【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第80話 青春って、なに?

今日は8月31日…夏休み最終日である。

 

時刻は午後3:30…

 

直喜「よ、よし…お財布もお小遣いもゲーム機も持った…浴衣もOK…!」

 

早くから準備をしていた直喜は、忘れ物が無いかチェックしていた。忘れ物が無いことを確認し、浴衣に着替えたのだが……

 

直喜「うぅ…な、何か苦しい……」汗

 

浴衣の着方を知らないため、ぎこちない格好になってしまった。特に、帯をキツキツに巻いてしまったため、お腹が締め付けられる感覚が物凄い……

 

直喜(今から着直すかぁ…)

 

その後、浴衣を着直した直喜だったが…やはりぎこちない。

 

ピンポーン♪

 

直喜「は、はーい…!」

 

5回程着直した後、インターホンが鳴った。直喜は玄関に向かい、ドアを開ける。

 

 

なみこ「やっほ~直喜~♪」

 

はっす「おっ、浴衣似合ってんじゃん♪」

 

六花「えっ!?直喜の浴衣姿?…うわぁ、絵になる~♪写真撮っても良い?」パシャッ!パシャッ!

 

アカネ「ほわぁ、カッコいいじゃん直喜君♪」

 

 

玄関には、直喜のクラスメイトのなみことはっす、六花とアカネがいた。浴衣に身を包んだ直喜を見や否や、スマホで写真を撮り始める六花。

 

なみこ「って、直喜…帯の結び方が変だよ?」

 

直喜「じ、実は僕…浴衣着るの、初めてで…」汗

 

なみこ「フムフム。ちょっと失礼?」

 

なみこは直喜の後ろに移動すると、浴衣の帯を結び直した。

 

なみこ「どうかな直喜?」

 

直喜「あれっ?ちっとも苦しくないや…」

 

なみこ「よしよし!」

なみこ(帯結び直してる時、六花とアカネの視線が物凄かったからなぁ…いやぁ、緊張したぜ…)汗

 

直喜の浴衣の帯を結び直したなみこだったが、その時の六花とアカネの視線が怖かったため、かなりのプレッシャーを感じながらやっていた。だが、上手く行ったため、ホッとしている。

 

六花「さて、それじゃあそろそろ行こうか。」

 

なみこ「おっ、もうこんな時間か。」

 

こうして直喜は、六花達と共に井荻駅へと向かった。

 

 

 

電車に揺られ、井荻駅に到着して改札を出ると…

 

隆也「よぉ、直喜!!」

 

そこには、隆也を始め…多くの老若男女の姿があった。

 

直喜「た、隆也君…!えっと、そちらの方々は…?」汗

 

隆也「地元のウルトラマンファン達だぜ?色んな人達がいるからさ、結構楽しいぞ?」

 

ファン「おぉ、我らがウルトラ博士の御成だ!!」「博士、お疲れ様です!!」

 

別名『ウルトラ博士』という呼び名がある直喜…実は、ウルトラマンファン達の間ではかなり有名人である。ウルトラ怪獣を知り尽くしている彼は、独自の解釈を交えて怪獣の攻略方法や雑談を語る…それがあたかも学校の授業のようで分かりやすく面白いと、ファン達からは大評判なのだ。

 

やがて、井荻駅に裕太と将、アンチとアレクシス、ガウマ隊、怪獣優生思想、ナイトと2代目も到着し、メンバー全員が集合した。全員が揃ったところで、夏祭り会場へと向かった。

 

 

 

会場につくと、そこは訪れた大勢の客で賑わっている。

 

直喜「…!」ソワソワ…

 

初めての夏祭りに、ソワソワし始める直喜。

 

直喜(うわぁ、色んな屋台がある…!まずはどこから回ろうかな…うーん、迷うなぁ……)

 

どの屋台に行こうか迷っていると…

 

裕太「直喜君、焼きそば買いに行かない?」

 

…と、裕太が声を掛けてきた。

 

直喜「う、うん…行く!」

 

そして、裕太と共に焼きそばを購入した。1口食べると、箸が止まらなくなる。

 

直喜(不思議だなぁ…普段から食べている物なのに、屋台の食べ物って…どうしてこんなに美味しいんだろう?)

