【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
ある日の休日……
六花(直喜、ちゃんと起きれてるかな?)
六花は、直喜のマンションへと足を運んでいた。そんな彼女の後を、着けている者が1人……
転生者 B(見つけたぜぇ、俺の花嫁…六花ちゅわん…ハァハァ!!)
その正体は、Bであった。彼は六花の家を特定し…常に近くに隠れ、彼女をストーカーしていた。ちなみに、アカネの家も特定済みである。
六花「……。」コツッ……
ふと、六花が足を止めたため…電柱の裏に身を潜めるB。
六花(絶対後着けられてるよね…?)
Bはバレていないと思っていたが…六花には、既にバレている。
六花(しょーがないなぁ……ちょっと、懲らしめちゃおうか…)
六花はBを誘い出すために、路地裏へと向かう。
転生者 B(ゲヘヘヘ、路地裏に行ったか…コイツぁ好都合だ!!襲っちゃおう♪)
案の定、Bはコソコソと後を着けて来る。六花は路地裏の中で足を止めると…
六花「はぁ~あ…あっつ~。」パタパタ…
たくしあげをしたり、背伸びをしたり…うなじを見せる仕草をして、Bを誘い出す。
転生者 B「六花ちゅわぁ~ん!!」
そして、Bが飛び出して来た瞬間……
六花「はっ!!」ドッゴォッ!!
Bの腹に、ハイキックを打ち込んだ。
転生者 B「ぐはっ…!?」
Bは地面に叩き付けられ、腹をおさえてうずくまっている。
六花「そんなに息荒くしてたら、誰だって気付くでしょ…で、何なの?」
転生者 B「うぐぅっ…ゲェッホ、ゲホッ……お、オレは君を迎えに来たんだ…!!白馬の王子様に何てことを…!?」
六花「白馬の王子様?何それ、私の王子様は直喜だけ…寝言は寝てから言って。」
転生者 B「…ッ!?」
転生者 B(おい…どういうことだ……イケメンオーラを持った俺を見ただけで、女子達は群がって来るのに…何で…六花ちゃんには通用しないんだ!?)
戸惑うBを、ゴミを見るような冷たい視線で見下す六花。
六花「うっわ…気持ち悪っ……さっさと退治しないとね~…」
その時…六花の腕が青白く光り始める。
転生者 B(はっ!?いやいやいやいや…六花ちゃんにそんな能力は無い筈じゃ)
Bがヤバいと感じた時には既に遅く……六花は腕を十字に組み、青白く光る光線をBに放った。
ドガァァアアアアアアアアアアアアンッ!!
光線はBに命中し、大爆発を起こした。
六花(流石、ウルトラマンのスペシウム光線…)
何と、六花が放った光線は…あの初代ウルトラマンの必殺技として名高い『スペシウム光線』だった。何故彼女がウルトラマンの光線を使えるのか……謎である。戦闘不能になったBを見た六花は、何事もなかったかのように…路地裏から去って行った。
六花(はぁ…早く直喜に会いたいよ……直喜が居ないと、私…おかしくなっちゃう……)
あの後、六花は直喜のマンションに到着し…直喜の部屋の前に、バナナの皮を設置し、階段に身を潜める。時刻は朝の7:00…
直喜の部屋から、何やら大きな物音が聞こえてきた。
直喜『うわぁっ!!もうこんな時間だ!!今日はスーパーで早朝セールがあるのにぃ~!!』
次に、直喜の慌てている声が聞こえてくる。
ガチャッ!
そして、部屋から出てきた直喜は…六花が仕掛けたバナナの皮を踏んでしまう。
直喜「ふえっ!?わっ、とっとと…うわぁっ!!」
バナナの皮を踏み、滑ってバランスを崩した直喜は…よろけてしまい、階段へと向かって行く。そんな彼の前に、六花が現れると……
ムニュッ…
六花「ん♪///」
六花は、直喜に胸を鷲掴みにされる状態となった。状況を理解した直喜は、みるみる顔が青ざめて行き……
直喜「だにゃぁぁああああああああああ!!」
…と、叫んでしまった。
六花「んもぅ、直喜のエッチ♪」
直喜「た、たたた宝多さん!?ご、ごごごごめんなさい!!決してわざとじゃ!!」アタフタ
六花「大丈夫だよ♪だから落ち着いて、ね?」
漸く落ち着きを取り戻した直喜と一緒に、六花はこの近くのスーパーへ買い物に出掛けた。実は…六花は、直喜とスーパーへ買い物に行く約束をしており……彼を心配して、わざわざマンションまでやって来たのだ。
直喜「あ、あの…た、宝多さん……?」
六花「ん~?」
直喜「さ、さっきは…ごめんね……?僕が、しっかりしてなかったから……」
六花「あれはしょうがないよ、だから気にしないで?」
直喜「で、でも…あうぅ……」
さっきのことを申し訳なく思っている直喜は、しょんぼりしてしまう。それを見た六花は、とある提案をする。
六花「じゃあ…私のこと、『六花』って呼んでくれたら許してあげる♪」
直喜「えぇっ!?」
六花の提案に、ビックリする直喜。
直喜(あんなことをしちゃったんだ…ここは、宝多さん…いや、六花さんの要求を飲もう…!!)
