【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
ベンゼン星人「成る程…この娘、あのバカ共が言ってた…確か、りっか…だったか?」
秘密基地にて、ベンゼン星人はモニターをチェックしていた。
ベンゼン星人(もしかしたら、ウルトラマンゼアスが出てくるかもしれねぇな…)
ベンゼン星人「よし、ロベルガー行けぇ!!ウルトラマンゼアス抹殺だぁ!!」
ベンゼン星人が指令を出すと、1機の円盤がツツジ台の街中に姿を現した。
その頃、ツツジ台の街中では…
人々「ねぇ、あれなに?」「UFOか?」「こっちに来るぞ…!!」
上空に謎の円盤が現れたかと思うと、それが変形し…二足歩行する生命体へと変わった。
???「ギャオオォォッ!!」
その生命体は雄叫びを上げてズシンッ!と足踏みすると、人々は悲鳴を上げて一斉に逃げ出す。突如として現れたこの生命体は、ベンゼン星人の配下の円盤生物『ロベルガー』だ。ウルトラマンゼアスも、普段は人間界に紛れていると予感したベンゼン星人によって放たれた…理由はただ1つ……ゼアスを誘い出すためである。
ロベルガー『ウルトラマンゼアス…マッサツ…』
ロボットのようにベンゼン星人からの指令を復唱しながら暴れまわるロベルガー。そこに、グリッドマンが出現した。
グリッドマン「はぁっ!」ドゴッ!
グリッドマンの飛び蹴りを受けたロベルガーは仰向けに倒れるが…すぐに起き上がった。そして、グリッドマンに格闘戦を仕掛けていく。
ロベルガー「ギャオオォォッ!!」
グリッドマン「ふっ!はっ!」ガッ!ガッ!
ロベルガーからの攻撃を受け流しながら、グリッドマンは反撃を仕掛ける。ロベルガーの腕を掴んで背負い投げを繰り出すと、倒れたロベルガーに馬乗りし、殴り付ける。
ベンゼン星人「くそぉ…グリッドマンめ、邪魔をする気か…なら、ロベルガーⅡ世行け!!グリッドマンを排除しろォ!!」
グリッドマンがロベルガーと戦う中…もう1体のロベルガーが姿を現した。先程現れたロベルガーとの違いは、頭の角が2本増え、体色が黄色っぽくなっている。これは、『ロベルガーⅡ世』である。ロベルガーを援護し、邪魔なグリッドマンを始末することが使命である。
ロベルガーⅡ世『グリッドマン…ハイジョ…』
ドゴォッ!
グリッドマン「ぐあっ!?」
ロベルガーⅡ世はグリッドマンを吹っ飛ばすと、グリッドマンに接近…攻撃を仕掛ける。その隙に、ロベルガーは独りでに起き上がり…
ロベルガー『ウルトラマンゼアス…マッサツ…』
掌から手裏剣状の光弾を乱射し、破壊活動を開始する。
六花「か、怪獣!?」
六花(ここじゃ光線が撃てない……!!)
ロベルガーを見た六花は、ウルトラ戦士達の光線技を使おうとしたが…周りには逃げ惑う人々がいるため、光線が撃てずにいた。
六花(こんな時…どうすれば…!!)
方法を考えていると…
男の子「ママー、どこにいるのー!?」
母親とはぐれたと思われる男の子の姿を見つけた。六花は慌ててその子の元へ駆け寄る。
六花「大丈夫!?」
男の子「お、お姉ちゃん…誰?」
六花「宝多 六花、私も君のお母さんを探すの手伝うから安心して?」
男の子「う、うん!」
六花の声かけに、男の子は安心して泣き止む。しかし、2体のロベルガー達は街中を暴れている。
六花(グリッドマンだけじゃキツそうだなぁ…)
そんな時……
男の子「ウルトラマーン、僕達を助けてー!!」
男の子は大空を見上げ、ウルトラマンを呼び始めた。
直喜「…!!」
その声は、直喜の耳に入った。直喜が外を見ると…
直喜「あれは…ろ、ロベルガー!?グリッドマンが戦ってる…!!」
直喜(それに、ウルトラマンを呼ぶ声が聞こえた…行かなくちゃ!!)
直喜は洗面台に向かい、ピカリブラッシャーで口腔環境を綺麗にする。そして…
直喜「ゼアァァアアス!!」ピカァァアアアアアアッ!!
ピカリブラッシャーを天に高く掲げ、眩く優しい光へと包まれていった。
男の子「ウルトラマーン!!」
六花(お願い…直喜、私達を助けて…!!)
どんなに呼んでも、ウルトラマンは現れない…あくまでもウルトラマンは空想上の存在……
グリッドマン「ぐぅっ…!!」
ロベルガー『ウルトラマンゼアス…マッサツ…』
ロベルガーⅡ世『グリッドマン…ハイジョ…』
流石のグリッドマンも、2体相手に苦戦をしていた。その時……
ドカァンッ!ドカァンッ!
どこからか光線が飛んできて、それが2体のロベルガーに命中する。直後、グリッドマンの隣に光の球が現れ…それが眩く光ると、段々人の姿へと変わっていく。
ゼアス「シェアッ!!」
男の子「わぁああ…ウルトラマンだぁ!!」
六花「…!!」
六花(な、直喜…!!)
