【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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直喜の過去も書いていきます。


第82話 アカネの過去と力

東京都にある街『ツツジ台』……この街は、とある人物が造り出した街である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネ「~♪」

 

このツツジ台に住む少女『新条 アカネ』…ツツジ台を造り出した張本人であり、怪獣によって破壊された街を元に戻しているのも彼女である。

 

アレクシス「ふぅ、久しぶりに闘ってくたびれたなぁ…」

 

アカネ「アレクシス運動不足過ぎだってぇ、私と模擬戦する?」

 

アレクシス「え、遠慮します…」汗

 

アカネ「にひひ、冗談だよ冗談♪」

 

彼女の近くにいるのは『アレクシス・ケリヴ』…彼はこのツツジ台に怪獣を放っていたのだが、とある理由で怪獣を召喚するのを辞めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて、アカネは直喜とクラスメイトとして関わっていた。

 

アカネ(何か変わった子だなぁ…何でそんなにオドオドしてるんだろ?まいっか。)

 

初めは、変わり者として直喜を見ていたアレクシスだったが…偶然にも、本屋で直喜と遭遇……

 

アカネ『おっ?』

 

直喜『ひゃあっ!?あっ、し、新条…さん……』

 

一冊の本を手に取ろうとしたとき、直喜の手と触れたのだ。

 

直喜『も、もしかして…新条さんも、ウルトラ怪獣…す、好きなの…?』

 

アカネ『うん、そうだけど?』

 

直喜『そ、そうなんだ…!僕もウルトラ怪獣大好きなんだ…!!』

 

アカネ(へぇ~、神山君もウルトラ怪獣が好きなんだ…)

 

直喜の好きなことを知ったアカネは、彼とウルトラ怪獣の話をすることにした。

 

アカネ(神山く…ううん、直喜君の怪獣解説、結構面白いなぁ…)

 

直喜『あっ、そろそろバイト先行かないと…そ、それじゃあ…またね、新条さん。』

 

彼が語る怪獣の解説や考察、及び雑談は分かりやすく…尚且つ面白かったと感じたアカネは、このことがきっかけで直喜に興味を持った。その後、学校ではよくウルトラ怪獣の話で彼と話すようになった。

 

直喜『ツインテールって、食べると海老のような味がするらしいんだ。1度で良いから食べてみたいんだよね~、例えば『ツインテール天丼』みたいな感じで。』

 

アカネ『あははは、それめっちゃ分かる~♪私も食べてみたいなぁ、何か強くなれそうだしw』

 

直喜と話をしていくうちに、本当に自分を受け入れてくれる存在は…彼しかいないと思うようになっていた。こうして、アカネには…学校にいく時の唯一の楽しみができた。だが、それは突如…終わりを告げることとなる。

 

直喜が通り魔に襲われて、死んでしまったのだ。それも、自分の家の目の前で……

 

アカネ『……。』

 

アカネの視線の先には、息絶えた直喜と…彼を抱えて泣いている六花の姿があった。それを見たアカネは、目の前が真っ暗になり……持っていた怪獣のフィギュアを、落としてしまった。

 

 

 

直喜が埋葬された後…

 

アカネ『~~~~ッ!!

 

アカネは学校に行かなくなってしまい、ベッドの上で声を上げて泣いていた。

 

アレクシス『アカネ君、どうしたんだい?』

 

そんな彼女に声をかけたのが、アレクシスだ。しかし、どんな声掛けをしても…アカネはただ、泣いてばかりいる。そんな彼女の前に…謎の人物が姿を現す。

 

オリシス『貴様が新条 アカネか…私はオリシス、神である。』

 

アカネ『~~~~ッ!!』

 

オリシス『お、おい…』汗

 

オリシスが姿を現しても、アカネはまだ泣いている。

 

アレクシス『アカネ君に代わって私が対応しよう。私はアレクシs!?』

 

アカネ『か、神様?ねぇ、お願いだから直喜君を生き返らせて!!私、直喜君ともっと話したかったのぉ!!お願い神様、直喜君を生き返らせてよぉ!!』ボロボロ…

 

オリシスが神だと知ったアカネは、すぐに直喜を生き返らせて欲しいとお願いするが…オリシスはそれを拒否した。

 

アレクシス『いやいや、アカネ君のお願いなんだし…聞いてくれても…』汗

 

