【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
六花、アカネ、なみこ、はっすの懸命な看病により…すっかり風邪も治り、元気になった直喜。帰って行く彼女達を見送った彼は、部屋に入ってゆっくりしていた。
直喜(うーん…夏休みっていってもなぁ……正直、ほとんど遊びに行ってないし、行ったとすれば……ウルフェスぐらい?)
夏休みはまだ終わっていない…しかし、インドア派の直喜は、遊びに行こうと思っても…ウルフェスぐらいしか思い浮かばず、出掛けるのが段々億劫になってきている。
直喜(まぁ…風邪治ったばかりだし、今日はゆっくりしてよ……)
治ったにも関わらず、再び風邪を引くのはゴメンだと感じた直喜は…この日、家でゆっくりすることにした。
アカネ「直喜君が元気になって良かったね!!」
六花「ホントだよ~…直喜が死んじゃったら、私…もう……」
なみこ「こらこら、勝手に直喜を殺すな。」汗
はっす「そうだよ、直君を信じてあげないとダメじゃん?」
直喜が元気になったことで、ヒロインズは安心していた。そんな彼女達に、ご褒美が……
アレクシス『お嬢さん方、これこれ…『東京ビーチランド』の無料クーポンが当たったよ。よかったら、息抜きに行っておいで?』ブブブブーン…
アカネ「えっ、ホント!?」
なみこ「ガチじゃん!?えっと…どちら様?」汗
アカネ「私の友達でね、『アレクシス』ってあだ名なの。本名は教えないでって言われてるんだ~。」
アカネの説明に、まあまあ納得するなみことはっす。
アカネ「明日さ、皆空いてる?」
六花「うん、私は空いてるよ。」
なみこ「ウチも空いてる!」
はっす「ウチも暇してるよ~。」
偶然にも、全員空いていたことで…明日、4人で東京ビーチランドに遊びに行くことになった。
六花(直喜も誘いたいけど…風邪が悪化しちゃったら大変だもんね?)
アカネ(アレクシス…直喜君の分、無いの?)
次の日……
直喜「…んむぅ……?」
珍しく早起きした直喜は…ふと、スマホを見る。その時……
~♪~♪(シュワッチ!ウルトラマンゼアス)
着信音が鳴ったため、見てみると…
直喜(ち、ちせちゃんからだ…何だろう?)
相手はちせで、着信に応答する。
直喜「も、もしもし…?」
ちせ『あっ、おはようございます直喜先輩!今日って、時間ありますか?』
直喜「う、うん…空いてる、けど……」
ちせ『でしたら、一緒にプール行きません!?東京ビーチランド!!』
直喜「うぇ…い、良いけど…場所分かんないし…」
ちせ『安心してください!今、ゴルドバーンと夢芽さんといっしょにこっちに向かってるんで♪』
直喜「えっ?あ、後…どれくらいで、着く…?」汗
ちせ『もう直喜先輩のマンション見えました♪』
直喜「えぇっ!?じゃ、じゃあすぐに準備しなきゃじゃん!?」
ちせ達がもうすぐそこまで来ていることが分かった直喜は、慌てて準備を開始する。まもなく、直喜の自宅マンションにゴルドバーンが到着…夢芽とちせが部屋にお邪魔し、直喜の準備を手伝ってくれた。
準備が完了した後、ゴルドバーンに乗り…東京ビーチランドに向かうことに……ちなみに、ガウマ達も来るようだが…現地集合のようだ。
直喜「な、何か…ごめんね……準備まで手伝って貰っちゃって……」汗
夢芽「いや、ちせちゃんが突然言い出したから…謝るのはこっちだし……突然来ちゃってごめんね。」
ちせ「マジでごめんなさい、直喜先輩!!」
ゴルドバーン「グルル……」汗
直喜に平謝りする夢芽とちせに…まるで『ヤレヤレ』と言うような何とも言えない声を出すゴルドバーン。やがて、東京ビーチランドに到着し、3人を降ろしたゴルドバーンはどこかへ飛び去って行った。
ガウマ「おっ、直喜じゃねぇか!!どうしたんだ!?」
夢芽「ちせちゃんが誘ってくれたんです。ま、強引にですけど…」汗
直喜「だ、大丈夫だよ…あはは……ぼ、僕、今日暇だったし…」
暦「何か、悪いね…直喜君。」汗
ちせ「先輩が謝ってどーするんですか!?てか、直喜先輩は大丈夫だって言ってますし…!!」
蓬「ち、ちせちゃん…そんなに直喜君を誘いたかったんだ……」苦笑
色々あったが、無事に集合したメンバー達……と、思いきや……
ガウマ「そーいや、シズムはどうした?アイツも来るんじゃねぇのか?」
まだ、来ていないメンバーが1人……それは、シズムだった。
シズム「あれ、直喜?」
噂をすれば、シズムが到着し…直喜がいることに、驚いていた。
直喜「し、シズム君。僕も、来ることになってたんだ。」
シズム「へぇ…俗に言う『サプライズ』ってヤツ?嬉しいよ、俺のベストフレンドが来ていたなんて。」
今度こそ、全員集合したメンバー達は…無料クーポンで入場し、更衣室で水着に着替えた。
その頃…ベンゼン星人の秘密基地では……
ガッシャーン!!
