【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第66話 仲良くって、なに?

日曜日……

 

この日は、直喜にとって特別な日である。その理由は……

 

 

直喜(土曜日はウルトラマンの日!!今日…ううん、日曜日は『ウルフェス』の日!!)

 

『ウルフェス』…それは、『ウルトラマンフェスティバル』の略語であり、毎週日曜日に開催される。ウルトラマンファン達にとって、この日は特別な日なのだ。根っからのウルトラマンファンである直喜は、日曜日が来るのをいつも楽しみにしている。

 

直喜(上手く行くと良いんだけどなぁ……)

 

楽しみと不安を抱えながら、直喜は現地へと足を運んだ。

 

 

 

隆也「よぉ、直喜ィ!!」

 

直喜「あっ、隆也君!!」

 

現地に到着すると、そこには直喜の親友『阿部 隆也』の姿があった。

 

隆也「今日はあれだろ?宝多さんに新条さん…後は確か、南さんって子と飛鳥川さんって子が来るんだよな?」

 

直喜「そうそう。六花ちゃん達と夢芽ちゃん達が、少しでも仲良くなれたらな~って…」

 

隆也「よし、親友のために俺も一肌脱ぐか!!なんせ俺は、自称:日本一のお節介だからな!!」

 

直喜「ありがとうね、隆也君。」

 

隆也「おいおい、まだ礼を言うのは早いだろw」

 

直喜「ご、ごめんごめんw」

 

今回のウルフェスをきっかけに、六花達と夢芽達が仲良くなることを目的としている直喜。1人では心細いと思い、隆也にも来てもらったのだ。自称『日本一のお節介』の隆也は、直喜からのお願いをあっさり承諾…こうして今に至る。

 

 

「「直喜~♪」」

 

「直喜く~ん♪」

 

「直喜先ぱ~い♪」

 

 

そこに、六花とアカネ…夢芽とちせがやって来る。

 

隆也「おっ、姫様達の御成りだな。」

 

直喜「あっ、ホントだ。おーい!こっちこっち!!」

 

4人の姫達は、笑顔を見せながら直喜の元に駆け寄って来る。

 

直喜「夢芽ちゃん、ちせちゃん…紹介するね。僕の友達の阿部 隆也君。六花ちゃんは知ってると思うんだけど…アカネちゃんは、初めて会う、よね?」

 

隆也「初めてましての人は、初めまして!会ったことある人は、ご無沙汰してます!俺は阿部 隆也、よろしく!!」

 

アカネ「私『新条 アカネ』、よろしくね隆也君。」

 

夢芽「こんにちは、『南 夢芽』です。」

 

ちせ「隆也先輩っすね?自分『飛鳥川 ちせ』です、よろしくお願いします!!」

 

軽い自己紹介を終えると、会場の中へと入っていく6人。入場料を払い、ウルフェスへと足を踏み入れる。

 

 

 

まずは、ジオラマコーナーでウルトラマンの世界を覗いてみることに…

 

六花&夢芽「「…!!」」バチバチ…

 

アカネ&ちせ「「…!!」」バチバチ…

 

だが、未だに悪い雰囲気な彼女達は…直喜を巡って、火花を散らしていた。そんな彼女達を見た直喜は、さっそく声を掛けていく。

 

直喜「そ、そうだ!折角隆也君にも会えたんだし、何か聞きたいこととかある?」

 

隆也「おう、何でも聞いてくれ!!」

 

自身の胸をドンと叩きながら言う隆也。

 

 

六花(阿部君だったら、直喜についてもっと知ってるかもしれない…でも、聞きたいこといっぱいあるからなぁ……)

 

アカネ(直喜君と仲良くなる秘訣は…って、もう既に直喜君とは仲良しこよしだったw)

 

夢芽(何を聞こうかな…えっと……)

 

ちせ(落ち着けちせ…直喜先輩について聞けば良いんだ……け、けど……)

 

 

4人は、何を聞こうか悩んでいた。そんな中、口を開いたのは……

 

六花「はい質問!!直喜をウルトラマンに例えるなら、どのウルトラマン?」

 

六花だった。

 

隆也「そうだな~…ウルトラマンゼアス、だな!」

 

六花(って、直喜はゼアスだった…ヤバ、質問ミスったかな……)

 

心の中で焦ったことを後悔する六花。次に、アカネが口を開く。

 

アカネ「はいは~い♪隆也君にとって、直喜君の良いところは何?」

 

隆也「例えばそうだな…何か分からないことがあったら、すぐに聞きに行くところだな。後は、いつも身だしなみがきちんとしてるとことか…とにかく色々ある!」

 

アカネ(言われてみれば確かにそうだなぁ…直喜君、いっつもきちんとしてるし。ま、良い収穫ができた気がする♪)

