【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~OxT『UNION』~♪


第6話 英・祭

アカネ「ふふふふふん、ふふ~ん♪ふふふふふん、ふふ~ん♪」

 

アカネが鼻歌で歌っているのは…そう、『ウルトラマンゼアス』のオープニング曲だ。

 

???『どうしたんだい、アカネ君。今日はご機嫌だねぇ?』

 

アカネ「あっ、『アレクシス』じゃん。そうそう分かる?」

 

モニターに映っている謎の人物…いや、そもそも…人なのか、異星人なのか…未だに分からない姿『アレクシス』である。

 

アレクシス『何か良いことでもあったのかい?』

 

アカネ「うん!やっと会えたの…直喜君に会えたんだぁ♪」

 

アレクシス『それって、ずっと言ってた…彼、『神山 直喜』君のことだよね?』

 

アカネ「そう、直喜君!!でも、私のこと…覚えてないみたいなんだよね……でもでも、また友達になれば良いし♪」

 

アレクシス『へぇ~、良かったじゃないか♪私も嬉しいよ!!』

 

直喜と会えて、喜ぶアカネと一緒に喜ぶアレクシス。彼は、直喜を失って壊れてしまったアカネを…近くでずっと支え続けていた。ずっと泣いてばかりいたアカネだったが…今では、よく笑顔を見せるようになっていて…アレクシスは安心していた。

 

アレクシス(直喜君かぁ…どんな子なんだろう、1度会って話がしたいなぁ……)

 

アレクシスは…直喜の顔を知らない。あくまでも、アカネから話を聞いていただけであり…明確な情報は分からない。ただ…『優しい人』ってことだけは、知っている。

 

アカネ「さぁて…ちょっと出掛けて来る~。」

 

アレクシス『あぁ、いってらっしゃい♪』

 

アカネが部屋から出ると、モニターは独りでに消えた。

 

アカネ(直喜君に会えるかな~?あっ、そうだ…今日ってさぁ、ウルフェスやってるよね?ちょっと行ってみよ~っと♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ウルフェス会場では……

 

隆也「いやぁ、直喜…お前マジでつえぇなぁ!!」

 

直喜「あはは…隆也君こそ、強いじゃん。」(笑)

 

遠方にいる友達『阿部(あべ) 隆也(たかや)』と一緒に、直喜はウルフェスに訪れていた。彼らは今、ウルトラマンFENで対戦をしていた。

 

『ウルフェス』…それは『ウルトラマンフェスティバル』の省略であり、ウルトラマンファンにとっては…ビッグイベントである。

 

直喜「そうだ。今日はゼアス&ナイスの漫才があるんだ…隆也君も見る?」

 

隆也「モチのロンさ!!俺、ナイス推しだしな!!」

 

隆也とは、偶々訪れた1回目のウルフェスで出逢い…同じウルトラマンファン同士で意気投合し、友達となった。隆也は頭が良く、東京の国立高校に特待生として通っているのだ。たまにリモートで勉強を教えて貰ったり、一緒に『ウルトラマンFEN』で対戦したりする程の仲である。ちなみに、隆也は『ウルトラマンナイス』が大好きである。

 

隆也「ところでさぁ直喜…どうだ、高校では新しい友達できたか?」

 

直喜「う、うん…えっとね……」

 

直喜は六花達のことについて隆也に話す。

 

隆也「えっ?それってマジ…?」汗

 

直喜「うん、マジ…」

 

隆也「いやいや、それって…もはやお母さんじゃね!?」大汗

 

六花達から溺愛されていることを話した直喜は…気まずそうにしている。彼の話に、思わずツッコミを入れる隆也。

 

隆也「けどさぁ…直喜は優しいからなぁ、俺よりも優しいって!」

 

直喜「そういう隆也君だって、僕にいつも優しくしてくれるじゃん。」

 

いつもはオドオドしている直喜だが、隆也の前では堂々としている。隆也は優しい性格をしているが…とにかく超がつくほどのお節介であり、自分のことを『日本一のお節介』と言っている。しかし、直喜はそんなお人好しな彼を、心から信頼しているのだ。