ベンゼン星人「あぁもうっ!!また皿割ったのかよ!?」
転生者 A「し、仕方ねぇだろ!!俺ら皿洗いわかんねぇんだし!!」
ベンゼン星人「いや謝罪も無しかよ!!」大汗
レディベンゼン星人「ったくもう…いい?こうやってやるんだよ。」
転生者 B「こ、こうか…?」
レディベンゼン星人「違う違う!!それじゃあ油がついちゃうでしょ!?こっちのスポンジを使うの!!」
転生者 C「ぐぅ……!!」
風邪が治った3バカは、早速ベンゼン星人夫婦にこき使われていた。周りの家事を、失敗しながら行っている。ベンゼン星人達が何度も何度も説明しても、ミスを連続する3バカ……
3バカ(((プールか海行きてぇぇええええ!!夢芽とかムジナの水着姿見たかったぁぁああああああああ!!)))
散々悪さをしてきた彼らに、夏休みなんて無いのだ。
その頃、東京ビーチランドにて……
直喜(ふぅ…やっぱりパーカー持ってきて良かった~……)
水着に着替えた直喜は、メンバー達を待っていた。自慢だった腹筋も、今はすっかり隠れてしまっていた。
直喜(だらしないお腹見せられないし…見られるのも、抵抗あるんだよなぁ……)汗
シズム「ねぇ直喜、鍵ってどっちの腕に着けるの?」
直喜「ふぇ?…あ、あぁ…えっと……どっちでも、良いと思うよ。」
シズム「ふーん…直喜の利き手はどっち?」
直喜「み、右。」
シズム「なら、右に着けるよ。」
そう言うと、ロッカーの鍵を右腕に着けるシズム。直喜もロッカーの鍵を右腕に身に付けている。
ちせ「お待たせしました~!」
そこに、他のメンバー達がやって来る。
夢芽「直喜、どう?私の水着、似合ってる?」
ここぞとばかりに、夢芽はモデルのようなポーシングをしながら直喜に水着の感想を聞く。
直喜「あう…え、えぇっと……」
夢芽「隙あり♪」チュッ♥️
直喜「はにゃっ!?///」
恥ずかしがる直喜の右頬にキスをする夢芽。彼女の不意討ちに、更に顔を真っ赤にする直喜。そんな彼を愛しい我が子を見守る母親のような優しい笑顔で見守る夢芽。その後ろでは、何やらちせが悔しそうな顔をしている。その理由は、分からない……
ちせ「と、とりあえず…まずは軽めの方から行きましょう!!」
ちせの言葉を号令に、メンバー達はアトラクションへと足を運ぶ。ウォータースライダーを滑るちせと暦、流れるプールを楽しむ蓬と夢芽…会話をしながら施設を探索する直喜とシズム…そんな彼らの後を着いていくガウマ、途中監視員から注意をされていたが……
六花「…あれ、直喜?えっ、ウソマジで!?」
直喜「へっ、その声……って、六花ちゃん!?」
偶然にも、六花とバッタリ会った。
六花「偶然!直喜も遊びに来てたんだ♪」
直喜「う、うん…!」
六花「ならさ、こっちに合流しない?アカネ達もきっと喜ぶから♪あっ、シズム君もどう?」
シズム「直喜が行くなら、俺も行くよ。」
直喜(そう言えば、六花ちゃん達はまだ…夢芽ちゃん達のこと、知らないよね?話してみよっかな…?)
直喜が六花に、夢芽のことを話そうと決めた…まさに、その時だった……
夢芽「ねぇ、私の直喜に何してんの?」
直喜の後ろには、ハイライトの消えた虚ろな瞳を向けた夢芽が立っており…低く、ドスの効いた声を出した。
六花「は?何が私の直喜よ?
直喜は物じゃないんだけど。」
夢芽の言葉を効いた六花も…ハイライトが消えた虚ろな瞳を向ける。
直喜(あ、あれ…ど、どうしたの…六花ちゃんも夢芽ちゃんも……)汗
直喜「り、六花…ちゃん……ゆ、夢芽…ちゃん……?」大汗
ただならぬ不穏な気配に…やっとのことで、声を出す直喜。
六花「なぁに直喜♪」
夢芽「どうしたの直喜♪」
直喜に声を掛けられると、すぐにご機嫌になる六花と夢芽。
アカネ「あっ、直喜君だ~♪」
そこに、アカネが直喜に手を振りながらやって来た。そして、夢芽の姿を見るなり…どす黒く染まった虚ろな瞳になる。
アカネ「誰だお前…なに直喜君に気安く近付いてんの?」
アカネの言葉に、負けじと言い返す夢芽。
夢芽「私は直喜と遊びに来てるの、それに直喜からちゃんと同意も得たし…
貴女には関係ないでしょ?」
そして、直喜を自分の元に抱き寄せた。それを見たアカネは、思わず両腕に紫色の光を纏い始める。
六花「アカネ、堪えて!!」
アカネ「無理。」
六花の声掛けに即答するアカネ。六花は急いで『メタフィールド』を生み出してメンバー達を包み込み…瞬時にその場から姿を消した。
直喜「こ、ここって…『メタフィールド』の中!?」
シズム「落ち着いて直喜、俺がいるから。」
落ち着きが無い直喜に対し、落ち着いた様子のシズム。
アカネ「直喜君から……
ハナレロォォオオオオオオ!!」
ビィィイイイイイイイーー!!
