【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~上田 麗奈『もっと君を知りたい』~♪


第67話 アレクシスって、なに?

ウルフェスを満喫した直喜は親友の隆也と協力して、怪獣酒場で皆が仲良くなれるようなきっかけを作ろうとした。結果として、六花とアカネ、夢芽とちせの4人は…互いを罵り合うことをしなくなったようだ。しかし、直喜を巡って火花を散らすのは、相変わらずのようだった……

 

 

 

次の日、月曜日は平日の始まり…

 

直喜「あぁ…月曜日かぁ……」

 

平日の始まりに、直喜は憂鬱な気分のようだ。

 

直喜「って、今は夏休みだった…宿題は、うん…終わってる。隆也君と一緒に勉強して良かった……」

 

夏休みの宿題も無事に終わらせ、漸くホッと一息つけるようになった。

 

直喜「六花ちゃん達と夢芽ちゃん達…早く仲良くなれると良いな……よし、少し歩こう。」

 

直喜は動きやすい服装に着替え、ウォーキングに出掛けた。

 

 

 

ミーンミンミンミンミー…!!

 

ジー!ジー!

 

外を歩くと、どこからともなくセミの鳴き声が聞こえてくる。

 

直喜(それにしても、暑い……あっ、お茶持ってくるの忘れちゃった……って、あっ…お財布も置いてきちゃった……)

 

マンションを出る時、戸締りは完璧にしてきた。しかし、飲み物を持ってくるのを忘れてしまい…更には、飲み物を買うためのお金も忘れてきてしまった直喜。

 

直喜(ど、どうしよう…今から取りに行くか……あぅ…で、でもマンションから随分離れちゃったし…うわぁ……終わった……)

 

絶望する直喜だが…そんな彼の元に、救いの手が舞い降りて来る。

 

 

???「おや、君は…直喜君じゃないか。」

 

 

直喜「…ふぇっ?」

 

直喜の後ろには…全身真っ黒で、頭や肩から何本も角が生えた悪魔や魔王を思わせる姿…サングラスを思わせる赤い目を持ち後頭部からは青い炎のようなオーラが発生しており、口元は歯のような電飾モニターになっており、腕に当たる部分が肩で途切れ、そこから長いケーブルのようなものが接続されており、両肩に鎖が絡みついている異様な姿をした者が立っていた。彼が言葉を発すると、口元が不規則に青白く点滅する。

 

直喜「あ、貴方は…た、確か……」

 

アレクシス「覚えてるかい?私は『アレクシス・ケリヴ』、いつもアカネ君がお世話になってます♪」

 

直喜「あ、そうだ…アレクシスさんだ!!」

 

アレクシス「ところで直喜君、何かお困りのようだね?」

 

直喜「あぁ…えっと……」汗

 

直喜はアレクシスに話し始める。

 

 

~~少年事情説明中~~

 

 

直喜の話を聞いたアレクシスは…

 

アレクシス「おやおや、それは困ったね。それなら、私が君に飲み物を買ってあげよう。何が飲みたい?」

 

直喜に飲み物を買ってくれるようだ。

 

直喜「へぇっ!?さ、流石に悪いような…」

 

アレクシス「遠慮しなくても大丈夫だよwアカネ君に笑顔が戻ったのはね…直喜君、君のおかげなんだ。だから、私も何か君に恩返しがしたいのさ。あっ、お茶で良いかな?」

 

直喜「へっ…?あ、はい……」

 

結局、アレクシスからお茶をご馳走になった直喜…その後、アレクシスは直喜をアカネの自宅へと案内した。そこで彼を待っていたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「直喜君いらっしゃぁぁああああい!!」ガバァッ!!

 

直喜「うわああぁぁっ!?」

 

ドサァッ!!

 

アンチ「…お、直喜。」

 

直喜「お、お邪魔します…」

 

家主のアカネと、同居人(?)のアンチだった。現在、直喜はアカネに抱き付かれてそのまま床に押し倒されている。

 

アカネ「スゥ~ッ、ハァ~…スゥ~ッ、ハァ~♪…はぁ、直喜君の香り…最高、幸せ♪」

 

直喜の香りを直々に堪能したアカネは、頬を赤く染めて目がトロンとしている。

 

アンチ「おい、そろそろ降りたらどうだ?」汗

 

アカネ「えっ?…ああぁぁっ!!直喜君!!」

 

直喜「……。」チーン…

 

ずっとアカネに乗っかられていた直喜は、目に渦巻きを作って気絶していた。テンパるアカネを退かし、アンチは直喜を軽々と持ち上げ、ベッドへと運んだ。

 