 

隆也「あっ、そろそろだな!行こうぜ、直喜!!」

 

直喜「うん!!」

 

2人は、『ゼアス&ナイス』の漫才が行われる会場へと足を運んだ。

 

 

 

やがて、会場に着くと…予約した席に座る。

 

「「はいはいどうも~!!」」

 

ステージには、直喜の大好きな『ウルトラマンゼアス』と隆也の大好きな『ウルトラマンナイス』が登場した。そして、お待ちかねの漫才が始まる。

 

ナイス「いやぁ、ゼアス君は本当にキレイ好きだからねぇ。あっ、見てよ…あそこにゴミが落ちてるよ!」

 

ゼアス「えっ?あっ、ホントだ…ササササ……あれっ、こんなところに大きなゴミが落ちてる。」

 

すると、ゼアスはナイスの元に向かい…彼の頭を掴んだ。

 

ゼアス「あよいしょっと…」

 

ナイス「って、それはゴミじゃなくて私だぁ!!」

 

ナイスがツッコミを入れると…

 

 

ゼアス&ナイス「「う~ん、ナ~イス♪」」パフッ…

 

 

2人の漫才と決めポーズ、そして音が…会場の客に笑いを届ける。直喜と隆也は大爆笑…次に、映画関連のネタを繰り広げる。

 

ナイス「ヒカリノクニヲテラスモノタチヨ、イッショニミニイコウ!!」

 

ゼアス「そんな事言ってないよ!!」

 

 

ゼアス&ナイス「「う~ん、ナ~イス♪」」パフッ…

 

 

隆也「ギャハハハハ!!www」

 

直喜「あ~っはっはっはっはっ!!www」

 

隆也と直喜は、お腹を抱えて笑いっぱなしであった。その後も、戦い方に関するネタや怪獣関連のネタを繰り広げ、会場に訪れたウルトラマンファン達を、爆笑の渦へと包んだ。

 

ゼアス&ナイス「「どうも、ありがとうございました~♪」」

 

大勢の客から大きな拍手をされながら、ゼアス&ナイスはステージから去って行った。

 

 

 

隆也「いやぁ、面白かったなぁ!!」

 

直喜「やっぱりゼアス&ナイスの漫才は最高だよ!」

 

隆也「じゃあな直喜!気ぃ付けて帰れよ?」

 

直喜「うん、ありがとう隆也君!!」

 

隆也はこの後、アルバイトがあるため…会場を去って行った。ちなみに、直喜が通うツツジ台高校は、原則としてアルバイトは禁止なのだ。直喜はマンションで独り暮らしをしているが…亡くなった祖父母が残してくれた遺産のおかげで、アルバイト無しで生活ができている。

 

直喜(おじいちゃんとおばあちゃん…お饅頭大好きだったよね?『ウルトラマンジュウ』買って帰ろう。)

 

直喜はお土産店に足を運び…ウルトラマンジュウを1箱手に取る。その時…

 

トントンッ…

 

直喜「…ん?」

 

後ろから誰かに肩を叩かれ、振り向くと……

 

 

 

 

 

 

 

プスッ……

 

アカネ「あっ、やっぱり直喜君だ~♪」

 

直喜の後ろには、アカネが微笑んでいて…直喜の右頬に、右手の人差し指をつき、悪戯を仕掛けたのだ。ポカンとする直喜に、アカネは声を掛ける。

 

アカネ「ウルトラマンフェスティバル…どう、楽しんでる?」

 

直喜「あっ、うん…し、新条さんも…来てたんだ、ね……」

 

アカネ「うん♪私、ウルトラ怪獣大好きだからねぇ~♪」

 

直喜はウルトラマンジュウを購入して来て、アカネとカフェで雑談をすることにした。

 

直喜「新条さんは…あ、悪のウルトラマン…って、好き…?」

 

アカネ「うーん…まぁ、嫌いじゃないかな?実際、ザラブ星人はにせウルトラマンになってたよね?後、ババルウ星人はにせアストラに…ウルトラマンティガでは、あれ…イーヴィルティガが出てきたね。」

 