…と、言い聞かせ…深呼吸をすると……
直喜「り…六花、さん…?」
…六花のことを呼んだ。
六花「う~ん…さん付けはちょっとな~……」
直喜「あわわわ…ごめんごめん宝多さ……じゃない、六花ちゃん!!」
六花「よし、許す♪」
名前を…しかも、ちゃん付けで呼ばれたことで…ご機嫌になった六花は、直喜の頭を撫でる。身長は、直喜よりも六花の方が少し高い…155cmの六花に対し、直喜は150cmである。
六花(あぁ~、今直喜から六花ちゃんって呼ばれちゃった~!!今夜はそれを子守唄代わりにして寝よ~っと♪)
六花はスマホの録音機能を起動させており、直喜の言葉を1つも聞き逃さず、録音に成功した。彼女は、直喜の録音した声を聞いた後に眠るのが日課になっているのだ。
六花「直喜♪」
直喜「…ん?」
六花「な~お~き♪」
直喜「な、何…?」
六花「な~~おき♪」
直喜「…り、六花ちゃん……どうしたの?」
六花「ん~ん、何かさ…デートしてるみたいだね♪」
直喜「へっ!?で、でででででででデート!?」
六花の言葉に、顔を赤くしてアタフタし始める直喜。
六花「ひょっとして、直喜…私とデート、嫌だった?」
直喜「ま、まさか…そんな……六花ちゃんと…ぼ、僕が…デートだなんて…り、六花ちゃん…みたいな…び、美人さん…僕には……もったいない…というか…その……」モゴモゴ…
恥ずかしくなってしまったのか…直喜はモゴモゴと、言葉を詰まらせる。
六花(直喜ったら~…褒め上手過ぎだって♪ま、そんな所が好きなんだけど♪)
やがて、目的地のスーパーに到着した。この日は、牛肉の半額セールが始まる日だった。
六花「スゴい人だね……」
直喜「り、六花ちゃん…今日は、戦争に…なるかも…」
そう言う直喜は、真剣な表情を見せている。
六花(かっこよ!!写真写真!!)パシャッ、パシャッ…
こっそり直喜の表情を写真に納めた六花は、撮影した写真を保存した。それに気付いていない直喜は、構えを取っていた。そして、セールが始まり…直喜は人混みを掻き分け、何とか牛肉を獲得した。
数分で、牛肉はすっからかんになり…直喜は、牛肉を2つ手に入れる事ができた。
六花「おぉ、お肉ゲットできたんだ♪」
直喜「うん…はい、六花ちゃん…これ、あげる…!」
戻ってきた直喜は、牛肉のパック1つを六花に渡す。
六花「えっ!?いやいや、流石に悪いよ…」
直喜「受け取って…!…だ、だって、六花ちゃん…こんなに、朝早くから…き、来てくれたんだから…お願い!!一生のお願い!!」
直喜の言葉を聞き、六花は思わずクスッと笑う。
直喜「…へっ?」汗
六花「ううん、一生のお願いはこんなところで使っちゃダメだってw…でも、ありがとう直喜♡お言葉に甘えちゃうね♪」
そして、直喜から牛肉を受け取った。その後、直喜と普通に買い物をし…直喜をマンションまで送ることにした。
直喜の部屋の前にて…
直喜「り、六花ちゃん…きょ、今日はありがとう…!!」
緊張しながらも、六花にお礼を言う直喜。
六花「どういたしまして♪今度、私の家に遊びにおいでよ♪ママもパパもお兄ちゃんも、直喜のこと待ってるからさ♪」
直喜「う、うん…ありがとう……」
直喜は六花に頭を下げると、部屋に入って行った。直喜を送った六花は、そのまま自宅へ帰ることに……
六花(今日は直喜の色んな顔を見れたな~…うん、有意義な時間だった♪)
ご機嫌な六花は、鼻歌を歌いながら帰路を……と、思ったら…何故か、たどり着いたのは廃工事だった。その理由は……
六花「もう出てきても良いんじゃない?ストーカーさん…」
六花がそう言うと…出入口から、Aが出てきた。
転生者 A「や、やだなぁ六花ちゃん…俺はただ、君に悪い虫が寄ってこないか見守ってただけだって…!!」
六花「それをストーカーって言うんですよ…というか、気安く名前呼ばないでくれますか?」
Aに冷たい言葉を放つ六花の顔は…心なしか、怒っているようにも見えるが…Aは、そんな彼女に気付いていない様子。
転生者 A(ハァハァ…早く六花ちゃんと抱き合いたい!!エッ◯したい!!セッ◯◯してぇよぉ!!)
