあれ。」

 

ガウマ「あ?…おっ、漸く来たか。」

 

暦「…ん?何か、増えてません…?」汗

 

ガウマ「どういうことd…って、なっ!?なっ!?直喜ィ!?」

 

やがて、夢芽とちせと直喜を乗せたゴルドバーンが雄叫びを上げながらこちらへやって来た。直喜がいることに、ビックリするガウマ。

 

ちせ「ちょっとガウマ隊長!!アポなしで直喜先輩ん家に凸するってどういうことっすか!?」

 

夢芽「そうですよ!!せめて電話とかして直喜から同意を得てからにしないと失礼じゃないですか!!」

 

ガウマ「……。」汗

 

女子中学生と女子高生に説教される5000歳のフリーター。彼女達の文句に、ガウマはぐうの音も出ないようだ。

 

蓬「直喜君、久しぶり!」

 

直喜「うぇ?…あっ、君は確か…よ、蓬君だよね?」

 

蓬「そうそう!」

 

暦「えっと、神山 直喜君だよね?俺は『山中 暦』…まぁ、これでもちせの従兄なんだ。」

 

直喜「知ってまs…えぇっ!?そ、そうだったんですか!?」

 

ちせ「そっすよ。ちなみに先輩無職です。」

 

暦「いやいや、ちせだって不登校じゃん…」汗

 

ちせ「不登校ではありませぇ~ん!ちゃんと学校行ってますぅ~!!」

 

ガウマ「オラオラ!!一旦お喋りは止めにして、特訓するぞ!!」

 

夢芽「え~…もう少し直喜と話してても良いじゃないですか…」

 

ちせ「ぶーぶー!!」

 

ガウマの言葉に文句タラタラの夢芽とちせ。ゴルドバーンも猫のように「フシャー!!」とガウマに威嚇している。

 

ガウマ「特訓しながらでもできんだろ、直喜と話す時間が欲しけりゃさっさと終わらせるぞ!!」

 

ガウマの言葉に、メンバー達はそれぞれのメカに乗り…ちせはゴルドバーンに乗り、特訓を開始する。

 

直喜「……。」

 

ガウマ隊の特訓の様子を、見学する直喜。

 

直喜(というか、こんなところで特訓してて近所迷惑には…ならないか……)

 

彼らの特訓の舞台となっているのは、山地に囲まれた川である。周囲は自然に包まれており、民家は1つも無い。

 

ガウマ『よぉし、お前らあの頃と比べるとだいぶ成長したな。』

 

ダイナダイバーを操るガウマはメンバー達に言う。ダイナソルジャーを操る蓬は、頭や手足に乗せたドラム缶を落とすことなく、バランスがキープできている。そのまま動ける程、操縦できる程だ。ダイナウイングを操る夢芽は、旋回やローリングが上手くなっており、素早く武装を切り替えることもできている。ダイナストライカーを操る暦は、ドリフトをしながら素早く動き回り、操縦テクニックを上げていた。ちせとゴルドバーンは息がピッタリであり、今ではちせの思ったことをゴルドバーンができる程、信頼関係が十分に構築されている。

 

直喜(スゴいなぁ…夢芽ちゃんもちせちゃんも……まぁ、あの2人が居てくれたから、僕はシャドーを倒すことができたんだ。でも、ベンゼン星人は強敵かもしれない…それに、A君達が怪獣を操るようになっちゃった…この前は元に戻せても、次も同じように行くとは限らない……だったら、僕には…何ができるんだろう……)

 

直喜が考え事をしていると、ガウマがちせに声をかける。

 

ガウマ『そういやちせ、お前ダイナソルジャーの扱いに慣れたか?』

 

ちせ「へっ?…あ、あぁ…そ、そうっすね……」汗

 

ガウマ『ホントに大丈夫か?』汗

 

ちせ「だだだ大丈夫ですってぇ~…えへへへ……」大汗

 

ちせは目線を泳がせまくりで、大汗を流していた。

 

ガウマ『お前、居残りな。』

 

ちせ「ガーン!!」

 

ガウマ『よーし、蓬ぃ!ちせと交代だ。』

 

蓬『わ、分かりました。』

 

ゴルドバーンはダイナソルジャーの近くに移動し、ちせがダイナソルジャーに乗り、蓬がゴルドバーンに乗った。その後、ゴルドバーンは橋の上で蓬を降ろすと…

 

ゴルドバーン「ギャオオオオォォッ!!」

 

直喜の元へ飛び付いてきた。

 

直喜「おっと!?」

 

ゴルドバーン「グルルッ!グルルッ!!♪」

 

直喜「あははは!くすぐったいよぉ、ゴルドバーン!!」

 

頬に顔を擦り付けて来るゴルドバーンを受け止め、笑顔を見せる直喜。

 

ちせ『あっ!!ゴルドバーン、直喜先輩が困って…なさそうだな…』汗

 

夢芽『もしかして、ゴルドバーン…直喜と遊びたいんじゃ無いかな?』

 

暦『スゴい直喜君に懐いてるような…』汗

 

蓬「やっぱり、ゴルドバーンにも良い人と悪い人が分かるんだね。」

 

ちせ『ちょっとヨモさ~ん、それじゃ私が悪い人みたいじゃないっすか~!』

 

ガウマ『安心しろ、俺はゴルドバーンにちっとも懐かれてねぇから。』

 

暦『いや、何のフォローにもなってないですよ…』汗

 

夢芽『でも、ゴルドバーンが直喜のことを好きになるのも分かる気がします。直喜は誰にたいしても優しいですし♪』

 

ちせ『それが直喜先輩の良いところなんですよ!!他にも挙げても挙げてもキリがないぐらい、良いところありますよ!!』

 

ガウマ『はいはいほらちせ!!まずは歩いてみろ。』

 

ちせ『あぁ了解っす…って、うわぁっ!?』ドバシャァァアアアアアアン!!

 

直喜の話で夢中になりすぎたのか、ちせが操るガウマソルジャーは転倒してしまった。ご主人がメカの操縦に苦戦していても、直喜から中々離れないゴルドバーンであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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