オリシス『それでは甘い…この者には、それ相応の働きをしてもらうぞ。』

 

アレクシスに反論した後、もう一度アカネを見るオリシス。

 

アカネ『ねぇお願い!!何でもするからぁぁああああ!!』

 

号泣しながらオリシスに懇願するアカネ。

 

オリシス『私と契約したのなら、直喜に会わせてやっても良い。但し、貴様にはそれ相応の働きをしてもらう。』

 

アカネ『うん…うん……やる、やるから…!!』クスンッ…

 

オリシス『契約成立だな…新条 アカネ、貴様には……

 

 

『ツミビト』

 

 

…の、討伐を命じる。それを実行してくれるのなら、直喜に会わせてやる。』

 

アカネ『つ、ツミビトって…なに?』

 

オリシス『転生世界を害する…罪を悔いることなく犯す者のことだ。』

 

転生世界に紛れ込んだ悪質転生者『ツミビト』…オリシスから話を聞くと、彼らは転生の力を悪用しては…自身の欲を満たし、他者から幸せを奪っていく。数多くの罪を犯しては転生世界を崩壊へと導くそうだ。

 

アカネ『わかった…私、やるから…だから直喜君に!!』

 

オリシス『では、行くぞ。』

 

アレクシス『あっ、待って私も!!』

 

オリシス『貴様は不要だ。』

 

オリシスはアカネと共に、姿を消した。

 

 

 

目が覚めると…見知らぬ世界に降り立っており、そこには六花もいた。彼女もオリシスと契約して、ここに来たようだ。

 

オリシス『さて…今から貴様らには、この世界を徘徊するツミビトを討伐して貰おう。倒すのではない、殺すのだ…殺すことで、ツミビトをこの世界から追い出すことができるからな。情けは無用だ、良いな?』

 

オリシスからツミビト退治の方法を聞き、アカネはそれをすぐに受け入れた。

 

アカネ(ツミビトを殺せば良いんだよね?それなら簡単じゃん♪さっさと殺して直喜君と会うんだ~♪)

 

しかし、現実はそう甘くはなかった……アカネと六花は、初めてのツミビトとの戦いで…瀕死の状態にさせられてしまったのだ。活動が困難になった彼女達に、オリシスはとある光景を見せた。

 

 

 

アカネ『…?』

 

六花『あれ、確か私……フルボッコにされた筈じゃ……』

 

六花とアカネの精神を、過去の世界に飛ばしたオリシス。そこで彼女達が見たモノは……

 

 

オギャ~!!オギャ~!!

 

 

赤ちゃんが産まれた瞬間だった。

 

助産師『おめでとうございます!元気な男の子ですよ!!』

 

父親『おぉ~!!』

 

母親『あ、あなた…やったわ…!!』

 

父親『あぁ、ありがとう!!名前は、“直喜”…神山 直喜だ!!素直に喜べる優しい子に育って欲しい…!!』

 

母親『直喜…素敵な名前ね♪直喜、産まれて来てくれてありがとう♪』

 

それは、愛しき彼…『神山 直喜』が、この世に誕生した瞬間だった。

 

アカネ『ほわぁ~!!赤ちゃんの直喜君、可愛い~!!』

 

六花『うん、うん…本当に可愛いよ…!!』ポロポロ…

 

赤ちゃん直喜に、アカネはメロメロになり…六花は感動して泣いていた。次に見せられたのは…直喜の今までの生活について……最初は、幸せな生活を送っていた直喜だったが……

 

ママ友1『神山さん?私の娘ね、物覚えがすっごく良いのよぉ~♪それでね、英語教室に行かせたらすっごく楽しそうにしてて…将来、すごい学校に行くかもってオホホホ♪』

 

ママ友2『うちの息子は算数が得意なの、今ではもう足し算も引き算も覚えちゃってね、かけ算やってるのよ~♪』

 

 

直喜の母親は、ママ友達との集まりに参加していたのだが…他のママ友の子どもは、自慢話を持ってきていたのだが…直喜の母親には、特に自慢できそうな話は無かった。ここから、直喜の人生は…壮絶なモノに変わっていく。

 

 

母親『直喜、英語教室に行くわよ!』

 

直喜『え、えいご…って、なぁに?』

 

母親『良いから!!』

 

そして、無理矢理英語教室に行かされた。初めはよく分からなかった直喜だったが、次第に周りに着いていけなくなり…英語教室に通うのを嫌だと言い出した。

 