Aの奴…六花と性的な行為をすることしか頭に無く、周りが見えていないようだ。
六花「で?何の用ですか?」
転生者 A「デヘヘ…ハッ!?ごほん…俺は君をアイツから救いに来たんだ。」
六花「アイツ?」
転生者 A「そう…神山のことだ。君は騙されているんだ、俺には分かるんだよ…アイツは君を騙して、良いように利用しようとしているんだって。だから、俺の元に来るんだ…今からでも遅くはない、俺は…全力で君を守るからさ。」
あたかも、正義のヒーローのように六花に言うA。しかし、そんな事を言われても…六花には、何も響いていないようだ。
六花「直喜が私を騙してる?具体的に何が…?どんな方法で騙してるって言うの…?」
転生者 A「か…神山は弱いフリをして…その…そう!!君を狙ってるんだって!!俺を信じてくれよ!!」
あからさまに動揺するA…それを見抜いた六花は、みるみる眉間にシワを寄せていく。
六花「うっさいなぁ!!」
そして、右手から白い光を放つ小さな光弾を放った。それも、手裏剣のように素早く放つ光弾だ。これは、『ウルトラセブン』の必殺技の1つ…『手裏剣光線』だ。光弾はAの近くで爆発を起こす。
転生者 A「うわっ!?ちょっと…待っ!?」
ドガァンッ!ドガァンッ!…ドゴォォオオオオオオオンッ!!
六花の放つ手裏剣光線に、Aは慌てふためき…とうとうバランスを崩して、転倒してしまった。
転生者 A(おい…待てよ……六花は、こんな能力…持ってない筈じゃ!?)
ドス黒く濁った目で、ゆっくりと近付いてくる六花に恐怖したAは…腰を抜かしてしまい、起き上がれずにいた。そんな彼の股間を…六花は右足で強く踏みつける。
転生者 A「あがっ!?アァァアアアアアアアアアア!!」
激痛に耐えられず、叫び声を上げるAだが…かえって六花を刺激し、余計に怒らせるだけだった。
六花「黙って聞いてみれば…
直喜の悪口ばっかり…!!
お前に直喜の何が分かるんだよ!?
直喜は誰よりも強くて、誰よりも優しいんだから!!
直喜のことを、バカにするなぁぁああああああああ!!」
六花は右足に赤いオーラを纏い、踏みにじる力を更に強める。
転生者 A「アァァアアアアアアアアアア!!じぃぬぅぅうううううううう!!」
激痛に耐えられず、顔を鼻水と涙でグシャグシャにするA。それを見た六花は、『ウルトラマンレオ』の『レオキック』状態の右足に更に力を込める。
六花「死ぬ?
直喜はお前よりももっと辛い思いをしたんだよ!!
散々甘い蜜ばっか吸ってきたくせに、この程度で死ぬ!?
ふざけるなぁぁあああああああああ!!」
Aの言葉に、怒りが爆発した六花は…そのままAを殺そうとした。その時…
~♪~♪(シュワッチ!ウルトラマンゼアス)
六花のスマホが鳴った。
六花「!!」
六花(直喜からだ♪)
この着信音は、愛しき彼…『神山 直喜』からだ。六花はテレポーテーションで、一瞬でその場から姿を消した。股間を踏み潰されたAは、失禁し…白目を向いた状態で、気絶していた。
自宅の屋根の上に瞬間移動した六花は、すぐに応答する。
六花「もしも~し♪」
直喜『あっ、もしもし…六花、ちゃん?』
六花「うん、六花だよ♪どうしたの直喜?」
直喜『あっ、うん…その…ちゃんと、家に…帰れたかな~って…し、心配で……』
どうやら直喜…1人で帰って行った六花が心配になり、気になって電話をしてきたようだ。
六花「心配してくれたんだ、ありがと♪私ね、結構強いから♪それに、ちゃんと家に着いたから大丈夫♪」
直喜『よ、良かった~……』ホッ…
電話の向こうでは、直喜がホッと一息を着いていた。
六花「じゃあね直喜、また学校で♪」チュッ♥️
直喜『はわっ!?///』
六花は電話の向こうにいる直喜に投げキッスをし、通話を終えた。
六花(よし…感覚は全然鈍ってない……
今までどれだけの●●●●を倒してきたんだろう…
…でも、それがあったから……
こうして、また直喜と会えたんだから…)
雲が広がる青空を見上げる六花は…一筋の涙を流していた。一体、彼女に…何があったのだろうか……その真相は……
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
主人公について…
『神山 直喜』…15歳、男。
誕生日…12月25日
血液型…O型
高校1年生。
身長…150cm
性格…おっちょこちょい、泣き虫、素直、誰にでも優しい
好き…全てのウルトラマンとウルトラ怪獣
いつもオドオドしていて、何をしても空回りすることが多く…とにかく、ダメなことが目立つ少年。しかし、人を疑わない純粋さと、誰に対しても優しく接する心を持っている。
ウルトラマン作品の話が大好きであり、周りからは『ウルトラ博士』と呼ばれている。
夢は『教師』になること。
CV…『山下 大輝』さん