【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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OP~オーイシマサヨシ『インパーフェクト』~♪


第73話 女の勘って、なに?

レディベンゼン星人「ふぅ~ん…成る程ねぇ……」

 

レディベンゼン星人はモニターを見ながら首をかしげていた。ロベルガーに搭載されたモニターには、六花が映っている。

 

レディベンゼン星人(この娘、何かありそうね…)

 

ベンゼン星人「んぉ?ハニー、どうかしたのかい?」

 

そこに、ベンゼン星人がやって来る。

 

レディベンゼン星人「ねぇダーリン?ちょっとこの娘のこと、尾行しようと思ってるんだけど…どうかしら?」

 

ベンゼン星人「へへっ、良いと思うぜ☆ハニーの目に狂いはねぇからな!!」

 

レディベンゼン星人「んもぅ、ダーリンったら褒め上手♪それじゃあ行ってくるわ。」

 

レディベンゼン星人は基地を出て、ツツジ台へと向かって行った。

 

え?何で行ったって?それは勿論……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影美「ゼェ…ゼェ……つ、着いたぁ…」

影美(ツツジ台遠すぎ…ロベルガーを失ったのは痛いわね…!!)

 

徒歩で1時間近くかけてツツジ台にやって来たレディベンゼン星人は、『悪神(おがみ) 影美(かげみ)』として人間に化けていた。

 

影美(えっと…ベンチ…てか、座る場所……あ、あった…ちょ、ちょっとタンマ…)

 

この星に来てから、全く運動をしていなかったレディベンゼン星人…いや、影美。座れる場所に真っ先に向かい、腰かけた。

 

影美(こ、これじゃあ…六花って娘を探すどころじゃ……)

 

そんな彼女の元に、誰かがやって来る。

 

六花「あの…大丈夫ですか?」

 

影美「…へっ?」

 

影美が顔をあげると、そこには探していた六花の姿があった。彼女は、影美のことを不思議そうな表情で見ている。

 

影美(えぇ~!?こんなにあっさり見つかっちゃうのぉ!?)汗

 

六花「えっと…私の顔に、何かついてます?」汗

 

影美「ふぇっ!?あ、いいえ…ごめんなさいね、貴女結構な美人さんだからつい…」(苦笑)

 

六花「……。」汗

 

影美の言葉を聞いた六花は、軽く引いていた。

 

影美(うわっ、引かれた…何なのよぉ、人が折角褒めてるってのに…!!)

 

六花の態度に、心の中ではイライラする影美。

 

六花(何だろうこの人…失礼かも知れないけど……何だか気持ち悪い…)

 

影美を怪しく思う六花。そんな時……

 

 

直喜「おーい、六花ちゃーん!」

 

 

直喜がこちらへ駆けてきた。

 

六花「っ!?直喜~♪」

 

直喜が来た瞬間、嬉しそうな顔をする六花。

 

直喜「はぁっ…はぁっ…ご、ごめん…ね、寝坊しちゃって…急いで来たんだ…!!」

 

六花「ふ~ん、さては遅くまでゲームしてたでしょ?」

 

直喜「ギクッ!?」

 

六花「まぁ良いや、ちゃんと時間通りに来れて偉いじゃん♪」ナデナデ

 

寝坊しても、しっかり時間通りに来た直喜を撫でる六花。

 

影美(えっ?何…?私は今、母親と子どもの幸せな一時を見せられてるの…?)汗

 

直喜と六花のやり取りを見て、困惑する影美。

 

六花「それじゃあ行こうか♪」

 

直喜「う、うん…!」

 

よくみると、直喜と六花はランニングウェアに身を包んでおり…遠くへ出掛けるとは考えにくい。そして2人は、歩き始めた。

 

影美(…どこへ行くのかしら?)

 

影美は2人に気付かれないよう、静かに尾行を開始した。

 

 

 

直喜と六花は何をしているのかと言うと…

 

六花「直喜、疲れてない?大丈夫?」

 

直喜「平気、六花ちゃんは?」

 

六花「全然♪」

 

一緒にウォーキングをしていた。朝のウォーキングは直喜の日課となっている。直喜の日課を六花が一緒にやりたいとリクエストし、今に至る。

 

影美「……。」汗

影美(何をしていると思ったら…まぁた歩くの…?)

 

歩くことに疲れた影美の足は、既に限界を迎えている。そのため、直喜と六花からどんどん離されていく。

 

影美(あの2人早っ…ちょ、ちょっと待ってって…!!)

 

尾行の筈が…2人の後を着いていくことに必死な影美だった。

 

 

 

六花「……。」

六花(誰か着いてきてる……)

 

後ろから誰かが着いてきている気配を感じた六花は、スマホを取りだし、直喜にL○NEを送った。

 

ヴーッヴヴッ…

 

直喜「…?」

 

『誰かが着いてきてるみたい。気付いてないフリをして様子をうかがおうか。

 

いざとなったとき、私が直喜を守るから安心して?』

 

六花からのL○NEを確認した直喜は、思わず六花の顔を見る。六花は直喜を見て、優しい笑顔で頷いた。まるで、『私に任せて。』と言っているように…

 

六花「直喜、こっちに曲がろう。」

 

直喜「わ、わかった。」

 

六花は直喜にしか聞こえない声で、直喜の誘導を開始する。まず、十字路を右に曲がり、次の路地を左に曲がったり…とにかく複雑なルートを歩いた。勿論、直喜のペースに合わせてだ。その結果……

 

 

 

影美(あら?あの2人は…)

 

影美から振り切ることに成功したのだった。

 

影美(まぁ良いわ…あの娘と一緒にいたガキが、ゼアスちゃんで間違いない…どことなく、ゼアスちゃんそっくりだし?んで、あの娘は恐らく…あのガキのことを好きみたいね。これぞ、『女の勘』ってヤツよ♪)

 

良い収穫ができたと思った影美は、秘密基地へと帰っていった。え?何で帰ったって…?徒歩です…

 

 

徒歩DESHU☆

 

 

 

六花(上手く撒けたみたい…何だったんだろ…?)