 

そんな彼女達に負けじと、夢芽とちせも隆也に質問をぶつける。

 

夢芽「はい。直喜ともっと仲良くしたいんですけど、どうすれば良いですか?」

 

ちせ「直喜先輩と接する時、どんなことに気を付けてますか?」

 

隆也「それなら、直喜の話は頭ごなしに否定しないこと。しっかり話を聞くこと…まぁ、自分がされたら嫌なことをしないことだな。」

 

直喜「えっと、僕のことだけじゃなくて…例えば、隆也君の趣味とか特技とか、聞かなくて良いの?」汗

 

六花「阿部君の趣味は何?」

 

アカネ「隆也君は、どんなことが得意なの?」

 

隆也「趣味は、もちろん『ウルトラマン作品を見る』こと!!後、ゲームも好きだぜ?得意なこと…まぁ、勉強はできるぞ?」

 

隆也…通ってる高校では、特待生であり…成績は学年トップになるほど、とにかく頭が良いのだ。

 

直喜「隆也君は頭良いから…僕、オンライン通話でたまに勉強を教えて貰ったりしてるんだ。」

 

直喜の言葉を聞いた4人は何だか複雑そうな顔をし始める。

 

 

六花(料理も家事も戦いも、直喜のために頑張って来たけど…)

 

アカネ(これと言った特技が無いからなぁ……)

 

夢芽(隆也君は、自分の特技を活かして直喜を支えてる…私にも、何かあればな……)

 

ちせ(うわぁ、自分ゲームが特技なんだけど…直喜先輩の方が強いんだよなぁ……)

 

 

彼女達は、『直喜のため』をバネに…様々なことをやって来ている。だが、自慢できる特技は無いと思っている。

 

あの~…生身でウルトラマンやウルトラ怪獣の技使えるのって……絶対誰にも真似できないことなんすけど……(汗)

 

隆也「おっ、そろそろ昼か…お嬢様方、あそこに行きましょうか。な、直喜?」

 

直喜「うん、あそこに行こう!!」

 

11:55…彼らがやって来たのは、まるで居酒屋のような雰囲気を漂わせる飲食店『怪獣酒場』だ。

 

ガララッ…

 

ダダ「いらっしゃいませ!直喜様も隆也様も、いつもご贔屓してくださってありがとうございます。」

 

ここでは、一部ウルトラ怪獣や宇宙人が店員として働いている。実際に会話もできるため、ファン達からは絶大な人気を誇る。

 

ゼットン「おっ!!可愛い子が4人もいるじゃないか!!ささ、こちらのお席にどうぞ♪」

 

ゼットンはメンバー達を席に案内し、おしぼりと水を配った。

 

アカネ「わぁ~、怪獣がいっぱいだぁ~♪」キラキラ

 

この日、沢山のウルトラ怪獣達が客として訪れていたため…直喜と怪獣が大好きなアカネは、目を輝かせて喜んでいる。

 

直喜「あっ、そうだ。メニューは既に頼んであるんだ。ここでパーティーをやるって大将に頼んだら、あっさりOKしてくれたの。ね、隆也君?」

 

隆也「その通り!!ウルトラ作品に登場する怪獣や宇宙人をモチーフにした料理が来る!!

 

普通の料理だから安心してくれ?

 

怪獣酒場が人気な理由…それは、ウルトラ作品に登場する怪獣及び宇宙人がモチーフとなった料理が出てくることだ。どれもクオリティが高く、味も美味しいため…ウルトラマンファンじゃなくても、十分楽しむことができる。

 

ケムール人「お待たせ致しました、まずはドリンクバーでございます。そしてこちらの料理をどうぞ♪バードンの唐揚げ山積みでございます。」

 

隆也「あざっす、大将!!」

 

ケムール人「今日は賑やかですね、お友達ですか?」

 

直喜「はいっ!!皆僕の友達なんですよ!!」

 

ケムール人「直喜様も隆也様も、両手に花ですね♪」

 

3人「「「あはははは!!」」」

 

料理を運んできたケムール人は、この怪獣酒場のチーフである。恐ろしい見た目とは裏腹に、親切で愉快な大将としてファン達からは大人気なのだ。

 

ゼットン「お待たせ致しました!!ベロクロンの山盛りポテトです!!」

 

アカネ「わぁ、ゼットン!!握手しても良いですか!?」

 

ゼットン「勿論ですとも!!あぁ、こんな素敵な別嬪さんと握手できるなんて、俺もう死んでも良いや♪」

 

ケムール人「まだ死なないでね?」

 

ゼットンの言葉にツッコミを入れるケムール人。その場では思わず笑いが起こった。

 

 

 

