【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第79話 心配って、なに?

直喜『ゼアス、ありがとう!!』

 

光に包まれた空間の中で、直喜はゼアスと話していた。

 

ゼアス『お礼をいうのは僕の方だよ。『皆を助けたい』っていう直喜の強い正義と、皆の応援があったからこそ…僕は漸く、潔癖症を克服できた。だからコッテンポッペにもベンゼン星人にも勝てたんだ。ありがとう、直喜君!君は本当に素敵な人達に囲まれてるね!』

 

直喜『…ゼアス。』

 

ゼアス『さぁ、皆のところへ行ってあげて?皆、直喜君のことを待ってるよ。』

 

直喜『…うん!!』

 

ゼアスがそう言うと、直喜は目映い光に包まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……き!…おき!!」

 

直喜「……?」

 

直喜がゆっくり目を開くと…彼の目の前には、沢山の人達の顔が見える。

 

六花「直喜!!」

 

直喜「…り、六花…ちゃん…?」

 

アカネ「直喜君!私が分かる!?」

 

直喜「う、うん…アカネ、ちゃん……」

 

将「神山、大丈夫か!?」

 

裕太「直喜君!!」

 

夢芽「直喜!!」

 

ちせ「直喜先輩!!」

 

直喜の周りには、グリッドマン同盟のメンバーや新世紀中学生、ガウマ隊、怪獣優生思想等々…多くの者が集まっていた。

 

直喜「も、もしかして……心配…してくれたの……?」

 

六花「当たり前じゃん…!皆が直喜のこと、待ってたんだから…!!」

 

目に涙を浮かべながらも、直喜に微笑む六花。

 

アカネ「直喜君、起きれる?」

 

直喜「ご、ごめん…ちょっと、動けないや……」

 

アカネ「えっ!?嫌、直喜君…死んじゃ嫌だよぉ!!」

 

なみこ「こらこら、直喜を勝手に殺すな?」

 

はっす「それより直君よ…ウルトラマンゼアスって、直君が変身してたの?」

 

直喜「…あ。」

直喜(そういえば、なみこちゃんとはっすちゃんにも話してないよね…よし、ここで話そうか……)

 

はっすの問いに直喜は、自身がウルトラマンゼアスであることを告げた。

 

なみこ「えぇっ!?そうだったの!?」

 

はっす「マジ!?どうやって変身してるん!?」

 

六花「なみこ、はっす…そこまでにして、直喜は今疲れてるんだから。」

 

質問攻めしようとするなみことはっすを止める六花。

 

夢芽「直喜、起きれないなら…私がおぶってあげるよ?」

 

ちせ「えぇ、ズルいですよ南さん!直喜先輩、後輩は先輩の役に立つことが使命なので…自分がおんぶするっす!!」

 

アカネ「は?もう私が予約してるんだけど?」

 

六花「いいや、ここは私が直喜をおんぶする。」

 

 

ヒロイン「「「「むぬぬぬ~!!」」」」バチバチバチバチ…

 

 

そんなこんなで、誰が直喜をおぶるのかで揉め始めるヒロインズ。そんな彼女達を背に、誰かが直喜をおぶった。

 

直喜「…?」

 

ナイト「大丈夫か、直喜?」

 

それは、グリッドナイトに変身していた張本人『ナイト』だった。

 

直喜「…だ、誰?」

 

ナイト「俺はナイト…元は『アンチ』という名前だった。」

 

直喜「…えっ?も、もしかして…み、未来の…アンチ君…!?」

 

ナイト「そうだ。だから俺は直喜を知っている。そして、直喜がゼアスであることもな。」

 

2代目「は~い、私は未来の『アノシラス』で~す♪直喜さん、あの時…私と母を助けてくださり、ありがとうございました!!今ではナイト君と一緒に、『グリッドナイト同盟』を組んでます♪」

 

ナイトと2代目の自己紹介に、直喜は次第に納得し始める。

 

アンチ「……。」

アンチ(未来の俺か……)

 

アレクシス(ほぅ、未来のアンチ君ねぇ…興味深いねぇ?)