直喜「す、スゴい…新条さん、結構…ウルトラマン知ってるんだね…」

 

アカネ「ウルトラ博士の直喜君には敵わないよ~♪まぁ、これでも怪獣が好きだからね。」

アカネ(それに…優しい直喜君も…ううん、どんな直喜君のことも好きなんだけどね♪)

 

直喜と話をするアカネは、とても嬉しそうな顔をしている。ウルトラ怪獣の話で弾み…彼に合わせて話をする。他にも、『科学特捜隊』や『ウルトラ警備隊』等の地球防衛軍の話で、盛り上がった。勿論…直喜が大好きなウルトラマンの話でもね?

 

アカネ「あ~楽しかった♪…あっ、直喜君…もしかして、私…邪魔だった?」

 

直喜「そ、そんな事無いよ!!ぼ、僕…話し相手が、欲しかったんだ…嬉しかった……」

 

アカネ「ホント!?やったぁ♪」

アカネ(良かったぁ、直喜君の役に立てて~♪)

 

アカネは直喜をマンションまで送った後、マンションの正門前で足を止める。

 

アカネ「ねぇ、いつまでコソコソしてるの?」

 

アカネが低い声を出すと…物陰に隠れていたCが、アカネの前に姿を現す。

 

転生者 C「アカネ…迎えに来たよ!」

 

アカネ「…は?」

 

Cの言葉に、困惑するアカネ…いや、むしろ…呆れてモノを言えないようだ。

 

転生者 C「君は神山に騙されている!!掌の上で踊らされているんだよ…そんな君を救うために、俺は…ここに来たんだ!!」

 

アカネ「ぷっ…クククク……!!」

 

Cの言葉を聞き、思わずアカネは笑い出す。

 

転生者 C「な、何がおかしい…?」

 

アカネ「私が直喜君に騙されている?掌の上で踊らされている?…あぁ、おかしい……一番笑ったのは、これ…そんな君を救うために、俺はここに来たんだ!!ってwww」

 

すると、さっきまで笑っていたアカネは…急に無表情になる。

 

 

アカネ「もし私が、直喜君に騙されてるなら…

 

私はそれでも構わない。

 

直喜君になら、騙されたって良いし…

 

例えどんな仕打ちをされても…

 

私は平気だから。

 

 

Cにそう言ったアカネは、両手を横に広げ…自分の前で横にクロスさせ、黒いエネルギーを纏うと…逆L字型に腕を組み、黒と紫に光る光線を発射した。

 

転生者C「なっ!?」

転生者 C(これって、イーヴィルティガの!?)

 

Cは爆発に包まれた。そう…アカネが放った光線は、あのイーヴィルティガの必殺技『イーヴィルショット』だ。爆発に包まれた後のCは…服もボロボロとなり、あちこちに傷やアザができ…まさに、ぼろ雑巾と化した状態でうつ伏せに倒れて、意識を失っていた。

 

 

アカネ(私はね…

 

色んな『悪のウルトラマン』の技が使えるんだ…

 

中でもお気に入りは…

 

ウルトラマンシャドーの…

 

『シャドリウム光線』♪

 

直喜君のために…

 

いっぱい、頑張ったんだよ…

 

直喜君…褒めてくれるかな?)

 

 

アカネはそう思うと、瞬間移動でその場から姿を消した。まもなく、警察と救急車が到着し…Cは病院に搬送された。

 

この事件はニュースになったが…警察組織が懸命に捜査するも…犯人の足取りが掴めず、結局…

 

迷宮入りとなったのだった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪



人物紹介…

阿部 隆也…15歳、男。両親と暮らしている。

高校1年生。

性格…お人好し(自称『日本一のお節介』)

好き…特撮(主にウルトラマンシリーズ)、友達

東京の国立高校に主席で合格し、特待生となったエリート中のエリート。直喜とは、ウルトラマンファン同士とのことで、意気投合し…心を許し会える仲になった。

たまに、直喜に勉強を教えたりしており…よく、ウルトラマンFENの対戦相手になっている。

夢は『医者』になること。

CV…『岡本 信彦』さん
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