直喜「あぁ、やっぱり大将は面白いやw」

 

隆也「それなぁ!w」

 

4人((((直喜(君)(先輩)の笑ってる顔、やっぱり良い♪ずっと眺めていたいな…))))

 

まだ仲良くなれてない4人だが…直喜に対する思いやりや優しさは、いつの間にか1つになっていた。

 

直喜「よし、それじゃあ食べよう!!」

 

隆也「おう!いただきます!!」

 

「「「いただきます!」」」

 

直喜の音頭を合図に、メンバー達は料理を口の中へ運んでいく。

 

夢芽「お、美味しい…!」

 

アカネ「バードンを食べてるって思うと、何だか強くなれそうだなぁ~♪」

 

ちせ「確かにそうっすね!…って、あっ……」

 

アカネ「ふえ…?」

 

思いがけない出来事に、目を丸くするアカネとちせ。

 

直喜(あっ、アカネちゃんとちせちゃんが仲良くなれそう!これはチャンスだ!!)

直喜「ねぇねぇ、アカネちゃんもちせちゃんもここに来るのは初めてだよね?どう、気に入った?」

 

アカネ「勿論だよぉ!!連れてきてくれてありがとう♪」

 

ちせ「ここ、気に入りました…あざます、直喜先輩!!隆也先輩!!」

 

アカネもちせも、本当に楽しそうな顔をしている。

 

隆也「そうだ、俺さ…いくつかゲーム考えて来たんだ、皆で一緒にやらないか?」

 

六花「ゲーム?」

 

夢芽「どんなゲーム、ですか?」

 

隆也「ウルトラマンゲームだ!!あれだよ、何から始まる楽しいリズムでって奴。んで、『ウルトラマン』って言ったら、手拍子の後で全員『シュワッチ!』って言うんだ。勿論、ポーズもとってな?じゃ、一回やってみようぜ!」

 

ある程度料理を食べて、休憩がてらにレクリエーションをやるメンバー達。

 

 

隆也「なおから始まる楽しいリズムで♪」

 

パンッパンッ!

 

隆也「なお3!」

 

パンッ!

 

直喜「シャッ!シャッ!シャッ!」

 

パンッパンッ!

 

直喜「ウルトラマン!」

 

パンッパンッ!

 

メンバー「「「シュワッチ!!」」」

 

パンッパンッ!

 

直喜「りか2!」

 

パンッ!パンッ!

 

六花「シャッ!シャッ!」

 

パンッ!パンッ!

 

六花「夢芽2!」

 

パンッパンッ!

 

夢芽「シャッ!シャッ!」

 

パンッパンッ!

 

夢芽「アカネ2!」

 

パンッパンッ!

 

アカネ「ガオ♪ガオ♪」

 

パンッパンッ!

 

アカネ「ちせ4♪」

 

ちせ「シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!」

 

パンッパンッ!

 

ちせ「ウルトラマン!」

 

パンッパンッ!

 

メンバー「「「シュワッチ!!」」」

 

 

一通りやり、「あはははは!!」と笑うメンバー達。楽しんではいるが、一番の理由は直喜が楽しそうにしているからである。今回のこの企画、直喜と隆也が考えた。その目的は、六花とアカネ、夢芽とちせ全員が仲良くなることだ。

 

ダダ「失礼しま~す!こちら、ウルトラ夏祭りセットでございま~す♪」

 

そこに、ダダがやって来てたこ焼きや焼そば、ベビーカステラ等、夏祭りの屋台で売られている料理が1つの器に乗ったてんこ盛りセットを運んできた。他にも、直喜が絶対に頼む『ツインテール天丼』が6つ来て、皆お揃いで食べた。

 

直喜「ん~♪やっぱりこれ最高!!」

 

六花「ふふっ、直喜が舌を巻く程だもんね♪」

 

夢芽「確かに、これは美味しい♪」

 

アカネ「ツインテールは海老の味がするって言ってたけど…」

 

ちせ「どうやら、マジみたいですね♪」

 

隆也「んおっ!?これ美味すぎ!!」

 

メンバー達はツインテール天丼の美味しさに、満足している。ふと、六花と夢芽の目が合う。

 

六花「…。」ニコッ

 

夢芽「…。」ニコッ

 

いつもは、喧嘩をする2人だが…公共の場であるため空気を読んでいるのか…それとも、少しは気の合う部分が見つかったのか、お互いに微笑んだ。

 

直喜(これがきっかけで…皆、少しは仲良くなれたかな?)

 

 

 

ケムール人「直喜様、そんな願いが…」

 

ダダ「優しいですなぁ~♪」

 

ゼットン「直喜君、君の願いが叶いますように…神様、お願いします…!」カミダノミ




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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