 

屋台で購入した食べ物は、いつもより美味しく感じる直喜。

 

ちせ「直喜先輩、次あっちの屋台行きましょ♪」

 

直喜「う、うん…!」

 

夢芽「その次に私とヨーヨーすくいに行こ♪」

 

アカネ「それが終わったら、チョコバナナ買いに行こうよ♪」

 

六花「こらこら、直喜が疲れちゃうよ?」

 

直喜「だ、大丈夫!行きたい!!」

 

この日、直喜はご機嫌であり…ちせと夢芽とアカネに付き合った。射的や輪投げ、ヨーヨーすくい等、夏祭りだからこそできるイベントを楽しみ、屋台で売っている食べ物に舌を巻いた。六花とは、りんご飴を買いに行き…周りのメンバー達と会話をしながら会場を歩く。

 

時刻は午後8:00…ここで、アナウンスが響く。

 

 

アナウンス『皆様、大変お待たせ致しました。まもなく、打ち上げ花火の打ち上げが開始いたします。夏の夜空を彩る花火。咲いては消え、咲いては消えする儚い姿は、まぶたの裏に色濃く残り、夏を照らします。それでは、打ち上げ開始でございます。最後まで井荻夏祭りをお楽しみください。』

 

 

どうやら、打ち上げ花火が上がるようだ。アナウンスが終わってすぐ…

 

ヒュ~~……ドパァンッ!!

 

打ち上げ花火が夏の夜空に打ち上がった。その後も次々と打ち上がっては消え、打ち上がっては消えを繰り返す。

 

将「綺麗だなぁ…」

 

蓬「そうだね。」

 

はっす「これはイ◯スタ映え間違いなしだぜぃ♪」

 

花火に見とれたり、写真や動画を撮影し始める一部メンバー。

 

直喜「……。」

直喜(本当にキレイだ…この花火も、この地球(ホシ)を守れていなかったら……見れなかったよね…)

 

ウルトラマンゼアスに変身し、ベンゼン星人の野望を打ち砕いた直喜…あの時、コッテンポッペに勝っていなければ…これらの打ち上げ花火は、2度と上がることはなかっただろう。

 

ゼアス(直喜君、夏祭りに行けて良かったね!)

 

直喜(あっ、ゼアス。)

 

ゼアス(花火、キレイだね。何だか僕、地球を守る理由が更に出来た気がするなぁ。)

 

直喜(…うん、そうだね。)

 

ゼアス(ともあれ、一先ずはお疲れ様!夏祭りもそうだけど、素敵な人達と一緒に過ごす時間…楽しんでね!!)

 

直喜(ありがとう、ゼアス。)

 

隆也「直喜、見ろよ!!ゼアスの形した花火だぞ!!」

 

直喜「あっ、ホントだ!!」

 

夜空には、ゼアスの顔の形をした花火が打ち上げられ、その後……

 

『ありがとう、ウルトラマンゼアス!!』

 

…と、ゼアスへの感謝の言葉が花火として打ち上がった。

 

 

 

やがて、打ち上げ花火も終わり…夏祭りも終わりへと近付いていた。メンバー達は会場で別れ、帰路を歩く。だが、その内…

 

2代目「皆さん、実は私達…花火を買って来たんです♪良かったら、一緒にやりましょうよ♪」

 

2代目とナイトが、ビニール袋から花火セットを取り出した。メンバー達は近くの河川に向かった。ここでは、花火(一部を除いて)の使用はOKであるため、メンバー達は早速花火に火をつける。花火は色を変えながら、丁度良い勢いで吹き出ている。

 

直喜「……。」

 

手持ち花火を持った直喜は、この状況を楽しんでいるようだ。

 

直喜(もし…もしも、願いが叶うなら……僕は……)

 

そこに、六花が直喜の元へやって来る。

 

六花「直喜、楽しんでる?」

 

直喜「う、うん…僕、すっごく楽しい…!」

 

六花「ふふっ、良かった♪」

 

六花は自身の手持ち花火を直喜の花火に近付け、花火を点火させる。

 

六花「ねぇ、直喜?」

 

直喜「…?」

 

六花「ちょっと耳かして?」

 

六花は直喜の左耳に口許を近付けると……

 

 

六花「~~~~。」

 

 

…直喜に何かメッセージを伝えた。

 

直喜「…!!///」

 

六花からのメッセージに、思わず顔を赤く染めていく直喜。

 

六花「ありがとね♪」

 

直喜にメッセージを告げた六花は、メンバー達の元へ戻っていく。次に、アカネが直喜の元へ……

 

アカネ「直喜君、あのね…?」

 

アカネも直喜の左耳に口許を近付け…

 

 

アカネ「~~~~。」

 

 

…と、六花と同じように直喜にメッセージを伝え、メンバー達の元へ戻っていった。夢芽とちせも直喜の元に来て、六花とアカネと同じように…直喜の右耳に口許を近付け、メッセージを告げた。

 

直喜(うぅ~…ぼ、僕は…どうすれば良いんだろう……)

 

彼女達のメッセージを聞き、悩みに悩む直喜。

 

 

こうして、今年最後の夏が…幕を降ろしたのだった。




ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪
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