【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第70話 特訓って、なに?

ある日の平日……

 

 

 

直喜(やっぱり僕には、歩くことが一番だなぁ…走ると、疲れちゃうし……)

 

直喜は動きやすい服装に着替え、ウォーキングをしていた。近場を歩いたおかげで、自分の家の周辺にある店や公園、公共施設等をある程度覚えられた。

 

直喜(今日はどこに行こうかな?たまには、少し遠くに行くのも良いかもしれない。)

 

歩きながら目的地を考える直喜。そんな彼の元に……

 

 

オニジャ「おっ、直喜ィ!!」

 

 

オニジャを先頭に、『怪獣優生思想』の4人がやって来た。彼らの近くには、バーナドドンもいる。

 

直喜「あっ、皆…!!」

 

シズム「久しぶりだね、直喜。」

 

直喜「う、うん…!!あっ、その怪獣…」

 

ムジナ「うん、ピカリちゃん!歩けるようになったんだよ♪」

 

ムジナの側には、小さくなったバーナドドン…かつて3バカに無理矢理操られていたが、ウルトラマンゼアスと直喜によって救われ、『ピカリ』と名付けられた怪獣である。

 

ピカリ「ッ!!」

 

ピカリは直喜の姿を見ると、真っ先に駆け寄って来て…彼の周りをピョンピョン跳ね回る。

 

直喜「わわっ!?ピカリは僕を怖がらないの?」

 

シズム「怖がらないってw」

 

直喜の言葉に苦笑いするシズム。

 

シズム「ピカリには直喜がウルトラマンだって分かるんだよ。」

 

直喜「えっ、そうなの?」

 

ジュウガ「はい、シズムは怪獣の声を聞くことができますから。」

 

実はシズム…怪獣の声を聞くことができ、怪獣達の意志疎通の手助けをしているのだ。

 

オニジャ「ピカリの奴、どうしても直喜にお礼が言いたかったんだとよ。」

 

ムジナ「きっと直喜にお礼を言ってるんだよ♪」

 

直喜「そうだったんだ。」

 

直喜はしゃがみ、ピカリの頭を優しく撫でた。直喜に撫でられるピカリは、心地いいのか『グルルルル…♪』と、喉を鳴らしている。

 

直喜「ピカリのお世話は、皆でしてるの?」

 

オニジャ「おう!コイツ、野菜が好きみてぇなんだよな!!」

 

ジュウガ「とても利口ですよ?例えば、洗濯かごを運んでくれたり、焚き火に火を着けてくれたり…最近では、野菜畑に来る鳥や猪を追い払ったりしてくれます。」

 

直喜「じ、自給自足してるの!?」

 

ムジナ「うん♪貯まったお金で土地を買って畑を作ったの♪ちなみに、野菜達を育ててるのは私♪今度直喜にも、野菜分けてあげるね♪」

 

直喜「あっ、ありがとう…」

直喜(あれ?そう言えばシズム君達って…どこに住んでるんだろ?)

 

疑問を感じた直喜は、4人に尋ねることに。

 

直喜「ちょっ、ちょっと聞いても良いかな…?」

 

ジュウガ「どうぞ。」

 

直喜「えっと…ジュウガ君達は、どこに住んでるの?」

 

ジュウガ「フジヨキ台駅近くにある一軒家です。」

 

直喜「そうなんだ…お金、大丈夫だったの…?」汗

 

ジュウガ「えぇ、問題ありません。」

ジュウガ(家を買うために断食することもあったなんて、口が裂けても言えませんね…)

 

ショーでのアルバイトでお金を稼いでいる4人は、家を買うため…食事を抜くこともあった。ひもじい思いをしてきたが、『直喜の為』と斜め上な考えをバネに…必死になって働いて来た。ショーだけではなく、荷物等の仕分けやピッキング、商品の箱詰め及び袋詰め、警備(夜勤)等々、様々な仕事をしてはお金を貯め、遂に念願の一軒家を購入することができたのだ。

 

オニジャ(ここで余計なこと言ったら、直喜に心配かけちまうからなぁ…)汗

 

ムジナ(直喜が悲しむ顔、もう見たくないし…)

 

シズム(直喜は俺達のベストフレンド…その直喜を悲しませるのは、絶対に許されないことだからね。)

 

直喜のベストフレンドであるからこそ、彼を悲しませることは…決して許されることは無い。そう思っている怪獣優生思想は、直喜が気持ちよく過ごせるよう言葉や仕草には気を付けているのだ。

 

直喜「と、ところで…皆も、散歩してたの?」

 

オニジャ「へっ?あ、あぁそうだぜ!」アセアセ

 

ムジナ「そうそう!気分転換もそうだし、ピカリちゃんにもいっぱい歩いて欲しいし!」アセアセ

 