 

 

直喜「……ハッ!?あ、あれ…ここは……」

 

アンチ「アカネ(コイツ)のベッド上。」

 

アカネ「直喜君大丈夫!?」

 

直喜「う、うん…大丈夫……」

 

直喜はベッドから身体を起こすと、そこに座った。直喜の隣にポフッと座るアカネ。そこに、アレクシスもやって来た。

 

直喜「あっ、あの…アレクシス、さん…?」

 

アレクシス「ん?どうしたのかな?」

 

直喜「アレクシスさんって…一体、何者なんですか…?」

直喜(何だろう…人間って感じがしないような……で、でも…見た目だけで判断するのは、良くないよね…?)

 

直喜はアレクシスが何者なのかずっと気になっており、思いきって聞いてみることにした。

 

アレクシス「私が何者なのか?…そうだねぇ……アカネ君のお手伝いさんさ。」

 

アカネ「お手伝いさんって言うよりかは、保護者だよね?」

 

アレクシス「そうとも言う。」

 

直喜「そ、そうなんですね…」

直喜(へ、へぇ……アカネちゃんの、ということは…アンチ君の保護者でもあるのかな?)

 

アカネ「アンチの保護者でもあるんだよ♪」

 

直喜「今僕の心の中読んだ?」汗

 

アカネ「ううん、私ね…直喜君のことなら、“何でも”知ってるよ?そう、“何でも”ね?」

 

そう言うと、舌舐めずりをするアカネ。

 

アカネ(直喜君、やっぱり可愛いなぁ~♪食べちゃいたいぐらい可愛い…どんな悪戯しちゃおっかなぁ~♪)

 

アレクシス「アカネ君…何やら悪い顔してるけど……」汗

 

アンチ「何をするつもりだ…?」

 

アカネ「2人共、ちょっと直喜君の話し相手になってて?やらないといけないこと思い出したから。」

 

アカネはそう言うと、自室から出ていってしまった。

 

アレクシス「…あぁ、そうだ。直喜君、何か私やアンチ君に聞きたいこととか、無いのかい?」

 

アンチ「答えられる範囲でなら、直喜の質問に答える。」

 

直喜「えっと…そ、そうだなぁ……」

 

急に聞かれても中々答えられない…何を聞こうか考えていると……

 

アンチ「俺から、直喜に聞いても良いか?」

 

…と、アンチは言う。

 

アレクシス「アンチ君、今は直喜君が質問する立場だが」

 

直喜「い、良いよ…!」

 

アレクシス「…あぁ、直喜君が良いなら良いか。」

 

直喜の言葉を聞き、黙るアレクシス。アンチは直喜に質問をする。

 

アンチ「何故…何故直喜は、怪獣の俺と…トモダチになってくれた?」

 

アンチの質問に、直喜はこう答えた。

 

 

直喜「前にも言ったと思うけど…理由は、ただ…僕がアンチ君と仲良くなりたかったからだよ。」

 

 

直喜は続ける。

 

直喜「僕ね…昔、友達が居なかったんだ……お父さんもお母さんも、いつも僕のことを怒ってばっかりいて…ご飯も食べられなかったし、お風呂にも入れなかった……それで、周りから『汚い』とか『臭い』とか言われて…虐められてばっかりいたんだ……それでも僕は、誰かと友達になって…一緒に遊びたかった……友達だからこそ、できることをしてみたかったんだ……」

 

アンチ「……。」

 

アレクシス「……。」

 

直喜「お父さんとお母さんにも、いっぱい甘えたかった…褒められたかった……でも、僕が幼稚園の頃だったかな…僕はお父さんとお母さんから愛されていなかったってことに気付いたんだ……その時は、おじいちゃんとおばあちゃんがいたから…安心したんだけど……おじいちゃんもおばあちゃんも、もうお空に逝っちゃったから…僕、また1人ぼっちになっちゃうのかな…って、不安になっちゃって……」

 

アレクシス「……。」

アレクシス(アカネ君から彼の話を聞いたが…本当に、可哀想だ……)

 

アンチ「……。」

 

直喜「でも、僕…高校生になって、本当に良かったって思ってる……友達もできたし、周りは優しい人が多くて……あっ、ごめん…こんな話を長々と……」

 

話を終えた直喜の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。大好きな『ウルトラマン』を心の拠り所としていたが…それでも、寂しいという気持ちは拭えなかったのだ。

 