直喜『いや、もういきたくない!!』

 

母親『どうして!?英語を今のうちに喋れないとね、世の中生きていけないのよ!?』

 

直喜『いや!!いきたくない!!』

 

父親『どうしたんだ?』

 

母親『あなたからもなにか言ってあげて頂戴!?直喜ったら、折角英語教室に行きたいって言うから通わせてあげてるのに、行きたくないって言うのよ?』

 

直喜『ぼく、いきたいっていってないもん…!!』

 

父親『直喜、どうしてお母さんの優しさをわかってあげられないんだ?』

 

直喜『やさしさなんかじゃないもん!!えいごってなんなのかわかんないし、おかあさんはぼくをいじめてるんだ!!』

 

直喜がそう言った次の瞬間……

 

 

バチィンッ!!

 

 

…という音が響き、直喜は床に倒れていた。

 

父親『直喜!!お母さんに謝りなさい!!直喜のためを思っているのにいじめてるって…お前は親の言うことを聞けないのか!?』

 

直喜『う、うわぁ~ん!!』

 

父親に頬をぶたれ、泣き出してしまう直喜。

 

父親『外行け外!!反省するまで家に入るな!!』

 

声を出して泣く直喜の腕を無理矢理引っ張り、外へ追い出す父親。外は雨が降っている。

 

直喜『おとうさんおかあさん、おねがいいれてよ!!おそとはあめがふってるよ!!』

 

直喜はドアを何度も叩いては父親と母親を呼ぶが…いくら呼んでも、返事は返ってこなかった。

 

六花『直喜!!』

 

六花は泣いている直喜を抱き締めようとしたが…どういうわけか、身体がすり抜けてしまう。

 

六花『ね、ねぇ…これって、どういうことですか!?』

 

オリシス『直喜の記憶だ…記憶を書き換えることはできない。』

 

アカネ『は?ふざけてんの…?直喜君を抱き締めるぐらい良いじゃん!?ねぇ!?』

 

オリシス『いきなり知らない人から抱き締められたら、貴様らはどうだ?落ち着くのか?』

 

オリシスの言葉に、六花とアカネは黙り込んだ。そうしているうちに、直喜は家に入ることを諦めたのか…どこかへ歩いていった。後を着いていくと、たどり着いたのは…ファミリーレストランの前だった。

 

 

直喜(おなか、すいたな……)

 

 

お金を持っていない直喜は、レストラン前にある料理のサンプルを眺める。

 

直喜『…よし、まんぞくした……かえろう……』

 

そして、とぼとぼと家に帰っていく直喜。

 

アカネ『待って直喜君!!私が、私がお金を払うから!!好きなものを何でも買うから!!』

 

そういって直喜を抱き締めようとするアカネだが、やはり身体がすり抜けてしまう。

 

どれだけ直喜に叫んでも…どれだけ直喜の名を叫んでも……直喜には全く聞こえていない。

 

オリシス『あくまでも直喜の記憶だ。だから何をしても無駄だ。』

 

六花『ねぇ、オリシスさん…どうして、どうして直喜はこんなに辛い生活をしないといけないんですか?何も罪は無いのに…』

 

オリシス『直喜の両親は、焦っていたんだ。』

 

実は…直喜の両親は、高卒であり…それほど頭が良くない高校を卒業して、すぐに就職したのだった。周りは専門学校や大学を卒業している人が多いなか、学歴にコンプレックスを抱いていた。そこで、息子の直喜に早いうちから色々な習い事をさせて、将来大きくなった時に自慢し…マウントを取れると思い、彼らは直喜に習い事を強制するようになったのだ。しかし、直喜は意志のある人間だ…なので、時には行きたくないと思うことは当然だ。それでも見栄っ張りな両親は、自分達のことしか頭に無かったため…直喜と向き合おうとはしなかったのだ。

 

その後も、両親の躾は次第にエスカレートしていき……遂に、直喜に手を挙げるようになってしまった。それだけではなく…

 

直喜『おかあさん?』

 

母親『うるさい。』

 

直喜『…えっ?』

 

母親『うるさいって言ったの。部屋で勉強でもしてなさい。あっ、ここにお金置いてくから、自分でなんとかしなさいね?』

 