直喜「…?」

直喜(オニジャ君とムジナちゃん、なんで慌ててるの?)汗

 

シズム「実はさ…この近辺、まだ把握できてなくてさ……迷子になりかけてたんだよね。直喜、良かったら俺達を案内して欲しいんだけど、良いかな?」

 

直喜「うん、僕で良ければ…!」

 

怪獣優生思想の4人の思いを汲み取った直喜は、彼らを案内すると同時に…彼らと散歩をすることにした。

 

 

 

怪獣優生思想の4人と会話を挟みながら、ツツジ台を歩く直喜。ピカリも元気に飛んだり跳ねたりしながら歩いている。

 

ムジナ「へぇ、ここには大きいショッピングモールがあるんだ~♪」

 

直喜「そうそう。このショッピングモールの中には、ゲームセンターや映画館や本屋、飲食店やカフェ…とにかく何でもあるんだよ。」

 

シズム「直喜はさ、買い物とかする?」

 

直喜「勿論。でも、このショッピングモールじゃなくて…近所のスーパーでいつも買い物してる。」

 

オニジャ「スーパーで買い物…直喜、お前料理もできるのか?」

 

直喜「あはは…簡単な物しか作れないけどねw」(苦笑)

 

ジュウガ「簡単な物であっても、料理ができる男性はモテますよ?」

 

直喜「えっ、そうなの?…あれ、僕って…モテない…よね?」

 

オニジャ「俺だって料理できるぜ?けど、何でモテねぇんだ?」汗

 

ムジナ「見た目がちょっとね~…」

 

シズム「俺がもし女性だとしたら、迷わず直喜を選ぶよ。」

 

直喜「ムジナちゃんもシズム君もそこまでにしよ!!ほ、ほら…オニジャ君落ち込んじゃった…」汗

 

オニジャ「……。」チーン…

 

ムジナとシズムの言葉を聞き、項垂れるオニジャ。

 

直喜「えっと…お、オニジャ君……ここのカフェにあるカフェラテ、結構美味しいんだって…の、飲まない?」

 

オニジャ「う、うおおぉぉ直喜ィィイイイイ!!」ドバァァアアアアアアアアッ!!

 

直喜が優しく声を掛けると、オニジャは滝のような勢いで涙を流した。その後、近くのカフェでティータイムを楽しんだ。

 

 

えっ?ピカリはどうしたって?

 

ぬいぐるみのフリをしてオニジャのカバンの中に隠れました。

 

 

 

オニジャ「直喜の言ってた通り…あそこのカフェのカフェラテ、相当美味かったな!!」

 

ベストフレンドと飲むカフェラテは格別だったのか…すっかり機嫌が良くなったオニジャ。再び街を歩くことにしたメンバー達だったが……

 

裕太「あれ、直喜君?」

 

偶々通りかかった裕太と将、新世紀中学生のメンバーと遭遇した。

 

直喜「ひ、響君に内海君!偶然だね!!」

 

将「よぉ神山!…って、そちらの方々は?」

 

直喜「僕の友達だよ?」

 

直喜はジュウガ、オニジャ、ムジナ、シズムのことを裕太達に紹介する。

 

 

ボラー「へぇ…くせ者かと思っていたが、そうじゃねぇみてぇだな?」

 

オニジャ「く、くせ者だと!?」

 

裕太「ぼ、ボラーさん!!」アセアセ

 

直喜「オニジャ君も落ち着いて!?」アセアセ

 

危うく喧嘩しそうになるボラーを裕太が止め、オニジャを直喜が止めた。

 

直喜「そ、それで…響君達も散歩してるの?」

 

裕太「ううん、今から特訓に行こうと思ってね?」

 

どうやら裕太…新世紀中学生のメンバー達と特訓をするようだ。将は付き添いで来ているとのこと。

 

ボラー「そんならさぁ、神山も裕太(コイツ)の特訓相手になってやってくれよ!お前はウルトラマンなんだろ?」

 

 

直喜「っ!?そ、それは…」

 

 

裕太「えっ、どういうこと?」

 

将「か、神山…お前まさか…!?」

 

直喜(えぇ、こんなところでバレちゃうなんて…仕方ない、説明しよう。)汗

 

直喜は裕太達に、自分は『ウルトラマンゼアス』であることを説明した。

 

 

 

裕太「そうだったんだ…!」

 

将「俺もウルトラマンに、なりたかった…」

 

ボラー「神山、お前マジでウルトラマンだったのか!?」

 

直喜「えっ!?知ってたんじゃなかったんですか!?」

 

ボラー「知らなかったぞ?からかおうとして言ったんだけど……」汗

 

どうやらボラーは、直喜をからかおうとしたようだ。

 

マックス「ボラー、言葉には気を付けた方が良い。口は災いの元ということわざがあるからな。」

 

ボラー「わーったわーった、気を付けるよ。」

 