 

直喜「だ、誰が着いてきてたの?」

 

六花「最初に見かけたあの怪しい女の人。」

 

直喜「あ、怪しい…」

 

六花「うん、女の勘ってヤツ…?…さっきの人、何かありそうな気がするんだよね。」

 

直喜「へ、へぇ…」汗

 

影美から上手く撒くことに成功した直喜と六花は、ツツジ台駅前に来ていた。あっちこっちを曲がり続けて、ここまでたどり着いたようだ。

 

六花「あ…な、直喜…疲れてない?」汗

 

直喜「はぁ…う、うん…さ、流石にちょっと…つ、疲れちゃった、かも……」

 

六花(ヤバッ!!直喜を疲れさせちゃった…!!うわぁ、私のバカバカ!!これじゃあ直喜にフラれちゃうじゃん!!)

 

影美から逃げ切ることに精一杯だった六花は、直喜を疲れさせてしまったことを後悔し、思わず自虐的になってしまう。

 

六花(直喜に嫌われちゃったら、私…私……)

 

遂には精神が不安定になったその時…六花を救ったのは……

 

 

直喜「で、でも…い、良い運動になった…!!六花ちゃんの、おかげだよ…!!また、一緒に歩こう…!!」

 

 

直喜だった。直喜は続ける。

 

直喜「ま、前まではね…い、家の周辺しか…歩いてなかった。け、けど…つ、ツツジ台のね…色んなとこを、歩けたから……た、楽しかった…!!」

 

六花「な、直喜…!!」

六花(なみことはっすが直喜のことを天使って言ってたけど…まさにそうだよ!!あぁ、今私の目の前には…直喜(天使)がいる…!!)

 

直喜の笑った顔を見た六花は思わず…

 

六花「ねぇ直喜…何か欲しい物ある?何でも買ってあげる♪」

 

…と、甘やかす。

 

直喜「い、いや…今欲しい物は、無い…かな……」汗

 

六花からの甘やかしに困惑する直喜は、やんわりと断った。

 

六花「ホント?何でも良いんだよ?」

 

それでも、六花の押しは強い。

 

直喜(えぇ…ど、どうしよう……ウルトラレプリカは高いし……ううんと…うんと……)

 

少し悩んで、漸く答えを出す直喜。

 

直喜「そ、それじゃあ…えっと……り、六花ちゃんと……ゆ、ゆっくりする…時間が…ほ、欲しい…」

 

六花「んふふっ、OK♪」

 

直喜の答えに納得した六花は、彼と共に近くにあるカフェへ入っていった。

 

 

 

その頃、ベンゼン星人の秘密基地では…

 

ベンゼン星人「おっ、ハニーおかえり!」

 

影美「た、ただいま…だ、ダーリン……」ゼェ…ゼェ……

 

徒歩で戻ってきた影美…いや、レディベンゼン星人は既にヘトヘトになっていた。

 

ベンゼン星人「ハニー、風呂沸いてるぜ?サッパリしてきてくれよぅ!!」

 

影美「だ、ダーリン…ありがとー…!!」キラキラ

 

ベンゼン星人「後、変装も解いて大丈夫だぞ?」汗

 

ベンゼン星人の言葉を聞き、慌てて元の姿に戻ったレディベンゼン星人。

 

レディベンゼン星人「六花って娘、直喜っていうガキんちょと一緒につるんでたわ。」

 

ベンゼン星人「直喜?」

 

レディベンゼン星人「えぇ…名字はわかんなかったけど、とにかく頼り無さそうな見た目の男の子。」

 

ベンゼン星人「フムフム…」φ(..)

 

レディベンゼン星人「これは私の勘だけど…その直喜ってガキが、ゼアスちゃんかも知れないの。」

 

ベンゼン星人「えっ、マジ!?」

 

レディベンゼン星人「何かね、どことなくゼアスちゃんに似てる気がするのよね~…ま、あくまでも勘で、確信では無いけど…それじゃ、一番風呂…いただきま~す♪」

 

ベンゼン星人に報告を終えたレディベンゼン星人は、風呂へと向かった。

 

ベンゼン星人(ハニーの勘は、だいたい的中するからなぁ…俺様もその直喜ってヤツを尾行してみるか。いや、まずは六花って奴を捕まえれば…ゼアスは来るに違いない!!ありったけの怪獣軍団を放って、ゼアスを妨害するか…)

 

ベンゼン星人は巨大なカプセルの中に眠る怪獣を見ながら思う。

 

ベンゼン星人(まずは、フィールドを作らねぇとな…)

 

そして、何やら機械を操作すると…ゼアスを迎え撃つためのフィールドを作り始めた。

 

彼が作るフィールド、果たしてどんな仕上がりになるのだろうか……




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
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