人々「おぉ、ウルトラマンだ!!」「ウルトラマンが…ウルトラマンが来てくれた!!」
ウルトラマンゼアスが登場すると、人々からは笑顔が溢れていった。
グリッドマン「ウルトラマンゼアス…!」
ゼアス「…。」コクッ…
ゼアスはグリッドマンに頷くと、構えを取った。2人の戦士達は、ロベルガー目掛けて走っていく。
ロベルガー『ウルトラマンゼアス…マッサツ…』
ロベルガーⅡ世『グリッドマン…ハイジョ…』
2体のロベルガーも、ゼアスとグリッドマン目掛けて走っていく。
直喜(ゼアス、ロベルガーⅡ世を狙おう!!)
ゼアス(えっ!?でも、僕はロベルガーに狙われてるんだよ?)
直喜(僕に考えがあるんだ、お願い!!)
ゼアス(わかった!!)
段々距離が縮まって行くと、ゼアスはロベルガーⅡ世に掴みかかった。
ロベルガー「ッ!?」
グリッドマン「はぁっ!!」ガシッ!
動きが鈍ったロベルガーに、グリッドマンは掴みかかる。
ゼアス「デヤッ!ジュアッ!」ドゴォッ!バキィッ!
ロベルガーⅡ世に格闘戦を仕掛けるゼアス。
ロベルガーⅡ世『グリッドマン…ハイジョ…』
ロベルガーⅡ世はゼアスを押し退け、グリッドマンの元へ向かおうとする。しかし、ゼアスはロベルガーⅡ世の背後から掴みかかり…
ゼアス「タアアァァッ!!」
ドドォォオオオオオオッ!!
ドラゴンスープレックスでロベルガーⅡ世を投げ、グリッドマンに接近することを阻止した。
グリッドマン「ふっ!せやっ!」ドゴォッ!ドゴォッ!
ロベルガー『ウルトラマンゼアス…マッサツ…』
グリッドマンはゼアスに接近しようとするロベルガーと格闘戦を繰り広げていた。肉弾戦でロベルガーを攻撃し、次に投げ技でロベルガーを投げ飛ばす。
グリッドマン(そうか…そういうことか…!!)
裕太(何かわかったの、グリッドマン?)
グリッドマン(おそらくだが…ゼアスはこの怪獣達を混乱させようとしているんだ。だから、敢えて自分を狙わない怪獣を攻撃したんだ。)
裕太(成る程。)
ゼアスの作戦を漸く理解したグリッドマンは、その後もロベルガーに攻撃を仕掛ける。ゼアス…いや、直喜の作戦はこうだ。
『自分を狙わない敵を攻撃し続けることで、混乱を招く。』
ベンゼン星人の指令に忠実に従うロベルガー達の裏をかいた作戦だ。ロベルガーは指令に従って行動するため、臨機応変な対応が苦手な傾向にあるのだ。直喜が考案した作戦は、大成功だった。
ゼアス「デヤッ!」ドッゴォッ!!
ロベルガーⅡ世『グ、グリッ…グrrrrリッ…dddド、マ…ン…』
ロベルガーⅡ世は腹部に『ゼアスニーキック』を受け、身体中に稲妻を走らせ…フラフラになっていた。
グリッドマン「デヤァァアアアアッ!!」ドッゴォッ!!
ロベルガー『ウル、ウル…ウrrrrrrン…ゼzzzz、ア…ssス……mmmmマッ…サt…』
ロベルガーはグリッドマンのかかと落としを脳天に受け、弱っていた。
ゼアス「!!」ガシッ!
ゼアスはロベルガーⅡ世を掴むと、グリッドマンの方を見る。
グリッドマン「!!」コクッ…ガシッ!
何かを察したグリッドマンはゼアスに頷き、ロベルガーを掴む。怪獣を掴んだゼアスとグリッドマンは、お互い目掛けて走っていき…
プロレスのように、ロベルガー達の脳天を正面衝突させた。
ロベルガー「ギュロロロロォォ……!!」
ロベルガーⅡ世「ギャロロロロォォ……!!」
2体のロベルガーの赤い目が光を失うと…ゆっくりとうつ伏せに倒れ、絶命した。ゼアスとグリッドマンの勝利である。
六花(良かった…ゼアスとグリッドマンが勝ったんだ!!)
男の子「やったぁ!!ウルトラマンが勝ったよ!!」
ウルトラマンゼアスとグリッドマンの勝利を見届けた人々は、一斉に歓声を上げた。ゼアスは右手から七色に光る光線を、破壊された街に向かって発射する。街はみるみる元の状態へと戻って行く。
母親「健太!!」
男の子「あっ、ママ!!」
街が元に戻ったタイミングで、男の子は無事に母親と再会した。母親と男の子は六花にお礼を言い、六花は母親と男の子に微笑んだ。
男の子「ウルトラマーン、ありがとー!!」
男の子がゼアスにお礼を言うと…
人々「ありがとう、ウルトラマン!!」「ウルトラマーン、ありがとー!!」「隣にいる巨人も、ありがとう!!」
人々はゼアスとグリッドマンにお礼を言い、手を振った
ゼアス「…。」コクッ…
グリッドマン「…。」コクッ…
人々に頷くゼアスとグリッドマン。グリッドマンは静かに姿を消していき、ゼアスは大空へと飛び立って行った。
ベンゼン星人「くそぉ!!そう言えばロベルガーは1度指令を送ったら変えられないってことを忘れてた!!あぁ、俺様の移動手段がぁ…!!」
ゼアスを誘い出すことには成功したものの、ロベルガー達はあっさり破れてしまった。
ベンゼン星人「まぁ良い…もうすぐだ、もうすぐ……」
ED~ASH DA HERO『Everything~(English ver.)』~♪