マックスに軽く説教を受けたボラーは、面倒くさそうな反応をしている。

 

直喜「ねぇ、オニジャ君達?」

 

怪獣優生思想「「「「…?」」」」

 

直喜は怪獣優生思想のメンバーに、お願いをする。

 

直喜「きゅ、急で申し訳無いんだけど…僕も、響君の特訓に付き添っても良いかな?」

 

直喜のお願いに対して、4人は……

 

 

ジュウガ「勿論です。」

 

オニジャ「あぁ、全然OKだぜ!!」

 

ムジナ「それなら私達も行こうよ♪」

 

シズム「直喜が行くなら俺も同行するよ。」

 

 

あっさりOKし…裕太の特訓に、直喜と共に着いていくことになった。

 

 

 

やって来たのは、山の中にある自然に囲まれた場所。

 

ボラー「おいおい、そんなんじゃ次も勝てねぇぞ?」

 

裕太「ちょ、ちょっと、待って…ください……」ゼェ…ゼェ……

 

ボラーのやり方は、とにかくスパルタであり…裕太は既にバテていた。

 

ボラー「なぁ神山、お前はどんな特訓をしてたんだ?」

 

直喜「ぼ、僕…?」

 

ボラー「あぁ、参考にしてぇって思ってな!」

 

直喜「僕は…と、友達に協力してもらって……高い所にボールを設置してもらって、それを蹴れるまで何度もジャンプしたり…あ、後は…稽古をつけてもらいました。」

 

ボラー「ふんふん…よし連敗キッズ、俺らと稽古をするぞ、今から!!」

 

裕太「へっ!?い、今ですか!?」

 

ボラー「ゴタゴタ言ってねぇでやるぞ!!」

 

その後、1対1で戦った裕太だったが…全敗した。

 

ボラー「よし、一旦休憩だ!」

 

将「お、おい…大丈夫か、響?」汗

 

裕太「……。」チーン……

 

将に心配される裕太は、ピクリとも動かない。でも、生きてます…何とかね?

 

シズム「直喜は特訓しないの?」

 

直喜「と、特訓…?うーん…ぼ、僕も何かやろうかな…?」

 

ジュウガ「それなら、俺達か俺達の円盤生物が相手になりますよ?」

 

ジュウガがそう言うと、空の彼方から12体の円盤生物達がこちらに飛んできた。

 

将「っておいおいおいおい!!円盤生物達じゃねぇか!!」

 

直喜「大丈夫!この円盤生物達は、僕達の味方だよ。ほら!!」

 

直喜がそう言うと、円盤生物達は直喜の周りを旋回したり…直喜と握手をしたりした。

 

将「す、スゲェ…怪獣とも友達になってる……」汗

 

そんな彼を見て、口をあんぐりと開ける将。

 

オニジャ「直喜、どいつと特訓したいんだ?」

 

直喜「ブラックガロンと戦ってみたい。格闘戦が得意なら、良い戦いができそうだから。ブラックガロン、先に地面に倒れた方が負けってことで良いかな?」

 

ブラックガロン「キヤアアァァッ!!」コクンッ!

 

直喜の言葉に頷いたブラックガロンは、定位置につく。

 

オニジャ「そんじゃあ、行くぜ?…よーい、始め!!」

 

直喜とブラックガロンはお互いに走り、相撲のように取っ組み合う。

 

直喜(…あっ、そうだ…!)

 

直喜はブラックガロンの腰をガッチリと掴むと、自分の体重を後ろに持っていき…ブラックガロンを持ち上げる。そのままケンケンするように回転し、ブラックガロンに覆い被さるようにする形でブラックガロンを地面に倒した。

 

ムジナ「やったぁ~!!直喜が勝ったぁ~♪」

 

ジュウガ「流石ですね、直喜。」

 

直喜の勝利を目の当たりにし、喜ぶムジナとジュウガ。

 

直喜(民族格闘技について偶々TVでやってたから、見といて良かったぁ…)

 

シズム「今のは確か…モンゴル相撲の技だっけ?」

 

直喜「そうそう。まぁ、見よう見まねだけど…」

 

シズム「見よう見まねでブラックガロンを倒したのはスゴいな。俺、感動したよ。」ニコッ…

 

円盤生物を破った直喜に、シズムは感動して拍手をした。

 

サムライ・キャリバー「…民族格闘技、か……」

 

ヴィット「へぇ、良いんじゃない?」

 

ボラー「よし、連敗キッズ!あれをやるぞ!!打撃が効かねぇ奴には、投げ技が有効だ!!…って、神山が言ってたぜ?」

 

裕太「お、お手柔らかに…」

 

マックス「程々にしておくんだぞ?」汗

 

その後、新世紀中学生に投げ技の特訓を教わった裕太だが…終わる頃にはヘトヘトになったのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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