アンチ(直喜…きっと寂しいんだろう……俺にも、何かできないだろうか……ここまで来ると、グリッドマン討伐よりも…直喜を守ることが先決だろう…)

 

アレクシス「…よし。直喜君、何か困ったことがあったらいつでも話して欲しい。これ、私の連絡先だよ。」

 

直喜「あっ…ありがとう、ございます……」

 

アレクシスの連絡先を入手した直喜。すると、部屋のドアが開き……

 

 

アカネ「な~お~き~君♪」ヒョコッ…

 

 

ドアの向こうから、アカネがヒョコッと顔を覗かせた。彼女は、頭に何やらウルトラマンの面影を感じさせる顔のようなキャップを被っている。それだけではなく、両頬には涙のような太いラインがある。

 

直喜(あ、あれ…アカネちゃんが被ってるそれ、どこかで見たような……)

 

直喜がそう思うと、アカネは部屋に入ってきて…全身を露にした。

 

アカネ「じゃ~ん♪どうどう、似合ってる?」

 

直喜「う、うん…似合ってる……あっ!!それって、もしかして…か、『カルミラ』!?」

 

アカネ「あったり~♪この『カルミラスーツ』、アレクシスに頼んで作って貰ったんだぁ~♪えへへへ、直喜君に似合ってるって褒められちゃったぁ~♪」

 

コスプレとも言える衣装『カルミラスーツ』に身を包んだアカネは、直喜から褒められ…イヤンイヤンと身体をくねらせて喜んでいた。その衣装は、【ウルトラマントリガー】に登場する闇の巨人『カルミラ』をモチーフにした衣装で、アレクシスのお手製である。

 

アカネ「ねぇねぇ直喜君♪私ね、筋トレして腹筋もついてきたんだぁ♪ほら、触ってみる?」

 

直喜「…だ、大丈夫…」汗

 

アカネ「えぇ~、どうして~?」

 

アカネが身に付けているカルミラスーツは、かなりピッチリしており…身体のラインや胸、尻、太もも等が強調されている。

 

3バカがこれを見たら、間違いなく発狂しながら喜ぶだろう……

 

アレクシス(いやぁ、大変だったけど…直喜君とアカネ君が喜ぶ顔が見れて良かった良かった♪)

 

アンチ(アイツ…このために筋トレやってたのか……)汗

 

アカネのカルミラ姿は、ウルトラマンファンの直喜を喜ばせるのには十分過ぎる程のクオリティだった。

 

直喜「す、凄いよ…アカネちゃん、カッコいい!!」

 

アカネ「きゃ~♪///」

アカネ(直喜君が私を見てくれてる…私を褒めてくれてる…あぁ、幸せ…♪)

 

直喜に褒められ、ご満悦のアカネは…

 

 

アカネ「私…直喜君のヒーローになれるよう、頑張る♪だから、困った時があったらいつでも駆け付けるから…応援してね、直喜君♪」

 

 

…と、直喜に言った。その後、カルミラスーツのまま直喜と密着し、彼を気絶させてしまったのは言うまでも無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生者 A「……。」

転生者 A(くそ…六花達も夢芽達も全然俺のモノにできねぇ……どこで、道を踏み外したんだ…!?)

 

その頃、ベンゼン星人の秘密基地近くの山では…Aが夜空を眺めていた。これまで、全てが自分にとって良い方向に進んでいた。だが、今ではその逆である。

 

オリシス「やぁやぁ、全知全能君。」

 

そこに、オリシスが現れる。

 

転生者 A「んなっ!?て、てめぇは…!!」

 

オリシス「お前に良いものを見せてやろうと思ってなぁ?」

 

オリシスはそう言うと、映像を作り出し…カルミラスーツに身を包んだアカネが、直喜に身体を密着させたりキスをしたりするシーンを見せた。

 

 

転生者 A「きぃぃいいやぁぁああああああああ!!

 

神山め神山めぇぇええええ!!

 

羨ましけしからんぞぉぉおおおお!!

 

 

映像を見たAは、発狂して羨ましがり…何故かか服を脱ぎ出し、素っ裸となった。

 

レディベンゼン星人「うっさい!!今何時だと思ってんのよ!?」

 

Aは奇声とも言える大声を上げたため、レディベンゼン星人に怒られた。それを見たオリシスは、悪戯な笑みを浮かべ…静かに姿を消した。

 

転生者 A「ああぁぁあああああああああああ!!

 

俺もアカネから甘い誘惑をォォオオオオオオオオオ!!

 

ベンゼン星人「うるせぇぞ!!眠れねぇじゃねぇか!!」




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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