直喜が声をかけても、母親も父親も「うるさい」と言うだけであり…段々会話もしなくなっていった。父親は仕事人間であり、家の事に全く関心を示さない。母親は出掛けてしまうことが多く…時々、家に知らない男を連れてくるようになった。男を連れてくれば、直喜を邪魔者扱いし…家から追い出した。直喜は父親に助けを求めたが…

 

父親『俺は忙しいんだよ、誰のおかげで飯が食えると思ってんだ?分かったらあっち行ってろ。』

 

…と、父親は直喜の言葉に全く聞く耳を持たなかった。

 

六花『ひ、酷い…!!』

 

アカネ『自分の子どもに手を挙げるって、どういうこと?頭おかしいんじゃないの?』

 

オリシス『もっと酷いこともあったぞ?』

 

オリシスがそう言うと、問題のシーンへ……その日、直喜は風邪を引いてしまい、熱を出してしまった。

 

母親『良かったわぁ~♪これで安心して出掛けられるわぁ♪』オホホホ♪

 

父親『今日は大人しくしてろよ?』

 

両親はそんな彼を放置し、旅行へと出掛けてしまったのだ。

 

直喜『ま、まって…お、おとうさん…おかあさん……ぼ、ぼくを……おいて……いかない……で…………』

 

病気の我が子を放って、去っていく両親に…直喜の声も手も届くことは無かった。1人取り残された直喜は…

 

直喜『び、びょういん…お、おいしゃさん…た、たすけて……』

 

何と、徒歩で遠く離れた病院へと向かったのだ。しかし、まだ推定3歳の直喜が、病院にたどり着ける筈もなく……

 

 

六花&アカネ『『!!』』

 

 

直喜の両親の異常さに、言葉を失う六花とアカネ。そして直喜はとうとう、力尽きた……

 

オリシス『直喜がちっとも言うことを聞かないから、両親は直喜を可愛がらなくなった…これは、完全に両親が悪い……』

 

六花『いやいや、だからといってこれはアウトでしょ!?』

 

アカネ『あのクズ親…なんで逮捕されないの!?』

 

オリシス『いや、逮捕されたぞ?』

 

次にオリシスが見せたのは、その後の直喜の記憶……

 

 

 

直喜が目が覚めると、そこには泣いている直喜の祖父母の姿があった。この時の直喜は、病室のベッドの上にいた。TVには、『体調を崩した幼い我が子を放置』とデカデカと表示され…直喜の両親が逮捕されたことが報道されている。

 

祖父『ぐぅ…な、直喜……すまなかった…本当に、すまない…!!』

 

祖母『うちのバカ息子達が…ごめんねぇ、直喜ちゃん!!』

 

直喜『おじいちゃん…おばあちゃん……なかないで、ぼく…だいじょうぶ、だから……』

 

泣いている祖父母を慰める直喜。そんな直喜を見て、貰い泣きする医師と看護師…あの後、直喜の両親は旅行先にて…保護責任者遺棄罪で逮捕され、実刑判決が下った。取り調べの際、2人は…

 

あんな出来損ないなんていらない

 

あの役立たずのゴミのせいでこうなった

 

…と、自分のことを棚に上げ、直喜のせいにしていた。そんな彼らを見て激怒した祖父母は彼らに平手打ちをし、ボコボコにしようとした。

 

祖母『いい加減にしなさい!!貴方達は自分が何をしたのか分かってるの!?』

 

祖父『病気で苦しんでいる子どもを放置して旅行だと!?ふざけるな!!お前達は親失格だぁ!!』

 

…と、怒鳴る祖父母だが…警官に止められ、直喜を引き取ることにしたのだ。

 

直喜『おじいちゃん、おばあちゃん…ぼく、おとうさんとおかあさんに……きらわれちゃったの…?』

 

直喜の言葉を聞き、彼を優しく抱き締める祖父母。その時、直喜は漸く気付いた。

 

 

自分は両親から愛されていなかった

 

 

…と……

 

祖父『直喜、よく頑張ったな…』

 

祖母『これから、おじいちゃんとおばあちゃんと暮らすから…もう、何にも心配することはないのよ?』

 

祖父母の言葉を聞いた直喜は……

 

 

直喜『う、うぅ……うああああああああー!!』

 

 

今までの悲しみや苦しみを示すように、声を上げて大泣きしたのだ。泣いている直喜を、祖父母は優しく抱き締めていた。

 

 

 

直喜の過去を見せた次の日…六花とアカネは無茶な特訓をするようになった。弱音を吐けば叱咤し、互いの身体に鞭を打ち合っていた。

 

アカネ『うぁぁああっ!!』

 

ツミビト1『遅いんだ…よぉ!!』

 

ドスゥッ!!