 

ナイトの姿に、何やら興味津々な様子のアンチとアレクシス。すると……先程まで荒れていた環境は、緑豊かになり…ヘドロの湖も、澄み渡った綺麗な湖になった。

 

直喜「…コッテンポッペを倒したから、綺麗になったのかな…?」

 

ムジナ「そうかもしれないね、直喜♪」

 

シズム「まるで、直喜の心の中みたいだね。」

 

オニジャ「ってか、直喜の心ン中見たことねぇだろ?ま、ぜってぇキレイだろうけどな?」

 

ジュウガ「何を言ってるんですか?俺達のベストフレンドである直喜は、心も身体も…何もかもが綺麗ですから。」

 

怪獣優生思想の4人がべた褒めしてくるため、思わず直喜は赤く染めた顔を隠そうとナイトの背中に顔を埋める。そんな彼の周りには、小さくなった12体の円盤生物達が飛び回っている。どうやら、直喜が生還してきたことを喜んでいるようだ。

 

夢芽「…ん?直喜、顔赤いよ?どうしたの?」

 

直喜「へっ?き、気のせいだよ…う、うん……」

 

夢芽「ホント?ちょっと見せて?」

 

直喜「…あっ。」

 

隠し事が下手な直喜は、夢芽に顔を見られてしまう。

 

夢芽「ひょっとして疲れちゃったのかな?頑張ってたもんね♪」

 

夢芽はそう言うと、直喜の頬にキスをしようと顔を近づけた。だが…

 

サッ……

 

六花が夢芽の顔の前に右手を出し、直喜をガードした。

 

六花「直喜、疲れてるから。」

 

六花の言葉と、ナイトの背中でスヤスヤ眠る直喜を見た夢芽は…今回は諦めた。その後、直喜はメンバー達によって、無事に自宅マンションに送り届けられた。

 

 

 

次の日……

 

直喜「…ん、ふわぁ~……」

直喜(今は…7:00か…よし、起きよう……)

 

直喜はベッドから起き上がると、テレビをつける。テレビでは、『ウルトラマンゼアス』のことでいっぱいだった。テレビを聞きながら、直喜は簡単な朝食を作る。作ったのは、エッグイントーストだ。

 

直喜(あ~あ、夏休みももう少しで終わっちゃうなぁ……夏祭り、皆で行きたかったんだけど……)

 

そう思いながら、エッグイントーストにパクつく直喜。朝食を食べ終えた時に…直喜に電話が掛かってきた。

 

直喜「も、もしもし?」

 

将『おっ、出た出た。よぉ神山、夏休みの終わりの日にさ、皆で夏祭りに行くことになったんだ。良かったら神山も来ないか?』

 

相手はクラスメイトの将だった。

 

直喜「えっ、良いの!?」

 

将『勿論だ!!てか、六花と新条が神山にも来て欲しいって言うんだよ。後、南さんと飛鳥川さんも。』

 

直喜「皆一緒なんだ…う、うん…行きたい、僕も行きたい!!」

 

将『そういってくれると思ったぜ☆』

 

電話の向こうからは、将の嬉しそうな声が聞こえてくる。

 

将『そんじゃ、8月31日の午後5:00にツツジ台駅で待ち合わせ!夏祭りの会場は、隣の井荻駅だからな。』

 

直喜「井荻…って、僕の友達が住んでる場所だ!!」

 

将『マジで?そんじゃさ、神山の友達も呼んだらどうだ?』

 

直喜「そ、そうだね…!きょ、今日聞いてみるよ…!あ、ありがとう内海君…!!」

 

将『おうよ!そんじゃ、31日よろしくな!』

 

そして、通話が切れた。直喜は早速、親友の隆也に電話をかけた。

 

隆也『もしもーし!』

 

直喜「あっ、もしもし隆也君?僕だよ、直喜。」

 

隆也『おぉ直喜か!どうした?』

 

直喜「えっとね…8月の31日に、井荻で行われる夏祭りに行くんだ、僕。」

 

隆也『マジ!?俺もさ、地元のウルトラマンファン達を集めて行くんだぜ!良かったら、直喜も来るか?』

 

直喜「実は…ぼ、僕…色んな友達と行くことになっててね……」

 

隆也『おぉっ!!そりゃ良いじゃねぇか!何なら、井荻駅で待ってるぜ?宝多さんや新条さんらも居るのか?』

 

直喜「いる…!夢芽ちゃんもちせちゃんもね。」

 

隆也『了解!おい皆、我らがウルトラ博士、直喜も夏祭りに来るってよ!!それも、沢山の友達をつれて!!』

 

隆也がそう言うと、電話の向こうからは「おぉー!!」と歓声が聞こえてきた。

 

隆也『そういや俺、地元のウルトラマンファン達と買い物に来てたんだよなwww』

 

直喜「す、すごい…!」汗

 

隆也の行動力に驚く直喜。

 

隆也『そんじゃ、31日楽しみにしてるぜ!!』

 

直喜「うん、ありがとう隆也君!」

 

隆也と通話を終えた直喜は、31日…今年最後の夏に行われる夏祭りを楽しみにしている。

 

直喜「人生初の夏祭りだぁ…って、っ!?そ、そうだ浴衣買わなきゃ!!」

 

その後、浴衣が無いことに気付いてはテンパり…慌ててショッピングモールに浴衣を買いに駆け込んだのは言うまでも無い……

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