闇のオーラを剥き出しにし、ぶちギレたアカネは…腕を十字型に組み、『カオススペシウム光線』を夢芽目掛けて発射した。
夢芽「ッ!!」ブゥンッ!!
夢芽は咄嗟に『全方位バリヤー』を張り、アカネの攻撃を防ぐも……
夢芽(な、なんて威力…!!)
次第にバリヤーにヒビが入ってきた。すかさず夢芽はテレポートで瞬間移動し、その直後にバリヤーが壊れた。
アカネ「ちぃっ!!」
背後に現れた夢芽に対し、アカネは右腕から『カオス八つ裂き光輪』を放つ。夢芽はキングザウルス三世が使うバリアを張って防ぐ。
夢芽「貴女には、これをプレゼントするよ!!」
夢芽が放ったのは……
鯛砲『商売繁盛!!商売繁盛!!』
コダイゴンジアザーが使う武器『鯛砲』だ。『商売繁盛!!商売繁盛!!』と言いながら、アカネに迫ると……
ガブッ!!
アカネ「うぐっ…!?」
彼女のお腹に噛み付いた。アカネは鯛砲を引き剥がそうとするが、鯛砲はアカネに噛み付いたまま離れない。
六花「アカネ!!」
そこに、六花が駆け付け…ハンドスライサーで鯛砲を攻撃し、アカネを助けた。六花は停止した鯛砲を叩き付けた後、その辺に放り投げた。
アカネ「いたたた…ありがとう六花。」
六花「ううん、早く
アカネ「うん!!」
六花は両腕を下方で交差させてからゆっくりと広げてエネルギーを生み出し、天に掲げた後…腕をL字型に組んで『オーバーレイ・シュトローム』を発射した。アカネも腕を正面で交差させて闇のエネルギーを生み出し、両腕を回転させた後…腕を逆L字型に組み、『ダークレイ・シュトローム』を放った。
夢芽「私も、簡単に負ける訳にはいかないんだよね!!」
夢芽は胸の前で太陽のような球体を生み出し、そこから光線を発射した。これは、『デスフェイサー』が使う『ネオマキシマ砲』だ。六花とアカネの合体光線と、夢芽の光線がぶつかり合った時……
直喜「あっ!!」
そこに、直喜とシズムが現れる。そして…
直喜「や、やめてよ!!こんな事して何になるのさ!?」
…と、強い口調で3人に言い放った。直喜の言葉を耳にし、光線の打ち合いを辞める3人。
六花「直喜…」
直喜「折角仲良くなれると思ったのに、喧嘩するなんて……僕、すっごく悲しいよ…!!」
彼の言葉を聞き、彼女達は漸く理解した。
なのだと……
夢芽「…直喜。」
アカネ「そうだったんだ……」
今にも泣きそうな直喜の背中を擦りながら、シズムはこう言った。
シズム「君たちの友達である直喜は…
俺のベストフレンドでもあるんだ。
ベストフレンドを泣かす奴なら…
例え直喜の友達であっても……
俺は許さないよ?」
シズムが低い声を出すと、彼の背後から『シルバーブルーメ』、『アブソーバ』、『デモス』の…3体の円盤生物が出現する。
3人「「「……。」」」
直喜「ねぇ、お願いだから……仲良くしようよ!!」
六花、アカネ、夢芽には…『愛しき存在』を奪おうとした奴を、一刻も早く始末し、最愛の直喜を独り占めしたいと思う気持ちがあった。だが、当の直喜は…自分達が争うことを望んでいない…むしろ、手を取り合って欲しいという願いがあったのだ。愛しき彼の願いであれば、無視することはできない…そう考えた3人は、争いを一旦辞めることにした。
その後、問題なくビーチランドに戻って来たのだが……
六花&夢芽「「…!!」」バチバチ…
アカネ&ちせ「「…!!」」バチバチ…
ちせが加わり、何やら火花を散らしている。
直喜「…何でそんなに怖い顔してるの?」
なみこ「おやおや、直喜は気付いていないか。」
はっす「女の戦いは、恐ろしいぜ~…」
なみことはっすがそう言っても、直喜には何のことだかサッパリ分からなかった。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