 

アカネ『ぐぉはぁっ!!』

 

しかし、どんなに無茶な特訓をしても…ツミビトには敵わなかったアカネ。どれだけ立ち向かおうが…どれだけ刃を伸ばそうが……攻撃は届かず、逆にボコボコにされてしまうだけだった。

 

アカネ『がはっ!!…ゲホッ!ゴプッ…!?』

 

内臓が破裂したのか、腹部に激痛が走り…血を吐き出すアカネ。

 

ツミビト1『アカネちゃんさぁ、可愛いのに勿体ないんだよねぇ~?大人しくオレに惚れてたら良かったのにさぁ…』

 

ツミビト1がアカネに右手を突き出すと…

 

アカネ『ヴッ!?』

 

次の瞬間、アカネの腹部に激痛が走る。どうやら、内部から攻撃されたようだ。

 

アカネ『あがっ…!?』

 

ツミビト1『けど、オレは優しいから…殺さないでやる。今からアカネちゃんが誰のモノか、躾してやるよ?』

 

グチャッ!ズチュッ!

 

アカネ『ぐぁ……ウエ…!?』

アカネ(私にも、力があれば……)

 

アカネがピンチに陥ったその時…不思議なことが起こった。

 

 

ピカァァアアアアアアアアッ!!

 

 

アカネの元に、赤黒く鈍い光が降りて来たと思うと…それは、アカネの全身を包んでいった。

 

ツミビト1『ッ!?』

 

驚いたツミビト1は、能力の発動をやめて距離をとる。

 

アカネ(なに、この光は……)

アカネ『ヴグッ!?』ドクンッ…!!

 

その時、アカネの身体に激痛が走ったが…それはすぐに治まった。

 

アカネ『うぅぅぁぁあああああああああああああああああ!!

 

アカネは雄叫びを上げると、右手に赤黒い光を纏わせる。その後、右腕を左腕に叩き付けるように両腕を十字状に組んで右手の掌から赤黒い光を放つ光線を発射した。これは、ウルトラマンベリアルが使用する必殺技『デスシウム光線』だ。

 

ツミビト1『ッ!?ぐわああああぁぁぁぁ…!!』

 

ツミビト1はアカネが放った光線を受け、大爆発へと包まれていった。

 

アカネ『フーッ…フーッ……ゴホッ!!』

 

ツミビトとの戦いに初めて勝利したアカネは、ボロボロになりながらも…六花とオリシスの元へと帰還した。

 

 

 

ほぼ全ての悪トラマン(にせウルトラ戦士も含む)の技を使えるようになったアカネは、荒々しい戦闘でツミビト達をボコボコにしていった。次の世界では、にせウルトラマンダイナの技『ダークソルジェント光線』でツミビトを撃破し、その次の世界ではイーヴィルトリガーの技『イーヴィルシュート』でツミビトを撃破……更に次の世界では、カオスロイドUの技『カオススペシウム光線』でツミビトを撃破した。

 

 

 

六花と共にツミビトを撃破して数千年が経った頃…遂に、直喜と対面する時が来た。

 

アカネ『あっ…あぁ……な、直喜君だ……生きてる、直喜君が…生きてる…良かった…!!』ツー…

 

生きている直喜を目の当たりにしたアカネは、涙ながらに喜んだ。そして、数千年ぶりに自宅に帰ると…

 

 

アレクシス『おっ、お帰りアカネ君♪』

 

 

アレクシスが彼女を出迎えた。数千年ぶりにアレクシスと再会したアカネは、直喜について話をした。

 

アカネ『直喜君はね~、誰にでも優しいんだよ?後、ウルトラマンが大好きなんだって!!ウルトラ怪獣も知り尽くしててね、解説とか考察とか雑談がすっごく面白いの!!』

 

アレクシス『そうなんだ。素敵な人なんだね♪』

 

アカネ『うん!!はぁ、早く直喜君と学校で会いたいなぁ~♪』

 

数千年の旅を終え、漸く直喜を見ることができたアカネは…入学式を楽しみに待っていた。

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